館山市議会 2022-12-20
12月20日-03号
令和 4年 12月 定例会(第4回)1 令和4年12月20日(火曜日)午前10時1
館山市役所議場1 出席議員 15名 1番 佐 野 聖 一 2番 長谷川 秀 徳 3番 倉 田 孝 浩 4番 鈴 木 ひとみ 6番 石 井 敏 宏 9番 望 月 昇 10番 石 井 敬 之 11番 太 田 浩 12番 龍 﨑 滋 13番 石 井 信 重 14番 鈴 木 正 一 15番 秋 山 光 章 16番 榎 本 祐 三 17番 本 橋 亮 一 18番 鈴 木 順 子1 欠席議員 1名 8番 瀬 能 孝 夫1 出席説明員 市 長 森 正 一 副 市 長 鈴 木 雄 二 総 合 政策部長 亀 井 徹 危 機 管理部長 中 村 吉 昭 総 務 部 長 手 島 隆 健 康 福祉部長 小 澤 一 典 経 済 観光部長 和 田 修 建 設 環境部長 笠 井 善 幸 教 育 委 員 会 出 山 裕 之 教 育 部 長 岡 田 賢太郎 教 育 長 1
出席事務局職員 事 務 局 長 新 井 耐 書 記 君 塚 和 則 書 記 渡 邊 秀 美 書 記 内 藤 和 也 書 記 粕 谷 佳 克 書 記 大 澤 晴 伸 書 記 加 藤 浩 一 1 議事日程(第3号) 令和4年12月20日午前10時開議 日程第1
行政一般通告質問
△開議午前10時00分
○議長(石井敬之) 本日の出席議員数15名、これより第4回
市議会定例会第3日目の会議を開きます。
△
行政一般通告質問
○議長(石井敬之) 日程第1、これより通告による
行政一般質問を行います。 質問の方法は、19日と同じで
あります。 これより順次発言を願います。 18番
鈴木順子議員。御登壇願います。 (18番
議員鈴木順子登壇)
◆18番(鈴木順子) おはようございます。質問に入ります前に一言申し上げます。市長選によって市長就任されましたこと、おめでとうございます。市長職は大変激務でございますので、体のほう健康に留意されまし
て務め
ていただくよう、よろしくお願いいたします。 それでは、質問に入ります。私の質問は、新市長の市政運営について。市民の声は、変化を求める市民の声で
ありました
が、どうお応えになりますのか、4点からの質問となります。 まず、第1点目で
あります。「若者
が戻っ
てくる、戻っ
てきたい」と思えるまちにするための具体策をお聞きしたいと思います。 次に、2点目で
あります。高校3年生まで
子ども医療費の助成範囲を拡大ということについてで
あります。市議で
あった新市長は高校3年生までの
医療費無償化を訴え
ていたと思います
が、考えに変化
があったのですか、お聞かせください。 次に、3点目で
あります。食の
まちづくり事業につい
てで
あります。この間、多くの市民から私は食の
まちづくり事業の拠点
があそこでいいのかというような声を多く聞きました。その中で私自身、市民の声に本当に応えられ
て食の
まちづくり事業を進めることを認めたのかどうなのか考えさせる問題の一つで
ありました。この事業、継承されるのでしょうか、お聞かせください。 次に、最後に4点目で
あります。館山市の雇用状況について考えるに、農水産業、医療、介護事業などへの就業支援ということを訴え
ておられました。具体的にするためには何をどう支援するのか、お聞かせをください。 以上
が私の質問で
あります
が、御答弁によりましては再質問をさせ
ていただきます。
○議長(石井敬之) 森市長。 (市長森 正一登壇)
◎市長(森正一) おはようございます。
鈴木順子議員の質問にお答えいたします。 第1点目、「若者
が戻っ
てくる、戻っ
てきたいと思えるまち」にするための具体策についてで
あります
が、今館山市
が抱える一番の課題は若者の流出で
あります。持続可能な
まちづくりには若い世代の力
が必要不可欠で
あり、若者の力
が館山を変え
ていくための鍵だと考え
ております。進学や就職で一度地元を離れた若者
が生まれ育った故郷に戻っ
てき
て働き、子育て
ができるようなまちにしなく
てはなりません。また、館山で働きたい、子育てしたい、住んでみたいと選ばれることも大切です。 具体的には、私はやはり企業誘致
が重要な方策の一つで
あり、これ以外にも地元の中小企業の振興や起業支援に積極的に取り組んでいくこと
が必要で
あると認識し
ております。昨日
鈴木ひとみ議員にもお答えしたとおり、地元の中学生や高校生のみならず、県北や県外に進学し
ている学生、さらには地域外に転出し
て働い
ている若者に対する
アンケート調査など実施いたしまし
て、まずは現状分析を行うとともに、
UIJターンの雇用の受皿となる企業誘致や地元の中小企業の振興や起業支援に引き続き積極的に取り組んでいくほか、子供たちに深い地元愛を育むための教育や地域活動の充実を図っ
てまいりたいと考え
ております。 さらに、大学や専門学校の卒業後において、地元への就職や地元での起業を希望する若者に対しての支援、安心し
て子供を産み育てられる環境整備や支援についても様々な方策を検討し
ていきたいと思っ
ています。 次に、第2点目、高校3年生までの
子ども医療費の助成範囲の拡大についてで
あります
が、館山市は
子ども医療費助成制度を国全体としての根幹をなす公的制度と認識し
ており、全国的に統一的な運用
が必要と思われるため、国や千葉県への働きかけを継続し
て実施し
ているところです。今後も国や千葉県、他市町村の動向や館山市の財政状況等を確認しながら、できる限り早期に導入できるよう検討を続け
てまいりたいと考え
ております。 次に、第3点目、食の
まちづくり事業の継続についてでございます
が、現在令和6年2月開業を目指し、食の
まちづくり拠点施設の整備を進め
ています。この施設はでき
て終わりではなく、ここを拠点として地域の生産者や事業者と連携し、館山市の食の
まちづくりを進め
ていこうとするもので
あり、館山市の強みの一つで
ある多彩で豊かな農水産物や新たな食資源で
あるジビエなど食の魅力を生かし
て、まずは人や物
がここを目的地として集まる拠点化を図り、徐々に地域に合った発展を進め
ていきたいと考え
ています。 また、本施設の整備に当たっては、学生や若者、新規就農者の参加促進、さらには高齢者、障害者との農福連携など、多様な人々
が参画することでにぎわいを生み出し、経済的なメリット
が得られるような環境づくりを目指し
てまいります。 次に、第4点目、農水産業、医療、介護事業などへの就業支援についてです
が、現在の館山市の雇用状況を申し上げますと、今年の10月の
館山公共職業安定所管内の
有効求人倍率は2.19倍となっ
ており、特に福祉、介護分野では3.55倍と、人手不足の状況
が顕著となっ
ております。このような状況の中では
あります
が、まず農水産業の就業支援について、農業では、青年の新規就農者に就農意欲の喚起と就農後の定着を図るための
経営開始資金を活用し、若者の新規就農への支援を行います。また、認定農業者などの担い手農家には、経営の強化を図るため、
園芸生産施設や機械の整備について支援し、ITやAIを活用した
スマート農業の導入を促進し
て農作業の省力化を図るなど、農業の成長産業化を進め
ていきたいと考え
ています。 水産業については、館山市も会員となっ
ております安房・
君津地区水産教育振興連絡協議会による中高生を対象とした
水産業インターンシップや海洋教室、国や千葉県による
漁業就業支援相談会や
漁業技術研修、漁業学校等での研修費用の補助などにより、引き続き水産業と
水産教育機関及び
関係行政機関との連携を密にし、また、他の自治体の先進事例なども参考としながら新規就業への支援を図っ
ていきたいと考え
ております。 医療の就業支援については、将来看護師等として働くことを希望する市民に対し修学資金の貸付けを行っ
ております。今後も看護師等を目指す市民の修学を経済的に支援しつつ、地域医療の安定や充実に欠かすことのできない医療資源の育成、確保を図っ
てまいります。 介護事業に関する就業支援につきまし
ては、介護の基礎を学ぶこと
ができる
介護職員初任者研修を受講した市民
が介護サービス事業所等で就労した場合に受講料の半額を補助する館山市
介護職員初任者研修等受講費等助成事業を実施し
ております。この助成事業では、初任者研修のほかに
介護福祉士国家試験の受験要件となっ
ております実務者研修の受講費も対象とし
ています。介護職員としてキャリアアップしながら働い
ていただくための支援を継続し
てまいります。 以上です。
○議長(石井敬之)
鈴木順子議員。
◆18番(鈴木順子) 何点か再質問をさせ
ていただきたいと思います。 まず1点目なんです
が、1点目に入る前に私の感想も含めた意見を述べたいと思うんです
が、今回の市長選挙において、様々な取組、市のこれからの取組を大変多く載せ
ていた文章を見ました。その中で、私も多くの市民にこの間会う中で市民
が変わることを求めたんだなというのは実感として
あります。ただ、それ
がどう変わるのかというのはちょっとまだ選んだ市民のほうも見え
ていない。当然私のほうも具体的に何を聞い
ているわけでは
ありませんので、今回の質問はそういったことから、せめて方向性。まだ登庁し
て2日ですか。そういった中ですので、無理なことは言いません
が、今後また取り組んでいくで
あろうということは重々承知の上で、せめてその方向性は教え
ていただきたいというの
が今回の私の質問の趣旨で
ありますので、まず1点目の質問に移ります
が、昨日も議論になっ
ていましたけれども、企業誘致について、非常にこれから取り組む若者の人たち
が、若い人たち
がこのまちで勤め
て暮らし
ていけることを多分目指し
ての発言だというふうに思います。重大な事案の一つで
あるということを市長自らおっしゃっ
ていますので、そのことは私は否定するものでもなく、そう
あればいいなというふうなことは思っ
ています
が、企業誘致、市長も一度館山を出られ
て、戻っ
てき
て、そのきっかけとなった企業にお勤めになっ
て、その企業
が館山から解散し
ていっ
てしまったということで、当然お仲間の方々も含め
て多くの働いてた人たち
が新たな職を求め
て市外に出たりとかということ
がありました。企業誘致ということを意外と言うんです
が、企業はやっぱり誘致し
て、それ
が長い間このまちに根を下ろし
て、そして
いてくれるかどうかというのは、非常に企業から考えるとなかなか難しいところも
あるのではないかなということを思います。そのために、市長は例えばその企業誘致に向けた取組の中で、自ら
がセールスに回るとか、そういうこともお考えになっ
ているのかどうか、お聞かせを願いたいというふうに思うんです
が、いかがでしょうか。
○議長(石井敬之) 森市長。
◎市長(森正一) お答えいたします。 私
が過去に外に出
て、戻っ
てき
て、戻っ
てきたのは、地元に大きな企業
があって、働くこと
ができたことから戻れたんですけども、やはり出
ていった若い子たち
が地元で働くためには、働く場は本当に必要です。もちろん企業誘致もそうですし、地元企業の振興を支援させ
ていただい
て工場を拡張するとか、そういったことでまた雇用を増やし
ていくということも大事で
あると考え
ております。そういった中で、新たに1,000人規模とか2,000人規模の大きな企業を呼び込むというのは、前回経験した
半導体メーカー、工場の件も
あります
が、撤退されたときの痛手というのは、全国各地でもほかの例も出
てき
ていると思います。しかしながら、企業
が進出する場合にはある程度リサーチとかもかけ
ていると思いますので、そういったリサーチをかけたりし
て、新たな進出拠点を探し
ているような企業、これをまず探したい。そして、そういったところにアプローチをかけ
て、ぜひとも私自ら訪問するなりし
てお話をし
ていきたいなとは考え
ております。 以上です。
○議長(石井敬之)
鈴木順子議員。
◆18番(鈴木順子) それは、自ら御自身で足で歩い
て取り組んでいくという、そういう決意ということで考え
てよろしいですか。
○議長(石井敬之) 森市長。
◎市長(森正一) はい、そのとおりでございます。
○議長(石井敬之)
鈴木順子議員。
◆18番(鈴木順子) ありがとうございます。それは、ぜひとも期待をしたいというふうに思います。市長
が自らそういうことで足を運んで動い
ていただくこと
が、市民もそこに期待を持つというふうに思うんです。ぜひそれは見える形で動い
ていただくということ
が必要ではなかろうかなというふうに思いますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。 ちょっと気になるんですけど、この館山市は高齢化率
がもう40%を超えました。そういった中で、若者
がこのまちで働い
て暮らし
ていくということ、それは当然で
あります
が、やはりまちというのは、若者だけではなく、高齢者も共に、赤ちゃんからお年寄りまで共に暮らし
ていける総体的な
まちづくりをし
ていかなければならないというふうに思うんです。そういったことからし
て、やっぱり高齢者の施策のほうも共に暮らし
ていけるような施策を取り組むべきではないかなということをまず申し上げ
ておきたいなというふうに思います
が、その点どうお考えですか。
○議長(石井敬之) 森市長。
◎市長(森正一)
鈴木順子議員おっしゃるとおり、赤ちゃんからお年寄り、高齢者の方々まで、館山市において楽しく生きがいを持っ
て、赤ちゃん
が生きがいというのはあれですけど、持っ
て暮らし
ができるようなまちにし
ていきたいと考え
ております。御高齢の方にとりましても、まだまだ70代でも元気に働かれ
ている方もいらっしゃいますし、そういった御高齢の方
がしっかりと働けるような土台づくりも大事だと考え
ておりますし、また日頃の趣味で
あったり習い事で
あったり、そういったことを続けながら、本当にそれ
が生きがいになると思うので、そういったサークル活動的な市民に関わるような件に関しましても、いろいろな御支援
ができる範囲でやっ
ていけたらなと考え
ております。 以上です。
○議長(石井敬之)
鈴木順子議員。
◆18番(鈴木順子) 分かりました。先ほど申し上げましたけど、私の今回の質問は、ほとんど
が働く場、働く人たちをどうつなぎとめるかということ、言葉はあまりよくないかもしれません
が、そういったこと
がちりばめられ
ているのではなかろうかという想定の下に質問をし
ています。そういった中で、今市長
が答弁されたこと
がきちんと動き出されるので
あれば、それはとても館山市にとっては暮らしやすいまちになっ
ていくのだろうというふうに思います。これから若い人たち
が大学で
あるとか専門学校で
あるとか、そういうところに行く人たちへの支援ということまで、そこまで意識をし
ておられるということのようですので、それはまた期待をしながら、私たちもそれはぜひやるべきだということについては協力しなければいけないというふうに思っ
ています。 次に、2点目に移ります
が、高校3年生までの医療費の無償化についてなんです
が、すみません
が、市長選のときの文章からは、私は市長だったら一番先に高校3年生までの
医療費無償化という言葉
が大きく紙の一番上段に載るのではないかなというぐらい、高校3年生までの医療費の無償化については市長自らかなりの気持ちを持っ
て市議時代取り組んで
いたんじゃないかなというふうな思いも
ありました。高校3年生までの医療費の無償化についてです
が、市長はどういった思いからこの高校3年生までの医療費の無償化を訴えられ
ていたのか、その辺をちょっとお聞かせください。
○議長(石井敬之) 森市長。
◎市長(森正一) 議員時代から
子ども医療費の無償化、助成範囲の拡大に関しては、恐らくもう5回、10回要望し
てきたと思います。恐らく前市長もまたこの質問かと思われ
ていたのではないかなと思います
が、やはり子育て支援という面も
ありますし、特に高校になっ
てくると、2人、3人お子さん
がいる場合、特に学費で
あったりいろいろとかかるもの
が多いので、少しでも子育て
が楽になるようにという思いで高校生まで
子ども医療費の助成範囲の拡大をし
ていっ
てもらいたいと。県内も毎年毎年助成する自治体
が増え
てき
ていますし、館山市としても安房の中心地として、まず先駆け
て高校生まで助成することで、近隣市町も足並みそろっ
て地域一体として子育て支援をし
ていくような地域になるのかなという思い
がありまし
て、ずっと質問し
てまいりました。 以上です。
○議長(石井敬之)
鈴木順子議員。
◆18番(鈴木順子) 私も高校3年生までの医療費の無償化というのは何度か訴えさせ
ていただい
ております
が、私に関しては、特に近隣でいえば、一番近隣でいえば、いすみ市の取組、かなり長く、もう恐らく、正確な年数は分かりませんけれども、20年近く前から高校3年生までの医療費の無償化というのは取組をし
ていたというふうに思います。いすみ市に関しては、あまり高校3年生までの医療費の無償化ということについて近隣でやっ
ているところ
がなかったもんですから、国のほうからちょっと待った
がかかっ
て、一回無償化というのはなくなりましたけれども、また復活をされ
て現在に至っ
ているというところで
あります。 私もここでなぜ高校3年生までの医療費の無償化
が訴えられ
ているのかということを少し勉強させ
ていただきました。いすみ市に関しては、やはり今森市長言ったように、子育て支援の観点から始めたということは聞い
ています。そういった中で、私は実はこのことによって、市民、いわゆる移住される方
が増え
てくることを想定し
ていたのかというふうなことでいたんです
が、実はそうではなく
て、本当に困った御家庭、ちょうど年代的に親御さん
が大変な状況に
いられる、お金のかかる、そういったときに親御さんの負担を少しでもなくすというの
がその事の発端だというふうに伺っ
ています。そういった中、そうはいっ
てもこの制度を使えば少しは移住者
が増えるんじゃないかということを頭の片隅に置きながら運営し
ていたようです
が、実は今ではいすみ市はそういったことよりもサーフィンの関連の移住者
が増え
ているということで、3年生までの医療費の無償化とはちょっと関係なかったというふうなことを担当の方もおっしゃっ
ているようなんです
が、そういったことから、高校3年生までというと、子供たち、学生たちの医療費というのは主に、病気はもちろん
あるでしょうけれども、病気というよりは、一番多いのはけがの関連
があるのかなというふうに思います。そういった中、その医療費のかかる度合いというのも高齢者の医療費の度合いとはちょっと違う、異質なのかなというふうに思うんです
が、ただ先ほども言いましたように、いすみ市でも言っ
ているように、やはり親御さんの世代の生活の大変さ、困窮し
ている家庭も含め
て大変な状況
があるということで、この制度
があるということで大変救われ
ている方
がいるということも事実で
あります。今後、市長は拡大という言い方をされ
ておりますけれども、拡大イコール無償化なのか、その辺はどう思いますか。例えば拡大をし
ていく最終地点に無償化
があるのか、その辺をはっきりとお答え願いたいと思います。
○議長(石井敬之) 森市長。
◎市長(森正一) まずは、いきなり全部無償化というのは財政的に厳しいところ
があると思いますので、まずは幅広く、公平公正に多くの方
が医療費の助成の恩恵を得られるようなところからまず始めさせ
ていただい
て、いずれ状況
が許せば無償化まで本当は行きたいところとは考え
ております。今現在、県内恐らく半分強ぐらいの自治体で高校まで無償化
が進んでおりまし
て、これ
がもっと6割、7割と進んでいくと、以前入院医療費に関しましても中3まで延びたり、小学生3年まで通院
が延びたりとか、助成をし
ている自治体の数に比例し
て恐らくは県のほうも考え
てくれ
ていると思うんです。実際にこういう助成をし
ている市町
が増えることによって、県のほうも重い腰を上げ
てくれるんじゃないかという、そういう期待もし
ております。 以上です。
○議長(石井敬之)
鈴木順子議員。
◆18番(鈴木順子) それは、財政的にも負担
があるものですから、館山市独自でやろうということではなく
て、県、できれば国も一緒にやっ
てくれればありがたいなという、そういう捉え方でしょうか。
○議長(石井敬之) 森市長。
◎市長(森正一) 例えば県内全部の市町村
が高校生まで
子ども医療費の助成を拡大したとしても県
が動かない可能性も
あります
が、やはり県、国として子育てを支援し
ていくという体制をしっかりと見せたい、そうは考え
ております。
○議長(石井敬之)
鈴木順子議員。
◆18番(鈴木順子) 今後、今まで言っ
てこられたこと、そしてまた今御答弁になったことを踏まえながら、県にまずは呼びかけを強めるという、その行動も必要になろうかというふうに思います。ぜひともそれは口だけではなく行動で示し
ていただかなければいけないということを申し上げ
ておきたいというふうに思います。 次に、3点目の質問なんです
が、食の
まちづくり事業についてなんです
が、この間食の
まちづくり事業については、多くの市民の方から言われたの
が、何であの場所なのかということを随分言われました。拠点ということになると、バスとか、そういうもの
が入ることも想定し
ているのかということも逆に問われたりしました。そういう交通の行き来
があの場所でいいのかということを随分言われました。市長は、この間多くの方にお会いし
ているはずです。そういった声というのはお聞きになっ
ていませんか。
○議長(石井敬之) 森市長。
◎市長(森正一) お答えします。 場所に関しても何件かは話
がありました
が、それ以前にまず中身のほう、中身の品物のほう、これ
がちゃんとそろうのか、地元産でそろうのかというお話のほう
が多かったと思います。 以上です。
○議長(石井敬之)
鈴木順子議員。
◆18番(鈴木順子) 昨日も議論になっ
ていました。この安房の管内に道の駅
が何か所
あるかということ、そしてまた私たちはのどかな農道のほうを車で走っ
ていると、それこそ道端に野菜を売っ
ていたりとかというところ
がたくさん
あります。そういった中で品物を売る場所ではないんです。私は、食の
まちづくりの拠点ということからすると、館山で作られた農水産物を売る場所ではなく
て、まずその前に館山で農水産物を作る、そして加工するということ
がないと、なかなか食の
まちづくりの拠点といっ
てもこの事業は本当に成功し
ていくんだろうかというのはずっと思っ
ています。今全国でも言われ
ているの
が、作る農業、自然相手にどうにも立ち行かないときの作る農業、いわゆる農産物を工場で作っ
ていくという、そういうやり方、あるいは漁業で
あっても、今は地球温暖化で漁獲の量も、あるいは品種も変わっ
てき
ている。そうしたら、おかで魚を作る、あるいは漁業関係のものを作るというようなこと
が日本全国で、そう多くはないですけども、作られ始め
ているということを考えたときに、私たちのこの館山でも、海には囲まれ
ています。そしてまた、本当に気候のいい温かい土地ですから、作物もよく取れます。そういった中で、やはり災害
があったりしたときのことを考えたり、あるいは高校生、高校を卒業し
て、そして市外に出
ていかなく
ても、ここで農業、漁業で作っ
て売っ
ていくというふうなことを考え
ても私はいいのではないかなというふうに思うんです
が、市長はどうお考えになりますか。
○議長(石井敬之) 森市長。
◎市長(森正一) もともと館山は観光地です
が、一次産業
が盛んで
あったと思います。この20年ほど農業従事者も漁業従事者もそれぞれ半分以下に減っ
てき
ている中で、やはり高齢化だけ
が進んでいっ
て、地元での産物
が減っ
てき
ているような気
がします。しかし、若い子たち、移住した子たちとかNPOとか立ち上げながら、新たな取組をし
ている方々も
いますし、若い方々の働く場として、農業、漁業、これを支えることも市としてし
ていかなきゃいけませんし、実際法人化なども取り組みたいと考え
ている農業者などもいらっしゃいますので、もっと若者の働く場として一次産業
が受皿となるような形をつくれるように、市としてもできる限りの支援をし
ていきたいと考え
ております。
○議長(石井敬之)
鈴木順子議員。
◆18番(鈴木順子) ちょっと教育委員会のほうにお聞きしたいんです
が、今現在学校給食は御飯に関しては、鴨川の業者で作っ
ていただい
て運んで
いるという状況ですよね。これを例えば館山市内でそういうお米を、御飯を炊い
て卸すということは可能ですか。
○議長(石井敬之) 岡田教育部長。
◎教育部長(岡田賢太郎) 先日館山市内のJA安房から新米を贈呈いただきました。その新米につきまし
ては、炊飯するところへ持っ
ていっ
て、炊飯し
て子供たちに食べ
ていただい
ているという状況
がございますので、市内できちんと量
が確保でき
て、そういった流通
ができれば可能かなというふうには考え
ております。
○議長(石井敬之)
鈴木順子議員。
◆18番(鈴木順子) 私
がなぜこういう質問をしたかといいますと、市長は先ほど食の
まちづくりの事業の中身
が問題だということをおっしゃっ
ています。私も問題は中身だろうというふうに思っ
ています。事業を私は否定するものではないです。ただ、例えばですよ、今やり取り
があったように、学校給食の御飯を鴨川の業者にお願いし
て卸し
ているという、こういうこと
がなぜ館山でできないんだろう。この食の
まちづくり事業の中でこれ
ができないんだろうかというの
が私の率直な思いで
あります
が、それをどう思いますか。
○議長(石井敬之) 森市長。
◎市長(森正一) 継続的に例えば毎回毎回御飯食のたびに市のもの、館山市産のお米を使っ
て、できるので
あればやっ
てあげたい気はいたします
が、恐らく学校給食会のほうのお米を頼んで
いる理由としては、災害時なんかの供給なんかも含め
て総合的に勘案し
ているものと思います
が、今後担当課を含め
て、できる限り館山産のものを使えるような状況
ができるのかどうか、また確認しながらちょっと検討させ
ていただければと思います。
○議長(石井敬之)
鈴木順子議員。
◆18番(鈴木順子) 食の
まちづくりの拠点というんですから、館山産のものを館山で加工し
て販路を求め
ていくというの
が正常な考えじゃないかなというふうに思うんです。私は、そういうこと
が可能で
あるならば、例えばJA
が本当に御寄附いただい
てありがたいなと。時々の季節には様々な寄附をいただきながら、給食を子供たち喜んで食べたりし
ているという状況も承知し
ておりますけれども、やはり館山の学校ですから、館山の中で取れたものを館山で加工し
て卸し
てもらうというの
ができるということで
あれば、私はそれをしたらいいと。この食の
まちづくりの中で加工部門の拡大を私はすべきだというふうに思います。事業として一応案
があって進め
ている事業ですから、それは市長の思い、考え一つで私はできないことはないというふうに思いますので、今後考え
ていただきたいということを強く申し上げ
ておきたいというふうに思います。重ね
て言いますけれども、食の
まちづくり拠点事業というのは、やはり館山のものを館山で加工し
て館山で売る、あるいは販路を求め
ていくという、こういうこと
がなかったら食の
まちづくり事業というのは何か中途半端なものになっ
てしまうのではないかなという危惧を持っ
ています。そのことについて、私の今までの質問の中で市長は何かお考え
がありますでしょうか。
○議長(石井敬之) 森市長。
◎市長(森正一) 全て
が館山産のものでできれば一番いいと思います
が、ただ近隣市町との連携ということも考えまし
て、ある程度、もちろん館山のものをほかの市で売っ
てもらうとか、あるいはほかの市のものを館山で売るとか、そういった面も含め
て、極力館山市産のものは、地元で作ったものをそこで加工するなりし
て売るの
が一番いいですけれども、そういったいろいろな連携も少し含めた中で安房地域一体としてという考え方もなきにしも
あらずと思いますので、その辺を含め
てまた今後、今回スタート時点はもう最初の形
が決まっ
ていますけども、そこから事業者なり、あるいは生産者なり利用者なりの意見、お考えを受け入れながら、少しずつ進化、発展させ
ていきたいなというような思いでおります。
○議長(石井敬之)
鈴木順子議員。
◆18番(鈴木順子) 先ほども言いました。度々お話しさせ
ていただきますけど、いすみ市ではいすみ米を使った学校給食やっ
ていますよね。御存じだと思います。例えばこの辺でいいますと鴨川では、いわゆるブランド米というのを扱っ
て、いろんなところでブランド名を出し
て販売し
ております。鋸南町でいえば、山の地滑り地帯で取れた田んぼの米を地すべり米として売っ
ている。人気で、すぐなくなっ
てしまうそうです。そういったことからし
ても、やはり館山はもっともっと館山を前面に出し
て売るという行為
が必要なのかなというふうに思います。何かこのままだと中途半端に終わっ
てしまうのではなかろうかなという気
がします。先ほど市長
が、ここに関わる働く人たちのことだろうというふうに思います
が、農業者や障害者も含めた福祉関連の人たちとのその雇用の関係のことを多分言ったんだろうというふうに認識しましたけれども、今館山市だけではなく
て非常に障害者の方々の雇用の場というの
が実は
あるようでなかなかないというの
が実情で
ありますので、こういった方々も巻き込んでの雇用の場になるような取組をぜひすべきではないかなということを申し添え
ておきたいというふうに思います。 次に、4点目の最後の質問になります
が、農水産業の話なんです
が、農業は、館山市では本当に季節季節に取れる作物は大変種類も多く、館山市外の方でも贈り物として贈ったりなんかすると非常に喜ばれる傾向のもの
が多い。それは、食だけではなく
て、花で
あったり見るものとしても非常に喜ばれるもの
が多いというふうに、私はこのまちに住む人間として大変誇りに思っ
ているところで
あります。それをさらに今高齢化し
ているこの状況の中で、農業、漁業
が抱え
ている問題点の解消を先ほど、前に遡りますけれども、市長
が言ったように、若い人たち
がこの市内で働い
て暮らし
ていけるための施策の一つに農業も漁業もなければいけない。だけど、なかなかそこには人
が集まっ
てこないというの
が現状ですから、これをぜひ、先ほども一例を申し上げましたけれども、作る農業、作る漁業というところにも少し目を向け
て勉強し
てみるのもいいのかなというふうに思います
が、どう思いますか。
○議長(石井敬之) 森市長。
◎市長(森正一) 若い方々
がしっかり勉強し
ていただく、そういった土台づくりとして、農業をされ
ている方のところに、弟子入りという言葉
が正しいか分かりません
が、どんどんそういった形で入れるような支援もできたらなとは考え
ております
が、なかなかそういった制度
が今現在
あるかどうかまだ私も調べ
ていませんので、今後そういったことも調べ
ていきたいなと思っ
ています。ただ、実際私よりも若い年代の方
が農業経営に入っ
て、私
が知っ
ているところでは、五、六人雇われ
て、耕作放棄地等を利用しながら少しずつ農業を始め
ている方も
いますので、そういった方々の事例を紹介するなりしながら、若い方でも頑張っ
て農業し
ているんだよということもお伝えしつつ、そういった方々
が次々と現れるように持っ
ていけるように、市のほうでも考え
てやっ
ていけたらなと思います。
○議長(石井敬之)
鈴木順子議員。
◆18番(鈴木順子) 市長のお考えは大体分かりました。そうはいえども、なかなかそこに関わっ
てくる人たちというのは圧倒的に足りない。足り
ていないわけですから、やっぱりその辺は何かしらの工夫
が必要なんだろうということを申し上げ
ておきたいというふうに思います。就業支援ということでは
あります
が、そこに支援し
ていくプラス、やっぱり他のほうにも目を向け
て勉強し
ていくという、検討し
ていくということも必要だということを重ね
て言っ
ておきたいというふうに思います。 次に、医療の関係なんです
が、市民
が求める医療支援というのは、看護師さんへの支援というのも、それも正しい支援策の一つで
あろうかと思うんです
が、ただ医療現場で私たち
が見たときに、24時間体制の病院
があるにもかかわらず、24時間体制ですから、緊急ですよね。そこに緊急で行っ
ても、担当医師
がなかなか
いないというの
が現状じゃないでしょうか。この担当の医師
が今24時間体制の医療センターには、私
が聞い
ている限りでは、1つの科目しか先生
がいないというふうに緊急時の場合の夜など聞い
ていますけれども、この現状というのは、担当の部長のほうからお答え願いたいんです
が、現状はどういうふうな体制になっ
ていますか。
○議長(石井敬之) 小澤健康福祉部長。
◎健康福祉部長(小澤一典) 今議員
がおっしゃる救急の関係なんですけども、この安房管内で救命救急センターを設置し
ている、いわゆる三次救急は亀田総合病院になっ
ています。館山の場合は、医療センター
が二次救急ということで、それで救急を受け付け
てはおります
が、例えば救急で行くときに、いろんな症状
があって、全部その専門の医師
がそこに
いるか、また救急医
がいるかというと、現実的には
いないというの
が現状です。そういった医師を確保するについては、各医療機関
がそれぞれのパイプもしかり、いろんなつながりの中で医師を確保し
ているという現状も
あって、確かにこの安房地域については、そういった医療機関は、多分安房地域以外の県内の地域と比べると、
ある意味充実し
てはおります
が、ただし医師
がきっちり充足をし
ているかというと、そういう状況にはなっ
ていないというの
が現状だと思われます。 以上です。
○議長(石井敬之)
鈴木順子議員。
◆18番(鈴木順子) 県内には医療圏
があります。9つですよね。この中で、人口に対してどういう病院
がどこに
あるというのは全部決まっ
ているんですけれども、ただこの安房管内というのは非常に広い。土地
が広いところですよね。そういった中で、お年寄り
が多いということで、緊急時の対応というのは非常に求められる地域ではないかなというふうに思っ
ています。そういったときに、医療センターですけれども、地域医療センター、かつては違う呼び名で
ありましたけれども、建設したときは2.5次医療なんていうことを言われました。2.5次医療なんていうのはないんですけれども、二次医療ではなく、それにプラス0.5、2.5次医療なんていうことを言われ
ていたんですけども、それ
が今や2次医療といっ
てもどうなんだろうというような状態になっ
ているのではないかなと。病気の症状によりますけれども、緊急で時間で左右するような場合に、遠くまで1時間もかけ
て行かなければならないようなところを本当に救命救急と言っ
ていいのかという、そういう考え方を私は持っ
ています。私自身も経験し
ていますから、時間
が及ぼす後遺症の大変さというのも、あのときすぐ近くに診
てくれるお医者さん
がいれば歩けたのに、だけど遠くまで行かなきゃいけないというふうなことを考えたときに、車椅子生活になっ
てしまったというような状況、私だけではない、多くの方
がそういった状況を抱え
て生き
ているんです、今このまちで。ですから、やはり私たちは、健康で生き
ていくためには、自分たちの身近に診
てくれる、安心できる病院体制
があるということをあえて言わなければいけないというふうに思っ
ています。看護師も不足し
ているのは承知し
ています。看護師に対しての支援もそれは必要で
ありましょう。しかしながら、医師への支援というのも、ぜひともこれは行うべきだというふうに思うんです
が、市長はどう思われますか。
○議長(石井敬之) 森市長。
◎市長(森正一) もちろん地元からも医学部に入っ
て医者になられた方も
いますし、実際同級生
がいまし
て、もともと医者を目指し
ていたわけじゃなく
て、国立大、普通の文系に入っ
て、企業に入られ
てから辞め
て、また医学部を受けられ
て医者になった方も
います。実際その方は館山に戻っ
てき
て働い
ております
が、やはり医師を育てるにはかなりの、医学部ですね、お金かかりますから、そういった支援も、看護師の奨学金
がありますけれども、そういったことを医師に対しても今後できるのかどうか検討する必要も
あるのではないかなと思います。
○議長(石井敬之)
鈴木順子議員。
◆18番(鈴木順子) 私は、そこまでできるかどうかは分かりませんけれども、やはり医師をこの地に連れ
てくる、お願いできるような行動というのは求められるんだろうなというふうなことは思いますので、それはないからこのままでということではなく
て、やっぱり市民の命を守るという観点からすれば、市長の責任の重さというのは考え
ておい
ていただきたいというふうに思います。これは単なる病院だけの問題ではなく
て、やっぱり行政として動い
ていくということを強く申し上げ
ておきたいというふうに思います。 最後に、介護の問題なんです
が、介護事業に関して、いわゆる免許を取るための支援ということだけでいいのか。私は、実は介護し
ている方々、皆さんも恐らくそうだろうと思うんです
が、たくさんの方にお会いし
ていますけれども、なかなか一つの職場にとどまるということ
ができにくいということで
ありまし
て、それはやっぱり安心し
て生活し
ていけるだけの賃金体系になっ
ていないというの
がこの問題点の一つなんだろうというふうに思っ
ています。国のほうでも、介護され
ている方、事業所への支援ですよね。私は、直接介護され
ている方
が本当に大変な仕事をされ
ているのに、こんな賃金でいいんだろうかということをかね
てから思っ
ていますので、この辺に関しては、やはり賃金体系をもう少し見直し
てもらうようなこと、大きく言えばやはりこれは国の責任だろうと。介護保険をつくり上げた国の責任というのは、そこにはやっぱり
あるんだろうというふうに思いますので、これは経過でいいですから、国に対して物を言っ
ていくということはやっぱり求められるんだろうと思います。でなければ、結局介護保険つくったけれども、最初つくった制度と全くさま変わりしちゃっ
ていて、非常にいい制度で
あるに違いないんです
が、なかなかうまくいっ
ていないというの
が現状ですので、よろしくお願いをし
ておきたいというふうに思います。 以上
が本日の私の質問で
あります。ありがとうございました。
○議長(石井敬之) 岡田教育部長。
◎教育部長(岡田賢太郎) 先ほどの学校給食の関係で一部私の発言を訂正させ
ていただきたいと思います。学校給食につきまし
ては、館山産を条件にし
て炊飯をし
ていただい
ているということで、全部現在館山産になっ
ているということでございますので、修正をさせ
てください。よろしくお願いします。
○議長(石井敬之) 以上で18番
鈴木順子議員の質問を終わります。 次、6番石井敏宏議員。御登壇願います。 (6番議員石井敏宏登壇)
◆6番(石井敏宏) では、質問に入ります。 まず初めに、新市長
が就任ということで、3か月ぐらい前までは隣の席に
いた方
が市長席に
いるということで、ちょっと不思議な感じ
がしますし、昨日の朝お出迎えを受け
て、正式登庁
が2日目だったということなので、まだいろいろ慣れ
ていないかなと。でも、そのうち多分そっちからの景色
が慣れ
ていくと思いますので、それはそれでいいんですけど、こっちに11年半いらしたということなので、こちらの気持ちも半分ぐらい覚え
ていてほしいなということと、あとそれ以前に議員じゃなかった時代も
ありますので、そのときの気持ちをもっと大切にし
ていただければと思いまし
て、前置きはそのぐらいにし
て早速質問に入ります。 大きな1番、市長の選挙チラシの政策について。1番、これは
鈴木順子議員の先ほどの質問とかぶるところ
が多々
あるわけです
が、通告に従いまして質問させ
ていただきます。
子ども医療費の助成範囲のさらなる拡大です
が、高校生の入院及び通院の医療費助成について、実現のめどはいかがでしょうか。 2番、学校給食費の無償化に関して、財政的な制約も
あるので、第3子の無償化は最低限継続し
てほしいところです
が、第1子、第2子も含め
て給食費の在り方についての考えを伺います。 3番、中高生議会の導入です
が、中高生の意見を市政に反映する民主主義的な意義
があると同時に、学校現場の多忙さという実現の難点も
あると思います。現時点における構想を伺います。 4番、「市長と話そう!」の会、地区別、年代別など毎月開催と
あります
が、
いつ頃から始めるのでしょうか。 5番、「情報発信力を強化し、館山市のよさを最大限にアピールする」と
あります
が、拡散力
が高いのはツイッターなので、市長個人
が始め
てはいかがでしょうか。 大きな2番、多様な働き方に応じた子供の柔軟な受入れ体制について。1、館山市子ども・子育て支援事業計画には、一時保育、延長保育、土曜保育、休日保育、乳児保育、障害児保育、病児・病後児保育についての実施と検討
が記載され
ていました
が、それぞれの保育の受入れ体制について伺います。 2番、計画には、公設学童クラブに関しても、土曜、日曜、祝日の保育ニーズへの対応や、利用希望者
が集中する夏季休暇中の体制への対応と記載され
ています
が、対応状況を伺います。 大きな3番、温水プールについて。11月11日にスポーツ推進審議会に初めて出席したところ、委員たちから温水プールの存続を望む声
が結構
ありました。小中学校のプールや宮城のプールは老朽化し
て使えなくなったら廃止もやむを得ないかなと思います
が、しっかりとした通年型のバリアフリー化した公営プールは1つ
あるべきではないでしょうか。 以上になります。答弁によりましては、再質問させ
ていただきます。
○議長(石井敬之) 森市長。 (市長森 正一登壇)
◎市長(森正一) 石井敏宏議員の質問にお答えします。 大きな第1、市長選挙チラシの政策についての第1点目、
子ども医療費の助成範囲のさらなる拡大に関する高校生の入院及び通院の医療費助成の実現の目途につい
てで
あります
が、館山市は
子ども医療費助成制度を国全体としての根幹をなす公的制度と認識し
ており、全国的に統一的な運用
が必要と思われるため、国や千葉県への働きかけを継続し
て実施し
ております。今後も国や千葉県、他市町村の動向や館山市の財政状況を確認しながら、できる限り早期に導入できるよう検討を続け
ていきたいと考え
ております。 次に、第2点目、学校給食費の無償化についてで
あります
が、現在多子世帯の子育てに対する経済的負担の軽減を図るため、千葉県の公立学校給食無償化支援事業等を活用し、令和5年1月から令和5年3月までの第3子以降の学校給食費を無償化としたところです。次年度以降についても、千葉県の補助制度
が継続する間は館山市としても引き続き第3子以降の学校給食費の無償化を維持し
ていきたいと考え
ています。 学校給食費を全て無償化することは、当然のことながら多額の財源
が必要となることは十分認識し
ており、すぐに着手できる事業とは考え
ておりません。しかしながら、私の政策の一つで
ある「若者
が戻っ
てくる、戻っ
てきたいと思えるまちに」を実現する上で大切な施策で
あると考え
ております。まずは、3市1町と連携をし、千葉県に対し補助枠の拡大について要望活動を行うなど、財政負担の軽減をいかに図るか
が大きな課題と捉え
ており、見通し
がついた段階で無償化枠の拡大をし
ていきたいと考え
ています。 次に、第3点目、中高生議会の導入についてで
あります
が、次代を担う中高生たち
が市政や
まちづくり、学校や地域の身近な問題などについて質問や提案を行い、市政や市議会への関心や理解を深めることは、中高生
が社会に参画する資質や能力を培い、若者
がまちづくりへの関心を持つためにも有効な手段で
あると考え
ています。また、若い人や世代の声
が市政に反映されることで
まちづくりは自分事で
あると意識し
てもらうこと
が、館山市の活性化、さらには魅力
あるまちづくりにつながるものと私自身確信をし
ております。 最近では、館山リノベーション
まちづくり事業として実施し
ているあんもかんもナイトや安房六軒高校のほかに、北条海岸ビーチマーケット、防災訓練、ビーチクリーン活動など、館山市の事業実施時に積極的に市内の高等学校に参加を呼びかけ、事業を通じて市政を身近に感じ
てもらう機会も増え
ております。これらの活動を通じ、中高生
が主体的に館山市の
まちづくりに関わるという機会を設けることは、ふるさとに対する愛着を強く持っ
てもらい、若者の流出を抑制する手段の一つとしても大変重要なことだと考え
ております。 館山市では、過去に中学生議会を開催し
ていた時期
があります
が、生徒や学校現場の負担軽減という課題を考慮した結果、現在は実施し
ていないと承知し
ています。中高生議会の実現には、生徒自身はもとより、学校の協力
が必要不可欠で
あり、近年の学校における働き方改革の推進等の教育現場を取り巻く環境も考慮しながら、他の自治体の先進事例を参考に、若者の
まちづくりへの関心を持っ
てもらえる取組を進め
ていきたいと考え
ています。 次に、第4点目、「市長と話そう!」の会の開催時期で
あります
が、館山市ではこれまで、市民の声を市政に反映することを目的に、中学校区単位での市政懇談会のほか、北条地区の市長を囲む会などの各地区や区
が主催する懇談会に市長
が出席し、市政に対する意見を伺っ
てまいりました。また、総合計画をはじめとした各種計画の策定時には、広く市民の皆様に館山市の
まちづくりについて知っ
ていただくとともに、市政に関心を持っ
ていただき、幅広い方からの意見や提案を取り入れることを目的に
まちづくりタウンミーティングや地区別の懇談会を開催し
てまいりました。このような会を市内各地で開催することは、市民の皆様の多様な意見を館山市の
まちづくりに反映するために非常に有効で
あると考え
ています。 一方で、これまでの懇談会の傾向として、地域の役員や地域事情に精通し
ている高齢者の参加
が目立ち、道路の補修や溢水の対応などの要望
が寄せられ
ておりました
が、年齢や職業など
が隔たることなく幅広く参加者を募ることは、懇談会の実施効果を上げるためにはとても重要だと考え
ています。これからは、若い世代や子育て世代をはじめ、世代や性別にとらわれることなく、多くの市民にこれまで以上に市長や市役所を身近に感じ
てもらえるよう、開催場所や時間帯、開催手段など、様々な市民と対話をできる仕組みを検討し
ていきたいと考え
ております。 私の選挙チラシでは、地区別、年代別という例を示しました
が、まずは「若者に選ばれるまち、戻っ
ていきたいと思えるまち」を目指すために、高等学校を卒業し
て進学、就職する若者や子育て世代の声を聞きたいと考え
ておりますので、学校や公民館等での開催にこだわらず、ウェブアンケートの活用など柔軟に検討し
てまいります。開催方法や対象の選定等、準備
が必要で
あることから、開催につきまし
ては新年度での開催を目指し
ております。 次に、第5点目、情報発信の強化についてで
あります
が、館山市は、都心からのアクセスのよさ、豊かな自然環境や温暖な気候、新鮮でおいしい農水産物、歴史とともに育んできた産業や文化、スポーツ環境等、魅力にあふれ
ております。この魅力をより多くの方に発信することで館山市への関心を高めたいと考え
ております。市長としての情報発信は、現在も館山市の公式な情報発信ツールで
ある広報「だん暖たてやま」、ホームページ、フェイスブック、ツイッター、インスタグラムを活用し
ていきたいと考え
ています。 次に、大きな第2及び第3については教育長から答弁いたします。 以上です。
○議長(石井敬之) 出山教育長。 (教育長出山裕之登壇)
◎教育長(出山裕之) 大きな第2、多様な働き方に応じた子供の柔軟な受入れ体制についての第1点目、館山市子ども・子育て支援事業計画に実施と検討
が記載されたそれぞれの保育の受入れ体制についてです
が、この計画は、策定段階でのニーズ調査を踏まえ、館山市
がこれから目指す子育ての方向性と具体的な施策を掲げ
ているものです。それらの個別施策はどれも館山市の子育て支援にとって重要なものと位置づけ
ています
が、まずは法により実施義務
が課され
ている通常の保育において待機児童を発生させないことを最優先に、各事業についても人的、財政的な制約を受ける中、取り組んで
いるところです。 具体的には、病児・病後児保育については、市内医療機関と委託契約を結び、安定した受入れ体制を維持し
ています。土曜保育、乳児保育については、全保育園及びこども園で実施し
ており、一時保育、延長保育、障害児保育については、実施可能な保育園及びこども園で受入れを行っ
ています。休日保育に関しては、現状受入れ体制
が整っ
ておらず、実施し
ている保育園及びこども園は
ありません
が、引き続き体制整備の検討を続け
ていきます。 次に、第2点目、公設学童クラブについてです
が、館山市では、学童保育へのニーズの高まりから、段階的に定員の拡充に努め、平成27年度のスタート時点の定員数230人から現在の定員数360人へと、130人の定員の拡大を行っ
てきました。土曜日の保育については、現在月1回の開所をし
ているところです
が、実際の利用者は少数となっ
ています。日曜日及び祝日の学童開所については、希望者
が少なく、実施し
ていません
が、ニーズの把握に努めながら検討を継続し
ていきます。 利用希望者
が集中する長期休業中の体制については、令和元年度から夏休み期間中は通常の学童に加え
て臨時学童を1クラス開所し、より多くの児童
が利用できるよう対応し
ています。このことで、保育の必要性
が高い低学年児童の保育の希望者は学童を利用し
て夏休みを過ごすこと
が可能となりました。多様な働き方に応じた子供の柔軟な受入れについては、子育て家庭の切なる希望で
あると捉え
ていますので、可能な限り対応できるよう検討し
ていきます。 次に、大きな第3、温水プールについてです
が、市営25メートル温水プールは、昭和45年の開設以来、52年を経過し、安全性の確保
が難しくなっ
てき
ています。現在市営25メートル温水プールは、市民や団体の水泳使用のほか、子供から大人までのスイミングやアクアエクササイズ、水中関節運動の定期水泳教室、小学校の水泳授業受入れなどに利用され
ています。今後人生100年時代を迎え、ロコモ予防やリハビリなど、健康で元気なアクティブシニア層を増やすためにも、年間を通じて気軽に利用できるユニバーサルデザイン化された温水プールは必要で
あると考え
ています。 なお、令和元年度から導入した指定管理者による管理
が令和5年度で終了となり、また個別施設計画において令和4年度から令和5年度までの間に今後の在り方について検討するとし
ていますので、財政状況や利用者ニーズ、学校プールの集約化等を勘案した中で、民間施設との連携も視野に入れ
て早急に方向性を示したいと考え
ています。 以上です。
○議長(石井敬之) 石井敏宏議員。
◆6番(石井敏宏) では、大きな1番の
子ども医療費の助成、財政
が非常に厳しい。昨今は燃料費の高騰とか物価の高騰
があって、最近では懇親会に行けるようになると、5,000円の会費だったやつ
が6,000円になっちゃうとかいろいろ
あるので、そうすると館山市もいろいろ大変なんじゃないかと思うのと、自分も行財政改革委員をやらせ
てもらっ
ているんですけど、なかなかこの財政的な難しい状況を改善するさくっといい方法
が思いつかず、やっぱりこつこつと徴収率とか高め
て、ふるさと納税を高め
て、公共施設の再編を苦しいけど頑張っ
てやっ
て、事業仕分けをやったりし
てこつこつと見直し
ていかなきゃ、とにかくこつこつやり続けるしかないかなというところなんです。財政的に厳しいことは重々承知し
ておるつもりです。ただ、
子ども医療費は、病気になったときに多額の出費
が出ないということは非常に子育てをし
ていく意味で安心できると。もちろんこれ社会保障制度なので、非常に保険的な意味合い
があって、意義
が大きいんじゃないかと。財政支出
が一応かかるんですけど、政策効果も大きいんじゃないかということで、自分も賛成の立場で
あります。再質問に入るんですけど、通院はちょっと難しい。すぐには難しいかなと思うんですけど、入院については、過去の答弁とか聞くと、100万円程度の財源で可能かもしれません。入院についての先行実施についての考えをお伺いします。
○議長(石井敬之) 小澤健康福祉部長。
◎健康福祉部長(小澤一典)
子ども医療費の助成拡大の検討につきまし
ては、先ほど来申し上げ
ております
が、市の少子化対策や子育て支援の優先順位、また大規模事業の進捗状況、そういったことの中での財政状況、そういったことを総合的に勘案し
て考え
ていきたいというふうに考え
ております。したがって、その入院についてもどうするか、その状況によっては、考え
ていく必要
が出
てくれば考え
ていきたいとは思います
が、現段階ではそうしたことはまだ検討段階で
あるということになります。 以上です。
○議長(石井敬之) 石井敏宏議員。
◆6番(石井敏宏) ちょっと古い話なんですけど、今は熊谷知事ですけど、前森田知事
が選挙公約で、最初当選したときに中学3年まで県
が責任持っ
て助成し
ていくってやったんですけど、できないで、でも全くやらないわけにはいかないから、入院医療費だけ県
が持つという形にし
て、もちろんいまだに中3までちゃんと出し
てくれと、それは市からも言っ
てほしいというのも、ちょっと知事
が代わったとはいえ続い
ているので、思うんですけど、でも森田知事のとき入院医療費だけやったというのは一理
あると思っ
て、入院だってやっぱりかなり多額の費用
がかかるので、それで入院だけだと財政的負担も少ないという形なので、入院の検討され
ているということなので、本当は一遍にやるの
が、入院、通院
が分かりやすく
ていいと思うんです
が、ここら辺は頑張っ
ていただきたいなというところで
あります。 再質問で、話の内容
が全然今と違うんですけど、薬代の自己負担を取ったらどうかということです。それで、医療費は300円の自己負担
があるわけです
が、調剤については例えば200円とか自己負担の仕組み
ができないか研究し
てはいかがでしょうか。これ前何か自分も、予算委員会だったか決算委員会だったか忘れたんですけど、いきなり提案したこと
があって、そのときは考え
ていませんという答弁で、あと最近千葉市でもいろいろ、千葉市は調剤の自己負担を導入したんですけど、批判も
あるようで、なかなか政治的ハードル
が高いかなと思うんですけど、ただ調剤についても、ゼロ円でやっ
ていると、取りあえず薬出し
ておけとか、そうなりかねないと思うんですよね。千葉市は結構高く
て、通院の診療と薬代合わせ
て中学生だと1,000円だとか、その金額になっちゃうと、それはいかんなと思うんだけど、診察
が300円、薬代
が200円、合わせ
て500円ぐらいだったら可能じゃないかと思うので、調剤についての自己負担化、これについての考えをお伺いしたいと思います。
○議長(石井敬之) 小澤健康福祉部長。
◎健康福祉部長(小澤一典) 子供の医療費助成事業につきまし
ては、子供の保健対策の充実及び保護者の経済的負担の軽減を図ることを目的とし
ております。したがって、調剤について自己負担金を設定する予定は現在のところございません。 以上です。
○議長(石井敬之) 石井敏宏議員。
◆6番(石井敏宏) ないと思っ
て聞い
ているんですけど、ただ行財政改革方針、毎回のように書かれ
ているの
が、受益と負担の適正化みたいなこと
が書い
てあるので、これも一つの対象になるんじゃないかということなので、今後研究し
ていただきたいと思います。 それと、医療費は終わりで、次は給食費に行きます。再質問です。第3子だけだとざっくり2,000万円ぐらいで、それで県
が半分くらい持っ
てくれると館山市の負担は1,000万円ぐらいで済むと、そう自分は理解し
ているんですけど、無償化した場合の減収額って何か2億ぐらい近かったかなと思うんです。第2子だけの場合さっぱり分からないんですけど、では聞きます
が、給食費を全て無償化した場合の減収額と第2子から無償化した場合の減収額を伺います。
○議長(石井敬之) 岡田教育部長。
◎教育部長(岡田賢太郎) お答えします。 給食費を全て無償化した場合の減収額でございます
が、令和4年12月1日現在の小中学校、市内の小中学校の全児童生徒数で試算した場合でございます
が、年間で約1億5,000万円となる見込みでございます。また、第2子から無償化した場合の減収額についてです
が、転出ですとか転居者、あと被扶養者の情報
が確実に把握できませんので、概算額になります
が、約8,000万円ぐらいというふうに考え
ております。いずれにせよ、給食費を無償化した場合には非常に多額の予算
が必要になっ
てくるかなというふうに考え
ております。 以上です。
○議長(石井敬之) 石井敏宏議員。
◆6番(石井敏宏) 第2子からで8,000万円というと、国、県もやっ
てくれないとなかなか難しいかなということを感じます。財政的に豊かなところは全部無償とかやっ
ているところ
があって、できるところってできるんだなと思うんだけど、館山だとどうやればいいんだろうというところ
がありますので、やっぱり国、県
が必要なのかなと思います。 それと、これは細かいことなので、そんな細かいことを聞くべきでもないんですけど、一応第3子までなんですけど、細かいことはいいんですけど、見
ていると、館山市のホームページを見
て、こういった意見も
あったんですけど、扶養し
ていて、3人目
が館山市の公立小中に
いればもちろん給食
が無料になると。だけど、3人目の子供だけど、1人
が高校を出
て働き始め
て、扶養から外れちゃったというと、給食費の無償化の対象にならぬと。扶養
が3人だと、そういう考えのようなんですけど、いろいろ見
ていると不思議なのは、結構それはそれで一理
あるかと思うんですけど、中には不思議な事例も
あって、市のホームページと、あと保護者に配ったやつで事例4という、ちょっと細かいんですけど、一番上
が高校生、2番目
が館山市の公立の中学校のお子さんと。それで、3番目
が私立に通っ
ているお子さんだと。そうすると、私立に通っ
ているお子さんだと当然館山市の給食食べ
ていないから、そこ
が無償にならないのは分かるんだけど、3人子供
がいて、2人目の子は館山市の中学にいらっしゃると。それ
が要は逆だったら無償化になるわけですよ。私立に行っ
ている子
が2番目で、3番目
が公立だったら、通っ
ていれば無償化になるけど、この事例4なんか見
ていると、3人子供
がいて、2人目の子供
が公立の館山の学校に
いるんだったら、その子無償でもいいんじゃないかとかっ
て、見
ているとシンプルに。そんなに人数
がいっぱい事例
があるわけじゃないから、3人目の子供はみんな無償にしちゃえばいいんじゃないかと、ごちゃごちゃやるよりも。私もいろいろ統計とか見ると、2人目まではそんなに生活
が親御さんも大変じゃないんですけど、3人目以上だと結構苦労され
ている。統計的に出
ているので、3人目
が生まれた親御さん、御家庭を支援するために、全部無償にしちゃうのも
ありじゃないかと思うところなんです
が、この紙作っ
ているのは市だけど、県のやつに100%合わせ
ているんじゃないかと思うので、市独自でやるとすると全部市で出さなきゃいけないということなっちゃうんでしょうけど、この制度って、
ある意味県の基準そのまま。質問なんですけど、県の基準そのまま行っ
ているんでしょうか。
○議長(石井敬之) 岡田教育部長。
◎教育部長(岡田賢太郎) 基本的に県の制度をそのままやっ
ております。 以上です。
○議長(石井敬之) 石井敏宏議員。
◆6番(石井敏宏) 県の制度そのままだと、なかなかすぐどうこう等は難しいと思うんですけど、無償化を独自にやっ
ていくとしたら、こういったいろいろ市民の声を聞い
て、こうした穴を埋め
ていくというのも一つの方法じゃないかなと思うので、これは一つの意見とさせ
ていただい
て、給食費はこれで終わりにします。 次は、大きな2番、多様な働き方に応じた子供の柔軟な受入れ体制について再質問をいたします。以前は、そもそも保育園に入れない幼児
が出ないようにしようと。待機児童の解消
が急務だった感
があります
が、近年は一時保育、延長保育など、多様な保育ニーズの受皿
が課題になっ
ていると思います。社会事情を考えると、離婚
が比較的自由になっ
てき
て、シングルマザー
が増え
て、また祖父母の近くに住む夫婦も減り、子育てを頼みづらくなっ
て、また地縁、血縁のない移住者も増え
て、もともと館山は観光など勤務時間
が固定できないサービス業も多いという、そういった状況も感じるところなんです。それで、見解をお伺いしたいんですけど、昨今多様な保育ニーズ
が増え
ている理由はなぜだと考え
ていらっしゃるんでしょうか。
○議長(石井敬之) 岡田教育部長。
◎教育部長(岡田賢太郎) 議員御指摘のとおり、核家族化ですとか離婚の増加、また移住者の増加などによりまして、これまでのように、保護者の就業中に保育を頼める人
が近くに
いないとか、そういった要因
が考えられ
ております。また、館山市では医療や介護に従事され
ている方
が多いということも
ありますし、議員のおっしゃるとおり観光地でも
ありますので、いろいろな働き方
があると。そういった仕事に従事され
ている方の働き方かなり多様化し
てき
ているのではないかなというふうに考え
ております。 以上です。
○議長(石井敬之) 石井敏宏議員。
◆6番(石井敏宏) 多様な保育ニーズを満たすには、財源の問題、あとは実施できる民間事業者
がいるかの問題、あと保育士
がそもそもいるかの問題
があります。その中で、保育士なんですけど、都市部だとかなりの不足
があるようです
が、館山市の保育士はどれくらいらっしゃるかとか、そういった状況はいかがでしょうか。
○議長(石井敬之) 岡田教育部長。
◎教育部長(岡田賢太郎) 保育士についての御質問でございます
が、館山市でも保育士の確保
が非常に課題となっ
ております。公立保育園でも会計年度任用職員の保育士の募集を随時行っ
ております
が、なかなか確保できない状況でございます。民間の保育園でも保育士の確保
が難しいというふうに聞い
ております。保育士の確保につきまし
ては、民間保育園等とも協力し
て、館山市全体で保育士の確保
ができるように努力し
てまいりたいというふうに考え
ております。 以上です。
○議長(石井敬之) 石井敏宏議員。
◆6番(石井敏宏) なかなか保育士
が結構
いないということで、いろいろ難しいなと感じるところなんですけど、自分の今回の質問のメインは、多様な働き方の保育ニーズの受皿を増やし
ていくと、そういう要望で
あるんです
が、とはいえ詰め込みとかブラック労働でそれを実現し
ても本末転倒ということで、やっぱり保育の安全性の確保
が維持されること
が最も大事なんじゃないかと思います。最近保育園のバスで子供
が亡くなっちゃったとか、あるいは静岡県で逆さづりとかすごい虐待
が逮捕された事件
があって、たまたまそういう事件
があったのかと思いきや、結構保育の関係の方々からいろいろ悲鳴
が上がっ
ていて、これは氷山の一角なんじゃないかと。
ある意味もともと少ない保育士で、ぎりぎりの状況で働かせ過ぎたんじゃないかと。もともと国の配置基準
がタイトなんじゃないかと。その上で、いろいろ事務作業とか保護者対応とかむちゃくちゃ
あって、給料もなかなか少ないとかひどいじゃないかと、そういう批判
が起き
ていると。それで、苦しい状況でなかなか人も増やせないというと、全国的な議論ではカメラをもう設置すべきじゃないかと、そういったものも
あります。監視カメラと言うと語弊
があるかもしれないですけど、カメラで安全確保とか、あるいは保育士
がちゃんとやっ
ていたんだけど、運悪く事故っちゃった場合は保育士を守る手段になるんじゃないかとか、ここら辺は賛否両論なんですけど、館山市としては保育士の負担軽減と幼児の安全対策をどのように考え
ていらっしゃるんでしょうか。
○議長(石井敬之) 岡田教育部長。
◎教育部長(岡田賢太郎) 昨日の長谷川議員の御質問にもお答えしましたけれども、館山市では国の基準に基づい
て配置し
ているということと、個別に支援
が必要な場合は配置人数を増やし
て対応し
ております。なお、各園では園長先生ですとか保育主任
が各クラスの様子を見
てもらっ
て、言葉遣いも含め
て気になる指導や対応を確認した際には、個別に、または職員会議を開い
て問題点の共有と改善に努め
ております。ヒヤリハットなども実施をし
ているというふうに伺っ
ています。また、園長経験者の元ベテラン保育士等を接続コーディネーターということで雇用しまし
て、各園を巡回しながら、保育士等の職員へのアドバイスや指導支援を行うことによって、保育技術の向上による負担軽減、安全性の向上を図っ
ております。 以上です。
○議長(石井敬之) 石井敏宏議員。
◆6番(石井敏宏) 自分の感じるところだと、保育やっ
ている方と園長さんとかまれに話す機会
があるんですけど、結構頑張っちゃう人
が多いなという印象
があって、随分抱え込んで
いるなと思うんですよね。うちらはプロだから、やれ
て当たり前なんだみたいな、確かにすごく保育に対する見識を持っ
ているんですけど、どうも頑張り方に何か無理
があるような感じ
がするので、こども課の方々にはしっかりと保育の現場の感覚とか御意見をつかんでほしいなと思うところで
あります。 最後に、温水プールに行きますね。温水プール、何年前かな、試しに一回利用者
が、リハビリに行ったら、スロープもないし、つらいと。リハビリやるのにくたびれちゃうじゃないかという話を聞い
て、自分も行ったんです、何十年かぶりに。そうしたら、すごくぼろく
て、確かにこれは昭和だなと。昭和からタイムスリップしたかのようなところで、それはいいとして、一応自分は健康な部類だと思うんですよ。それで、プールに入ったら結構筋力
がいるんですよ、入るのにも。入るんじゃなかったかな。出るの
がえらく大変で、慣れ
ている高齢の方とかはすいすいと出
ている方もいらっしゃるんですけど、けがされ
ている方
が初めて行っ
て、あのプールから出るのって非常に大変じゃないかと思うところなので、確かにバリアフリー化というか、何か本当にしっかりとしたスロープ
があればいいなと実感したところで
あります。答弁にも
ありましたとおりなんですけど、スポーツ推進審議会に出たら、この議会でも温水プールの維持と、あるいはその一元化、温水プールの集約も意見
が出
ているんですけど、自分は少数派だと。自分を含め
て少数派なんじゃないかと思ったら、スポーツ推進審議会では結構それ
が多数派だったと気づい
てちょっと心強く感じたところなので、結論としては4年度から5年度に個別施設計画で検討し
ていくということなので、ぜひ前向きに検討し
てほしいと思います。 それで、現在問題として、それ以前の問題として、そろそろボイラー
がぶっ壊れるんじゃないかと。老朽化し
てき
て、たしか自分
が議員になったときに行財政改革方針を読んだら、ボイラー
が壊れたら終わるんだということで、でも意外とこのボイラーもつんだよと言っ
ていたら12年ぐらいたっ
て、さすがに本当にまずいんじゃないかと。そういうまずいんじゃないかという声
がいろいろちらほら本当に聞こえるようになっ
てきまし
て、それで今指定管理者に任せ
ていて、契約中にボイラー
が壊れちゃったら非常に契約し
ている相手に対して迷惑をかけちゃうんじゃないかということで、そうすると今後、指定管理まだ5年たっ
ていないんですけど、今後5年たっ
て再契約というか、再公募なんかは、ちょっとそれは状況にもよるでしょうけど、そういったボイラーの状況と今後のそういった指定管理の在り方みたいな、そういった今の現状のお考えを伺いたいと思います。
○議長(石井敬之) 岡田教育部長。
◎教育部長(岡田賢太郎) ボイラーについての御質問でございます
が、確かに製造から50年以上経過しまし
て、耐用年数の30年を大きく超え
て、附帯設備を含め不具合や故障も増え
ており、随時修繕等によって対応し
ている状況でございます。毎年行われるボイラー等性能検査の検査官からは、あと数年はもつと思う
が、経年劣化による老朽化
が著しいので、ボイラー施設全体の更新を考えたほう
がよいのではないか、またボイラー管理業務の請負業者からも現在のボイラーを点検整備できる技師や工具の確保も難しくなっ
ているとの御意見をいただい
ております。指定管理の継続については、現時点では未定でございます
が、プール施設の今後の在り方を検討する中で協議をし
てまいりたいというふうに考え
ております。 以上です。
○議長(石井敬之) 石井敏宏議員。
◆6番(石井敏宏) 最後のコメントなんですけど、できればいい温水プールを館山市に1個造れればと。あと中学とかほかのところに
あるプールは寿命
が尽きたら終わりで、これはしようがないので、あと民間のスポーツ施設
が1つ
あるので、そこと連携しながら、しっかりとした温水プールを1個残し
てほしいなと。造っ
てほしいなということで、質問を終わります。どうもありがとうございました。
○議長(石井敬之) 以上で6番石井敏宏議員の質問を終わります。 午前の会議はこれで休憩とし、午後1時再開いたします。 午前11時53分 休憩 午後 1時00分 再開
○副議長(望月昇) 議長
が午後欠席のため、私
が職務を行います。よろしくお願いします。 午後の出席議員数14名。午前に引き続き会議を開きます。 16番榎本祐三議員。御登壇願います。 (16番議員榎本祐三登壇)
◆16番(榎本祐三) 質問の前に、まず森市長、このたびは就任おめでとうございます。これから館山市のために全力で頑張っ
ていただきたいと思います。期待し
ております。よろしくお願いします。 それでは、質問に移ります。11月13日の市長選挙の前に、地元紙の房日新聞
が「市長選挙を前に」というタイトルで館山市の課題を3回に分け
て掲載しました。私は、館山市の課題を的確に把握し、市民に問題提起され
ていることに、私たち市議会議員にも警鐘を鳴らし
ているものと痛感したところです。このような地元報道機関の問題提起は、市民
が共通の認識を持つ上で極めて重要かつ効果的なもので、館山市の発展に寄与するもので
あり、地方紙の使命でも
あると思っ
ています。そのような意味で、房日新聞のこのたびの市長選挙を前にとして館山市の課題を提起されたことに対しては、深甚なる敬意を表したいと思う次第です。 そこで、今回の一般質問は、市長
が交代し
ても変わることのない房日新聞
が提起した館山市の課題、つまり生産年齢人口の減少、少子化と学校再編、厳しい財政の見通しに関連した事項についてお聞きすることといたしました。なお、少子化と学校再編につきまし
ては、前々回の6月議会で議論させ
ていただき、私も学校再編調査検討委員会の委員となりましたので、当該調査検討委員会で議論することとし、今回は割愛させ
ていただきました。 それでは第1に、生産年齢人口の減少に関してお聞きします。房日新聞の指摘にも
あるとおり、全国的な地方の課題で
ある、高校卒業と同時に若者
が流出し
ていく、そして戻っ
てきたくとも戻れないという構図は、生産年齢人口の減少に拍車をかけ
ています。生産年齢人口の減少は、地域経済の停滞や産業の減少など、地域の活力低下につながりますので、中長期的に改善のための特段の施策や事業の取組
が必要ではないかと考え
ています。 そこでお聞きします。初めに、館山市の生産年齢人口の減少について、館山市としてはどのように受け止め
ているのかお聞かせください。 2番目に、生産年齢人口の減少を少しでも遅らせる方策として、どのようなことを実行しようとし
ているのかお聞かせください。 3番目に、昨日の
鈴木ひとみ議員の質問にも
ありました
が、市長選挙の争点にもなった若者のUターンを推進する方策として考え
ている事項についてお聞かせください。 次に、厳しい財政の見通しに関連し
てお聞きします。房日新聞の記事にも
あるように、このまま何もしなければ、令和9年度には財政調整基金は枯渇し、行政サービスにも影響
が出るおそれ
が指摘され
ています。現在この問題を克服するために第4次行財政改革方針の策定に取り組んで
いると思います
が、初めにこの第4次行財政改革方針についてお聞きします。 1番目に、当該方針の策定経過等についてお聞きします。現在当該方針の策定を進め
ているところと思います
が、計画や策定過程はどのようになっ
ているのかお聞かせください。 2番目に、策定に当たり考慮し
ていることについてお聞きします。第4次行財政改革方針では従来の方針と変わる特別なものは
あるんでしょうか。また、策定に当たり考慮し
ていることはどのようなことかお聞かせください。 3番目に、目標値の設定についてお聞きします。当該方針では、対応する取組についてそれぞれの目標値を設定するのでしょうか。どのように考え
ていますか、お聞かせください。 次に、行財政改革で主要な取組となる公共施設の問題について、館山市公共施設等総合管理計画の個別施設計画を基にお聞きします。公共施設の問題は、令和3年の12月議会でも議論させ
ていただきました
が、令和3年度末で個別施設計画も出来上がったことから、改めて議論させ
ていただくものです。 房日新聞の指摘の中でも「厳しい財政見通しの中、老朽化
が進む公共施設の対応は大きな問題だ。学校や公民館など公共施設の約8割
が建設から30年以上経過し
ている。館山市の公共施設等総合管理計画では、全ての施設を維持するには、建て替えした場合283億円、改修でも160億円もの資金
が必要とされる」とし
ており、私
が公共施設の問題
が行財政改革の主要な取組になると考え
ているのもこのような実態からです。 公共施設を維持する上で、施設分類別に投資金額を見ると、学校教育系施設
が全体の41.3%を占め
ており、この取組の成否
が今後の財政運営に大きく影響すること
が理解できます
が、学校教育系施設については現在進められ
ている学校再編計画の中で検討されるものと考え
ております。したがって、ここでは学校教育系施設以外の個別施設計画について、特に市民の関心
が高い市庁舎の建設の取組についてお聞きすることといたしました。 初めに、現庁舎の維持管理についてお聞きします。市庁舎は、個別施設計画の施設マネジメント、老朽化の現状によれば、Cの広範囲に劣化、つまり安全上、機能上不具合の発生の兆し
があるとされ
ています
が、令和14年度の新庁舎への建設移転まで大丈夫なのか、考えをお聞かせください。 2番目に、新庁舎の建設位置についてお聞きします。令和7年度から令和9年度にかけて候補地を含む検討をするとなっ
ています
が、一方県の公共施設
が旧安房南高周辺に集約化されるとのことです
が、館山市としてはこれとの対応はどのように考え
ておられますか、お聞かせください。 3番目に、庁舎の建設費用についてお聞きします。第4次行財政改革方針
が令和5年度から令和9年度の5年間とすると、庁舎建設はさらに5年後となります
が、この建設費用の確保を見越した行財政計画になる必要
があると思っ
ています。そこで、新庁舎建設の費用と建物以外の土地の取得費用についてはどのように見積もっ
ておられるのか、お聞かせいただきたい。 以上、御答弁によりまして再質問させ
ていただきます。
○副議長(望月昇) 森市長。 (市長森 正一登壇)
◎市長(森正一) 榎本祐三議員の質問にお答えいたします。 大きな第1、生産年齢人口の減少についての第1点目、館山市の生産年齢人口の減少についてどのように受け止め
ているかについてで
あります
が、生産年齢人口とは、生産活動の中心に
いる人口層のことで、一般的に15歳から64歳までの人口のことを指します。国勢調査の報告によりますと、館山市の生産年齢人口は1970年の3万6,970人をピークに減少を続け
ており、2020年には2万2,406人となり、50年の間に約40%減少し
ています。全国的にも1990年代から減少に転じ
ており、今後ますますこの動き
が加速し
ていくと予測され
ています。 社会を支える生産年齢人口の減少については、議員御指摘のとおり、地域経済の停滞や産業の減少など、地域の活力低下につながります。特に慢性的な人手不足に陥っ
ている市内事業者にとっては、働き手
が確保できず、事業を継続または拡大すること
が困難になるため、将来的には地域の経済規模や労働市場
が縮小するといった影響を及ぼすこと
が予想されます。また、歳入の減少による館山市の財政運営に対する影響だけではなく、市民生活の基盤で
ある地域コミュニティの担い手不足や、地域での支え合い、助け合いといった地域活力の低下、社会保障制度への負担の増大、出生数の減少などを招くおそれも
あることから、持続可能な
まちづくりのためにも、館山市の土台を支える生産年齢人口の減少は喫緊の課題で
あると認識し
ております。 次に、第2点目、生産年齢人口の減少を少しでも遅らせる方策につい
てで
あります
が、生産年齢人口の減少を含む人口減少問題を根本的に解決するためには、若い世代の希望を実現できる
まちづくりが不可欠で
あると考え
ています。結婚、出産、子育てにふさわしい環境を整えることに加え、若者にとって魅力的な働く場を確保し、安定した雇用を創出することによって移住や地元出身者のUターンを促したいと考え
ています。 また、この地域の平均所得は千葉県平均と比較すると著しく低いため、地域の特性を生かした仕事をつくり、経済活動を通じて新たな雇用を創出する必要
があります。具体的には、後期基本計画や総合戦略にも位置づけ
ておりますテレワークやワーケーションの推進、移住、定住の促進などにより、特に専門性を身につけた若者や女性
が能力を発揮できる環境の整備を促進し、雇用や収入面での不安を解消し
ていきたいと考え
ています。 さらに、館山で子供を育てたいと思えるような特色
ある教育環境の充実も欠かせません。最近では、安房地域以外の中学校や高等学校に進学する事例
が増え
ているため、市内の高等学校においても選ばれる高校になるための様々な取組
が行われ
ています。館山市としても、このような取組を支援しながら、館山で安心し
て教育を受けられる環境を整えることにより、子育て世代の移住を増やすとともに、館山で育った子供たち
がふるさとに愛着を持ち、将来戻っ
てきたいと思えるような
まちづくりを目指し
てまいります。 高校卒業後の進学や就職に伴い、一定数の若者
が市外に転出することは避けられません
が、将来は館山で働きたい、館山で子育てしたいと思っ
てもらえるような取組を推進するとともに、個性と多様性
が尊重され、多くの市民
が住み続けたいと思えるような持続可能な
まちづくりを実現したいと考え
ております。 次に、第3点目、若者のUターンを推進する方策として考え
ている取組につい
てで
あります
が、館山で生まれ育った若者
が本人の希望に基づき、館山に残ること
ができる、あるいは戻っ
てくること
ができる、さらには都市部住民等からも選ばれる
まちづくりを進めること
が重要で
あると考え
ています。そこで、館山市では、都心部からの近接性と豊かな自然、1年を通じて収穫される豊かな農水産物、多様なアクティビティなど、館山市
が有する高いポテンシャルを生かし、テレワークやワーケーションの推進、移住、定住の促進などに力を入れ
ています。 具体的には、テレワークの拠点施設や環境整備に対する支援、NPO法人おせっ会への委託によるきめ細やかな移住相談対応や、安房地域内の企業紹介、南房総の仕事探しイベントの実施、起業、創業に対する支援、子育て世代の移住者に対する月額家賃の助成、東京23区内に5年間在住または通勤し
ていた方
が移住する場合の移住支援金の交付などを行っ
ているほか、ワーケーションの推進に関する取組として、今年の10月12日から10月14日にかけて実施した首都圏の企業人材等を対象とした社会人向けのモニターツアーに続き、12月25日から12月27日にかけて、首都圏在住の子育て世代を対象とした親子向けのモニターツアーを実施する予定となっ
ています。 また、地元の高校生や若者を対象とした取組では、地元企業で働く若者を紹介するリーフレットの作成、配布や、近隣市町や関係機関と連携した面接練習セミナーの開催、リノベーション
まちづくりの一環として、所属する高校の枠を超えた安房地域の
まちづくり部活動プロジェクト、ワーケーション推進業務に関わる2名の地域おこし協力隊員による講演などを実施し
ているほか、今年度内に安房地域の就職を希望する高校生を対象とした安房地区合同進路セミナーを開催する予定となっ
ています。引き続き幅広い取組を通じて、館山市の将来を担う若者に対し、地元企業の紹介や地元で働くことの魅力を伝えるとともに、多様で柔軟な働き方を推進し、館山を離れ、資格や専門性を身につけた若者
が能力を生かせるような環境整備を図っ
ていくことにより、若者のUターン増加につなげ
ていきたいと考え
ております。 次に、大きな第2、第4次行財政改革方針についての第1点目、方針策定の経緯についてです
が、現在、構想日本総括ディレクターで
ある伊藤伸氏を委員長として、市議会議員2名を含めた8名の委員から成る館山市行財政改革委員会において策定に向け取り組んで
いるところです。先週の12月13日に開催された第4回館山市行財政改革委員会では、第3回までの会議で協議を重ね
てきた内容をまとめ、第4次館山市行財政改革方針の素案を委員の皆様へお示しいたしました。今後、方針全体について委員の方々の意見を反映しつつ修正を行い、年明け2月にパブリックコメントの実施を予定し
ています。 次に、第2点目、方針の策定に当たっての従来の方針との違いについ
てで
あります
が、現段階の方針案においては、具体的な取組を設定するに当たり、行財政改革のさらなる推進はもちろんのこと、加速する少子高齢化や人口減少に代表される様々な課題に加え、新型コロナウイルス感染症の影響やデジタルトランスフォーメーションの推進など、新たな時代の潮流への対応
が求められ
ていることから、庁内の関係部署及び館山市行財政改革委員会において効果的かつ実効性の
ある取組を検討し、具体的な取組を盛り込んで
います。また、方針の策定に当たり考慮し
ている点です
が、方針案に盛り込んだ取組をSDGsの目標と関連づけ
ており、館山市版SDGsの目標達成に資するものとなっ
ています。 次に、第3点目、目標値の設定についてで
あります
が、第4次行財政改革方針では、財政調整基金を枯渇させることなく持続可能な行財政運営を行うという目標を達成するため、方針の柱を作成し、この柱にひもづく各取組において、達成するための工程や内容、取組指標と目標数値を定め
ています。目標については、効果額を設定できる取組については効果額を、効果額に表わせない取組については目標件数やパーセンテージなどを目標に設定し
ています。各取組に目標数値を設定することにより、目標を明確化し、達成度を測ることで、財政調整基金
が枯渇することを回避できる指針になると考えます。 次に、大きな第3、庁舎建設の取組についての第1点目、現庁舎の維持管理についてで
あります
が、平成20年度から平成24年度までの間で耐震改修工事を実施し、おおむね10年を経過し
ています
が、必要なメンテナンスを実施することにより今後10年程度使用可能と考え
ております。 次に、第2点目、新庁舎の建設位置についてで
あります
が、現在旧千葉県立安房南高等学校跡地には、平成24年度の安房郡市消防本部・館山消防署合同庁舎の移転を皮切りに行政機関の集約を進め
ており、館山警察署の新庁舎
が令和4年度中に供用開始を予定し、安房合同庁舎の新庁舎も令和8年度中の供用開始を目指し
て基本設計
が始まっ
ています。現在、国や千葉県、消防本部、安房高等学校などと定期的に協議を行っ
ており、このエリアを安房地域の行政機能の拠点として整備するため、連携し
て取り組んでおります。館山市の新庁舎の移転場所についても、市民の利便性や公共交通のネットワークの観点から、旧県立安房南高等学校跡地
が最もふさわしい場所で
あると考え
ています。 次に、第3点目、新庁舎建設費用につい
てで
あります
が、新庁舎の建設については多額の事業費
がかかること
が予想されます。一方で、事業費の積算に大きく影響する整備規模や事業手法については、人口動態や行政需要の変化などを考慮しながら時期を見
て検討することとなります。そのため、新庁舎整備の必要性は十分認識し
ているものの、現時点では具体的な建設費用や土地の取得費用は算出し
ておりません。 国や自治体
が行政のデジタル化に取り組む中で、今後行政手続のオンライン化やワンストップ対応に適した窓口の形態など、社会状況の進展に加え、防災面での配慮など、庁舎に求められる機能も変化し
ていくこと
が予想されることから、新庁舎の整備についてはこれらの状況を総合的に勘案しながら検討し
ていきたいと考え
ています。 なお、新庁舎の整備については、財政負担を軽減できるよう、様々な選択肢を考慮するとともに、現在進め
ている大規模事業の進捗状況を見極めつつ、令和8年度から始まる次期館山市総合計画に位置づけ、検討に入りたいと考え
ております。 以上です。
○副議長(望月昇) 榎本祐三議員。
◆16番(榎本祐三) ありがとうございました。 それでは、生産年齢人口の減少関連についてから再質問させ
ていただきます。この問題については、館山市だけではなく、全国の地方自治体
が取り組まなければならない課題でも
あります。御答弁に
ありましたように、50年間で約40%減少の現実は喫緊の課題で
あります。要はどのような取組で対応するのか
が重点と思っ
ています。そこでお聞きします
が、若い世代の希望を実現できる
まちづくりが不可欠で
あるとして、結婚、出産、子育てにふさわしい環境を整えると
ありました
が、具体的な事業としてはどのようなことを考え
ておられますか。
○副議長(望月昇) 森市長。
◎市長(森正一) お答えします。 若者の出会いや結婚を支援するとともに、出産、子育て支援として、
子ども医療費の助成範囲の拡大や予防接種費用の助成、出産祝金の増額、多子世帯への助成拡大、不妊治療の助成充実などを考え
ております。また、子育て世代
が暮らしやすいまちで
あるために、魅力的な雇用の場の創出や教育環境の充実、多様な価値観を認め合う環境を整えることなども重要で
あると認識し
ております。 以上です。
○副議長(望月昇) 榎本議員。
◆16番(榎本祐三) 若い世代にとって住みやすいまちと評される
まちづくりが結局は必要なんですけども、千葉県では流山市
が子育て世代に対応したいろんな事業をやっ
ていて、これテレビの番組で紹介
があったんですけども、いろんな取組をされ
ている。ニーズを確実に把握し
て、それを施策として、事業としてやっ
ておられる。それ
が物すごく好評を博し
て、流山市には子育て世代の人たち
が。館山市とは、地理的な環境とか、東京へのアクセスとか、そういういろんな違い
がありますけども、そういうようなニーズに対して、どういう施策
が必要で、どういう事業をやるかということを具体化し
てやっ
ておられるので、ぜひこの辺りも参考にし
ていただきたいなというふうに思っ
ています。また、若者にとって魅力的な働く場所を確保し、安定した雇用を創出すると
ありましたけれども、とても重要なことだと思います。これらについても具体的な取組は考え
ておられるんですか。
○副議長(望月昇) 和田経済観光部長。
◎経済観光部長(和田修) お答えいたします。 まず、議員のおっしゃるとおり、若者にとって魅力的な働く場の確保ですとか安定した雇用の創出、これについてはとても重要なことで
あると考え
ております。市の具体的な取組の1つ目といたしまし
ては、事業所の新設ですとか創設をした際の固定資産税相当分を補助する立地奨励金ですとか、それに併せまし
て新規労働者を雇用した場合の雇用促進奨励金
があります。これらの制度活用の促進によりまして事業の拡大を支援し
ております。 次に、2つ目になりますけれども、創業支援セミナーの開催ですとか起業支援補助金の交付によりまして、起業者や雇用者の拡大を図っ
ております。 それから、3つ目といたしまし
ては、企業誘致やサテライトオフィスの誘致、IT関連企業等の継続的な企業合宿の誘致を目指す取組をし
ております。リビングエニウェア・コモンズ館山という拠点施設の整備を促進いたしまし
て、2名の地域おこし協力隊とともにワーケーションを推進することで、地域の企業や団体と都市部の企業等の人材をマッチングする機会をより多くつくるとともに、企業間や異業種人材の交流を促進し、連携を深めることにより、新たなビジネスの創出やそれに伴う雇用の拡大を図り、魅力
ある安定した雇用の創出につなげ
てまいりたいと、このように考え
ております。 以上でございます。
○副議長(望月昇) 榎本議員。
◆16番(榎本祐三) ありがとうございました。いろいろなことをやろうとされ
ているのはよく分かります
が、要は今部長のほうから
ありましたけど、役所だけでやるのではなかなかできないので、こういう問題については、地元の企業、特に銀行、そういうところも全部入っ
てもらっ
て取り組んでいかなくちゃいけない重要な施策で
あり、事業として行う場合にはそういう方たちにも参加し
てもらうということ
が必要じゃないかと思いますので、そういうことも考慮し
て、ぜひ実現できる事業を進め
ていただきたいというふうに思います。 後で総務委員会で視察した鳥取県の智頭町の取組についてもちょっと紹介させ
てもらいますけれども、館山市はふるさと創生奨学金制度というの
がありますよね。利息は免除されるものの、借り入れた資金は約10年で全額返済することになっ
ています
が、ただし就業後館山に住所
がある場合は3分の1
が免除されることになっ
ています
が、現在この制度で貸付けはどれぐらい
あるんですか。
○副議長(望月昇) 岡田教育部長。
◎教育部長(岡田賢太郎) 館山市ふるさと創生奨学金制度についての御質問でございます
が、平成2年4月の開始以降、貸付決定者の総数は355名となっ
ております。令和4年11月末現在、貸付けを受け
ている方は11名でございます。また、貸付け
が終了し、返還中の方
が37名で、そのうち10名の方
が市内に在住し
ていることで、毎月の返還額の3分の1
が免除され
ております。 以上でございます。
○副議長(望月昇) 榎本議員。
◆16番(榎本祐三) ありがとうございました。この制度も今教育部長のほうからお話
あったように、3分の1は市
が持ちますよと。帰っ
てくると。いわゆるUターンを促進する取組だと思うんですけど、先般鳥取県の智頭町を総務委員会で視察させ
ていただいた中で「おせっかい奨学パッケージ」というの
がありまし
て、智頭町といっ
ても小さな町ですので、よそのまちの高校に行く子もかなり
いるらしく
て、その子たちにも奨学金を出し
ているわけです。高校生で3万円、専門学生、大学生で4万5,000円、これはUターンを視野に入れ
てやっ
ている事業なんです。ここで特筆できるのは、貸付資金
が地元の信用金庫
が特別な優遇金利で貸し付け
ているということと、ローンの利子分は町
が設ける奨学基金から全額補助し、卒業後10年以内にUターンした場合には元金返済も全額補助するという制度なんです。つまり大学だ、高校だとよその町に出たけども、10年以内に帰っ
てき
てくれたら、あなた
が借りた分は全部返さなく
ていいですよという制度なんです。町の規模
が違うから、対象となる人数は少ないんでしょうけども、しかし今回我々
が説明を受けたこの町の役場の担当者はこのUターン制度を使っ
て町に帰っ
てきた人だったんです。事程左様に、優良な人たち
が必ず帰っ
てき
てもらえるという制度の一つとして、こういうやり方も
あるんじゃないかなと。確かにお金はかかります。しかし、このお金も、町の予算のほかにも個人とか企業の献金、企業、個人や企業の寄附、またふるさと納税で賄っ
ているんです。つまりこういうこと自体
が、行政部門
が市の仕事としてやっ
ている以上に市民もみんな巻き込んで、一緒にこの子供たちを私たちで館山に帰っ
てもらえるようにやりましょうよというようなやり方でやっ
ているということなんです。ぜひこういう先進し
ているところも
あるんだということを御理解いただい
て、ぜひ参考にし
ていただきたいなというふうに思います。
○副議長(望月昇) 岡田教育部長。
◎教育部長(岡田賢太郎) 先ほど貸付決定者の総数で355名と言っ
てしまったようなんです
が、335名
が正しいです。すみません。訂正させ
ていただきます。
○副議長(望月昇) 榎本議員。
◆16番(榎本祐三) それでは次に、第4次行財政改革方針関連について再質問します。 館山市の行財政改革
が職員の並々ならぬ努力と行財政改革委員会の皆さんをはじめ関係者の尽力によって着実に進められ
ていることには敬意を表したいと思います。しかし、地方自治体の財政運営は国のさじ加減でどうにでもなっちゃうわけです。平成18年、小泉内閣のいわゆる三位一体の改革で地方自治体は大打撃を受けました。館山市も財政調整基金
が百数十万円という事態にもなりました。そして、それを克服するために庁舎建設基金を活用できる条例改正もしたというのは忘れることはできません。その後、行財政改革の取組と国の地方交付税の増額、これにより経常収支比率
が極めて高く、厳しい財政運営と言われながらも、国、県の交付金や補助金を活用し
て今日まで来
ております。 本年度の行財政改革委員会の会議要旨を読ませ
ていただきました。各委員の皆さん
が熱心に議論され
ていることに敬意を表したいと思いますし、御答弁に
あったように、第4次の方針策定も順調に進み、2月にはパブリックコメントを実施するとのことでした。 そこでお聞きします。行革委員からも意見提案の
あった課題を市民と共有することについて、広報紙「だん暖たてやま」の連載やラインの活用も提案され
ていました
が、今後の取組についてどのように考え
ておられますか。
○副議長(望月昇) 手島総務部長。
◎総務部長(手島隆) お答えいたします。 3回のシリーズで館山市の財政について広報でお知らせをし
てまいりました。今後は、特別編として、4回目に公共施設マネジメントの課題について市民の皆様に知っ
てもらうべく掲載する予定でございます。そこで、第4次行財政改革方針の策定
が必要なこと、2月に予定し
ているパブリックコメントまで財政、行革を意識し
てもらうという流れを考え
ております。そこで、ラインやSNSでの発信、パブリックコメントについても、ロゴフォームというツールを使い、ネット環境により意見をいただけるように準備をし
ております。 以上でございます。
○副議長(望月昇) 榎本議員。
◆16番(榎本祐三) ありがとうございました。市民の市の情報収集、これをちょっと調べ
てみると、広報紙「だん暖たてやま」によるもの
が約70%なんです。つまり広報紙
がいかに有効で
あるかということなんです。適宜適切に広報紙による行革の取組を周知することは非常に有効なことだと思いますので、今後とも今部長から答弁の
あったような取組を着実にやっ
てもらいたいというふうに思います。期待し
ています。 次に、これは行革委員の言葉ですけど、「第4次行革方針を策定すること
が目的ではなく、実行すること
が目的ではないか。更新時期
が来たから次期の方針を策定するのでなく、5年後の館山市の財政状況
がどうなっ
ていなければならないのかという視点で方針を策定し
てもらいたい」という行革委員の意見
がありました
が、これはどのように受け止め
ておられますか。また、この意見をどのように反映させようとし
ているのですか。お聞かせください。
○副議長(望月昇) 手島総務部長。
◎総務部長(手島隆) お答えいたします。 「5年後の館山市の財政状況
がどうなっ
ていなければならないのか、そういう視点で方針を策定し
てもらいたい」という行財政改革委員会の御意見につきまし
ては、真摯に受け止めまし
て、方針案の作成に当たっ
ているところです。第3次行財政改革方針の策定の際には、○○年の決算において財政調整基金幾らなどの目標は現実的ではないということから、赤字決算を回避することを目標といたしました。今回第4次館山市行財政改革方針の策定に当たりましても、状況に変わりはなく、繰り返しになりますけれども、財政調整基金を枯渇させることなく持続可能な行財政運営を行うという目標を達成するため、まず方針の柱を設定しました。各課の取組はこの柱にひもづくものとなっ
ており、その全て
が歳出の削減ではなく、行政サービスの向上といった取組も含んでおります。財政悪化の回避と行財政改革でできること、サービスの充実ですとか向上、この両面を持ち合わせた内容を考え
ているところでございます。 以上でございます。
○副議長(望月昇) 榎本議員。
◆16番(榎本祐三) ありがとうございました。私
が策定に当たり考慮し
ていることについてお聞きしたのは、ただいま申し上げました行革委員の意見に付随するもの、第3次行革方針に追随するだけの取組では
あってはならないと思っ
ていますので、その辺のところをよく留意し
て対応し
ていただきたいというふうに思っ
ています。 次に、昨日長谷川議員からも質問
があったんですけども、館山市の公共施設マネジメント民間提案制度、これも行革委員からの質問の中に
あったんですけども、この公共施設のマネジメントを民間業者の力を借り
て行うことで、市の財政についてプラスとなる新しい取組と。現在富崎小学校に関してこの制度で取り組んで
いるということで
ありますけれども、今後この取組の活用についてはどのように考え
ていますか。
○副議長(望月昇) 手島総務部長。
◎総務部長(手島隆) 今後の取組でございますけれども、学校再編、こちらの状況
がまだ不明でございます。この状況によりますけれども、今後廃校
が生じた場合の校舎をはじめとする跡地や館山市
が保有しながら利用予定のない遊休地、これにつきまし
て民間提案制度の活用を考え
ていきたいというような次第でございます。 以上でございます。
○副議長(望月昇) 榎本議員。
◆16番(榎本祐三) 私は、今回富崎地区の小学校をこの制度を使っ
てやっ
てみ
て、ある程度いい方向
が出たら、大いに活用し
て、これから公共施設、特に学校施設については、20%は必ず減らすことになるでしょうから、それらをどうやっ
て活用するかということ
がこれからの大きな問題になっ
てくるので、今回の旧富崎小学校の取組は、民間によってやられる取組
がある程度成果
が上がったんだったら、大いに活用し
てもらいたいなと思っ
ています。その方法しかないんじゃないかなと思っ
ています。ただ、そこで一番大切なのは、結局最終的には地元の住民の合意
が得られないとできない話なので、これは学校再編の特別委員会の中でやられるんでしょうけど、地元
が納得した上でやるという、そのボタンのかけ違い
がないようにやっ
ていく必要
があるんじゃないかというふうに思っ
ています。学校再編の問題は、以前の質問でも言ったこと
があると思いますけど、行政視察に行っ
て学校の統廃合のお話を聞いたときに、そこの視察先の教育長さん
が結局市民との板挟みになっ
て最終的には自死されたという話を聞きましたので、非常にデリケートな話になっ
てくるので、要するにこういう民間の会社、こういうことをやっ
てよかった、しかし地元の意見は必ず反映されるようなやり方、ボタンのかけ違い
がないようなやり方を選んでいく必要
があると思っ
ていますので、よろしくお願いしたいと思います。 次に、財政調整基金の取崩し
が進んだ場合、庁舎建設基金の流用についても可能性としては考えられるんですか。どうですか。
○副議長(望月昇) 手島総務部長。
◎総務部長(手島隆) 第4次行財政改革方針、今つくっ
ております案でございます
が、こちらでは財政調整基金を残し、かつ令和10年度以降も赤字収支を回避できるような財政運営を図ることを目標とし
ております。目標達成のために様々な取組を行っ
ていきますけれども、仮に財政調整基金
が不足した場合、庁舎等建設基金に限らず、他の基金からの財源手当てを行う可能性も
あるというふうに考え
ております。 以上でございます。
○副議長(望月昇) 榎本議員。
◆16番(榎本祐三) 現状の財政運営で早急に財政調整基金
が枯渇するようなことはないと思うんです。ただ、3年前の台風災害のような自然災害
が起きたときに、財調はやっぱりあっという間に5億、10億近いお金
が吹っ飛んでしまう可能性も十分
あるので、その辺の確保は十分し
ておかなくちゃいけないんじゃないかなというふうに思っ
ております。 この問題の最後になりますけど、行革委員会の委員からも意見
があったように、要は改革方針の取組をいかに実行するかにかかっ
ていると思います。そこで達成状況について毎年精査し
て、行革委員会に報告されたとおり市民にも公表されるのでしょうか。いかがですか。
○副議長(望月昇) 手島総務部長。
◎総務部長(手島隆) 市長からお答えしましたとおり、各取組において、数値目標、これを設定することによりまして、目標を明確化し、毎年達成度を測ることとし
ております。達成状況につきまし
ては、毎年報告し
てまいりたいと思います。 以上でございます。
○副議長(望月昇) 榎本議員。
◆16番(榎本祐三) 先ほど広報のところでもちょっと言いましたけど、要は市民
が市
がこういう取組をし
ているということをよく理解し
ていただかないと、こういう言い方はあれです
が、下手すると市民のサービス
が減るんじゃないかというような、行革となるとそういう危惧の念を持たれかねないわけですので、やれるところはちゃんとやるけど、皆さんも頑張っ
てもらうところはちょっと協力し
てもらえませんかという姿勢は必ず出し
ておくべきだと思います。打ち出の小づち持っ
ているわけじゃないので、ないものはないということを言わなくちゃいけないときも出
てくるでしょうから、前から言っ
ているように、それを一番市民に納得し
てもらうには補助金を一部もう一回見直したらどうですかと。毎年毎年補助金もらっ
ているということじゃなく
て、一回精査しますよというぐらいのことを言えば、市民だって館山市の財政厳しいんだということを納得し
てくれるかもしれない。それも一つの方法だということで申し上げ
ておきますけど、先ほど総務部長
が言ったように、きちんと皆さんに報告をし
ていく、そして理解をし
ていただくということ
が大切だと思っ
ています。私は、館山市における行財政改革というのは乾いた雑巾を絞るぐらいの取組だと思っ
ています。だからこそ大変なんです。あっというような成果は出ませんけども、地道な積み重ねによって最終的に成果
が出る。市職員の皆さん一丸となっ
て、そして市民と共通の認識の下、行革委員の皆さんの知恵もいただい
て、無事達成できるように取り組んでいただきたいと思います。 それでは、庁舎建設の取組に関連し
てお聞きします。個別施設計画の策定には本当に膨大な労力を要したものと想像できます。私全部見せ
てもらいました。こんなのをよくつくったなと思っ
て、職員御苦労だなと思いました。それはそれとし
て、この個別施設計画をどのように実現し
ていくかですよね。そこにはやっぱり先ほど言った市民の理解と英知を結集する必要
があるんだろうなというふうに思っ
ています。 さて、個別施設計画については、冒頭で申し上げましたとおり、市民の関心
が高い庁舎建設に関してお聞きしました
が、まず御丁寧な答弁をいただき、ありがとうございました。そこで、庁舎の維持管理について、必要なメンテナンスを実施することで今後10年間程度使用可能ということでした。ということは、新庁舎の建設
が14年度に予定され
ています
が、それ以上の延長はないということでよろしいですか。
○副議長(望月昇) 手島総務部長。
◎総務部長(手島隆) 延命化の御質問でございます。まず、2号館でございます
が、こちらは平成20年度から21年度にかけて、本館については平成23年度から24年度にかけてそれぞれ20年程度の使用を前提とした耐震改修工事を実施し
ております。耐震改修後、約10年経過し、一部驅体コンクリートの剥離、防水槽の劣化、排水等の設備の不具合
が発生し、必要な修繕を実施し
ている状況でございます。現在の建物の状況から推測すると、延命化を図るためには耐震改修以上の大規模改修
が必要になると考えられるため、さらなる延命化については考えられないかなというところでございます。大規模改修し
てもその費用分の延命化
ができないのではないかなという可能性
が大きいかなというところでございます。 以上です。
○副議長(望月昇) 榎本議員。
◆16番(榎本祐三) ただいまの御答弁だと、あと10年は使えるけど、それ以降はもう延長し
てこの庁舎は使えませんよというようなお答えだったと思います。分かりました。その辺のところは、市民
が物すごく興味を持っ
ているんです。新しい庁舎はいつできるんだろうか、この庁舎はいつまで使うんだろうかというような問題です。 次に、新庁舎の建設位置について、県の施設の集約化に合わせ
て館山市の庁舎も旧県立安房南高等学校跡地
が最もふさわしい場所で
あるとのことでした。現在国や千葉県と定期的な意見交換を実施し
ているとのことでした
が、安房合同庁舎
が令和8年度中の供用開始となれば、大まかな館山市庁舎の位置も明らかになるのではないかと思います
が、それは
いつ頃になるんですか。
○副議長(望月昇) 亀井総合政策部長。
◎総合政策部長(亀井徹) 先ほどの市長答弁で申し上げましたとおり、国や千葉県、消防本部、安房高等学校などと定期的に協議を行っ
ておりまし
て、館山警察署や安房合同庁舎の進捗状況を伺っ
ております。そのような中で、既に館山警察署の新庁舎
が完成間近となり、その西側に安房合同庁舎の新庁舎建設
が予定され
ていますので、館山市庁舎を旧安房南高等学校跡地に移転するとなった場合には、館山警察署新庁舎及び安房合同庁舎新庁舎の南側で、県指定有形文化財の旧第一校舎を除いた国道128号側のエリア
が大まかな位置になるで
あろうというふうに考え
ております。 以上です。
○副議長(望月昇) 榎本議員。
◆16番(榎本祐三) ありがとうございました。聞こうと思っ
ていたんですけども、この安房南高等学校の木造の校舎は文化財ですよね。したがって、これ
が残さなくちゃいけないとなると、あそこを使っ
ていったら、何かあの部分だけ
が、邪魔になるという言い方したらいけないんでしょうけど、非常に使い勝手
が悪くなるんじゃないかという気
がするんですけども、この学校の校舎についてはどういう扱いになるんですか。
○副議長(望月昇) 亀井総合政策部長。
◎総合政策部長(亀井徹) 県の指定文化財で
あります千葉県立安房南高等学校旧第一校舎は関東大震災の経験を生かした耐震構造建築として昭和5年に建築をされたもので、昭和初期の千葉県の学校建築の姿を今に伝え
ている貴重な校舎となっ
ております。また、木造校舎を維持活用するため、「安房高等女学校木造校舎を愛する会」
が組織され、市民やOGなど多くの方々
が愛着を持ち、文化財としての価値に加え、まちのシンボルとしても重要な存在となっ
ています。 10月29日と30日に開催されました見学会には2日間で延べ520人
が来場されたと伺っ
ており、改めて関心の高さを知ること
ができました。今後もその魅力を多くの人に発信し、文化財としての価値を損なわないよう、保存に配慮しながら適切に活用し、後世に伝え
ていく必要
があるというふうに考え
ております。 なお、現在は県の教育財産で
あることから、県立安房高等学校
が管理し
ており、県教育委員会において年1回の一般公開を行っ
ていただい
ています
が、市といたしまし
ても、貴重な建築物のシンボルで
ある木造校舎をより多くの人に知っ
てもらうため、当該文化財の普及活用に資する企画検討について県に要望し
ているところでございます。 以上です。
○副議長(望月昇) 榎本議員。
◆16番(榎本祐三) 分かりました。今のお話ですと、この木造校舎については、取り壊さないというか、そのまま残し
て、文化財として使っ
ていくんですよと。若干館山市の新しい庁舎に使い勝手
が悪くなるのかなと。私
がちょっと心配し
ていたのは、現在のこの市庁舎を見
ても分かるとおり、駐車場
がどれだけ確保できるかなんですよね。それ
がきちんと確保できるのかなという心配
があったんです。実際図面を広げ
て、そのことを皆さん考え
て作られるんだと思いますけども、分かりました。安房南高校の校舎については、このまま文化財として残し
ていくんだということで了解をいたしました。 建設費用の質問につきまし
ては、質問すること自体
が時期尚早で
あったと反省し
ています。しかし、建設に当たって国、県からの支援
が期待できないと考えれば、行財政改革を断行し
ている厳しい財政状況を考えると、早め早めの対応は必要と思っ
ておりますので、ぜひ前向きに取り組んでいただきたいというふうに思います。これから作業そのものは大変だと思いますけれども、これを公告し
ていかないと新しい庁舎は建ちませんので、ひとつよろしくお願いします。 終わります。
○副議長(望月昇) 以上で16番榎本祐三議員の質問を終わります。 次、13番石井信重議員。御登壇願います。 (13番議員石井信重登壇)
◆13番(石井信重) 皆さん、こんにちは。それでは、通告に従いまして、大きく2点について質問をさせ
ていただきます。 まず、大きな第1点目、世代交代を訴えられた市長の
まちづくりに関する考えについて伺います。このたびの市長選において、世代交代を訴え、館山市を変え
ていきたいと、多くの市民の負託を受けられ、昨日の所信表明でも、一つ一つの課題に真摯に向き合い、解決し、館山をすばらしいまちに変え
ていきたいと熱く語っ
ておられました。この12月10日に市長に就任後、最初の定例会で
ある今回、一つの節目として、後期基本計画に位置づけられた長年の課題事業や地方自治体
が共通に抱え
ている問題、またこの地域の広域的な捉え方、台風やコロナ禍によるまちの現状など、総合的な観点からの市政運営、新市長の基本的な
まちづくりに関する考えや姿勢についてここで伺っ
ておきたいと思います。 そこで、次の4点について質問させ
ていただきます。まず、第1点目として、船形バイパスの整備、国道127号の館富トンネルの4車線化、ごみ焼却施設の長寿命化など、長年の課題事業に対してどのように考え
ているのかお伺いします。 次に、第2点目として、人口減少や少子高齢化など、地方の地域
が共通に抱え
ている課題に対してどのように認識、考え
ているかを伺います。 次に、第3点目、安房3市1町の抱える現状と課題、またそれらに対しどのような取組を考え
ているかを伺います。 最後に、第4点目、台風やコロナ禍により疲弊し
ている現状に対し、まちを元気にするための考えをお聞かせください。 続きまし
て、大きな第2点目、コロナ禍による地域経済の立て直し、特に観光面について伺います。ただいま大きな第1の小さな4点目での質問でも触れました
が、我がまちは令和元年の房総半島台風から始まり、続くコロナ禍と、まだまだ非常に厳しい状況に置かれ
ていると感じ
ています。また、最近の市内における新型コロナウイルスの新規感染者数は、先日の情報で直近7日間において400名を超える増加の中に
あり、より意識を高くした感染防止対策
が求められるところで
あると思っ
ております。そのような中には
あります
が、この12月より「千葉で食べよう!プレミアム食事券キャンペーン」
が始まるなど、ここ数年多くのイベントや催物など
が中止され、活動の停滞による経済の低迷に対し、少しずつ経済を元気にし
ていこうという動きも出始め
ております。コロナに対する対応はもちろん重要では
あります
が、そろそろ地域経済の立て直しに向けた具体的な取組を始めるべきではないでしょうか。特に観光面に対する取組は喫緊の課題で
あると認識し
ております。 そこで、館山市の持つ様々な魅力を生かした取組について、次の2点につきまし
て質問をさせ
ていただきます。まず、第1点目として、海、食、スポーツなどの魅力を生かした取組について伺います。次に、第2点目として、里見まつりなど、伝統文化、文化財を生かした取組について伺います。 以上、大きく2点について質問をさせ
ていただきました。御答弁によりまして、再質問をさせ
ていただきます。
○副議長(望月昇) 森市長。 (市長森 正一登壇)
◎市長(森正一) 石井信重議員の質問にお答えします。 大きな第1、
まちづくりに関する考え方についての第1点目、長年の課題事業に対する考えについ
てで
あります
が、船形バイパスは、館山市の北の玄関口で
あり、館山湾を中心とする海浜部への来訪者の誘導のみならず、大規模災害に備えた避難路としての役割、冠水被害や狭隘な道路の利用による児童生徒等の交通事故の危険性の解消及び船形漁港の拠点機能の充実などによる地域の活性化を目的とした道路整備で
あり、多くの効果
が期待され
ています。 国道127号館富トンネルは、国土交通省において国道127号防災事業として令和2年度から4車線化に着手し
ており、緊急物資等の輸送機能の確保や災害拠点病院へのアクセス強化を図るため、事業
が進められ
ています。また、館山市清掃センターのごみ焼却施設の長寿命化は、今後も館山市単独での安定的かつ適正なごみ焼却事業を維持し
ていくために、令和5年度中の完成を目指し、老朽化した基幹的設備の改修工事を実施し
ています。 これらの事業については、市民の皆様の声を聞い
て策定いたしました後期基本計画の重点プランに位置づけられ
ている事業などで
あるとともに、館山湾を活用した海辺の
まちづくりや災害にも強い安全、安心で持続可能な
まちづくり、また市民生活や事業活動を支える基盤として必要な事業と認識し
ており、今後も着実に各事業を推進し
てまいります。 次に、第2点目、人口減少や少子高齢化など、地方の地域
が共通に抱え
ている課題に対してどのように認識し
ているかについてで
あります
が、館山市の人口は1980年代以降減少傾向に
あり、国勢調査の報告によると、令和2年には4万5,153人となっ
ております。また、国立社会保障・人口問題研究所によると、人口減少は加速化し、令和22年には約25%減の3万5,732人になるものと推計され
ています。特に年少人口と生産年齢人口の減少
が著しく、館山市の高齢化率は既に40%を超え
ています。このような現象は全国的にも同様で
あり、地方においては特にこの傾向
が顕著で
あります。 これからの未来を担う年少人口の減少や社会を支える生産年齢人口の減少については、地域経済や地域コミュニティの維持に大きな影響を及ぼすだけでなく、社会保障制度への負担の増大、将来的な出生数の減少などを招くおそれも
あることから、持続可能な
まちづくりのためにも過度な人口減少を抑制し
ていくこと
が必要で
あると認識し
ております。 次に、第3点目、安房3市1町の抱える現状と課題、またそれらに対してどのような取組を考え
ているかについてで
あります
が、安房地域は、急激な人口減少や少子高齢化、若者の流出、厳しさを増す行財政運営といった共通の課題を有し
ております。特に災害対策や医療福祉体制の充実、環境対策、観光客の誘致、公共交通の維持、確保など、各市町
が連携し
て取り組むべき広域的な課題も多くなっ
ています。 これまでも安房郡市広域市町村圏事務組合を通じ、事務の共同処理による効率化を狙いとした広域行政を進め
てまいりました
が、これからは地域住民にとっても来訪者にとっても魅力的な地域づくりを進め
ていくこと
が求められ
ています。この安房3市1町
が持続可能な地域で
あり続けるためにも、効果的な広域行政を推進し
ていきたいと考え
ています。 なお、現在館山市と南房総市の2市で取り組んでおります定住自立圏構想につきまし
ても、安房は一体で
あり、以前も取り組んで
いたので、将来的には鴨川市と鋸南町
が加わり、安房3市1町へ拡大し
ていくことを期待し
ているところです。 次に、第4点目、台風やコロナ禍により疲弊し
ている現状に対し、まちを元気にするための考えについ
てで
あります
が、令和元年度の台風から始まり、コロナ禍も長引く中、ウクライナ侵攻や円安による最近の物価高騰も
あり、経済と市民の気持ち
が疲れ
ていることは強く認識し
ております。今回の選挙では、多くの市民からこの現状を変え
てほしいという願いを託されました。私は、この負託に応えるため、職員一丸となっ
てこの局面に立ち向かいたいと考え
ております。 まちを元気にするための考えで
あります
が、先月館山の玄関口で
ある館山駅東口駅前では、房州第一ビルの1階に「sPARK tateyama」
が開業し、駐輪場跡地広場に地元飲食店やキッチンカー
が出店するマルシェ
が開催されたほか、トークライブやワークショップなど大変にぎわいました。また、市内には、これまでも開催され
てきた北条海岸ビーチマーケットや長い歴史の
ある地域の祭礼など、市民の皆様
が生き生きと楽しく参加する活気みなぎるイベント
が数多くございます。私は、このように市民の皆様と共につくり上げるイベント
が多数開催されることで、館山市は元気を取り戻しつつ
あると感じ
ております。 このほか、文化やスポーツの分野でも、市民の皆様
が日頃から取り組んで
いることを発表できる場を増やし
ていくことで日常生活に張り合い
が出るものと考え
ています。これらの各種イベントを継続的に開催することにより、市民の皆様の生き生きとした笑顔を増やし、まちを元気にし
ていきたいと考え
ています。 次に、大きな第2、コロナ禍による地域経済の立て直しについての第1点目、海、食、スポーツなどの魅力を生かした取組につい
てで
あります
が、今年度は、コロナ禍においても、感染症対策を十分に講じながら、たてやま海まちフェスタ、館山湾花火大会、北条海岸ビーチマーケットなどの観光集客イベントや、館山わかしおトライアスロン大会、オープンウォータースイムフェスティバルなどのスポーツイベント等、様々なイベントを開催すること
ができました。 来年1月には、館山市の一大スポーツイベント、館山若潮マラソン大会も開催予定となっ
ており、約6,000人の参加申込みをいただき、館山市にも来訪者
が戻っ
てき
ていると実感し
ているところで
あります。今後もアフターコロナを見据え、感染症対策を十分に講じながら各種イベントを開催し
ていくとともに、海をはじめとした豊かな自然環境を活用し、館山市の魅力を積極的にPRすることで、観光振興による地域経済の活性化を図っ
ていきたいと考え
ております。 また、食の魅力については、令和6年2月の開業に向け、食の
まちづくり拠点施設の整備を現在進め
ております。首都圏へのアクセス性に優れた安房地域に対する関心はこれまで以上に高まっ
ており、この食の
まちづくり拠点施設は地域経済回復の一つの起爆剤になるものと考え
ています。地産地消や館山ジビエなど、これまでの食の
まちづくりの取組と併せ、さらなるPR強化と事業推進により、食の魅力を生かした地域産業の振興に努め
てまいります。 次に、2点目、南総里見まつりなど伝統文化、文化財を生かした取組につい
てで
あります
が、南総里見まつりは、地元の関係者で構成される実行委員会で実施され
ています
が、平成30年度の第37回を最後に、令和元年房総半島台風や新型コロナウイルス感染症の影響により3年連続で中止となっ
てしまいました。令和3年度については、中止となったものの、代替事業として南総SATOMIフェス
が実施され
ています。 今年度については、今後の基本的な取組として、里見による観光誘客の促進及び観光消費の拡大を促す事業を実施することとし、新型コロナウイルス感染症などの流行下においても、できる限り実施できるイベントを念頭に実行委員会にて検討を重ね、従来の1日開催のイベントを廃止し、今年度から年間を通してキャンペーン事業を行う方法へと一新することといたしました。このことは、令和4年6月9日の全員協議会にて報告させ
ていただい
ております。 今年度の里見の
まちづくり事業は、現在その一部
が継続中となります
が、ナイトタイムエコノミーの活用及びインバウンド観光の推進に寄与する2回のランタンナイト、コロナ禍で公共交通の利用者
が激減し
ている中、二次交通の充実を図り、観光客の公共交通利用促進と地域循環を目的とした里見タクシーツアーと里見バスツアー、千葉大学デザイン文化計画研究室、千葉県立安房高等学校、里見甲冑サークルなどの学生、地域団体の皆様の御協力による、八犬伝を知らない人でも楽しめ、興味を持っ
ていただける体感型展示の館山城企画展、目で楽しむ南総里見八犬伝、地元の飲食店やお土産店などへの誘客を促すことを目的とした里見のまちスタンプラリーを実施し
ています。 なお、本事業は市内の文化財や名所で
ある那古寺、養老寺、妙音院、崖観音、安房神社、赤山地下壕跡、城山公園などを巡る事業となっ
ており、民放のテレビ局やNHKラジオなどのメディアで取り上げられたことから、番組を御覧いただいたという観光客の方々にも御利用いただき、基本的な取組とした里見による観光誘客の促進及び観光消費の拡大を促す事業になったものと認識し
ております。あわせ
て、市民の皆様にも御利用いただい
ており、地域内観光の推進によるシビックプライドの醸成も図られたものと認識し
ています。 このほかにも、令和4年第4回市議会臨時会の補正予算による地域観光等振興補助金でも文化財を活用したツアー企画
が予定され
ています。里見の
まちづくり実行委員会より、「今年度から里見の
まちづくり事業も、少しずつでは
あるが、関係者の皆様と館山の観光のために育て
ていきたい」と伺っ
ており、地元の関係者で構成される実行委員会で実施される里見の
まちづくり事業は市内の文化財や名所を生かした観光振興事業となっ
ていると考え
ています。 以上です。
○副議長(望月昇) 石井信重議員。
◆13番(石井信重) 御答弁ありがとうございました。それではまず、大きな第1、世代交代を訴えられた市長の
まちづくりに関する考えについての再質問をさせ
ていただきます。 まず、その第1点目です
が、御回答のとおり、船形バイパスは館山湾を中心とする海岸部への来訪者の誘導というの
が整備の一つの目的になっ
ていると思います。その中で、ただその道を整備することはもちろんなんです
が、海岸部で今まで進められ
てきた例えばシンボルロードや多目的観光桟橋、“渚の駅”たてやま、またビーチ利用促進モデル事業などいろいろ
あったと思うんです
が、そうした来訪客の受皿となるもののさらなるブラッシュアップを同時に進め
ていくようなことも重要だと私は思っ
ております。それらの事業や施設などと今後どのように結びつけ、例えば戦略を抱い
ているか、展望など
がありましたら、お考え
があればお聞かせください。
○副議長(望月昇) 和田経済観光部長。
◎経済観光部長(和田修) お答えいたします。 館山市の大きな魅力の一つは海で
あると考え
ております。この中で、後期基本計画におきましても海の魅力アップを重点プランの一つに掲げまし
て、海辺の
まちづくりを推進し
ているところでございます。船形バイパスの完成によりまして、富浦インターチェンジから海浜部への観光客の動線
が整備されること
が期待され
ております
が、これをチャンスとして捉えまし
て、さらなる海辺のにぎわいの創出に努め
ていきたいと考え
ています。 具体的に申し上げますと、“渚の駅”たてやまにおきましては、今年度ウィズコロナ、アフターコロナを見据えまし
て、渚の博物館1階のさかなクンギャラリーの展示のリニューアル、それから各種案内表示の更新などに取り組んで
いるところでございます。 また、例えば夕日桟橋におきましては、千葉県によりまして先端部の一部拡幅の整備工事
が現在行われ
ております。完成後には、大型バスの待機する場所をはじめといたしまし
て、客船の寄港時の歓迎セレモニーなどとして、さらなる活用
が可能となります。 引き続き、“渚の駅”たてやまや館山夕日桟橋を中心としたみなとオアシス“渚の駅”たてやまの魅力アップを図るとともに、海の魅力を生かしたイベントの開催などによりまして、海辺の
まちづくりを推進し
ていきたいと考え
ております。あわせまし
て、“渚の駅”たてやまにつきましては、食の
まちづくり拠点との連携などによりまして、市内周遊の拠点としての機能も強化し
てまいりたいと、このように考え
ております。 以上でございます。
○副議長(望月昇) 石井信重議員。
◆13番(石井信重) ありがとうございます。本当におっしゃるとおり、海辺のにぎわいづくりは観光客を引きつけるための重要な課題だと思います。特に“渚の駅”たてやまを中心とした各拠点との連携など、本当に海辺の
まちづくりの推進はまさに鍵になっ
てくるのかなと私も思っ
ております。船形バイパスと並行したさらなる取組にも今後期待したいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 次に、国道127号の館富トンネルのことですけれども、4車線化は確かに既に着手され
ておりまし
て、現在川名地区で切土工事
が進められ
ていると思います。こういう状況ではございますけど、今後の事業スケジュールというもの
がもし分かれば教え
てください。
○副議長(望月昇) 笠井建設環境部長。
◎建設環境部長(笠井善幸) 館富トンネルを含めたところの今後の事業スケジュールということでございます
が、この事業は国のほうで事業を行っ
ていただい
ております。現在道路設計中ということで、今後その中で出
てきたスケジュールをまたこちらのほうに教え
ていただけると。現在のところは、まだ
いつ何をやるというところまではっきりしたもの
が出
ていないという状況でございます。 以上です。
○副議長(望月昇) 石井信重議員。
◆13番(石井信重) 分かりました。まだはっきりできないということで、なるべく早い動き
が見たいところなんですけれども、分かりました。 この文化ホール前から富浦インターチェンジまでという国道127号バイパスの4車線化事業というものは、市
が今までに国をはじめとする各関係機関に要望を積み重ねに積み重ね
て形づくっ
てきたもので
あると認識し
ています。その中で、特にこのボトルネックの解消ともなる館富トンネルの4車線化はその最後の悲願とも言うべき事業で
あるというふうに私は思っ
ておりまし
て、このトンネル工事だけでなく、今後さらには南房総市側の橋梁ですとか、また館山市側の道路の拡幅工事も計画され
ていると思うんです
が、そこまでに至るにはまだ時間
がかかるのかなと思うんですけれども、少しでも早く実現するために、今までと同様により一層強い要望活動、働きかけを続け
ていただきたいと思うんです
が、市長はどうお考えでしょうか。
○副議長(望月昇) 森市長。
◎市長(森正一) お答えします。 館富トンネルを含む約1キロメートルの区間の4車線化につきましては、館山市及び関係団体におきまして、国土交通省などの関係機関に対し、引き続き早期実現に向け
て積極的な要望活動をし
ていきたいと思っ
ております。 以上です。
○副議長(望月昇) 石井信重議員。
◆13番(石井信重) 力強い言葉
が聞け
て、ありがとうございます。本当に長年にわたる大きな事業で
ありますので、早期完成に向け
て、より一層の御尽力をお願いしたいと思います。 次に、最初にお聞きした後期基本計画の重点プランに位置づけられ
ている先ほどの3つの長年の課題事業に関しては、今後も着実に各事業を推進し
ていきますと市長にお答えいただい
ておりますけれども、安心いたしました。ただ、それらの事業以外にも、例えば救急医療体制の確保ですとか情報教育環境の整備、有害鳥獣対策事業、また駅前で行われ
ているリノベーション
まちづくり事業、先ほどからお話
がある企業誘致推進事業、移住・定住促進事業、そして海辺の
まちづくりもそうです
が、食の
まちづくりの推進による地域産業の活性化、空き家対策、災害対応力強化など、本当にいろいろな事業
があると思うんです。そういったあらゆる分野に多岐にわたって、後期基本計画において多くの重点プラン
が位置づけられ
ているわけでございますけれども、これらの多くの重点プラン事業についても、今後休止ですとか、凍結ですとか、廃止とかを考え
ているというものはないということでよろしいでしょうか。教え
てください。
○副議長(望月昇) 森市長。
◎市長(森正一) お答えします。 館山市では、平成28年度から令和7年度までの10年間を期間とする基本構想を策定し
てまちづくりを進め
てまいりました。現在令和3年度から令和7年度までの5か年を計画期間とします第4次館山市総合計画の後期基本計画に基づきまし
て具体的な事業を進め
ております
が、全227事業のうち特に分野横断的かつ重点的に取り組む50の事業を重点プランに位置づけ
ております。後期基本計画は、
まちづくりの根幹に関わる長期計画で
ありまし
て、市の中でも最上位の計画ですので、基本的には休止や凍結、廃止は考え
ておりません。進捗状況を適正に管理、そして評価しながら、継続し
ていきたいと考え
ております。 以上です。
○副議長(望月昇) 石井信重議員。
◆13番(石井信重) 御回答ありがとうございます。 先ほど私もいろいろ述べましたけれども、227事業のうち重点プランは50事業ということですかね。かなり多くの事業
が重点プランとなっ
ておりますけれども、本当に大事な事業でございます。今御回答いただいたように、凍結、廃止等は考え
ていないということで、総合計画に基づき続けられ
てきた大切な事業でございますので、しっかりと継承し
て、またなるべく早期にそれぞれの事業
が形になっ
ていくということをお願いいたしまし
て、今後の積極的な取組を期待したいと思います。ありがとうございます。 それでは次に、第2点目の人口減少や少子高齢化など、地方の地域
が共通に抱え
ている課題に対してどのように認識、考え
ているかということについての質問に移らせ
ていただきます。先ほどの御答弁のとおり、年少人口の著しい減少への対応はやはり喫緊の課題だと私も思っ
ています。その減少抑制のためには、子供を産み育てやすい環境づくり
が大切で
あり、
子ども医療費の高校3年生までの助成範囲の拡大
が必要で
あると、市長は市議会議員時代に何度も要望され
ておりました。この話は、今日午前中、
鈴木順子議員や石井敏宏議員からも同じような質問
がされ
ておりますけれども、ここで改めて、高校生世代へと対象年齢をもし拡大した場合に、先ほど石井敏宏議員の話でも入院の部分のみなら100万円ぐらいの費用というような感じのお話だったと思うんです
が、そうではなく
て、全てを高校生世代に対象を拡大した場合、現在と比べ
て医療費はどのぐらいの増額になるのか、試算
がし
てあったら教え
てください。
○副議長(望月昇) 小澤健康福祉部長。
◎健康福祉部長(小澤一典) あくまで推計値ではございます
が、高校生世代へ拡大した場合の医療費は約833万円程度と推計をし
ております。 以上です。
○副議長(望月昇) 石井信重議員。
◆13番(石井信重) 分かりました。推計上833万円ということで、この833万円
あれば、高校3年生まで入院、通院、全て無償化になるのかなという数字なのかなと思います。 先ほどの話の中でも
ありましたけれども、10月1日現在で、県内54市町村中、入院ですと29自治体かな。通院で
あっても20自治体で、50%を超えるところ
が高校3年生までの助成をし
ているという現状で
あると思います。833万円を見込んで
いるということで、先ほど来やはり同じような質問
がされ
ておりますけれども、この833万円
あれば高校3年生までできるという中で、実際その財源というものを今までずっとおっしゃっ
ている中でどう考え
ているか、具体的に
あればお聞かせください。
○副議長(望月昇) 小澤健康福祉部長。
◎健康福祉部長(小澤一典) 先ほども申し上げました
が、あくまで推計値ですので、833万円程度という認識をし
ていただければと。この事業について、特財は
ありませんので、仮に実施するので
あれば全額単費になります。 以上です。
○副議長(望月昇) 石井信重議員。
◆13番(石井信重) 全額単費ということで、全部市の負担になっ
てくるということだと思います。この市の負担で800万円というものをどう捻出するかということでは
あると思うんですけれども、先ほど来
鈴木順子議員や石井敏宏議員のほうにも、国や県への働きかけをするとか、現在の子育て支援だとかいろんな対策の優先順位を考えたりとか財政状況を考え
てみたいなお答え
がありましたので、なかなか簡単に出せるものではないなというふうには思うんですけれども、市長
がずっと要望され
てきたことで
ありますので、これからということです
が、任期4年間
ありますので、この任期4年間の中で実現をさせたいとか、何かそういったようなお考えとかはないでしょうか。もしお聞かせいただければ。
○副議長(望月昇) 森市長。
◎市長(森正一) お答えします。 本当言うと、すぐにでも入院、通院含め
て始めたいところでは
あります。今回予算のほうも取り組んで
いる中で、いろいろと難航し
ているところで
あります
が、できれば最低限、まず入院からでも、石井敏宏議員のほうからも要望
がありました
が、本当はすぐに始めたい状況で
あります
が、今後新年度の予算に向け
てまた検討させ
ていただきたいと考え
ております。 以上です。
○副議長(望月昇) 石井信重議員。
◆13番(石井信重) 分かりました。先ほどの回答の中でも、一つ一つというか、やっ
ていきたいというようなことも
あったと思うんです
が、任期4年間ございまし
て、あれだけ要望され
ていたことですし、その中で形になれば、それはいいことなのかということで、厳しい財政状況の中では
ありますけれども、今後またこの件に関しては注視し
ていきたいと思います。 それでは次に、第3点目、安房3市1町の抱える現状と課題、またそれらに対しどのような取組を考え
ているかということについての再質問に移らせ
ていただきます。昨日の市長の所信表明の中でも、「安房地域の3市1町の連携を強化し
ていきたい」ということで、4つの中に入っ
ていたと思います。今年総務委員会にも請願
が出されたりしまし
て、先日総務委員会で出雲市のほうへ視察にも行っ
てまいりました
が、御当地ナンバーの件
がございました。ここで、この御当地ナンバーも安房
が連携した取組ということで1つお聞きしたいんですけれども、今回は意向表明ということは見送りになりましたけれども、市長としてはこの結果をどのように受け止め
ているのでしょうか。
○副議長(望月昇) 森市長。
◎市長(森正一) お答えします。 今年の7月以降、4回にわたりまして3市1町の担当者会議を開催いたしまし
て、館山市
が中心となっ
て協議を重ね
てまいりまし
て、8月にはウェブアンケートも実施するなど前向きに検討し
てまいりました。アンケートの結果、各市町で回答内容
が異なったため、地域名を絞ることはできず、残念ながら今回は導入を見送ることとなっ
てしまいました。しかしながら、将来導入する機会には、今回の経験を踏まえまし
て、成就するよう積極的に取り組んでいきたいということを3市1町で確認をすること
ができたということなので、次につながる議論
ができたのではないかと受け止め
ております。 以上です。
○副議長(望月昇) 石井信重議員。
◆13番(石井信重) ありがとうございました。今回は形的には見送りという形になりましたけれども、我が安房地域というんですか、全体的に人口も減少し
ている、経済圏も同じ、いろいろな中でこれから安房3市1町
がいろんな意味で連携し
ていく時代に入っ
てくるのかなということを私も考え
ておりますので、またいずれこういう御当地ナンバーの話も出
てくるやもしれません。またそのときには今回
がいい経験になればなというふうに私も認識し
ております。 次に、3市1町
が抱える共通の課題ということはお答えの中でも非常に多いということでございました。その中で、現在南房総市と館山市の2市で取り組んで
いる定住自立圏構想ですとか、それに関しては、先ほどのお答えだと、将来的には鴨川市や鋸南町も加わるような、拡大することも期待し
ているなんてお話もございました。そのようにこの地域で3市1町
が連携し
ていくことは本当に大切だと私も思うんです
が、その共通する多く
ある課題の中で、市長として特に連携し
ていきたいということ、する必要
があるというか、そういったような分野というか、ものは
あるんでしょうか。
ありましたらお聞かせください。
○副議長(望月昇) 森市長。
◎市長(森正一) 安房3市1町は協力し
て取り組むべき共通の課題を抱え
ておりまし
て、それを連携することによって、安房地域全体の魅力の向上、それと施策効果の増大
が図れるものと考え
ております。特に南房総市と取り組んでおります定住自立圏構想、これで連携し
ている地域公共交通分野で
あったり観光分野の取組に加えまし
て、移住、定住の促進で
あったり雇用の創出、企業誘致、それから高校の魅力化、災害対策、対応などの分野で3市1町の連携を強化し
ていきたいと考え
ております。まずは、南房総市と定住自立圏構想で連携を結んで
いるところでございます
が、先ほども申しましたけども、やはり安房3市1町で連携する中で力を出し合っ
て協力し
て地域を盛り上げ
ていきたい。しっかりと暮らし
ていけるような地域にし
ていきたいと思いますので、引き続き連携のための努力はし
ていきたいと考え
ております。
○副議長(望月昇) 石井信重議員。
◆13番(石井信重) ありがとうございます。実際南房総市との定住自立圏構想では、現状主に動い
ているのは公共交通と観光の分野かなというふうに私も認識し
ています。今市長
がおっしゃるように、これから先は移住定住ですとか、企業誘致とか、逆に単独ではなく一緒に地域を挙げ
てやるからこそ効果
があるもの、本当に多いと思いますので、そういった意味ではこれから安房3市1町
がどれだけ連携できるかということは大切かなと思っ
ています。 この3市1町ということだと、今一部事務組合のほうで安房郡市広域市町村圏事務組合というものもございますけれども、例えばそれらも事務の効率化を図るという意味合いも
ある中で、そちらでは主に消防の関係
が多いと思うんですけれども、そこはやっぱり今の現時点での一部事務組合で
ある広域の中でも各首長
が集まっ
て、その中でいろいろ協議され
ていると思うんです。これから市長になりました森市長もそちらのほうにも理事として顔を出すようになると思うんです
が、そのときには各首長同士
がそれぞれのまちを背負っ
て、またこの地域全体を考えようという場になっ
てくると思いますので、ぜひそこでは館山市の代表で
あるという立場でも
あると思うので、安房地域全体の連携もそうです
が、館山を中心に据えたしっかりとした立場というか、意見を持っ
て、いい形でこれから3市1町での連携を図っ
ていただけたらということで、それを私のほうから一応お願いをし
ておきたいなというふうに思います。ありがとうございます。 では、この件に関しては終わりまし
て、次に4点目、台風やコロナ禍により疲弊し
ている現状に対し、まちを元気にするための考えについてということで、今度はこちらの再質問に入らせ
ていただきます。先ほどお話しいただいた中で、イベント
が多数開催されるということなど、そういったことから元気を取り戻しつつ
あるというふうに感じ
ているというお答えでございました。確かにそういったイベント
がどんどん行われることはすばらしいことで
あると思うんです
が、まちを元気にするということに関しますと、やはりその次というか、まず大事なのは、やはり地域経済を元気にすることで
あるかなというふうに感じ
ています。そういった意味で言いますと、そのためには市内の様々な企業ですとか、また飲食業ですとか、多くのいろいろお仕事をし
ている皆さん
がいらっしゃいますけれども、そういったそれぞれの業界
が活気を取り戻し、さらにはそれに付随し
て市民の消費
が呼び起こされ、そして地域内での経済循環を活性化させるということ
が重要になっ
てくるかなと私は思うんですけれども、そのような考えに関してどうでしょうか。
○副議長(望月昇) 森市長。
◎市長(森正一) お答えします。 地域経済の活性化、これもまちを元気にするためには本当に大切な、大変重要なことだと認識し
ております。就任後、様々な業界からもいろんなこと、何をし
ていただけるんだというような期待する声、不安の声も聞こえ
てまいります
が、企業や飲食業
が活気を取り戻すために、事業者
が何を望んで
いるのか、そのためには市
が何
ができるのかを話し合う場を積極的につくりまし
て、まずは意見交換をし
ていきたいと考え
ております。 また、国や県の補助制度に関しましても、これまで以上にアンテナの精度を上げ
て、高くし
て活用し
ていきたいなとも考え
ておりますし、いずれにし
ても市
がやれること、限られ
ているとは思います
が、やれないことに関しましても、寄り添っ
て、話し合っ
て、道筋を立て
ていくようなお手伝いならできると思うんです。お互い寄り添っ
て、協力し合っ
て、信頼される市役所を目指し
て、市民と共に頑張っ
てまいりたいと思っ
ております。 以上です。
○副議長(望月昇) 石井信重議員。
◆13番(石井信重) 分かりました。本当にこれからだと思うんですけど、またこれから例えば各企業だとか、いろんな皆さん、商店街の皆さんだとか接する機会、お話をする機会
があると思いますので、今のやはりこのコロナ、うちの地域で
あれば台風からということで、まだまだいろんな意味で厳しいの
が続く中、率直に皆様の意見をお聞きになった中で市長らしい形を見いだし
ていただけたらと思います。今お話
があったように、国の補助制度とか、そういったこともしっかりとアンテナを高くし
て見
て、探し
ていただければと思います。今そういった企業との意見交換などという話も
ありましたけれども、やはりその企業に対する支援というとはやはりこれからも大変大切になっ
てくるのかなと思います。そういった意味で言いますと、例えば今までも企業に対する設備投資ですとか運転資金の利子補給などの支援をし
てき
ていると。そのほかにもやはり元気を取り戻すためには商店会自体
がにぎわっ
ていかなきゃいけない。にぎわいづくりですとか、また既存のいろいろな経済団体
ありますけれども、例えば地元の商工会議所ですとか、そういった団体との連携、そんなことも必要になっ
てくると思うんですけど、いかがでしょうか。
○副議長(望月昇) 和田経済観光部長。
◎経済観光部長(和田修) お答えします。 今議員
がおっしゃったように、当然コロナ禍前、それから房総半島台風前と同じように、市の制度融資ですとか、それから今おっしゃいました信用保証協会の保証料の補給ですとか利子の補給、こういったことにつきましては当然引き続き継続し
てまいりたいと思っ
ておりますし、それから商工会議所ですとか商店会連合会等の関係につきまし
てもこれまで以上に強化する中で継続し
て、補助金のほうも引き続き補助し
ていきたいと、このような考えでおります。コロナ禍におきまして、様々な制限によりまして、まだまだ思いどおりにイベント等
が開催できない面も
あるかと思います。今後も情勢を注視しまし
て、今までの日常に近づけられるように関係機関と連携を強化し
てまいりたいと、このように考え
ております。 以上でございます。
○副議長(望月昇) 石井信重議員。
◆13番(石井信重) ありがとうございます。そういった利子補給などの支援もまだ継続し
ていくということで、よろしくお願いしたいと思います。今部長もお話しされたように、まだまだコロナ禍において制限
が続く部分もございますけれども、その中でまた少しでも工夫をし
て、今のお言葉のように日常に戻るよう、それによって、まずはやっぱりどんなにいろいろ言っ
ても、やはり自然に人々
が消費し
て、人々の笑顔
が増え
て、経済活動
が普通に回っ
ていくこと
が一番やっぱり活性化に向け
て大きなポイントで
あると思いますので、これからも私も一緒に協力しながら考え
ていきたいと思います。 もう一点、いろいろお答えいただいた中、市民と共につくり上げるイベントの開催ですとか、それから文化とかスポーツの発表できる場を増やすですとか、いろいろそういったこと
がやはり元気につながるということでのお答え
があったと思います。そういった中で、現在館山市では、様々な生涯学習のサークルですとか、いろいろな活動をし
ているNPO団体、またそれこそスポーツ団体ですとか、地域コミュニティに数多くの市民団体等
が存在し
ていると思います。それぞれ
が非常に高い意識と目的を持っ
て元気に活動され
ていると思うんです
が、そういった中でもやはりこのコロナ禍の影響等の中でなかなか難しい部分も
あるの
が現状で
あるのかなというふうに感じ
ています。 例えばですけど、そのスポーツ団体等
があった場合、市長も例えばサッカーチームを見
ておられますけれども、例えば練習場所の確保をすることだとか、例えば練習試合だとか試合するときの移動の手段だとか、各団体ごとに悩みの種というか、いろいろ
あると思うんです。市長おっしゃるように、そういったスポーツだとか
が元気になっ
てくること、活発になることも大切だという観点からすれば、そういったいろいろな各団体
が活動をする上で、やはり行政からも何か側面的な支援
が必要じゃないのかなというふうに思うんですけれども、何か具体的にそういった支援についてのお考え
があればお聞かせください。
○副議長(望月昇) 森市長。
◎市長(森正一) 議員おっしゃったように、市内には各種様々な団体
が数多くございます。文化的で
あったり、スポーツで
あったり、私自身少年サッカーチームの代表を、今は降りましたけれども、務め
ておりまし
て、練習会場に関してで
あったり、練習試合で
あったり、大会の誘致もし
ていましたので、そうした件に関しましていろいろ相談させ
ていただい
て、今まで活動し
てまいりました。団体活動をより活発にし
ていくためには、今申し上げたように、担当部署でしっかりと相談に乗ることもすごく大切なことで
ありまし
て、そういった各団体から課題とか様々な要望
があると思いますので、しっかりそれを聞い
て、受け止め
て、団体に寄り添った対応を考え
ていけたらなと思っ
ておりますし、実際今までやってき
ていただいたので、これからも引き続きそういったことをしっかりやっ
ていただけると確信し
ております。また、一例として、団体の活動内容の紹介で
あったり、あるいは会員の募集について、広報の面、市のSNSなども活用しまし
て、施設利用手続の簡略化なども併せ
て検討し
ていきたいと考え
ておりますので、また各種団体から要望等
ありましたら、どんどん投げ
ていただければ、その対応について検討し
てまいりたいと思います。 以上です。
○副議長(望月昇) 石井信重議員。
◆13番(石井信重) 御回答ありがとうございます、市長自ら。スポーツ等は、特に若い子供たち、若い世代をということで市長もおっしゃられ
ていますけれども、そういう若い世代の子供たちは特にスポーツは重要だと思いますし、そこを充実し
ていくことというのは、元気にもつながれば、市長
がおっしゃるように、まちのことを好きになったり、誇りになったり、将来戻っ
てくることにもつながる1つなのかもしれませんし、そういった意味では、今お話
があったように例えば施設利用手続を簡略化するですとか、そういったちょっとしたところで例えば教える側の人間
が苦労し
ていたりとか、いろいろございますよね。そういったことも含め、さらなるそういった形での寄り添った対応ということでしたかね、今のお話は。そういったことを続け
ていただけたら本当にありがたいと思います。 この大きな質問第1ということで、今回最初の議会定例会ということも
あって、全般的な質問を一応させ
ていただいたつもりでおります。重点施策等もしっかりと止めることなく続け
ていくというお答えもいただきましたし、やはり市民の皆様
がこういう時代に
あって安心し
て暮らせるためには、やはり今まで
あった事業をしっかりと継承、続け
ていくこと、また少しでも早期に形にし
ていくことで
あると思います。これからいろいろ
あると思いますけれども、市長としての責任、そしてまたしっかりとした自覚を持っ
ていただい
て、先頭に立っ
て、あらゆる施策をさらに力強く進め
ていっ
ていただきたいなということでお願いいたしまし
て、この大きな1番の質問は終わらせ
ていただきます。 続きまし
て、大きな第2点目、コロナ禍による地域経済の立て直し、特に観光面についてということで再質問に移らせ
ていただきます。その第1点目、海、食、スポーツなどの魅力を生かした取組についてということでございますけれども、特に観光面についてということで今回質問をいたしました。まず、観光面ということですので、近年の観光入り込み客数ですとか宿泊者数などはどうなっ
ているかということで、簡単でよろしいので、令和元年房総半島台風の前と今とで比較をし
て少し教え
ていただけたらと思います。
○副議長(望月昇) 和田経済観光部長。
◎経済観光部長(和田修) お答えいたします。 観光入り込み客数と宿泊者数についてです。まず、令和元年の房総半島台風ですとか新型コロナウイルス感染症
が影響する前の平成30年と令和3年で比較をさせ
ていただきたいと思います。まず、観光入り込み客数につきまし
ては、平成30年の207万5,000人、これに対しまして令和3年
が128万6,000人ということで、62%に落ち込んで
いると。それから、宿泊者数につきまし
ては、平成30年の42万2,000人に対し、令和3年
が27万9,000人で、こちらも令和3年
が66%という数字となっ
ております。 それから、もう一つ付け加えます
が、令和4年、今年につきまし
てなんですけれども、集計は1月から9月まで終了し
ております。この9か月間なんですけれども、観光入り込み客数
が109万4,000人、それから宿泊者数は31万4,000人でございました。これを先ほどと同様に平成30年と比較をさせ
ていただきますけれども、令和4年につきまし
て109万4,000人ということで、これも64%、それからただし宿泊者数につきまし
ては、令和4年
がこの9か月間31万4,000人ということで、94%ということで、数字
が宿泊者数につきまし
ては戻っ
てき
ていると、このような状況になっ
ております。 以上でございます。
○副議長(望月昇) 石井信重議員。
◆13番(石井信重) ありがとうございました。今お答えいただい
て、大体やはり台風前というんですかね、平成30年と昨年とで比べると6割台ということですかね、入り込み客数も宿泊数も。やはりもう少し伸び
てほしいなというところです
が、でも最後のお話ですと、宿泊者数に関しては9割台に戻っ
てき
ているということですかね。それを聞い
て、またちょっと希望
が見え
てきたような気
がいたします。戻っ
てき
ているようですね。分かりました。 では、今回この海、食、スポーツということで聞い
ておりますけれども、次に、海ということで聞きましたので、海の魅力を生かした取組ということで1つお聞きしたいと思います。今年度は、海を生かしたということで、観光集客イベントですとかスポーツイベントなど
が結構コロナ禍では
あるけれども、多数開催できたということで先ほど御回答いただきました。そういった中で、今年度は久しぶりに海水浴場をしっかり期間オープンできたと思うんです
が、海水浴場開設中に海浜パトロール等を実施し
ていると思います。私も参加させ
ていただい
ております
が、その中で実際海岸利用者のマナーですとか利用状況等はどうでしょうか。また、問題点等は今年はなかったでしょうか。
○副議長(望月昇) 和田経済観光部長。
◎経済観光部長(和田修) お答えいたします。 今年につきまし
ても、ゴールデンウイーク期間中ですとか海水浴場の開設期間中に、千葉海上保安部館山分室、館山警察署、千葉県などの関係機関をはじめといたしまし
て、漁業協同組合ですとかシーバード館山、そして館山海・浜パトロール隊などの民間団体とも連携を図りまし
て、利用する全ての方
が楽しめる海岸とするために合同パトロールを含めた活動を実施したところでございます。合同パトロールにつきまし
ては、水上オートバイ愛好者を含む海岸利用者に海・浜のルールブックを配布しまし
て、ルールを守っ
て、皆さん
が楽しい海水浴
ができるようにということで、マナーの啓発ですとか禁止事項の説明等を行わせ
ていただきました。これら毎年実施し
ている海浜パトロール、あるいは警察官のOBを雇用した海水浴場監視官による海岸エリアパトロールにより、海岸利用者のマナー意識の向上
が年々図られ
てき
ているなというのを肌で感じ
ているところでございます。その結果、3年ぶりに全期間開催しました、議員からもお話
ありましたけれども、今年の海水浴場なんです
が、特に大きな事故ですとかトラブルもなく、海岸の利用状況はおおむね良好なもので
あったと、このように認識し
ております。ただ、問題点ということでも話
がありましたけれども、例えばですけれども、一部の水上オートバイの愛好者によります騒音ですとか危険な航行もちょっと、昔よりは減っ
てはおりますけれども、目についた面もございます。それから、海岸の駐車場への大型車両による複数区画の利用など、そういったところ
がまだ問題点として
あるかと思っ
ております。 以上でございます。
○副議長(望月昇) 石井信重議員。
◆13番(石井信重) ありがとうございました。比較的やはり年々マナーというか、そういったもの
がよくなっ
てき
ているのかなということは私も感じさせ
ていただい
ております。また、大きな事故やトラブルもなかったということで、やはり海の魅力を生かすには、そういった安全面
が強調されるということは非常に大きいと思いますので、今後もお願いしたいと思います。 今海ということでしたので、次は食の魅力という部分で1点質問させ
ていただきます。食の魅力ということの取組でいうと、御当地グルメの取組
があると思うんです
が、炙り海鮮丼、ずっとやってき
て、多分今年ちょうどデビュー10周年を迎え
て12万食を達成したかなと思います。また、内容もリニューアルされたということも聞い
ておりますし、またいちじく寒天も以前から取り組んで
いると思うんです
が、この炙り海鮮丼やいちじく寒天など、こういったグルメに関しては、コロナの状況ではどうだったのでしょうか。また、今後どういう形になるかということで、お願いします。
○副議長(望月昇) 和田経済観光部長。
◎経済観光部長(和田修) グルメの関係で御回答させ
ていただきます。 まず、館山炙り海鮮丼についてです
が、コロナ禍におきましては、観光集客をやはり控えるという観点から、販売を休止したことですとか、集客イベントを実施できなかったことによりまして、提供数につきまし
ては通常期の6割から7割、販売
が減少したということ
がございました。それから、もう一つ、いちじく寒天につきまし
ては、コロナ禍においては、やはり飲食店利用の減少も
ありまし
て、こちらも提供数
が通常期の半分程度に減少したと、このような状況でございます。 以上でございます。
○副議長(望月昇) 石井信重議員。
◆13番(石井信重) 分かりました。やはりコロナ禍という中では、少し減少し
ているというところ
があるんですね。今はリニューアルしたところも
あって、またこれから少しずつそういった販売も伸び
てくることになっ
てくると思いますし、またそういった意味での新たなグルメの対応ということも期待したいと思います。今まで多分食のブランド化の推進などということもし
てき
ていると思いますし、以前には今現在食の
まちづくり拠点整備を行っ
ている稲の場所でマルシェなんかをし
ていたことも
あると思います。その辺もやはりコロナ等でずっと中止になっ
ておりますけれども、そうしたイベントの復活ですとか、やはりグルメだとかイベントだとかというものを少しずつです
が、コロナ禍の中で復活させることで元気につながると思いますので、そういったこともぜひまた動い
ていけますよう御検討いただけたらということで、お願いいたします。 もう時間もございませんので、最後に大きな質問の第2点目の南総里見まつりなど伝統文化、文化財を生かした取組についてということで再質問させ
ていただきます。先ほどの回答で、南総里見まつりは平成30年、第37回を最後にもうずっと3年連続中止ということで、また現在はその中で里見による観光誘客の促進という形で、従来の1日開催のイベントからそれは廃止となり、今年度から年間を通したキャンペーン事業に一新したということでございました。そういった中で、以前の1日開催のイベントの中では、いろんなパレードで
あったりとか
ある中で、やはりその地域の山車やみこしというような形のお祭りの部分も花を飾っ
ていたところ
があるのかなというふうに思います。館山は、このように大変お祭り
が盛んな地域で
ありますし、私も非常に好きなので、いろんな形で参加させ
ていただきますけれども、その本来の神社だったり年に1回
ある地域の祭礼というのも
あれば、また祭礼の種類も、今言った山車だ、おみこしだも
あれば、例えばかっこ舞だとか、その地域それぞれ特色を持ったすばらしい伝統文化、お祭り
があると思います。また、最近では、新聞等にも載っ
ておりましたけれども、民間の有志の皆さんで、祭りの力でまちを元気にしたいということで、館山を元気にする城まつりという名前でしたかね、そんな形で民間でお祭りのイベントを開催したりとか、やはり我が地域は、そのお祭りを生かした地域の活性化、観光振興という意識
がやはり強い地域なのかなと思っ
ています。 そういった中で、やはりそのお祭り、里見まつりの中では一旦ちょっと形
が変わりましたけれども、今後も観光振興、地域活性化という観点から、やはりもっとお祭りという伝統文化を生かすべきじゃないかなと考え
ているんです
が、それに対してはどのようにお考えでしょうか。
○副議長(望月昇) 和田経済観光部長。
◎経済観光部長(和田修) 議員
がおっしゃるとおり、南総里見まつりを実施し
ていたときには、山車ですとかみこしもパレードをやっ
ていただきまし
て、祭りとしては大変盛り上がっ
ていたと思います。ただ、観光協会のほうに話を聞きますと、なかなか観光の誘客に結びつい
ているかどうかという観点でかなり実行委員会のほうでお話合いをされたというふうに伺っ
ています。そういった中で、今回コロナ禍という状況も
ありますけれども、そういった中でいかに館山に観光誘客を図るかという観点
が一番強かったと私は思っ
ているんですけれども、そういった中で前の南総里見まつりから形を変え
てリスタートしたと、そのように認識をし
ております。観光振興を図るために、一番はやはり観光で館山を訪れ
ていただける方
がどのようなニーズを持っ
て館山に来
ていただい
ているかというのは大変重要なことだと思いますので、その辺につきまし
ては、今定住自立圏の事業でもニーズ調査等を行っ
ていますので、そういったものの結果を用いながら今後の展開について観光協会と話合いをし
ていきたいと、そのように考え
ております。 以上です。
○副議長(望月昇) 森市長。
◎市長(森正一) 私は、フェイスブックで投稿したところ、地元紙にも輝い
ている姿と。来年以降もっと大きくできたらいいなということをフェイスブックに載せましたら、地元紙に掲載されたんです
が、やはり地元から出
ていった方々
が帰っ
てくるんです、お祭りのために。そういった地元を出
ていった方々
がつながりを持ち続けるためにも、実際の神社、あとお祭りでなかったとしても、山車
が出る、みこし
が出るというと、やはり血
が騒ぐんでしょうね。帰っ
てき
て、地元の仲間と楽しむと。こういう機会を増やすことによって、やはり地元にいずれ戻っ
てきたいという気持ちも醸成されると思いますので、市としても、お金的なものじゃないとしても、いろんな面で御支援できるところはし
ていっ
て、館山のためになることはどんどんやっ
ていきたいと思います。 以上です。
○副議長(望月昇) 石井信重議員。
◆13番(石井信重) ありがとうございました。それぞれのそういった御支援にまた期待し
ていきたいと思います。 以上で終わります。ありがとうございました。
○副議長(望月昇) 以上で13番石井信重議員の質問を終わります。 暫時休憩いたします。 午後2時59分 休憩 午後3時20分 再開
○副議長(望月昇) 休憩前に引き続き会議を開きます。 1番佐野聖一議員。御登壇願います。 (1番議員佐野聖一登壇)
◆1番(佐野聖一) よろしくお願いいたします。通告に従いまして、質問いたします。私のほうからは、大きく2点についてお伺いいたします。 1つ目は、館山市職員の職場環境についてお伺いいたします。こちらは、以前質問のほうでも市長は、市の職員
がしっかり働ける環境、風通しのいい環境、職員にしっかり働い
てもらっ
て、職員と一緒にいいまちをつくっ
ていきたいというお話をされ
ておりました。 そこで、小さな1点目、現状の職員数で過不足はございますか。こちらは、やはり職員の数によって、仕事量、また行政サービス等も変わっ
てくると思いますので、現状どのような状況かをお伺いしたいと思います。 小さな2点目、こちらはハラスメント対策について、現況と、また今後の対応についてお伺いしたいと思います。働きやすい職場といいますと、やはりハラスメント、いろいろなタイプ
がございます
が、その対策も十分必要ではないかと思っ
ておりますので、お伺いしたいと思います。 大きな2点目、こちらは選挙公約について伺いたいと思います。選挙のチラシ等にも書い
てありましたところですね。 具体的な取組として、小さな1点目、海の魅力を最大限に生かすため、県の管理地の有効な活用
が必要だと思います。そのことについてどうお考えなのか伺いたいと思います。やはり海岸はほぼ県
が所有、管理をされ
ている土地だというふうに思いますので、どういうお考えかを伺いたいと思います。 小さな2点目、不妊治療の助成充実ということを市長は掲げられ
ておりました。私もこちらには十分前々から興味というか、助成等もろもろの支援
が必要ではないかという考えを持っ
ておりますので、改めまし
てこちらの充実について、何の施策からまず取り組んでいかれるのかをお伺いしたいと思います。 以上、大きく2点御質問させ
ていただきまし
て、御答弁の後に再質問させ
ていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
○副議長(望月昇) 森市長。 (市長森 正一登壇)
◎市長(森正一) 佐野聖一議員の御質問にお答えします。 まず、大きな第1、館山市職員の職場環境についての第1点目、現状の職員数の過不足についてです
が、社会情勢
が急速に変化する中で質の高い行政サービスを市民に提供し続けるために、職員にはいつの時代にも求められる役割を的確に果たすこと
が期待され
ております。館山市職員も現在の職員数の中で行政サービスを維持し、さらに向上を図るため努力し
ているところで
あります。 また、館山市役所
が常に質の高い行政サービスを市民に提供できる組織で
あり続けるためには、時代環境に適応できる能力を有する人材、これを行政の担い手として継続的に確保する必要
があります。館山市役所に限らず、国、地方ともに公務員の採用試験申込者数は減少傾向に
あり、民間企業等との人材獲得競争
が熾烈になる中で、人材確保に向けた取組は喫緊の課題で
あると認識し、今年度から一部の採用試験の実施時期を前倒しすることとし、7月に一般行政職の上級職員等の採用試験を行ったところです。 こうした取組に加え、職員
が必要な能力を培うこと
ができるよう、計画的かつ効果的な人材育成に力を入れ
ていくとともに、職員一人一人
がやりがいを持っ
て職務を遂行し、その能力を十分に発揮できる職場環境を整えること
が重要で
あり、こうした環境
が公務全体のパフォーマンスを向上させるとともに、館山市役所に勤めることへの魅力となり、有為な人材を引きつけるという好循環を生み出すと考え
ています。 次に、第2点目、ハラスメント対策についての現況と今後の対応についてで
あります
が、令和2年6月に職場におけるパワーハラスメント防止措置
が事業主に義務づけられたことなどを受け、館山市役所においても、館山市職員のハラスメントの防止等に関する要綱を策定し、職員や管理監督職の責務、相談窓口、ハラスメントに対する対応措置などを定めるとともに、人事院公務員研究所の客員教授を講師に迎え、管理監督者を対象にハラスメント防止に関する研修会を実施するなど、職場におけるハラスメントの防止に努め
ております。 現在は、コロナウイルスの流行により、ハラスメント防止に関する研修会の実施など
が難しい状況となっ
ております
が、今後は管理監督者に限らず、若手職員も含めた全職員を対象とした研修会を実施するなど、職員一人一人
がハラスメントを個人的な問題として捉えるのではなく、組織全体の問題として意識しながら、自覚と責任を持っ
て職務に当たり、ハラスメントのない風通しのよい職場環境の形成に努め
てまいります。 次に、大きな第2、選挙公約についての第1点目、海の魅力を最大限に生かすための県管理地の有効活用についてで
あります
が、海、浜など海岸線の県管理地の活用は、イベント開催や海水浴場開設の場所としてとても重要で
あり、必要で
あると考え
ています。私の考えは、館山市の重要な観光資源で
ある美しい砂浜などの海岸エリアを活用した様々なイベントをコロナ禍前のように開催し、すばらしい海、浜に多くの市民や観光客
が足を運ぶことで海辺ににぎわい空間をつくり、海の魅力を知っ
ていただくことにより、館山市のイメージアップを図り、さらなる来訪者を呼び込む好循環となることを目指し
ていくことです。 ここ数年は、コロナ禍のために開催
が中止され
ていましたたてやま海まちフェスタ、館山湾花火大会、北条海岸ビーチマーケットなどの観光イベントや、館山わかしおトライアスロン大会、オープンウォータースイムフェスティバルなどのスポーツイベント等、様々なイベント
が今年度に入り開催され
てき
ています。また、今年度は北条海岸においてビーチバレーコートの設置を再開したことにより、利用者
が戻っ
てき
ております。これからアフターコロナを見据え、イベントの在り方や開催方法を再考しながら、コロナ禍前のように海岸エリアを活用し
てイベントを関連団体や民間団体とも連携しながら実施し
ていきたいと考え
ています。 次に、第2点目、不妊治療の助成充実についてで
あります
が、国は少子化対策の一環として、令和4年4月から人工授精等の一般不妊治療と体外受精や顕微授精等の生殖補助医療について保険適用を開始いたしました。これにより、不妊治療にかかる費用負担
が軽減され、出産を前向きに考えること
ができる環境
が整いつつ
ありますので、館山市としては、引き続き不妊治療に関する正しい知識の普及や相談窓口の周知に努め
ていく一方で、さらなる支援の必要性については、他の自治体の取組や近隣市町の動向を注視し
てまいりたいと考え
ております。 以上です。
○副議長(望月昇) 佐野議員。
◆1番(佐野聖一) ありがとうございました。 では、大きな1番目、館山市職員の職場環境について何点か再質問をさせ
ていただきます。まず、職員の1人当たりの仕事量の適正、今その仕事量は適正なのか、また近々の職員の残業時間等
があると思いますので、その辺は現状どのようになっ
ていますでしょうか。
○副議長(望月昇) 手島総務部長。
◎総務部長(手島隆) 仕事量ということで御質問でございます。職員1人当たりの業務量
が偏在すること
がないよう、職場の巡回や各部署の所属長とのヒアリングなどにより業務実態を把握した上で人事配置や事務分掌の見直しを行い、業務量の平準化を図っ
ているところです
が、現状では組織全体の業務量
がやや多いと考え
ています。平成30年度に行った人的資源活用調査においては、35人の職員
が不足し
ているという結果
が出
ており、調査当時のアンケートで市全体の職員数
が少ないと感じ
ている職員
が63.3%おりました。そこから職員の増員をし
て、令和4年度の職員数は424人、平成30年度の404人から20人増員し
てきたところです。しかしながら、現在も所属長ヒアリングなどを通して現場の声を聞い
ているところ、職員数の増員を望む部署
が多いの
が実情でございます。増員希望の全てに応えることは、財政負担の増にも直結するため、慎重な判断の下、実施する必要
があると考え
ております
が、適正な人員の確保は必要で
あると認識し
ており、現場実態に合わせた組織体制や職員体制の見直しを図っ
ていきたいと考え
ております。 時間外勤務の状況でございます
が、令和元年の房総半島台風以降、災害の復旧復興に向けた取組により、令和元年度の時間外は、平成30年度と比較し、約2.7倍に増加しました。現在は、災害からの復旧復興事業は収まっ
てき
ている一方で、令和元年度末から始まった新型コロナウイルス感染症に係る対策関連事業
が継続し
て行われ
ていることに加え、これまで自粛し
ていたイベントなど経済対策事業による業務の増加
が予想されるところでございます。 以上でございます。
○副議長(望月昇) 佐野議員。
◆1番(佐野聖一) ありがとうございました。今ざっと聞くと、多いか少ないかというと、やっぱり職員は少ないのかなという印象を受けました。風通しのいい職場をつくっ
て、市民によりいい行政サービスを提供するためには、今こそ人への投資というもの
が必要ではないかと考え
ております。この増員というものに関しては、なかなかハードルも高いかなと思います
が、市長の御見解はいかがでしょうか。
○副議長(望月昇) 森市長。
◎市長(森正一) やはり財源の話も
あります
が、仕事量
が多いことによってつらいということから、なかなか仕事に出られなくなる方も出る可能性も否定できませんので、ある程度の財政負担を伴っ
てでも人員というのは増やし
ていく方向で考え
ていきたいなとは考え
ております
が、先ほども申しました
が、財政状況を見ながらの判断では
あります。ただ、特に仕事
が集中する時期とか部署
があると思いますので、その期間、多少手
が薄いというわけじゃないんです
が、仕事量
が時期によっては減る部署も
あると思いますので、そういったところからヘルプみたいな形でお互い補い合う、支え合う。中でも支え合いというのも必要ではないかなと考え
ております。 以上です。
○副議長(望月昇) 佐野議員。
◆1番(佐野聖一) ありがとうございます。今ちょうど市長のほうからも忙しいところとそんなに多忙ではないところの人員のということで、私も1つ提案というか考え
ていること
がありまし
て、イベント等で、例えば来年行われる若潮マラソン、各課の職員
が力を合わせ
て大会を成功させようということをやると思います。今言ったように、忙しい時期、どこの課
が忙しいというのは明らかにもう分かっ
ていると思いますので、そういうときに部課をまたいだ人員の異動というんでしょうか。今週うちの課は1人余っ
ています。ちょっと表現
が合っ
ているか分かりません。1人出せますよ、今度違う課は今週1人ちょっと欲しいんだけどというような、そういう庁内での
ある意味そういうシステム
があったら面白いのかなというのは思いました。というのは、それ
が現実になるかどうかは別として、やはりこういう一つの部課、縦の中に入っ
てしまうと、同じ庁内、同じこの役所の中で顔を合わせない、また会っ
てもどなたかなかなか存じ上げないという人、やはり400人、一般職だけではちょっとそこまではいきませんけども、そういう人たちと顔を合わせたり、他の部課
がどういう仕事をし
ているのかというのも見れるのかなという思い
がありました。私も市の職員で仕事をしたわけではないので、現状皆さん
が働い
ていながらどういう考えを持っ
ているか分かりませんけれども、そういう庁内、部内、この役所内から変えられることをまずやっ
ていくというのも新たな施策なのではないのかなというふうに思います。 また、企業誘致も十分大事だと思います。です
が、やはり400人からの職員の
いる館山市役所も大企業だと思います。ここの職場環境
が整わないので
あれば、そういう誘致をする会社にやはり来
てもらいにくいのかなと。うちの館山市これだけしっかりやっ
ているんだよ、これだけ職員の方々
が働きやすい職場で仕事をし
ています、こんな館山に来
てください、ちょっと感情論と言ったらあれかもしれませんけど、そういう思いからもまず館山市職員
が働きやすい場をつくっ
ていただきたいと思っ
て質問しました。今提案したのは、最後のほうにちょっと提案しようかなと思っ
ていたところ、ちょうどそれに似たようなことを市長
がおっしゃっ
てくださったので、途中ちょっと挟みました
が、実行可能かどうかは分かりませんけれども、庁内で笑顔あふれる職場になるためには、やはり市の職員、どこに誰
がいるというのもしっかり把握し
ておくとか、その部課をまたいだつながりというのも必要なのではないのかなというふうに思います。 では、ちょっとまた再質問のほうに戻ります。近年退職者等も多いかと思います
が、その退職者の多い年代、例えば何十代というの
があったりとか、またその退職理由等
があって、状況を把握し
ているようで
あれば教え
てください。
○副議長(望月昇) 手島総務部長。
◎総務部長(手島隆) 退職者に関する御質問でございます
が、定年退職及び勧奨退職を除いた、いわゆる自己都合による退職につきまし
ては、20代、30代、40代ともに毎年数名
いるという状況でございまし
て、突出した年代
があるわけではございません。また、自己都合退職者の場合、本人からの申出の
ある場合以外には、具体的な退職理由については確認し
ておりませんけれども、理由として主なものとしては、結婚や家庭の事情、あるいはやりたい仕事
があるという理由による転職など
が挙げられます。転職については、館山市役所に限ったことではなく
て、民間企業を含め
て全国的な傾向となっ
ているようですけれども、転職経験者や転職意向の
ある方は増加傾向で
ありまし
て、その理由の上位、これは館山市のということではなく、全国的なことということで御理解いただきたいと思います
が、仕事内容への不満、人間関係への不満、賃金への不満、労働条件や勤務地への不満といった分析
が出
ているということでございます。 以上でございます。
○副議長(望月昇) 佐野議員。
◆1番(佐野聖一) ありがとうございます。やはり転職するというのは、入っ
てみ
て違うから違う仕事
がやりたいというのは、今の時代やはりおっしゃるとおり
あるかと思います。では、逆のことを考えれば、民間から行政に入りたいという方も
いるのではないか、またそう思っ
てもらえる職場づくり
が必要ではないかというふうに思います。離職される方は、自分の夢、こういう仕事をしたいということで離職され、また結婚され
て家庭に入りたいという方もいらっしゃると思いますし、また今も来年度の職員、募集を現状し
ているところで
あるとは思います
が、民間企業でお仕事をされ
て、経験を持った方
が行政に来
ていただい
て、またそこで新しいというか、違う考え方を持っ
ていくというのもいいのかなというふうに思います。 そこでまた、ちょっとにわかな提案でございまし
て、申し訳ないんです
が、現状職員の方は、市の職員として入庁されると、どこかに民間企業とか、そういうところに研修というのは行かれたりすることというのは
あるんでしょうか。
○副議長(望月昇) 手島総務部長。
◎総務部長(手島隆) 研修のお話ですけども、現在のところ民間に職員を派遣し
て研修等を受けさせるというようなことはございません。
○副議長(望月昇) 佐野議員。
◆1番(佐野聖一) 分かりました。大学を卒業し
て、その間アルバイト等をされ
て入っ
てくる方もいらっしゃるかと思います
が、館山市は皆さん、いろいろ質問され
ても分かるように、観光を誘致し
ているような行政自治体だと思っ
ています。そうすると、観光に関係する宿泊業者、またそれに関するお店等もたくさん
あると思います
が、逆にそういうところに市の職員を、研修と言っ
ていいかちょっとあれです
が、行っ
ていただい
て、様子を見
てもらうというのもまた1つ新しい施策なのかなというように思います。初めからそこの世界に入っ
てしまうと、そこしか見えない。こういうところはこういう仕事、こういうふうに対応し
ているというの
が見え
てこないというのも
あると思いますので、新入社員に限らず、1日でも何でもちょっとそういったところで研修するというのも、また市内の業者の状況を知る上でも1ついいのかなということも思いましたので、何かのときに御検討いただければと思います。 では次に、先ほどの職員数なんですけれども、「だん暖たてやま」のほうに人事行政の運営等の状況というところで5歳ずつ切っ
て職員数
が載っ
ておりました。そこでざっくり見ると、30歳未満の職員数
がそれ以上の年代の職員数と比べ
て少ないように思えたので、その辺はどうお考えなんでしょうか。
○副議長(望月昇) 手島総務部長。
◎総務部長(手島隆) 30歳未満の職員数
が少ないのではないかという御質問でございます。令和4年4月1日現在の一般行政職の職員数で見ますと、30歳未満の職員数は71名、30歳代
が69名、40歳代
が57名、50歳以上
が68名ということで、むしろ40歳代の人数
が少ないというところでございます。一方で、近年は保育士、保健師、土木技師、建築技師といった専門的な資格等を持った職員、この人材確保
が難しい状況でございます。このこと
が職員全体で見ると30歳未満の職員数
がほかの年代に比べ
て少ないという理由になっ
ているかと思います。市長答弁でもお答えしましたけれども、いつの時代にも質の高い行政サービスを継続的に行えるために、年齢構成の平準化に向け
て職員採用を進め
ていく必要
があるというふうに考え
ております。 以上です。
○副議長(望月昇) 佐野議員。
◆1番(佐野聖一) 分かりました。では、ちょっと見
て、その表だけではなく、全体的に40歳代
が少ないけれども、市に入っ
てき
ている人はそこそこ
いて、現状何とか行政サービスを提供でき
ているという状況なのかなと思います
が、やはり20年後、30年後、この館山市を実質動かし
ていく優秀な職員
が減っ
てくると、やはり市民に対しての行政サービス
が、なかなか質の高いと言われる行政サービス
が提供できなくなる可能性も
あるということだと思います。先ほど市長もお答えいただいたように、財政的に難しく
てなかなかすぐにはできないというところでは
あります
が、今やらなかったら、また5年後、10年後に改善する見込みというのも見え
ていないと思います。よくなるかもしれない。悪くなるかもしれない。でも、人員を今入れ
て、今育て
ていかないと、20年後、30年後には希薄になっ
てしまう。そうすると、市全体の行政というの
がやはりなかなか難しい運営になっ
てくるのかなというふうに思います。また、1人の仕事量
が過大になり、それ
がまた負の連鎖を生み、転職、離職、募集に来
ていただけないというような状況にもなりかねないのかなと思います。ですので、市の職員400人
が館山市役所に入っ
てよかったなと毎日どこかで言っ
ていれば、来年度受けようかなと思う人も増えるのかなと思います。 皆さん、ちょっと胸を当て
て考え
てもらうと、いや、今日も仕事大変だよ、ちょっとなかなか市の職員大変だなという方
が多いのかもしれません。です
が、皆さん
が表へ出
て、やりがいの
ある仕事だぞと、館山市役所、行政、市の公務員いいぞというのをどこかで言っ
ていったら、また優秀な人材というか、私もやっ
てみたい、私も将来市の職員になりたい、または議員、市長になりたい、そういう方も出
てくるのかなと思います。これはお金かけなく
てできることなので、ちょっと今僣越ながら申し上げ
てみました。職員は日々質の高い行政サービスを提供するために努力をされ
ております。そうすると、やはり管理監督者、ここにおいでの方たちかと思います
が、職員
が能力を発揮できる職場環境の整備について現状行っ
ていること、またもし今後そういうものを整備し
ていきたいということ
があれば教え
てください。
○副議長(望月昇) 手島総務部長。
◎総務部長(手島隆) お答えいたします。 複雑化、多様化する行政課題に対応し、限られた人材を最大限活用するために、令和3年3月に館山市職員人材育成基本方針の改定を行ったところでございます。本方針の中でも、働きやすい職場づくり、館山市役所全体としての組織力の強化のためには、管理監督職の役割
が重要で
あり、職員一人一人の能力やモチベーションをいかに引き出し
ていくかという人材育成は最も重要な任務で
あるとし
ています。 具体的な役割としては、部下の能力、適性を把握し、職員の意欲を引き出し、職場の活性化を図る、部下の状況を適切に把握し、心身の健康管理に努めるなど
が挙げられます
が、風通しのよい明るい職場とすること
が大事で
あり、管理職には積極的にコミュニケーションを図るよう指示し
ているところでございます。 なお、令和3年11月には管理職を対象により専門的なマネジメント能力を高めることを目的に人材育成マネジメント研修会を実施しました。今後も必要な知識や技術を習得させるための研修を実施し
ていくとともに、職員の健康として、健康診断や健康相談、メンタルヘルス対策などに引き続き力を入れ
ていきたいと考え
ております。 以上でございます。
○副議長(望月昇) 佐野議員。
◆1番(佐野聖一) 分かりました。では、部下のために皆さん御努力し
ていただい
て、働きやすい職場環境になるよう御努力され
ているの
が伝わっ
てまいりましたので、今後さらに新しく入った方、また夢を持っ
て、こういうことをしたいと思っ
て入っ
てきた職員の方たち
が働きやすい職場、風通しのいい職場をさらに目指し
ていただきたいと思います。 いい職場は、笑顔
が絶えない職場なのかなというふうに思っ
ております。なので、朝挨拶をするとか、同じ敷地内でスーツを着
ている方は多分同じ職場の方だと思いますので、おはようございます、そういう簡単な挨拶から職場の環境というのは変わると私は思っ
ています。これもお金かかりませんので、無理にとは言いません
が、少しずつそういう笑顔
が絶えないような職場になれるようにし
ていただければなというふうに思います。 次の小さな2点目、ハラスメント対策についてで
あります
が、こちらは研修も今ちょっとコロナ、台風等で行えなかったということでございます
が、この辺はもう言わずもがなで、皆さん御承知だと思います。民間企業と公務員等では、ハラスメントに対しての法律、縛り
が違うというのも御存じだと思いますので、しっかりと職員の皆さんに知っ
ていただく。要はパワーハラスメントというのは、力を持っ
ている人
が力のない人にやるだけではなく
て、部下
が仕事をしないで、上司のために仕事をしないというのも逆のパワーハラスメントなんです。なので、上司の方たち、管理職の方たちだけ
がハラスメントに対して熟知し
ているだけではなく、当然です
が、職員の皆さんでハラスメントというものを共有し
ていただい
て、市長のおっしゃるとおりの風通しのいい職場というところを目指し
ていっ
ていただければと思います。 では次、大きな2点目、選挙公約について数点市長に再質問をさせ
ていただきます。まず、御答弁でいただいた県管理地の有効活用というところでは、とても重要で
あり、必要で
あるというお答えをいただきました。これは、前回太田議員のほうからも北条海岸の駐車場等でお話
がありました
が、今回ちょっと駐車場ではなく
て、私のほうは、具体的にちょっと例を挙げ
て申しますと、夏の海水浴場で県から占用許可を受け
て使用できる土地、具体的には海の家等を建設し
ている北条海岸の土地です
が、あそこは今現状4か月
が最高の占用期間、県の許可をいただける占用期間になっ
ております。これは、海水浴場を挟んで、その建物の建て壊しも含めた4か月ですので、おおよそ6、7、8、9の4か月かなというふうに思います。です
が、昨今ゴールデンウイーク、シルバーウイーク等も
あり、海岸利用のレジャーもいろいろ多様化し
てき
ている中で、この4か月を6か月に延ばす、これは当然県のほうのルールですので、県のほうにお話しいただくことになるかと思うんです
が、館山市として、そういう動きというか、要望というのをやろうかなというようなお考えというのは
ありますでしょうか。
○副議長(望月昇) 和田経済観光部長。
◎経済観光部長(和田修) まず、私のほうからお答えさせ
ていただきます。 議員のおっしゃるとおり、現在千葉県では、海の家等の準備、それから撤去の期間を含めた設置期間につきまし
ては、市町村長による海水浴場の開設期間を含めた最大4か月指定され
ているところです。これにつきまし
ては、海岸は国民共有の財産で
あり、また広く一般の国民の利用に供するとともに、国土保全ですとか、津波、高潮等の自然災害から国民の生命、財産を保護する機能を持っ
ているといったところから、原則として特定の方
が海岸の一部を長期間にわたって占用することは認められ
ていないと、そのように解釈し
ております。その一方で、海岸につきまし
ては、各種レジャーですとかスポーツ、自然との触れ合いの場といった国民の健康増進、それから観光利用という点で極めて有益な自然環境を持っ
ておりますので、現行最大4か月間、一定の条件の下で、海岸管理に支障を来さない範囲で海の家の設置を認め、海岸管理と地域振興のための利用との調和
が図れ
ているものと、このようにも理解し
ております。 こういった中で、森市長も海の魅力を最大限に生かしたイベントの開催を提唱し
ておりますので、館山市につきまし
ては、御案内のとおり、海岸線
が34.3キロ
あるということで、海は館山市の地域振興を図る上での大変貴重な財産、資源で
あると、そのように考え
ております。したがいまし
て、海の家等の事業者の方々から、今議員
が提唱し
ておられる期間
が4か月から6か月にならないかということにつきましては、海の家等の設置期間の延長の要望になりますけれども、これにつきまし
ては、市の観光みなと課のほうに話
があれば、お話をよく聞い
て、それから当然千葉県と協議することになると思いますので、館山市だけではなく
て近隣の市町の考えも聞い
て、場合によっては一緒に共同で千葉県と話合いを持つなど、千葉県に対しての期間延長の働きかけについて検討し
てまいりたいと、現状このように考え
ております。 以上です。
○副議長(望月昇) 佐野議員。
◆1番(佐野聖一) ありがとうございます。では、今部長からの御答弁の内容も把握できましたので、期間を延ばし
てもらうことにデメリットってすぐ浮かばなかったので、2か月もし県
が延ばし
てくれたらメリットにはなるのかなと。というのは、その期間、海岸清掃等、事業者
がもし建てるので
あれば、そういうのをしっかりやっ
てくださいよということ
があったり、利用マナーを守っ
て海岸を使いましょうよということになれば、ごみ問題等もろもろメリットも
あるのかなと思いますので、またもしそういうような要望等、今度また
ありましたら、ぜひ前向きにお話を進め
て検討し
ていただければと思います。よろしくお願いいたします。 では、次の2つ目、不妊治療の助成充実についてです
が、私も何度か質問をさせ
ていただい
ている中で、なかなか難しい事業で
あると承知はし
ております
が、今回森市長のほう
が不妊治療の助成充実ということを掲げ
て選挙戦にお出になられ、今市長でいらっしゃいますので、まずこの助成充実ということを掲げたからには、何からやられ
ていくのか教え
てください。
○副議長(望月昇) 森市長。
◎市長(森正一) 不妊治療に関して令和4年4月から保険
が適用されまし
て、治療に係る経費負担
が軽減され
ているところでは
あります。です
が、当時者の方々の声に耳を傾け
て、まだ制度
が始まっ
てから1年たっ
ていませんので、プラスアルファで不妊治療の実績やニーズ、あと課題などをしっかり把握し
て、どういった支援の在り方
があるのかというのをまた検討することも必要ではないかと考え
ています。あとあわせ
て、若い世代の方々
が自分のライフプランに合わせた健康管理を意識し
ていただきまし
て、将来の健やかな妊娠、出産につながるよう、健康、それから妊娠、出産に関する正しい知識の普及啓発を併せ
て行っ
ていきたいと考え
ております。 また、選挙期間中、不妊治療によってお子様を授かった方から直接選挙カーのほうに寄っ
ていらっしゃっ
てお話を伺ったんです。そういう機会
がありまし
て、その方の話によりますと、1人のお子様を授かるために高級車を1台購入できるぐらいのお金を費やしたという話を切実に受けました。タイミング的に多分本年の4月よりも前に御出産されたと思うんです。保険適用の前の事例で
あったと思います
が、それほどの経済負担
が若い世代の御家庭にかかっ
ているという事実を目の当たりしまし
て、行政としてもっと負担の軽減をできるよう支援し
ていかなきゃならないと痛感したところです。この制度もまだ始まっ
て1年たっ
ていませんので、プラスアルファの部分、本当にどこ
が必要とされ
ているのか、どの程度不妊治療に対して保険適用になったことによって解消され
ているのか、そういった面のデータとかもまだございませんので、その辺を調べたりする中で、どういったこと
がさらに必要なのかということをしっかりと精査した上で、やれるところからやっ
ていけたらなというふうな思いではおります。 以上です。
○副議長(望月昇) 佐野議員。
◆1番(佐野聖一) ありがとうございます。私も一番最初に質問し
て、そのときにはまだ知識も本当に薄く、今もさほど
あるわけではないです
が、お金を支援すれば何とか解決する一つの問題なのかなという認識で
ありました。正直今思うと恥ずかしく
て、そうはちょっと質問できませんけれども、市長も今おっしゃっ
ていたように、適切な知識というものを普及させるということ
が不妊治療の予防になるんだろうというふうに思います。当然今現在不妊治療され
ていて、助成金支援
が必要な方はたくさんいらっしゃると思います
が、その方から新しいそういう方を生まないためにも、不妊についての知識というものを学校教育等を含め
て、性教育を含め
て行っ
ていっ
ていただくというのは、これもさほどお金はかからないと思います。一人一人に数百万円の支援をし
ていったら、その支援を喜ぶ方も多いと思います
が、根幹の元を断つことにはならないのかなと思いますので、まずは正しい知識を知っ
ていただい
て、不妊に挑む方、もろもろそういう治療に臨む方、いらっしゃると思いますけど、そういうところからぜひこの助成充実という部分で予防とか正しい知識の普及というところにいま一度重きを置い
て、力を置い
てやっ
ていっ
ていただけたらというふうに思います
が、いかがでしょうか。
○副議長(望月昇) 森市長。
◎市長(森正一) 出生率
が下がっ
てきた原因としては、様々な要因
があると思うんです。経済的な理由で
あったり、生活習慣の変化によって、健康の面、妊娠しやすい、しにくい体
ができ
ているかもしれないし、その辺の難しいところに関しては分かりません
が、今議員おっしゃったように、教育関係においても、いろいろな知識の啓発というか、そういったことを子供の頃からしっかりと伝えること、教育することによって、また将来子供を授かりやすい体質になったり、そういったこと
がある可能性も
ありますので、今後いろんな文献とかも出
てくるのではないかと思いますので、いろんなことを研究したりもしながら、国
が中心となっ
てやっ
ていくことだと思います
が、一自治体としてもやれることはやっ
ていきたい。研究、勉強し
ていきたいというような思いではおりますので、また担当課のほうとも話をしながら、検討できるところは検討し
ていくと。やれることはやっ
ていくというスタンスでいきたいと考え
ております。 以上です。
○副議長(望月昇) 佐野議員。
◆1番(佐野聖一) ありがとうございます。はっきりこれをやるというお返事はいただけませんでした
が、まずは知識の普及、また職員の方も、本当に事
あるごとにその不妊に対して、またそういう知識の啓発に対して御尽力をいただい
ているのは、私も遠くからそっと見
ているだけですけれども、感じ
ておりますので、まずは今の支援の充実、相談員、そのお話に乗っ
てもらえる方、そういう支援
があれば、そこもさほどお金はかからないというように思います。市長もおっしゃっ
ているように、財政厳しいという中で、ではどうやっ
て運営し
ていくかというのは、もう頭ひねっ
て、みんなで考え
てやっ
ていくしかない。話
が一番最初に戻りますけど、そういう案を考えるのは市の皆さん、職員で
あります。その職員の方々
が今厳しい状況にいらっしゃるというところを改善しながら、ぜひ風通しのいい職場、明るい若者
がたくさんあふれる館山を目指し
て私も頑張ります。どうぞよろしくお願いします。ありがとうございました。
○副議長(望月昇) 以上で1番佐野聖一議員の質問を終わります。
△散会午後4時06分
○副議長(望月昇) 以上で本日の日程は終了いたしました。 次回は明21日午前10時開会とし、その議事は一般議案及び補正予算の審議といたします。 本日は、これをもって散会といたします。 〇本日の会議に付した事件1
行政一般通告質問...