平成30年 12月 定例会(第4回) 平成30年第4回
伊達市議会定例会議事日程(第3号) 平成30年12月10日(月)午前10時開議日程第 1
一般質問 開 議 (午前10時00分)
△開議の宣告
○議長(寺島徹) ただいまから本日の会議を開きます。 15番、阿部議員から遅刻する旨の連絡がありましたので、
出席議員数は17名であります。
△会議日程
○議長(寺島徹) 本日の議事日程はお配りしたとおりであります。
△一般質問
○議長(寺島徹) それでは、日程第1、一般質問を行います。
一般質問の通告は8名であります。通告順に従い、順次発言を許可いたします。 なお、議事の都合により、質問者の発言時間は、会議規則第57条第1項の規定により30分以内に制限いたします。したがって、質問については簡潔に要領よくお願いいたします。なお、制限時間になりましたらブザーでお知らせいたしますので、あらかじめご了承願います。 それでは、通告順に従い、12番、
阿戸議員の質問を許可いたします。 12番、
阿戸議員。 〔12番
阿戸孝之登壇〕
◆12番(
阿戸孝之) 通告に従いまして、
一般質問をさせていただきます。 大きな1番目として、大滝区の農業振興についてであります。大滝区のほ場は、たび重なる降雨災害により規模の大きな土砂の崩壊が発生しており、
復旧工事費に比較して反収が低いことから、崩壊を放置して、ほ場の作付部分を減らすなどの対応をしているのが現状であります。伊達市として現状をどう捉え、対応を考えているのか伺います。 2つ目、大滝区の振興についてであります。小さな1番として、現在休止している道の
駅フォーレスト276大滝と周辺地域の今後の見通しについて伺います。 小さな2番目として、
ケーブルテレビと
インターネット回線の今後の計画について伺います。 3番目、
大滝総合支所の
建て替え計画の概要についてお伺いします。 大きな3番目として、森林の
有効活用策についてであります。北海道が定めている
北海道森林づくり条例に基づいた木育や森づくりなど森林を活用した教育、観光、産業育成における伊達市の対応を伺います。 以上、大きく3点でございます。久々の
一般質問でございますので、どうぞ易しい答弁をお願いいたします。以上です。
○議長(寺島徹) 市長。 〔市長
菊谷秀吉登壇〕
◎市長(菊谷秀吉)
阿戸議員の大滝区の農業振興についてのご質問からお答えをいたします。 悪天候による農地の被害などの発生状況については、各
農業協同組合を通じてその実態の把握に努めているところであります。本市といたしましては、国や北海道など関係機関と連携し、災害及び被害の規模に応じて資金の借り入れや
災害復旧事業の活用など、早期の復旧に向けた助言や対策を講じております。 次に、大滝区振興についてのうち、道の
駅フォーレスト276大滝の今後の見通しについてでありますが、平成29年10月から当駅を休館しておりますが、老朽化により多額の
施設改修費を要するため閉鎖する意向であることから、所有者には解体等を要望しております。解体後には大滝区の振興につながる新たな施設を整備し、道の駅の再開を図りたいと考えております。 次に、
ケーブルテレビ、
インターネット回線の今後の計画についてでありますが、難視聴地域の解消を図るため平成16年から供用開始しております。区民にとっても
テレビ放送や
インターネットは、生活に不可欠なインフラと考えておりますが、近年の
インターネット環境の需要が拡大し、回線の通信速度のおくれが発生し、改善要望も受けております。今後は、契約内容を見直しし、通信速度の向上を図るなど、快適な回線状況となるよう努めてまいります。 次に、
大滝総合支所の
建て替え計画の概要についてでありますが、今年度行いました耐震診断では耐震性に問題ありという結果となりましたことから、財政負担を考慮しつつ早急な改修について検討してまいります。 次に、森林の
有効活用策についてでありますが、木育関連の事業は北海道と連携しながら行っている状況であり、また市有林の造林事業を計画的に実施することで林業の振興を図っております。今後も森林の
公益的機能の維持増進のため、森林整備と保全に努めてまいりたいと考えております。 以上、答弁といたします。
○議長(寺島徹) 12番、
阿戸議員。
◆12番(
阿戸孝之) それでは、順次再質問させていただきます。 まず、大滝区の農業振興についてであります。僕は、農家の方から本郷地区でちょっと畑の状況を見に来てくれないかということでお伺いしましたら、割と大規模に被害を受けていまして、僕が見たほ場は牧草をつくっていらして、年の収入が30万程度と。ざっと見たところ、
もとどおりに改修するには100万や200万はかかるのかなというところがありました。また、ほかのほ場に関しても年々少しずつ削られている状況がありまして、有効部分といいますか、畑の有効部分を削って対応しているというのが現状でありました。支所に問い合わせても、補助金というのはなかなかつかないと。ついても
自己負担分がありまして、それと年の収入を勘案して、手をつけていないというような現状であるようでした。そこで、1つ気になるのは、結局畑が流されることによって河川への影響も出てくるのかなと。もう一つ言うと、下流部の住宅に関しても相当土砂が流入しているようで、これは一農家の経済活動だけで済むのかなという懸念を感じました。 そこで、お伺いしたいのですけれども、農家さんに直接悩みなり、どうしてほしいかという要望、これは市として聞く機会はございますでしょうか。
○議長(寺島徹)
経済環境部長。
◎
経済環境部長(石澤高幸) 個人的な相談という形になりまして、それにつきましては日ごろいろいろ電話、それから窓口等にいらして、個別の相談は受けている状況にございますし、あと市だけではなくて、各農協等を通じたご相談ももちろん受けているという状況にあると認識しております。
○議長(寺島徹) 12番、
阿戸議員。
◆12番(
阿戸孝之) そういう相談の上で、大滝の農家の方々がどんな悩みをお持ちかご存じでしょうか。
○議長(寺島徹)
大滝総合支所長。
◎
大滝総合支所長(安藤明) お答えいたします。 大滝の農家につきましては、伊達市内と違いまして、団体となっている窓口がとうや湖農協になっております。伊達の市内については伊達市農協ということで、行政と農協とは違う形になっており、その辺の対応というのはちょっと難しい面もございます。支所のほうでは、とうや湖農協と連絡をとりながら農家についての相談等も乗る形はとっておりますが、なかなか農家自身も立ち入った経営の中身までは支所のほうと相談するというような形にはなっていないのが現状でございます。 以上です。
○議長(寺島徹) 12番、
阿戸議員。
◆12番(
阿戸孝之) 確かに農協が伊達市農協ととうや湖農協ということで分かれていまして、実は大滝支所に農業振興をつかさどる機関というのですか、出先の人間がいないというのが現状かと思うのです。そこで、大滝のことだけ言いますけれども、大滝の農家の悩み、もうちょっと言うと将来に対する不安、これは誰が解消するのだという話になるのです。大滝の支所に行っても対応する職員がいないのです。しからば、本所で聞き取り調査なりすべきですけれども、本所では伊達市農協さんとは緊密にやっていらっしゃるのでしょうけれども、とうや湖農協さんと本所でのやりとりというのは何かございますか。農家に対する将来的な展望といいますか、そういうことは
伊達市役所として、とうや湖農協さんとお話しされたことはございますか。
○議長(寺島徹)
経済環境部長。
◎
経済環境部長(石澤高幸) JA伊達のほうについては、もちろん今
阿戸議員がおっしゃったように日ごろいろんな形でおつき合いをしておりますし、
あととうや湖農協のほうにつきましても例えばいろんな会議、それから協議会など年間通じてございますけれども、そちらの会議のほうには市のほうの職員も参加して、情報の交換、それから今出ているような例えばいろんな問題があるのであれば、そういうものに関しての意見交換などもしている状況にございます。
○議長(寺島徹) 12番、
阿戸議員。
◆12番(
阿戸孝之) 会議等で話されるのは、制度上の問題とか補助金の種類だとか申し込みの仕方だとか、そんなことなのかなと推察されるのです。もうちょっと踏み込んで、農家が抱えている悩み、もうちょっと言うと大滝の農業の将来というのはどう考えておられるのかと。私が農家と直接話した限りでは、このままやってもしようがないなと、いずれやめていくのだろうなという言い方をされています。それに対する手だてといいますか、対策と言うとおかしいのか、もうちょっと言うと大滝の農業の未来というのをどのように描いていらっしゃるのかお聞きします。多分大滝の未来を考えていないというわけではないと思うのです。大滝の農業はこうあるべきだという姿があると思うのです。それは、今でいうと六次総合に書かれている部分もあるかもしれませんけれども、この辺は大きな話なので、市長にお伺いしてみたいと思います。市長、お願いします。
○議長(寺島徹) 市長。
◎市長(菊谷秀吉) これは、大滝に限らず今の一番大きな課題というのは、本来こういう類いはやっぱり農協がきちっとやるべき問題なのです。ところが、なぜできないかというと、
営農指導員が実はほとんどいないのです。したがって、農家の悩む相談に対応できる人がそもそもいないということが大きな課題で、行政はそのバックアップが本来のあれでありますから、時々市が出過ぎてしまうこともあるのですが、それはやっぱりそこに大きく起因をしております。農協が本来やるべき営農指導が人材がどんどんいなくなってきて、それがされないがゆえにさまざまなゆがみが生じているというのが実態でございます。 そこで、そういうことをいつまで言っても仕方がないので、私どもはできるだけそういう課題を少しでも行政が担っていかないと、人ごとのように言うわけにもまいりませんので、それで来年4月以降農業土木の専門員を、道の方ですけれども、定年を機に伊達市で迎え入れて、ご指摘の当初質問あった点を、これは農地保全に絡む問題でもあります。おっしゃるように農地が保全されないがゆえに河川に土砂が流入して災害を引き起こすということは、相当懸念すべき課題だと思っておりますので、その点を含めて多少なりとも貢献できるように体制を整えていきたいと、このように考えております。
○議長(寺島徹) 12番、
阿戸議員。
◆12番(
阿戸孝之) 市長に振ってしまうと、もうこれ以上突っ込めないというか、話しできなくなりそうなのですけれども、お願いしたいのは農家個々の悩みを聞きながら、どうしていいのかと、どうしたら農業を続けられるのかと。大滝で農業が要らないのであれば別ですけれども、大滝区の基幹産業の一つとして農業を捉えているのであれば、もうちょっときめ細やかな対応が必要なのかなと思います。農家の方々は、行政から離れている、当然経済活動ですから行政が手とり足とりやるわけではないのですけれども、余りにも行政が離れているという不信感といいますか、モチベーションの下がり方があります。俺ら勝手に生きていけばいいのかというような思いもしているようでございます。ぜひ農家の声を聞いていただいて、本郷地区というのは国道から留寿都側にあるのですけれども、そこのほ場が非常に荒れておりまして、反対側、円山地区といいますか、向こうの地区にあいている畑があるならそちらに移りたいなという希望を持っている方がございます。これも農家個々でやるのではなくて、要望として聞いて、何か行政が手助けできないかなと、そんな思いでもございますので、どうぞ大滝の農業にも耳を傾けていただいて、行政の知恵をそこでフルに発揮していただきたいなと切に願うところでございます。答弁は結構でございますので、とうぞお願いいたしたいと思います。 続きまして、大滝区振興、1番目の
フォーレスト276大滝の今後の見通しについてでございます。今道の駅は休館されていて、道の駅としての機能も休止という状況と聞いております。これは、時期が来ればまた場所を変えて道の駅として登録というのですが、道の駅として名乗りを上げることは可能でしたよね。
○議長(寺島徹)
大滝総合支所長。
◎
大滝総合支所長(安藤明) 現在休館しております
フォーレスト276でございますが、市としてはあの場所自体が大滝の玄関口として非常に重要だと認識しておりまして、今所有をしております第三セクターである
大滝観光公社、実際の経営については
加森観光がほとんど握っておりますので、そちらのほうと粘り強く折衝をしまして、できれば今の名前も含めて、市が名称も含めて場所も含めて譲り受ける形で再建をできたらいいなと、そんなような考えでおります。 以上です。
○議長(寺島徹) 12番、
阿戸議員。
◆12番(
阿戸孝之) 考え方で結構なので、今の場所を壊さないと次の道の駅ができないのかと。あるいは、場所を少しでも変えて、三階滝、支所長がおっしゃったように伊達市のある意味もう一つの玄関だと考えていますので、そうするとあの地域に道の駅というのはやっぱり僕は必要なのかなと考えております。その辺は、大きなところで言うと建て替えた跡に建てるのか、また場所を変えて建てるのかというような考え方はどうお考えですか。
○議長(寺島徹)
大滝総合支所長。
◎
大滝総合支所長(安藤明) もう一度全く別の場所に別な建物を建て替えるというのも技術的な面では可能かなと思いますが、実際に何十年もこの
フォーレスト276というネームバリューを持っておりますので、できるのであればこれを使ったほうが当然この後経営するにしても、地場産業が出てきてやるにしてもやりやすいだろうと、このように考えておりますので、今のところは新しい場所に新しい名前をつくった施設を新築するという考えはまだ持っておりません。この辺は、
加森観光ともう少し粘り強く今後も話し合いを続けて理解を得たいなと、このように考えているところでございます。 以上です。
○議長(寺島徹) 12番、
阿戸議員。
◆12番(
阿戸孝之) そうすると、
加森観光さんが今の道の駅を解体しないと、道の駅の継続というのはできなくなるということでよろしいのですか。
○議長(寺島徹) 市長。
◎市長(菊谷秀吉)
加森観光が道の駅を返上してもいいという話になれば、技術的にはほかに移ることは可能です。現在まだそういう返事がいただいていませんので、それが1つ無理であるということと、できれば今支所長が言いましたのは、その近在、隣接地あたりがいいのではないかと。やっぱり場所が大きく動いてしまうと、
ブランド力も結構大滝はありますので、
あとネーミング、それをやっぱり移譲してもらいたいというのが我々の思いで、大きくあそこを動かすという意味ではないのですが、やはりそのためには
加森観光が道の駅を返上するということがまず第1、次にできればあそこを解体していただきたいということが第2という状況でございます。
○議長(寺島徹) 12番、
阿戸議員。
◆12番(
阿戸孝之) 少し安心しました。解体を待って次のという展開ではなく、もうちょっと迅速な対応も今のお話を聞きますと可能なのかなと判断しました。今現在の道の駅の横には大型の民間の施設もございます。そことの協議も必要ですし、そことの協力なくして道の駅というのはなかなか運営が難しいのかなと考えますので、ぜひ協議しながら、よりいいものをつくっていただきたいなと思っております。そのときにどの部分を市が整備して、どこが民間が担うのか、あるいは運営母体がどこになるのかまだわかりませんけれども、その辺の区分け、できれば建設費は市が持つとしても、運営自体は中の利益といいますか、収益といいますか、それで賄えるような仕組みが必要なのかなと。それは、恐らく大滝区民も願っていることなのかなと思います。その辺も整理もされて、ぜひその計画に向かっていただきたいなと思います。 また、
フォーレスト276に隣接して
せせらぎ館がございますけれども、
せせらぎ館の跡地というか、今現在休止している段階ですけれども、あれの今後の展開といいますか、どのような活用といいますか、考えていらっしゃるかお伺いします。
○議長(寺島徹)
大滝総合支所長。
◎
大滝総合支所長(安藤明) お答えいたします。
せせらぎ館につきましては、今回廃止の条例を出しております。今後につきましては、あそこの場所につきましては自己敷地というのは実際には建物と、あと国道からの入り口の通路部分しか持っておりません。また、駐車場等につきましても第三セクターが使っている土地についても自己敷地ではなくて借りている状況にございますので、今後については取り壊して更地にしていくと、そういうような形で考えたいと思っております。なかなか今の場所での事業の展開は難しいなと、そのように考えております。ただ、
ログ材自体につきましては、カナダからわざわざ専用に輸入してきたものではございますし、使い方によってはうまく使えるのかなと。これも買いたい人がいれば販売とかそういうような形を考えて、更地にする費用も少しでも軽減していきたいなと、そのように考えております。 以上です。
○議長(寺島徹) 12番、
阿戸議員。
◆12番(
阿戸孝之)
せせらぎ館、あれ全てカナダの木材なのです、たしか。大滝村時代にあれを建てたわけですけれども、カナダで実際に組んでみて、検定を受けて、それをばらしてまた持ってきて建てた。恐らく国内では手に入らない貴重な材料を使っているのかなと思います。これは、好きな方は幾ら出しても欲しがるのかもしれませんけれども、普通の建築されている方々にとっては本当に無用の長物になりかねない。恐らく一般の広告を出してもそんなに高い値段がつくとは思えないので、専門誌、雑誌もございます。ログハウスの月刊誌か、年刊誌もあるようでございますので、その道を好きな人たちを対象に広報するのも重要なことなのかなと思いますし、今支所長がおっしゃったように壊すから持っていっていいよみたいな解体費用を浮かせるような方法、これも多分検討されているのだと思いますけれども、十分に検討していただいて、今の現状でいいますと空き家なのは外から見てもわかるわけです。千歳空港からおりて、
ニセコ方面でしょうか、
洞爺湖方面でしょうか、行くにしてもあそこを通るわけです。長い間空き家にして、寂しい思い、観光客の浮き浮きした気分をここにこんな広大な空き家があるのかというのも我々いつも恥ずかしいなという思いで見ていました。そういう意味ではなるべく迅速にあれを解体して、跡地の有効利用といいますか、駐車場にするのですか、それとも花壇ぐらい欲しいなと思うのですけれども、壊した後のその跡というのは何かお考えございますか。
○議長(寺島徹)
大滝総合支所長。
◎
大滝総合支所長(安藤明) お答えいたします。 実際にはあそこは周りは駐車場として使っておりますので、更地にした後は砂利等を敷いて、駐車場と一体化した使い方をしていくしかないのかなと、そのように考えております。 以上です。
○議長(寺島徹) 12番、
阿戸議員。
◆12番(
阿戸孝之) 今のところは、多分具体的な考えはないのかもしれませんけれども、舗装もせずに砂利道にしておけば、今後新しい道の駅ができたときにまた有効活用といいますか、
有効活用案といいますか、そんなのが出てこれるのかなと考えております。どちらにしろ臨機応変にできるような、そんな取り扱いをしていただきたいなと思いますので、どうぞよろしくお願いします。 次に参ります。
ケーブルテレビと
インターネット回線の件でございます。現在非常に
インターネット回線が脆弱といいますか、私も自宅で当然
ケーブルテレビを活用していまして、
インターネット回線を使っているのですけれども、全然遅いので、ワイファイ、
NTTドコモさんの回線を使って
インターネットを見ています。ドコモさんの回線は定額制ではないので、かなり容量を使うと高額になっていくのです。この解消といいますか、今現在
ケーブルテレビの
インターネット回線を使って、スピードを上げていくのか、容量をふやすのかわかりませんけれども、今現在と比べてどういう形になるのかというのをお願いします。
○議長(寺島徹)
大滝総合支所長。
◎
大滝総合支所長(安藤明) お答えいたします。 実際に伊達市内でよく使われているのが
フレッツ光のようなものだと思いますが、大滝につきましては、NTTとは何回か協議はいたしたのですが、大滝までは引っ張れないということで、採算がとれないので、大滝まで
フレッツ光を持ってくる考えは持っていないということで、逆に市が行った場合、市が設置をして、運営をNTTさんに任せるという形ではどうだという、そういう話もしてみたのですが、それ自身も
維持管理費が出てこないので、それも無理だと。そうなると、今後各戸の引き込みも含めて、伊達市から全部を大滝まで光を敷き直すしか方法がないという形ですので、余りにも費用対効果が出てこないということで、それについては今のところ断念している状況でございます。 ただし、何か対策はないのかということで、今伊達市の本庁舎のところに実際の大滝の
ケーブルテレビの引き込みがございます。庁舎から
ケーブルテレビの局舎まで約40キロぐらいのラインを引っ張っている状況にございますので、その契約が今100メガバイトの契約になっておりますので、それを
Bフレッツの対応の1ギガバイトに変えると、それによって理論的には10倍ぐらいの速さになると。実際はそこまで速くはならないのですが、ある程度の速度の速さというのを見込めるのかなと、そんなようなものを今検討してございます。前は
各戸パソコン1台という、そういう契約であったのですが、今は1人でスマホを持ったりとか、
あとタブレットを持ったりとか、その人方も全て実際は
ケーブルテレビを経由した情報のとり方をしておりますので、そういったものが原因となって、契約件数はそれほどふえているわけではなくて逆に減っているのですが、データの更新というのはどんどん、どんどん遅くなっている、そのような状況にございますので、今できる対応をしていきたいなと、そのように考えております。 また、今後につきましては、2020年には今ある携帯電話が現在の4Gから5Gに移行すると言われておりまして、そのときには通信速度も非常に倍増した新しいようなデータの送信というのが今後可能になってくるだろうと。専門業者のほうにも相談したのですが、今現在無理して
光ケーブルを敷くよりも、そういった技術の革新を待ったほうがこういう山間部については技術的な対応が今後できるようになるかもしれないので、もう少し待ったほうがいいですよと、そんなようなアドバイスも受けましたので、今後もいろんな情報を的確につかみながら対応を考えていきたいなと、対応自体を続けていきたいと。解決をなるべくなら早い時期に持っていきたいと、そのように考えております。 以上です。
○議長(寺島徹) 12番、
阿戸議員。
◆12番(
阿戸孝之) ありがとうございます。 僕も
光ケーブルを入れて、各戸に敷いていくというのはちょっと費用がかかり過ぎるのと、先ほど言ったように技術革新のたびに機器の更新や線の更新なんかも多額の費用がかかるので、できれば容量の問題もあるのでしょうけれども、
NTTドコモさんの回線を使った対応が望ましいのかなと考えております。そうすると、今現在ある
ケーブルテレビのあり方というのは、もしかすると縮小していくことも考えられるということでよろしいのですか。
○議長(寺島徹)
大滝総合支所長。
◎
大滝総合支所長(安藤明) お答えいたします。 現在のところ
テレビ自体と
インターネットについては、今後もしばらくの間はこのままで基本的な様相というのは変えないで、ただテレビにつきましてもだんだん放送が4K、場合によっては8Kといった技術革新が出てきますので、今の
ケーブルテレビの局舎の機能ではそういった最新のデータを送ることはできない状況になっておりますので、その辺については安価な方法でできるのであれば対応をしていきたいなと。現状のままでできる限りお金を余りかけない状態で対応をできる限りはしていきたいなと、このように考えております。 以上です。
○議長(寺島徹) 12番、
阿戸議員。
◆12番(
阿戸孝之) 4Kと8Kだめなのですね。僕知らなかったのですけれども、大滝では対応していないということですね。買わなくてよかったなと思います。 それで、できればフリーワイファイのスポットもあわせて検討していただきたいなと。やはり観光地も掲げてございます。今大滝の観光振興では、ノルディックウオーキングのコースであるとかナイアガラの滝、あの周辺随分力を入れていますし、資本も投下してございますので、宣伝をみずからするのも当然ですけれども、観光客みずから宣伝できるというスタイルをとるのであれば、あそこら辺にフリーワイファイを設定して、もっともっと口コミといいますか、
インターネットを使った口コミを利用して観光振興の一助にしてはどうかと思いますので、どうぞその辺も一緒に検討していただきたいなと思います。市長に何かお考えあればお伺いしますけれども。びしっと締めていただいて。
○議長(寺島徹) 市長。
◎市長(菊谷秀吉) これは、
ケーブルテレビやるときに、合併前だったのですけれども、当時の渡邊村長から相談されまして、ここの一番のポイントは難視聴解消です。これほど急激に情報容量が大きくなるというのは想定していなかったのです。したがって、先ほど支所長が答弁しましたように将来を見据えて失敗のない投資をしていかなければいけないということと、直接つなぐというのはやっぱりコストが高いなという感じがしますので、大滝にとって快適なそういった情報を得れるような仕組みを当然考えなければいけませんけれども、一方ではそういうコスト面も十分考えながら課題解決に向けて努力していきたいなと、こう考えております。
○議長(寺島徹) 12番、
阿戸議員。
◆12番(
阿戸孝之) ありがとうございました。 それでは、次の質問に参ります。
大滝総合支所の
建て替え計画についてでございますが、耐震診断で耐震に問題ありという結果が出たことから、早急に改修について検討するという答えをいただきました。年限でいうといつごろを考えていらっしゃるのかというのは言えますか。
○議長(寺島徹)
大滝総合支所長。
◎
大滝総合支所長(安藤明) 本年度は、予算を耐震診断と本体の設計費について計上しております。耐震診断を行った結果、1階、2階とも耐震診断上は問題があるという結果になっております。それで、耐震診断の中で特に言われたのは、2階部分が特に悪いようなのです。というのは、2階につきましては真ん中に高い塔屋があったりとか、あと2階自身がずっと通し廊下のようになっていて、その中に壁は一見あるように見えるのですけれども、耐震壁にならない、要するに張りぼての壁なのです。2階自体は、全部が空間のような中に柱がぽん、ぽんとあるような、そういうような構造になっておりまして、2階のほうが耐震上問題がありますよと。あと、もう一つ、2階にでかいひさしがついていまして、それ自身も今かなり老朽化していまして、そこに水が漏って、ばらばらと剥がれるような状況になっております。その辺についても今の状況ですと上に重さがあるので、耐震診断上は非常にまずいですねと、そのような結果が言われておりまして、直ちに設計を行って来年度以降の工事費を出したいなと、そんなふうに思っていたのですが、判断的なものがちょっと難しくなってきましたので、設計につきましては来年以降に改めて時間をとりまして、その中で有利な補助がないのか、その辺も探りながらやっていきたいなと思っておりますので、実際の本工事の着手については再来年度以降というような、そのような形で考えております。 以上です。
○議長(寺島徹) 12番、
阿戸議員。
◆12番(
阿戸孝之) ありがとうございます。 建て替えといいますか、改築になるかなと思うのですが、基本的な考え方として、今商工会が入っていたり、歯科医院が入っていたり、消防が入っていたりしますけれども、これが継続で入るということを前提にいろんな計画を進めていくのでしょうか。
○議長(寺島徹)
大滝総合支所長。
◎
大滝総合支所長(安藤明) お答えいたします。 今入っている歯科医院、消防、あと商工会、壮瞥町商工会の大滝支所なのですが、これについては今後も信金も含めてあるものとして改修は進めたいと、そのように考えております。ただ、配置につきましては、今後もう少し使い勝手のいいような形で再編したいなと。特に商工会につきましては2階にございますので、非常に入りづらいという、階段上って端っこのほうにありますので、その辺についてはできれば1階とかの区民がもう少し利用しやすいような場所にちょっと移動できないかなと、そのように考えております。
○議長(寺島徹) 12番、
阿戸議員。
◆12番(
阿戸孝之) 暖房の関係もあって1階と2階に分かれて非常に不便だし、不経済なのかなとも感じていました。今回大規模改修ということで、あの建物はもともと議会もありましたし、非常に今となっては使い勝手の悪いところがございます。今後あそこが避難所になることもありますので、ぜひ災害というか、防災という部分も十分考慮した計画であってほしいなと。また、市民、区民の意見を聞いていただいて、なるべくその要望に沿った形で計画を進めていただきたいなと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。 最後に、森林の有効活用についてです。実は、今定例会、北海道議会で条例案が上程されておりまして、13日に可決する予定と聞いています。それによって北海道に植樹の日と育樹の日が制定されて、教育にも十分森林の大切さ、森林の有効活用をうたっていこうという考えであるように聞いております。 そこで、その条例案の中に市町村とも連携を図って云々というところがございます。我が伊達市は、広大な森林面積を保有していますので、市長にお伺いしたほうがいいのか、大きな話として道から言ってくる前にこちらから提案していくというのも一つなのかなと思います。もう少し言うと、北海道の森林の外郭団体といいますか、の方と話す機会がありまして、森林をもうちょっと有効活用するところないかなという言い方をしていたのです。そのうちの一つとして彼は言っていたのですけれども、インバウンドの方、観光客の方に植樹をしてもらって、その本人の名前をつけて、成長の過程を本人に知らせたり、何かそんな意味で森林を使った観光、こんなことも考えられるのではないのかなという話をしておりました。ぜひこちらのほうから能動的に働きかけるのも一つの手かなと思いますので、その辺のお考えがあればお伺いします。
○議長(寺島徹) 市長。
◎市長(菊谷秀吉) 私も大滝と合併して以来、林業には非常に興味を持って、いろいろ話してみたり、本を読んだり、また関係機関にも行ったりしました。最大の課題は、何にしてもやっぱり人材が余りにもいなさ過ぎると。プラス木質バイオのようにちょっと私は個人的に問題かなと思う発電なんかにチップがどんどん行っているという問題、結局そっちのほうが値段いいものですから、発電に木を切られてチップにして持っていかれると値段が上がってしまって本来のものに回らないとか、これ結構バランスを欠いてしまう場合、例えば列状間伐とかをしないで一気に全部をやってしまうとかという問題もあって、これが大滝にとって決していいことではないなと思うこともあります。したがって、やはり林業に関しては、国とか北海道レベルできちっとどういうあり方がいいのかということをやるのと、次に人材育成です。これは、森林組合とも話してもほとんど実は人材がいなくて困っております。ですから、これに対して国がもっと強力な支援をしないといけないということと、私も1回津別町にある丸玉産業という合板の工場を見に行ったことありますけれども、ああいう企業がないと困るなと。うちも合併したときに旭町の児童館を建て替えするときに大滝の木と指定したのです。そしたら、とんでもなく高くついて、ですからもっと北海道なり、国が本当に林業を大切に思っているのであれば、そこの育成についてもっと具体的なプログラムをつくらないと、我々一自治体ではとても手に負える問題ではないと思いますので、国とか北海道にも働きかけていきたいなと、このように思っております。
○議長(寺島徹) 12番、
阿戸議員。
◆12番(
阿戸孝之) ぜひ能動的に北海道、国に働きかけを行っていただきたいなと思いますので、どうぞよろしくお願いします。 今市長のほうから人材確保という話が出ましたので、教育、これにかかわってくるのかなという観点からお伺いしたいのですけれども、北海道の森づくり条例の制定の中に木育という項目がございます。我々中身はよくわからないのですけれども、一見すると教育に近いのかなという感じがしますので、この木育について何かお考えがあれば、参与でいいですね、今うなずいていましたので。参与、お願いします。
○議長(寺島徹) 教育部参与。
◎教育部参与(櫻井貴志) お答えいたします。 今市長のほうからもお話あったように教育の場面では木に触れる、それから木でつくる、木のことについて知るという段階が木育で大きなステップとして示されております。我々教育としましても触れたり、つくったりする部分については、技術・家庭の授業の中でつくったりしておりますので、こういうところは木育が進んでいると感じているのですけれども、最後の知るという部分、林業を知るとか、例えば人工林を知るとか、そういった部分のところが今のところ弱いかなというふうに感じております。ですから、人材育成を図る上ではやはり林業とは、森林とはということをしっかり子供たちに理解していただいて、その中で
職業選択の一つとして考えていくような子供たちを育てていきたいと考えているところであります。
○議長(寺島徹) 12番、
阿戸議員。
◆12番(
阿戸孝之) すばらしいお答えでした。 これ教育という話ではないと思うのですけれども、前にもここでお話ししたことがあるのですけれども、えりも町がウニの育成のために山に植林をしたと。川の養分を富ますために広葉樹を植えて、それが海に注ぎ込んでプランクトンを豊富にして上質な海藻にして、それを食べるウニを上質なものにしたという動きがございました。我々伊達市もホタテの養殖というところがございますので、ホタテも恐らくプランクトンで成長しているのかなと思います。川を富ます、川の滋養をふやすということがもしかして産業の貢献、発展につながるのであれば、そういった面も教育に取り入れて教えていただきたいなと。これは別に大滝だけではなく、伊達市内全域にかかわることなのかなと思いますので、今の話わかりましたら何か。
○議長(寺島徹) 教育部参与。
◎教育部参与(櫻井貴志) 今議員がおっしゃられたように林業でありますとか農業、漁業というのは密接に関連しているというふうに考えております。ですから、森を育てるということは結局は栄養素の高い川にしたり、その川の水が流れる海のプランクトンをふやしたりということで密接しているのではないかなと。そのことについても授業の中では当然子供たちには考えさせていっておりますし、今後始まるだて学の中においても我々は産業を通した学習というものも考えております。ですから、例えば大滝区であれば林業を通した産業学習ということも考えられますし、その地域ごとによって産業というのは変わってきますから、そういったものを通して伊達市の取り組み等も学ばせていくということ、それからキャリア教育の一環として捉えられるのではないかなというふうに今の段階では考えております。
○議長(寺島徹) 12番、
阿戸議員。
◆12番(
阿戸孝之) 私も大滝に住んでいて、森林がすぐそこにあるのです。森林が近くにあって、森林がどんな役割なのか、森林が果たすべき役割って何なのかというのを全く気づかないまんま過ごしているのが多いと思います。ぜひそういった意味では教育という観点から森林の大切さ、すばらしさを伝えていっていただきたいなと。今まただて学という話が出ましたので、大滝も伊達の一員でございます。そのだて学の中に大滝というのをぜひ大いに語っていただきたいなと思いますので、よろしくお願いします。 以上で質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(寺島徹) 次に、3番、小久保議員の質問を許可いたします。 3番、小久保議員。 〔3番 小久保重孝登壇〕
◆3番(小久保重孝) 私は、平成30年第4回定例会に当たり、さきの通告に従って、
一般質問させていただきます。 1点目は、市民との協働についてであります。これからの市政運営における市民との協働は、これまで以上に大事なことと思います。特に自治会活動を後押しすることや非営利活動を支えるボランティアの育成はもちろん共助を醸成する仕組みが必要です。今後の伊達市発展に向けて、市民との協働をどう進めるお考えなのかお伺いをいたします。 2点目は、バリアフリー基本構想案についてであります。伊達市バリアフリー基本構想案がまとまり、パブリックコメントも行われました。策定協議会での意見や福祉団体、市民の声をどうくみ上げたのかお伺いをいたします。また、今後はどんなスケジュールの中でこの計画が進んでいくのかお伺いをいたします。 3点目は、伊達市公立高等学校のあり方についてであります。伊達市公立高等学校あり方検討委員会の意見書をどう受けとめているのかお伺いをいたします。また、教育委員会としては、今後どのような考え方を持って計画を進めていくのかお伺いをいたします。 以上3点、どうぞよろしくお願いをいたします。
○議長(寺島徹) 市長。 〔市長
菊谷秀吉登壇〕
◎市長(菊谷秀吉) 小久保議員の市民との協働についてのご質問からお答えをいたします。 今後のまちづくりの指針となる第7次伊達市総合計画の策定におきましては、市民の参画による積極的な市民意見の把握を行ってまいりましたが、改めてまちづくりの主役が市民であることを認識したところであります。今後の本市の発展に向けて、市民一人一人がまちづくりを自分ごとと捉える意識を醸成し、市民力が発揮される環境をつくりながら、市民との協働によるまちづくりを進めてまいります。 次に、バリアフリー基本構想についてでありますが、高齢者や障がい者の方へのアンケートやバリアフリーの状況を確認するため、協議会委員、協力者とともにまち歩きを実施し、いただいた意見をもとに現状と課題を整理して本構想案へ反映しております。今後のスケジュールにつきましては、事業種別により短期、中期、長期の計画としており、できるものから順次実施してまいりたいと考えております。 以上、答弁といたします。
○議長(寺島徹) 教育長。 〔教育長 影山吉則登壇〕
◎教育長(影山吉則) 小久保議員の伊達市公立高等学校のあり方についてのうち、検討委員会の意見書をどう受けとめているのかのご質問からお答えいたします。 本年11月30日、伊達市公立高等学校あり方検討委員会委員長及び副委員長から意見書の提出がなされたところであります。7月から4回にわたり熱心に議論を重ねていただき、本市を初め西胆振の子供たちのために新しい高校像を描いてくれた委員の皆様に感謝しているところであります。 次に、今後どのような考え方を持って計画を進めていくのかについてでありますが、年内に市総合教育会議を開催していただき、市における公立高等学校のあり方について協議し、その結果を受け、進めていく考えであります。 以上、答弁といたします。
○議長(寺島徹) 3番、小久保議員。
◆3番(小久保重孝) それでは、再質問をさせていただきます。少し順番を変えて、先に教育のほうからさせていただきたいと思います。 公立高等学校のあり方についてでありますが、そもそも北海道の配置計画案、そして間口問題、子供たちのことや働く先生のこと、さらには地域のことを全く考えていないのではないかなというふうに正直憤りを覚えております。それでも教育長はたしか座して待つよりはというようなお話もされておりましたから、その後のあり方検討委員会にある面期待をしながら、その結果を待っていたということでございます。 それで、改めて6月に示された配置計画案、これについてはどう受けとめて、どんな危機感を教育長は持ったのかお聞かせをいただきたいと思います。
○議長(寺島徹) 教育長。
◎教育長(影山吉則) 私は、教育長になりましてから道教委主催の公立高等学校配置計画地域別検討協議会何回かございましたが、その都度市の立場といたしましては、伊達市については2校の高等学校存続を希望すると再三再四強く申してまいりました。ところが、このたび6月に伊達緑丘高校を平成33年度から1学級減で3間口にすると、そして9月にはそれが決定されたといったような流れを踏まえて、私としては非常に危機感を持ちました。といいますのは、この地域全体を考えたときに、まず生徒数の問題ですけれども、室蘭市と伊達市というざっくりとした見方でいきますと室蘭市の生徒数、中卒者数の減少のほうが今後六、七年にかけて相当大きいというふうになります。そして、それに対して本市の高等学校の間口数を減らすということは、一層子供たちが室蘭市の方向に向かって出ていくと。そうするならば、子供たちにとって、あるいはその保護者たちにとって考えてみますと、伊達高校が平成26年度に3間口になってしまったと。そして、33年度にいよいよ伊達緑丘高校が3間口になってしまうと。そうなりますと、特に進学指導や何かを考えたときに、前も申し上げたことがございますが、教員数の減少等を考えると十分な大学受験に対する対応がしにくいのではないかというのは、教員はもとより生徒や保護者も心配するところであります。そうなってしまうと、伊達市から市外への高校への流出がさらにふえてしまうと。そうしますと、最悪3間口、3間口の学校が2間口、2間口になってしまうのではないかといったような非常に強い危機感を持ちました。そういったところから、逆に33年度に伊達緑丘高校が3間口になるよりも前に市として皆さんでご協議をいただきながら、何か手を打つ必要があるのではないかというふうに思った次第です。
○議長(寺島徹) 3番、小久保議員。
◆3番(小久保重孝) 最初にお話のあった教育長からはできれば2校、2校ということで落ち合っていただいたところは、非常にありがたいなと思っておりました。ただ、後段の部分の間口が減らされることによって、ある面教員の配置含め専門性など不利益をこうむるという点、それは理解はできます。また、今回あり方検討委員会の何人かの方にその経緯について確認をいたしましたが、異口同音にといいますか、全員ではありませんけれども、やはりこれからの危機感というものは今教育長がおっしゃった部分で共有をされているということで確認がされました。ただ、それでも例えば稀府の緑丘高校の周辺の方なんかは、恐らくこの話が進んでいけばなくなってしまうのかと非常に危機感というか、残念に思うでしょうし、町場の方の中にも何で最初から統合、再編有りきなのだということを非常に怒っておられる方もおられます。ですから、そういう中で改めてこれはどう考えたらいいのかというところで、今回質問を上げさせていただいたところであります。 それで、たしかあり方検討委員会の中で中学生、今の子供たちや実際に高校に通っている、室蘭の高校に通っているお子さんたちでしょうか、話を聞いたということがございました。これは大変有意義だったというお話を聞いているのですが、つぶさには結構ですが、どんな意見があったのかをお聞かせをいただきたいのですが、いかがですか。
○議長(寺島徹) 教育部参与。
◎教育部参与(櫻井貴志) お答えします。 高校生や今の中学生なんかにお話聞いたのですけれども、やはり高校を選ぶ段階で例えば通学の問題でありますとか、あと部活動の問題、高校生の中で一番大きかったのは、その先の進学についての問題で学校を選んでいるということでおっしゃっておりました。特に室蘭のほうに進学されている生徒さんについては、その先の将来のことについて考えたときにそちらの高校に希望したということの意見が多数あったということを伺っております。 また、部活動のことについても、間口が大きいと生徒数が多くなります。生徒数が多くなると教員の数も大きくなりますので、多様な部活動も設置することができます。そういったことも選択肢の一つとして考えているというふうに意見で伺っております。 以上であります。
○議長(寺島徹) 3番、小久保議員。
◆3番(小久保重孝) 実際に通っている子供たちやその親御さんなどは、当然今の断面で考えて、最善の選択をしたいということでしょうから、そういう中では今考えている方向性というのは、多分理解はされるのだろうなと思っております。 ただ、一方でこの過渡期の中で決定がなされるまでは、さまざまな不安があるかなというふうに思っていて、それをどう捉えて、現場の中でも混乱がないようにというふうに思うのですが、その辺についてはどのようにお考えでしょうか。
○議長(寺島徹) 教育長。
◎教育長(影山吉則) 私も当事者の立場として、やはり不安は非常に大きいです。ただ、最終的には市立の高等学校ではなくて道立の高等学校でございますので、私どもが直接的に何かを決定し、判断をするという立場にはございません。ただ、道教委に対しましては、市民の声をしかるべく反映するように要望してまいりますし、当然道教委の責任において不安を解消すべくこの学区のいろんなところに情報を流していくように従来から強く要望しているところでもあります。 ただ、私どもとしては、市で公立高等学校あり方検討委員会を開催し、ご協議をいただいたところでもございますし、その中には構成委員の中には道立の校長先生方もおります。それから、市の小中学校の校長会の代表の方もいらっしゃいますことから、そういったお立場で参加をされた委員の皆様を通じて、それぞれの学校ですとか職員ですとか、保護者ですとか生徒等に適宜情報等を流していただくようなことは進めております。
○議長(寺島徹) 3番、小久保議員。
◆3番(小久保重孝) その点は非常に大事ですし、今からこういう記事が載っていく中で、当然来年の募集にも影響が出てきやしないかなと、そんなことをちょっと心配をしております。その辺は、また経緯を見ていきたいと思っております。 それで、あり方検討委員会の中ではさまざまな議論がございました。例えば1学年5学級にしてはどうかというようなご意見もあったように聞いています。ただ、私はその説明、いわゆる専門性や人の問題で6学級が必要ではないかというふうにはさまざまな方からお話を聞いて、そう理解をしたのですが、ただ一般向けにはどう答えていくのか。当然少子化の中では5学級が最適ではないかという意見もある。ただ、やっぱり6学級でなければならない点は、当然テクニックの部分で言うことはできるのですが、どうやって将来に向けてその理由を説明できるのかという点、いかがでしょうか。
○議長(寺島徹) 教育長。
◎教育長(影山吉則) 将来的には例えば10年先ですとか、あるいはもっと早いのかもしれませんが、中卒者数がどんどん減ってまいります。ですから、今後学校規模が拡大していくというよりは、さまざまな地域、地区で間口が減少していくという傾向はあろうと思いますし、本学区でも当然そのような傾向はあらわれるというふうには現実的には私は思っております。ただ、本市の状況といたしましては、現在伊達高校が3間口、そして伊達緑丘高校は4間口と。やはり生徒募集の関係で、生徒数が希望者数ですとか入学者数がぎりぎりのラインになってきている。倍率が1.0を超えないということで、非常に生徒募集にそれぞれの高校が困難を生じているというのは重々承知をしておりますが、それであっても今3間口と4間口ということで、足して7であるわけでありまして、そうしますとやはり最低でも6間口を維持するように道教委に対して強く要請していくのは、私は正しいやり方ではないかなというふうに判断はしているところです。
○議長(寺島徹) 3番、小久保議員。
◆3番(小久保重孝) 私もそもそも間口を減らすこと自体がおかしいのではないかというふうに思っていて、そういう意味では少子化の中でも中身をしっかりと整えていくことで減らさずに済む、その手法をとって魅力のある学校にすべきではないかと、そういうふうに考えていますから、それをぜひ考えていただきたいと思っています。 それで、魅力のある再編ということでいえば、今回もお出になったあり方検討委員会の委員の方の中には今回の再編を魅力ある新高校設立のチャンスと捉えて、伊達市内はもとより近隣からの生徒も応募してくるような高校を目指してほしいのだというお話がございました。なかなか会議の中ではそこまで言えなかったのだけれども、やっぱりそういう思いがあるのだと。そうすると、どんな特色を持ってそれは再編を進めていくのか、中身についてはどう考えているのか。これからなのでしょうけれども、また道が決めていくのでしょうけれども、市としてのアドバンテージはまだあると思っているので、その辺についてはいかがですか。
○議長(寺島徹) 教育長。
◎教育長(影山吉則) あり方検討委員会の意見書の中にも既に盛られておりますけれども、やはりどういった形にせよ、難関大学という言い方が適切かどうかはわかりませんが、そういった大学への進学を十分保障されるような仕組みをつくってほしいと。そのために特進コースですとか普通コースという言い方が出ておりますが、最終的には道教委が決定することではありますけれども、そういった市民の声が強いということは私も強く道教委には訴えてまいりたいというふうに思っております。そして、さらに語学関係での魅力ある高等学校が今後望ましいのではないかというような要望もございますので、そういった声がありますよというところで教育課程に強く反映されていくことを求めるという形で推し進めてまいりたいなというふうには思っております。
○議長(寺島徹) 3番、小久保議員。
◆3番(小久保重孝) 意見書の中にもさまざまな意見というか、項目がございましたから、その中で見てもある程度の特色というのは出てくるのですが、ただ例えば現在もたしか緑丘には理数コースとか、また看護コースでしたか、そういったコースがあったりする。全国的に見ると、それこそ情報コミュニケーションコースですとか、今教育長が少し口にされたグローカルということなのでしょうけれども、言葉、英語とか外国語をしっかりと学ぶコース、それは2年生、また3年生の中で少しコースが分かれていくということでしょうけれども、そういうことの特色を持たせる中で生徒集めをしているというのが今の全国のあり方かなと思っております。また、本市では、たしか平成26年には伊達市福祉施設連絡協議会から福祉科の創設をというのがございました。これはもちろんもこうはならなくて、学科ということはなかなか難しいわけでありますけれども、福祉という点でいえば例えば健康福祉コースみたいなことを入れている学校もございます。健康というくくりを入れることによってスポーツが含まれるのです。スポーツを入れることによって、また違う取り組みの中で単なる介護ではないということで、さまざまな生徒の魅力につながっているということも事例としてあります。ですから、そういった他の事例も当然参考にされながらだと思うのですが、そういったところをぜひ形にしていただきたいなと思っているのです。いかがですか。
○議長(寺島徹) 教育長。
◎教育長(影山吉則) 当然私が期待をしているところは、先ほども申し上げましたが、意見書を踏まえて、今後市で総合教育会議を開きまして、何らかの方向性が決まっていくというふうには思います。そういったところを踏まえるようにということを強く道教委には要望していくわけでありますが、当然道教委が新しい高等学校を設立するに当たりまして準備を進めていくことになりますが、その中においては市からこれから協議をして上げていくであろうそういった期待する高校像を中心としながら、今の国あるいは道の施策を反映させるような、あるいは地域、あるいは国民の期待に応えるような、道民の期待に応えるような、そういった高校をつくっていくような形で今議員がおっしゃったようなさまざまな形態等についても検討課題に上がっていくのではないかなというふうに想像しているところであります。
○議長(寺島徹) 3番、小久保議員。
◆3番(小久保重孝) いずれにしても、できる子とできない子という言い方はちょっと弊害があるかもしれませんが、伸ばそうとして伸ばせるクラスというものもつくるのも一つなのかもしれませんが、そのステージで戦おうとすると当然偏差値との戦いになりますから、これはなかなか太刀打ちができないなというふうに思っているのです。先ほどの室蘭が子供たちが少なくなれば、伊達から行くということは当然考えられるわけですけれども、ただ室蘭が抱えている室蘭の学校間でやっている戦いの中に伊達が入っていくというよりも、伊達だけの中で伊達だから学べるものというものをぜひ考えていただきたいなというふうに思っているのです。単にできる子は何とか伸ばしますよということだけではちょっと魅力がないでしょうし、そういった点でぜひそれは考えていただきたい。この後午後同僚議員がその点はもう少し掘り下げてやるでしょうから、その点でまた期待をしたいなと思っております。 それで、この点はあともう二つ、たしか意見書には駅からの通学バスで子供たちの負担軽減をしてくれないか、子供たちの負担軽減と通学の安心、安全を確保してくれないか、そんなお話もありました。これについてはどうお考えですか。
○議長(寺島徹) 教育長。
◎教育長(影山吉則) 今伊達高校のほうには伊達紋別駅から路線バスが出ております。今それは大体いっぱいにはならないのですけれども、そういったところもございますので、この部分については新しい高校ができる段階でその高校の開校準備に当たられる校長先生やスタッフの先生方が当然道教委によって任命をされてまいりますので、そういった方々が生徒の来る方向ですとかJRの使い方、あるいは市内がどういうような動きをするかというのをつぶさに検討しながら、この地域であれば道南バス等に要望していくことになろうというふうには思います。
○議長(寺島徹) 3番、小久保議員。
◆3番(小久保重孝) こちらもぜひそういう声が意見書にもありますし、検討いただきたいなと思います。 それから、これで最後です、この項目では。校舎の老朽化についてであります。再編の先の話かもしれませんが、10月に伊達市議会の有志で伊達高校の施設を見てきました。多くの議員の方がかなりの老朽化が問題だという認識を持ちました。だから、校舎問題と当然今の再編問題はセットの話だと思いますから、これをしっかりと北海道に言っていただきたいと思っています。できれば本当は新設なのだろうなと思いますが、新設は非常にお金がかかるということで、事前に聞いたお話でもそれは全道でもないのだというお話がありました。ただ、現状の施設、8間口ぐらいの大きな伊達高校でありますけれども、それを直してというところでさっき申し上げた魅力のある高校になるかというと、とてもそうは思えないような感じがしております。でも、それをやっぱり求めていくしかないのでしょうか。
○議長(寺島徹) 教育長。
◎教育長(影山吉則) 校舎の部分については、本当に難しい問題だというふうに思います。私も伊達高校の校長をしていたときに校舎の施設設備の老朽化については、私の校長の立場として道教委にさまざまな要望を上げてまいりました。ほとんど却下されましたというか、ほとんど私が校長でいるうちには何も実現されないまんま私のほうが去るというようなことでございます。それだけ恐らく道教委といいましょうか、道のほうも財政が大変なのだろうなということは推察はしているところでありますが、このような形で新しい校舎をつくるというふうに当たっては、私のほうで道教委に対して強く申し上げていきたいなというふうに考えておりますのは、市が先んじてこのような市民の方々がご意見を持っていると、それを受けて市が動こうとしていると。これは、他の地域のやり方と違うのではないかと。そういったところのアドバンテージを道は長期的に考えたときに、道の財政負担等を考えたときに有効ではないのかということも申し上げながら、一つでも要望が通るような形で私たちとしても道教委に対して要請を強めてまいりたいというふうには思っているところであります。 非常に下世話な話題で恐縮ですが、今議員おっしゃったように魅力のある高校になるのかというところでありますが、今の中高生がどのように受けとめるかわかりませんけれども、以前私が伊達緑丘高校に勤務している時代に今の室蘭清水丘高校の校舎が新築となりました。当時としては画期的な校舎です。今見ても非常にモダンなつくりで、当時の道立高校では珍しく生徒玄関に自動ドアが設けられました。そのときに中学生がその自動ドアに飛びついてしまったと。それで、当時の伊達緑丘高校が倍率を落としそうになったといったような非常に下世話な例ではありますが、そういったこともあるのは事実であります。ですから、やはりそういったところ、子供たちの心の揺らぎといいましょうか、子供ながらの思いといいましょうか、そういったところも受けとめて、道教委には向かっていきたいなという希望は持っております。
○議長(寺島徹) 3番、小久保議員。
◆3番(小久保重孝) 教育長は下世話というふうな表現をしましたが、当然だと思います。子供たちこれから高校だという中で、暗くて、何かちょっと怖いような空気、明るくないようなイメージは、通う意欲というものを失うわけです。その選択にちゃんとかなうような設備に、施設にしなければならない。ですから、今回こういう統合に対しては、今教育長おっしゃったように道の方向性はわかりましたと。わかったけれども、でもこれだけは譲れないという点をしっかりと主張していただきたいと思います。そうでないと、市民もみんな怒っています。冒頭申し上げたように何で2つを1つにするのだと。少子化はわかるけれども、余りにもそれは道のほうのコストカットでしかないのではないかと、そういうふうにしか見えないし、地域のことを考えていないではないか、そういう声も聞いておりますから、ぜひともその辺は訴えていただきたいなというふうに思っております。それでは、教育はそんなことでよろしくお願いをします。 次は、バリアフリーのほうに移ります。建設のほうとなります。バリアフリー基本構想案がまとまりました。それで、今答弁もありましたので、まち歩きもしていただいたりして、意見をまとめていただいたわけでありますけれども、パブリックコメントが先日終わったと思います。何件ありましたでしょうか。