東松島市議会 > 2021-06-15 >
06月15日-一般質問-03号

  • 発掘調査(/)
ツイート シェア
  1. 東松島市議会 2021-06-15
    06月15日-一般質問-03号


    取得元: 東松島市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-17
    令和 3年  6月定例会(第2回)         令和3年 第2回東松島市議会定例会会議録(第3号)                                          令和3年6月15日(火曜日)                                                 出席議員(18名)    1番  浅 野 直 美            2番  土 井 光 正    3番  井 出 方 明            4番  手代木 せつ子    5番  千 葉 修 一            6番  齋 藤   徹    7番  石 森 晃 寿            8番  櫻 井 政 文    9番  小 野 幸 男           10番  五野井 敏 夫   11番  阿 部 としゑ           12番  長谷川   博   13番  小 野 惠 章           14番  阿 部 秀 太   15番  大 橋 博 之           16番  滝   健 一   17番  熊 谷 昌 崇           18番  阿 部 勝 德                                                 欠席議員(なし)                                                 説明のために出席した者   《市 長 部 局》      市         長    渥  美     巖      副    市    長    加  藤  慶  太      副    市    長    小  山     修      総   務  部   長    髙  橋  義  則      復 興 政 策 部 長    浅  野  吉  彦      市 民 生 活 部 長    内  海  光  義      保 健 福 祉 部 長    佐 々 木  寿  晴      兼 社 会 福 祉事務所長      建   設  部   長    小  野  尚  志      産   業  部   長    山  縣     健      復興政策部地方創生担当部長  髙  橋  諒  太      兼地方創生・SDGs推進室長      総務部総務課長工事検査室長 勝  又  啓  普      兼選挙管理委員会事務局長      併固定資産評価審査委員会書記長      総 務 部 財 政 課 長    藤  田  英  俊      総 務 部 防 災 課 長    奥  田  和  朗      総務部防災課危機管理監    村  松  幸  雄      復興政策部復興政策課長    八  木  哲  也      保 健 福 祉 部福祉課長    藤  田  栄  治      兼社会福祉事務所副所長      保健福祉部健康推進課長    片  倉  義  和      兼新型コロナウイルスワクチン      接 種 推 進 室 長      保  健  福  祉  部    大  槻     敦      子 育 て 支 援 課 長      建 設 部 建 設 課 長    小  山     篤      産 業 部 商 工観光課長    難  波  和  幸   《教育委員会部局》      教    育    長    志 小 田  美  弘      教   育  部   長    小  山  哲  哉      教 育 委 員 会 教 育部    八  木  繁  一      教 育 総 務 課 長      教 育 委 員 会 教 育部    相  沢     進      学 校 教 育 管 理 監                                             《議会事務局》      議 会 事 務 局 長    齋  藤  友  志      議  会  事  務  局    栗  原  正  博      議事総務課議事総務係長      議  会  事  務  局    菊  池  大  樹      議 事 総 務 課 主 査      議  会  事  務  局    小  山  美  奈      議 事 総 務 課 主 事        議事日程 第3号 令和3年6月15日(火曜日)午前10時開議 第 1 会議録署名議員の指名 第 2 議員一般質問                                                  本日の会議に付した事件 議事日程のとおり 入退場一覧    時  分    番         議員  退場    時  分    番         議員  入場    午前 9時57分 開議 ○議長(小野幸男) ただいまの出席議員は18名であります。定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付してある議事日程第3号をもって進めます。 △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(小野幸男) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において12番長谷川 博さん、13番小野 惠章さん、以上の2人を指名します。 △日程第2 議員一般質問 ○議長(小野幸男) 日程第2、議員の一般質問を行います。  第6位、石森 晃寿さんの質問から許します。石森 晃寿さん。     〔7番 石森 晃寿 登壇〕 ◆7番(石森晃寿) それでは、議長のお許しをいただきましたので、通告している3件についてご質問させていただきます。  まず、1件目ですけれども、企業誘致のための新たな工業団地整備について。市長は、平成29年4月29日に就任してから、トップセールスによる企業誘致を進め、大倉工業(株)鳴瀬工場の増設、(株)サワ宮城工場の増設をはじめとする実績を積み重ねてきました。今後新たな企業を誘致する場合、誘致するための工業団地の整備が急務と考えます。  そこで、市長の考えを伺います。1として、新たな工業団地整備のための調査業務を考えているのか。  2として、調査業務終了後、どのような手法で工業団地を整備するのかお伺いいたします。 ○議長(小野幸男) 市長。     〔市長 渥美 巖 登壇〕 ◎市長(渥美巖) 石森 晃寿議員一般質問のうち、大綱1点目、(1)、(2)、2つ質問ありますが、関連しておりますので、併せて(1)と(2)、答弁いたします。  現在本市の造成済みの工業団地のうち、ひびき工業団地は今年3月に売買区画の全区画立地が決まり、空き区画があるのはグリーンタウンやもと工業団地及び大曲浜のみそら工業団地のみとなっております。また、現在造成中の柳の目北工区については、既に全区画に申込みがなされている状況であります。  このため、さらなる企業誘致を進めていくためには、既存工業団地への誘致のほか、新たな工業団地の整備が必要と考え、令和元年度に策定した東松島市中小企業小規模企業振興基本計画において、新たな工業団地の候補地として、復興工事に伴う市内の土取場跡地の活用を盛り込んだところであります。  このような中、今年度宮城県では県内市町村の新たな産業用地造成に係る各種調査を支援する産業用地整備促進事業補助金を補助率10分の10、上限額1,000万円で創設したところであり、本市としてはこの補助制度を活用し、土取場跡地等を産業用地として適地調査するため、予算額1,000万円を本定例会に上程したところであり、ご可決を賜ったところであります。  今回の宮城県の補助ですが、県内の10市町村を対象にするというもので、県の情報を我々はいち早く入手しておりましたので、宮城県に本市は手を挙げるよということで申請した結果、非常に早い申込みだということで、県の担当課長のほうからもいろいろ意見をいただいた中で、間もなく交付決定を受ける見込みであります。  本市としては、市内の土取場跡地等について、工場立地に不可欠な電気とか水、下水道、そういうものの供給可能性を含めて、主要道路からのアクセス、あと所有者の現況、都市計画上の位置づけ、造成に係る概算費用やスケジュール等を分析する調査を行う予定であります。  また、適地調査後の工業団地の整備に係る手法については、市が直接整備する手法のほか、民間企業等に業務委託して整備する方法も含めてありますが、いずれこの際、今後適地が決まりました後は、これらの調査、整備した団地について、できるだけ早く立地企業に活用されることが望ましいと考えておりますので、立地企業の希望をかなえて、要するにクラスター型でやる、一体型でぼんとやるやつと、それからオーダーメード型でその企業ごとの希望などを聞いて、例えば2万平米とか、1万平米のやつがいいのだと、そういうようなのも含めて整備、これを早急に検討していきたいということです。  本市もなぜこの土取場跡という問題、いいかというと、既に登米市などでも土取場等を工業団地にしているものも結構あります。そういう成功事例もありまして、本市としてもインター周辺鳴瀬奥松島インター周辺にしろ、矢本インターにしろ、周辺に土取場跡は結構あります。それらをやはり有効に活用するということが本市の企業立地含め、雇用の場の確保につながっていくという考えから、これに手を挙げているということでございます。  ぜひいろんな面で石森議員も様々なところにチャンネルを持って、アンテナも高く張っておりますので、今後とも企業誘致、やはり整備して企業団地つくっても、最終的には企業が来ないと塩漬けになってしまうという心配があります。過去には、そういうことで鳴瀬でも苦労したこともあります。そういう面で、途方もない大きな団地をつくってやって、後でこちらが苦しむということのないような形で進めたいなと思っております。  もちろんその場合、施工も市が単独でやる、柳の目のような市が単独でやることも考えられますし、民間でやっていただくことも考えられますし、例えば常に石森議員からも話があった県の土地開発公社なんかも活用してどうなのという話も受けておりますから、それらについても開発公社との話の中では、開発公社がやれるのは、やはり県の土地にしないとなかなかできないという話もあります。だから、その辺も含めて、最終的に結果は企業が立地すればいいのです、どこを経由しても。そういう方針を持っておりますので、いろんな手法を考えながら進めていきたいなと思っておりますので、これからもご支援のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(小野幸男) 石森 晃寿さん。 ◆7番(石森晃寿) ただいまの回答で、市長は1,000万円ついたということで、適地調査をするということですけれども、市長の心当たりでは、製造業、物流、加工、その他いろいろありますけれども、どの分野の企業を誘致したい考えがありますか。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) やはり何といってもものづくりです。ものづくり、製造業です。もちろん現在も株式会社サワさんなんかについては、既に第4工場も年内に完成しますので、ここも12月頃には30人から50人の新規希望を採るということになっていますし、それもやっぱり製造業、サワさんの場合は東京エレクトロン関連の企業で、山梨から来ている会社でございますから、既に第1工場、第2、第3、第4工場まで造っていただいております。今度中に新たに第5工場という声も今いただいておりますし、いずれ私とすれば全てやはり一番求められるのはものづくりですので、製造業関係に力を、製造業が一番いいのではないかと。  物流については、大曲浜のみそら工業団地、あそこはどっちかというとトラック関係とか倉庫業、あそこはあそこでまた石巻港インターを使ったり、矢本インターを使ったり、どちらにも行けるという、やはりみそら工業団地工業団地の魅力がありますので、それは物流のほうがいいのではないかと思って、今回の調査は基本的には製造業を第一とし、その後、今新たに私のところには食品関係の企業の関係者も若干今いろいろ交渉中のところもありますが、そういう食品なんかも決して環境にも悪くないわけですから、逆に緑豊かな辺りに囲まれているところ、食品の製造なんていうのも私としてはいいのではないかなと。いずれ製造業が一番だなと考えております。 ○議長(小野幸男) 石森 晃寿さん。 ◆7番(石森晃寿) この工業団地に関する考え方については、全国で自治体が1,718あります。県内では35自治体ありまして、首長が最初にうたうのはまず企業誘致、雇用の創出、これは誰でもうたいます。私も役所時代、4代の首長と一緒に仕事をしてきたので、陰ながらいろいろ見ております。市長就任からずっといろいろ市長の動向を見てみますと、この間のウェルネス高等学校も、これも一つの企業誘致と捉えてもいいのかなと思っております。  それで、工業団地というのは、一番は許認可だね。許認可を取るためには、東松島市は都市計画の網がかかっているので、ちょっとそこら辺が難しいところもあるわけです。例えば農地であれば国のほうが出てきたり、県出てきたり、いろいろあるので、市長は行政マンでもあり、県議会議員でもあり、今度は首長ということで、豊富な経験を持っておりますので、あとまた加藤副市長は県の部長職ということで、これは太いパイプあると思うので、今から調査開始して、企業ができるまでは数年先のことと思います。  でも、ここに答えでは東松島市中小企業小規模企業振興基本計画となって、必ず中小企業とか小規模でなくてもいいから、名だたるまちというのは大きな企業1つあるのです、財政力高いというところは。例えば利府とか、仙台とか、名取とか、あと富谷とか、いろいろありますよね。仙台だとキリンビールとか、名取だったらアサヒビールとか、例えばそういう企業もトップセールスを重ねて、市長の人脈だったら、大きなのも1つあれば50年は大丈夫かなと思うので、そういう機会、トップセールスを重ねて、今コロナ禍で市長もトップセールスに歩けない状態になっておりますけれども、市長ももう少しでワクチンも第2回目の接種が終わって1週間もすれば抗体がつきますので、そうしたらトップセールスなりセミナーに参加して、その辺、小さいのだけでなくて、大きいのでも構わないので、そのような考え方はないですか。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) まさに企業誘致そのものは、会社のトップと市長のやはりそういう信頼関係がないと、なかなかそれは進みません。例えば今宮城県でトヨタ関連があのように仙台北部工業団地に来ているのも、当時村井知事がある人脈を使ってトヨタ関連に初めて行って、そこでの感触で、リスク分散でどこか東北地方も考えているのだけれども、宮城県がそういう形でやれるのであれば、トヨタは我々も行きますよということで協力いただいて、今ああいう状況になっているのです。  私はそういう面で、今後コロナ終わると、県も東京での企業誘致、そして名古屋、大阪、関西含めた企業誘致やります。県主催でやりますが、これには私も積極的に出席して、それぞれの企業の社長、トップの方々とのお話をしながら、本市の優位性を存分にアピールしたいなと思っております。  今企業誘致の一番力は、最終的には県が産業立地推進課という一つの課を持って、課を挙げて、要するに宮城県への雇用の場の確保をやっているわけです。そこが一番の情報を今持っているという状況であります。本市からもそこの産業立地推進課に、新しい人は去年、その前から、私就任してからそこには4年間、2年ずつ入って、今職員も研修含めて派遣しておりますから、そういう面でもそこの情報をいろんな面でいただきながら、ぜひともいい企業を何とか本市に立地させたいなと思っております。  県としても、例えばグリーンタウンのような、あれだけ大きい団地も今はそんなに少なくなってきていると。ここは、やっぱり大きなものも含めて検討、いい場所だということで、知事からも直接私のところに電話いただいたりしているので、今後そこも含めて、企業立地は最終的には市町村間の競争です。働く場所を確保して、現在の地方創生の中で、人口減少社会で持続可能な自治体を目指すというと、どうしても働く場所と、そこに人口、人はセットですから、私のマニフェストも含めて、やはり雇用の場の創出というのを大きく捉えておりますから、そういう面で産業立地、企業誘致、これをしっかりと進めたいと。  そこで今石森議員が言われたように、やはり課題もあるのです。本市の場合は、ほとんどが都市計画区域農業振興地域の農振法の網がほとんどのところにかぶっていると。そして、市街化区域と市街化調整区域にこれもしっかり都市計画で分けておりますので、なかなかいざ企業を張りつけるのに、山林とか、そういうようなところなら解除しやすいのですが、農地とか、そういうことではなかなか難しい面もありますので、そういうものについては県と十分に連携を取り合いながら、認可で時間がかからないような形で進めていきたいなと。  そういう面では、事前に県と連携を常に、連係プレーは必要です。ぜひそういう面で、県の力を借りながら、何とかここに少しでも働く場がつくれるように、そして現在は小さくても、将来にわたって増やせるような、そういう大きなことになっていける会社が私は最も欲しいなと思っているので、そういう勢いのある会社を何とか見つけたいなと思っております。 ○議長(小野幸男) 石森 晃寿さん。 ◆7番(石森晃寿) 今この工業団地の整備については、調査業務をスタートするということなので、これ以上聞いても市長も大変だと思いますので、2件目の質問に移ります。  鳴瀬桜華小学校及び鳴瀬桜華小学校放課後児童クラブの駐車場について。鳴瀬桜華小学校が開校し、入学式と運動会に出席したが、駐車場が手狭に感じた。本校は、緊急時の指定避難所にもなっています。また、鳴瀬桜華小学校放課後児童クラブの駐車場も同様に手狭と感じました。早急に改善する必要があると思うが、市長、教育長はどのように考えていますか。  1として、整備した駐車場の駐車台数の根拠は。  それから、2として、改善策を考えているかについてお伺いいたします。 ○議長(小野幸男) 市長。
    ◎市長(渥美巖) 石森 晃寿議員一般質問のうち、大綱2点目の(1)について、私から鳴瀬桜華小学校放課後児童クラブに関する質問にお答えいたします。  なお、小学校の部分については教育長のほうから答弁するということになっております。  まず、鳴瀬桜華小学校放課後児童クラブの駐車場については、児童の送迎用を主目的としつつ、来客があった場合も考慮して、7台分を整備しております。  なお、放課後児童クラブの職員は鳴瀬桜華小学校の駐車場を使用するという形で、小学校のほうにその職員の台数分は確保しております。  次に、(2)についてお答えいたします。鳴瀬桜華小学校放課後児童クラブの駐車場が手狭であるとのご指摘については、7台の駐車スペースが満車となることは通常はなく、保護者の皆様からの手狭であるとのご意見もいただいていないところであります。また、市内の他の放課後児童クラブについても、おおむね5台から12台の駐車スペースになっております。  このようなことから、現時点で鳴瀬桜華小学校放課後児童クラブの駐車場を広げる必要はないと考えておりますが、今後駐車場の利用頻度が増えた場合等は改めて検討してまいります。  次に、鳴瀬桜華小学校の駐車場については、緊急時の指定避難所としての位置づけもありますので、その整備の考え方について私からお答えいたします。本市では、鳴瀬桜華小学校などの指定避難所への避難については、原則徒歩としておりますが、高齢者や体の不自由な方など、また若干遠くから避難するような場合は、どうしても車での避難が必要ではないかと考えております。  そのような中、鳴瀬桜華小学校の駐車場については、学校背後地の一部に約3,500平方メートル、3反5畝ですけれども、3,500平方メートルに約140台の駐車が可能であり、同小学校が避難所として活用される場合を考慮し、今後順次砂利敷きなどで整備していきたいなと考えております。  小学校の駐車場については教育長のほうが整備しますし、小学校の北側の砂利敷いているところがあるのですが、あそこに送迎用バスとか、あとやはりいろんな行事の際は皆さん入ってきますので、どうせ避難所として砂利使用して整備しておくとなれば、運動会とか、学校の学芸会とかあるときは、そこも使えるようにこの際整備しておくかなと。ただし、そこは砂利敷きでご理解いただきたいと。  この前石森議員にも、砂利敷くのはいいけれども、後ろの谷に落ちていったりしないように、しっかり安全対策も含めろという話も聞いておりましたので、それらについても砂利敷きと併せてトラロープを張るとか、様々な安全対策を市としては行いたいなと思っております。 ○議長(小野幸男) 教育長。 ◎教育長(志小田美弘) 石森 晃寿議員一般質問のうち、大綱2点目の(1)についてお答えをいたします。  鳴瀬桜華小学校の駐車場の駐車台数の根拠については、敷地面積や形状などを踏まえつつ、教職員の人数を基本としております。鳴瀬桜華小学校では、来客、教職員を含む駐車場として、校庭に隣接した形で合計49台の駐車区画をアスファルト舗装により整備をし、そのうち教職員用が30区画、放課後児童クラブ職員用として6区画となっており、残る13区画が来客用として利用できる状況であります。  次に、(2)についてお答えをいたします。駐車場が手狭であるとのご指摘については、市内の他の学校と比較して、鳴瀬桜華小学校の駐車区画は一定程度以上確保されていると認識をしております。学校行事として、入学式や運動会などを開催する際は、教職員の車は学校の背後地の一部へ駐車をし、校庭脇の駐車場を来賓、保護者用として利用することとしております。また、各種行事の規模により、手狭となるような場合には、鳴瀬庁舎や小野市民センター、石巻農協などの駐車場をお借りしている状況であります。  なお、ほかの小中学校においても、近隣施設の利用のほか、お近くの方は徒歩により来校していただくようお願いするなどの対応を図っております。 ○議長(小野幸男) 石森 晃寿さん。 ◆7番(石森晃寿) 市長と教育長から回答をいただきましたので、再質問させていただきます。  まず、放課後児童クラブの件ですけれども、7台で十分だということなのですけれども、7台の駐車場の土地の形状が悪いのです、はっきり言って。整形がいいわけでないから、7台でも東側は狭くなっているのです。だから、順序よく端から止めないと、真ん中へなんか置かれると、もう3台しかこっちないから。順序よく置かないと、恐らくお母さんたち忙しい人だから、今度お互いにぶつけたりなんだりする可能性あるから、一応心配しています。  それで、市長の話だと、台数少ないとかという話もないと。私は父兄から言われて、ちょっと話ししているのですけれども、旧鳴瀬の人たち、はっきり言っておとなしいから、あまりそういうふうな要望とかというのは、控え目だから。ただ、私を介して。  あと、職員がその上に置くと言っているのですけれども、俺は毎日のように大体見ているのです。確認しているのだから。駐車場の内側に置いているのだね、はっきり言って。駐車場と建物の間に車1台ぐらい止めていると、バックした車ぶつけたりするわけだ。その辺もありますので、さっき6台は上に上げていると言うけれども、市長も確認に行って見てもらえばわかるけれども、毎日のようにこの間に止まっているから、はっきり言って。だから、そこら辺も、今度はあそこで送り迎えしてぶつかったりとかすると、結局市内の人だから、お互いに嫌な思いするから。  今日も見てきたとき感じたことは、小学校の送迎用のバス、あそこ道路のところで、結局送迎バスの駐車場がないから、道路のところに止まって待っているのか。2台ばかり下にいたりとかして。だから、上に止めるところないのではないかなとちょっと感じたのだけれども、その辺、どのように考えていますか。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 石森議員が毎日のようにあそこを見て歩いて、現実に1台、2台止まっているのではないかという、私行ったときも1台、2台あったので、これ誰のだということで、先生方については少なくとも決めたところに止めるようにということで、改めて指示はしております。  それで、まさに事故のないように、確かに言われるように、広いスペースではないのですね、放課後児童クラブの場所は。ただ、私の方針で、放課後児童クラブは基本的には小学校の敷地内、もしくは隣接地ということにしているものですから、あの辺がやむを得なかったのかなということでなっていますが、建物とか内部設備含めて、私は市内の放課後児童クラブの中でもすごくいい放課後児童クラブができているなと思っております。それは、鳴瀬の皆さんが非常におとなしいから、逆にいい施設ができるのです。そういうことで私はやっているということで理解しておりますが、議員さんはそれなりに役割上は強めの質問等あるわけですが、それは議会ですから、大いに結構だと思っております。  あと、小学校の送迎バスについては、基本的にはあそこを今整備するために予算もつけておりまして、最初の北側のほうに実は砂利敷くような形で当初予算で予算つけておりますから、それはそちらの整備が完成すれば、そちらに置けるようになるということになっておりますから、そういうことで理解いただきたい。今の事態は、そんなふうになっているのか、部長からお願いします。 ○議長(小野幸男) 教育部長。 ◎教育部長(小山哲哉) 今のスクールバスですけれども、一中西側の敷地に駐車しております。今年度一中の校庭拡張の予定ございます。テニスコート、それから職員駐車場として整備しますので、その前に鳴瀬桜華小学校の隣接地北側の部分にスクールバスを駐車させたいということで予算のほうを確保して、夏休み終わるまでに整備完了したいと考えております。 ○議長(小野幸男) 石森 晃寿さん。 ◆7番(石森晃寿) 今の部長と市長の話によると、8月末まであの北側の駐車場は整備できるということでよろしいのですか。 ○議長(小野幸男) 教育部長。 ◎教育部長(小山哲哉) 今回はといいますか、スクールバスの駐車場としての整備の予算しか現在ありませんので、避難所あるいは学校の行事の際に使用する際の部分までまだ確保されておりません。今後補正対応でその分の予算を確保し、整備したいと考えております。 ○議長(小野幸男) 石森 晃寿さん。 ◆7番(石森晃寿) 今の話聞くと、早くて9月の補正予算後ということですね。いいです、それも。ふだんは、あそこの北側のところも使うということはあまりないと思うので、行事がない限りは。ただ、ここでも述べているのだけれども、安全策を講じないと、行政側が今度あそこを駐車場とか、そういうことをやると、万が一転落したりすると、行政側が訴えられて負けたりするから、そこら辺の安全策というものはしっかりと考えて。  何だか今日も見てきたときは、砂利がトラックで2台分ぐらいただ重なって、野積みしているような感じだったから、やるのだったらその砂利も早めに敷きならすとかして、整備している姿を早く見せてほしいのですけれども、どうですか。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 教育部長答弁したのは、当初予算で250万円ぐらい予算取って、これは一定のバスが何台か駐車できるぐらいの多少広めの砂利にして、しっかりとして駐車場を確保すると。あわせて私言ったのは、そのもっと西側のほうなのですが、それは今砂利半分入ったような土と、結構堅いところもありますし、堅くないところ、砂利とか、いろんな土で埋まっているような状況なのです。そして、それもどちらかというと平らにはなっていないような形で、水たまるとか、そういうようなところもあるような状況なのです。  本市としては、今避難所ということも兼ねるとなれば、最低砂利だけは敷かなければならないのではないかという考えから、砂利については9月以降の補正予算で若干砂利を敷いて、そしていざ行事とか避難の際に、そこに入れるような体制はつくっておきたいなということで答弁したわけですから、教育委員会と行政、市長部局一体となって、避難と行事、そういうものを併せて改善していきたいということで考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(小野幸男) 石森 晃寿さん。 ◆7番(石森晃寿) 鳴瀬桜華小に関しては、市長も宮城県一の学校だと言っていますので、そうすると視察だの来るわけです。そうすると、駐車場が足りなくなると、どうしても北側のほうへ行きますので、そうすると未整備でいると、何となく学校はうんと華やかにしているのだけれども、奥のほうへ行ったら雑だというようなことにならないように早急に対応を、よろしくその辺を考えてください。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) あくまでもお金のことでございますので、努力してまいりますということでのお答えにさせていただきます。 ○議長(小野幸男) 石森 晃寿さん。 ◆7番(石森晃寿) 答えいただきましたので、3番目の通安全施設についてお伺いいたします。  東日本大震災から10年が経過し、ほとんどのハード事業は完成したように思われます。一方で、道路パトロールをしてみると、カーブミラーの老朽化や停止線が消えかけている交差点が目立ち、いずれも交通事故の原因になると思われます。直ちに改善する必要があると思いますが、市長はどのように考えていますか。  1として、交通安全施設の安全点検を年にどのくらい行っていますか。  2として、交通安全施設の改善策をどのように考えていますか、お伺いいたします。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 石森 晃寿議員一般質問のうち、大綱3点目の(1)についてお答えいたします。  本市では、交通安全施設の点検については、道路パトロールを毎月2回、大体年24回程度実施し、破損箇所等の確認を建設課中心に行っているということでございます。  次に、(2)についてお答えいたします。交通安全施設の改善策についてですが、まずは市道については、安全施設のうち市で管理しているカーブミラーの経年劣化や破損などがあった場合は随時対応しております。また、本市内の国道や県道で交通安全施設に異常な箇所を把握した場合は、設置管理者であります国や宮城県に速やかに連絡を行いまして、連携して対応しております。  これらとともに、停止線、止まれの停止線につきましては、宮城県公安委員会が管理しております。停止線も、冬から春にかけてやっぱり消えてしまうとか、あと交通量が多いところはどうしても消えやすいという状況がありますから、本市としてはカーブミラーと同様に状況を確認しながら、対応が必要な箇所については随時石巻警察署に修繕依頼を行っております。  こういうものについては、もしなかなかできないときは、地元選出の高橋県議などからも協力いただきながら、一声かけていただくような、県の施設ですので、そういうことで連携取り合っております。  本市としては、ただいま申し上げた取組とともに、今後も定期的に各地区自治会長から地域の交通安全施設の状況を聞くなどして、交通安全施設の適正な管理と対応に努めております。要するに、地区自治会長会議というのは、年に4回とか5回やりますので、そういうところで自治会長さんから、ここのカーブミラー、風で前向かないでちょっと斜めになっているとか、あと大型ダンプにこすられて、ちょっと脇のほうに向いているとか、いろいろあります。そういうところについては、随時本市の担当のほうが行って、本市で直せるものは職員が直したり、あと業者依頼するものは業者依頼するということになっております。 ○議長(小野幸男) 石森 晃寿さん。 ◆7番(石森晃寿) まず初めに、カーブミラーの件ですけれども、よく自治会の人から言われるのですけれども、役所にお願いすると、予算ないから少し待っていてくれないかというのが多いという話を聞くのですけれども、お願いされてから設置するまでどれくらいの時間を必要とするのですか。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 一定の予算、例えば令和2年度の場合は、カーブミラーは新規で10か所ぐらいつけたりしていますし、令和元年度は2基つけたり、修繕については令和2年度は業者修繕が16か所あったり、カーブミラーですよ、それから市の職員がやったのは、もう数限りなくあるということであります。当初予算との関係もあってすぐ対応できない場合は、必要となるものは、やっぱりなければ交通事故とかの心配ありますので、速やかに対応するようにしております。  県の信号機と同じように、あればいいのですけれども、宮城県全体でも信号機なんていうのは1桁台に今なっているような状態で、なかなかそういうものには予算つかないのが今の姿でありまして、本市としても可能な限り予算はつけているつもりですけれども、やはりまだまだ要望には応え切れていない場所もあります。速やかにつけるということで理解いただきたいと思いますし、職員が行ってやることもいろいろありますから、その辺はよろしくご理解いただくようにお願いします。  私は常に職員には、予算ないということは言うなと言っているのです。予算ないというのは、知恵がないと言っているのと同じになるからねと言って、市長は知恵がないから予算ないのだというのと同じなのだよということで、予算ないということはあまり言わないように、職員は常々予算に関心を持ってやってくれということを指示していますので、今職員はあまり予算ないとは言わなくなっているのではないか。今までは、災害関係ではずっと予算使ってきていますから、これから予算は厳しくなっていくと思います。災害関連の一定の事業が終わりまして、今後は多少維持管理とか、そういうものにもかかってまいります。昨日の一般質問でもあったように、地区自治会制度とか、そういう様々なものもやはり見直しというのも必要になってきているということで、一定の予算については潤沢ではなくなってきているということでの理解はいただきたいなと思っております。 ○議長(小野幸男) 石森 晃寿さん。 ◆7番(石森晃寿) 今のカーブミラーの件は、市長は予算ないと言うなと言っていますけれども、担当は予算ないからと言うなといったって、担当というのは正直だから。そうでなければ、ちょっと時間を下さいとか、丁寧な言葉で。課長、何か答えるのですか。 ○議長(小野幸男) 防災課長。 ◎総務部防災課長(奥田和朗) 随時カーブミラーの修繕受け付けておりますので、予算は当初予算で取ってありますし、足りない分は市長おっしゃったとおり、補正予算等で対応してまいりますので、遠慮なく、必要な場所については修理、修繕等をお願いしたいと思います。 ○議長(小野幸男) 石森 晃寿さん。 ◆7番(石森晃寿) カーブミラーについては安心しました。  続きまして、停止線とか、あといろいろなケースがあるのだね。例えば停止の標識はあるのですけれども、停止線が消えているとか、逆に停止線のみで標識がないとか、いろいろなケースがあるのです。だから、市長、パトロール、月2回ぐらいの頻度でやっているということですけれども、多分市で行くときは普通の自動車だよね。国だとか県だと、道路パトロールとかといろいろ書かれているから、市民が見たとき、ああ、歩いているなという、見回って歩いているなと。それをプリウスとかだと乗用車で道路パトロールしたって、誰来ているのかも分からないし、そういう道路パトロールするのだったら、何か車、そういうのに道路パトロールとかと国県みたく書けば、何となく市でも一生懸命やっているのだなという、そういうことで市民も理解示すと思うので、少しその辺工夫する考えはないですか。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 今大変いいアイデアを石森議員からいただきました。言われてみればそのとおりで、こちらでやったといっても、市民から見れば分からないということになるので、国とか県の場合は黄色のまだらのやつをつけて道路パトロールという形でやっていますから、ああいうのが1台は最低本市にあってもいいのかなと思っておりますし、そこまで行かなければ、横にちゃんとステッカーを貼るとかの形はできるのではないかと思います。早速そういう体制を取っていきたいなと思います。 ○議長(小野幸男) 石森 晃寿さん。 ◆7番(石森晃寿) いい答えいただきましたので、終わります。 ○議長(小野幸男) 次に、第7位、手代木 せつ子さんの質問を許します。手代木 せつ子さん。     〔4番 手代木 せつ子 登壇〕 ◆4番(手代木せつ子) ただいま議長の許可をいただきましたので、さきに通告いたしておりました2件についてお伺いをいたします。  大綱1点目、震災から学ぶ防災教育を実践せよ。東日本大震災から10年が経過いたしました。振り返ると、今回の震災では死者1,110人という人的被害の中で、指定避難所以外の施設も避難所となり、多くの市民が救われたのも事実でございます。震災後の避難訓練では、とにかく大きな地震の後には津波が来ることを想定し、「津波てんでんこ」で高いところに逃げる訓練がなされてきました。  そこで、次の点についてお伺いをいたします。(1)、震災時、野蒜地区の佐藤山が避難所として利用されました。市の佐藤山についての認識はいかがでしょうか。  (2)、月日とともに震災の記憶が薄らいでいく現状の中で、津波を知らない幼児や児童に佐藤山での震災時の出来事を基に作られた絵本や紙芝居、こういった絵本があります。絵本や紙芝居、実際に現存する佐藤山を使った防災教育を考えてはいかがでしょうか。  (3)、佐藤山の所有者である佐藤 善文氏は、公益財団法人社会貢献支援財団から平成24年度に東日本大震災における貢献者表彰を受けました。このことを市はどのように受け止めていますか。  (4)、東日本大震災から10年が経過したことから、心の復興の観点から地域や人々のため尽力された方々を表彰してはいかがでしょうか。 ○議長(小野幸男) 市長。     〔市長 渥美 巖 登壇〕 ◎市長(渥美巖) 手代木 せつ子議員の一般質問のうち、大綱1点目の(1)についてお答えいたします。  佐藤山は、野蒜地区にお住まいの佐藤 善文さんが所有する山であり、東日本大震災の発災前から善文さん自身が一番高い場所に避難小屋などを造られて、災害時には多くの住民が避難して津波から難を逃れ、命が救われました。このように、佐藤山が避難所として利用され、多くの方が救われたことについては、津波が短時間で到達して時間の余裕がない場合、遠くに逃げるより、まずは海岸近くでも高い場所に避難するほうが安全であることを示す教訓になったと認識しております。  次に、(2)についてお答えいたします。佐藤山をモチーフにした絵本や紙芝居については、平成26年12月に「おさとうやま」の題名で出版され、本市でも図書館や野蒜市民センターで貸出しを行っており、市民に親しまれております。絵本や紙芝居は、幼児や児童に震災の津波の体験を分かりやすく伝える教材に適しておりますので、保育所や教育委員会と連携し、子供たちへの防災教育に取り入れるとともに、佐藤山の震災時の出来事を震災の記憶や教訓として市民の防災教育にも活用してまいります。  次に、(3)についてお答えいたします。公益財団法人社会貢献支援財団の社会貢献者表彰は、広く社会の各分野において社会と人々の安寧と幸福のために尽くされ、顕著な功績を挙げた方々を表彰するものであり、佐藤 善文さんは東日本大震災の際に佐藤山により多くの人命を救われ、その功績が顕著なものとして認められたことから、本市としても大変栄誉な受賞と受け止めております。  次に、(4)についてお答えいたします。私が平成29年4月に市長に就任して以来、東日本大震災からの復興を最優先課題として取り組んできた結果、震災から10年目を迎えた令和2年度末でハード事業はおおむね完結いたしました。一方で、心の復興については、本市としても今後引き続き取組が必要と考えております。  このため、被災者支援の取組をされている方々には、本市からその都度感謝状を贈呈して感謝の意を表してまいりましたが、震災後10年を踏まえ、心の復興の取組などを含め、必要な表彰を今後検討してまいります。 ○議長(小野幸男) 暫時休憩します。    午前10時56分 休憩                                              午前11時04分 再開 ○議長(小野幸男) 再開します。  休憩前に引き続き一般質問を続行します。  教育長。     〔教育長 志小田 美弘 登壇〕 ◎教育長(志小田美弘) 手代木 せつ子議員の一般質問のうち、大綱1点目、(2)についてお答えをいたします。  東日本大震災から10年が経過する中で、津波を知らない児童生徒や防災教育を進める教職員に対し、震災の記憶を風化させない取組は大切と考えております。  いわゆる佐藤山は、震災時に多くの住民の方が避難をし、その全員の命を救う重要な働きをした場所であり、「おさとうやま」として絵本や紙芝居が出版されていることも認識しております。この絵本については、鳴瀬未来中学校区の小中学校3校に配付をし、防災講話、これは全校集会であったり、クラスごとの学級活動の時間であったりしますけれども、防災講話の中で紹介するなどの活用をしております。  先般佐藤 善文さんから、「おさとうやま」の絵本200冊に加えて、英語版30冊を寄贈いただきましたので、今後市内各小中学校に配付をし、活用することとしております。  また、議員ご提案の現存する佐藤山を使った防災教育については、その指導内容や扱い方について、今後検討してまいります。 ○議長(小野幸男) 手代木 せつ子さん。 ◆4番(手代木せつ子) ただいまは、市長と教育長からご答弁をいただきました。それで、市長も教育長もおさとうやまに関しては認識をされているというご回答をいただきました。  ところが、私もこのように今一般質問していますけれども、震災前はおさとうやまのことは全然分からなかったです、正直なところ。今から22年前、佐藤さん65歳のときに、息子さんに仕事、家業を譲ったのを機会にして、自宅から100メートルくらい離れた小高い岩山、30メートルの高さの山を人の手を全然借りないでやぶを刈って、柱などの資材を担ぎ上げて、10年をかけてあの施設の避難所を造られたそうです。10年間かかって、本当に1人で造り上げたのだなと、この間伺ったときはびっくりしてしまいました。  在職中、奥さんに言わせると、自宅の草も取ったことなかった方が、チリ地震を経験した佐藤さん、いつ来るか分からない、そういう地震がもし発生して津波が襲来したとき、平たんな地しかない旧野蒜駅周辺は逃げるところがないということで、それでおさとうやまを10年かけて造ったというお話を伺いました。  やっぱり震災というのはいつ来るか分からない、それを予測して、それに備えたというところが私は佐藤さんのすばらしいところなのだなと思っています。そして、頂上には海の見える展望台、また8畳の小屋、あずまやを造って、水やプロパンガス、コンロ、石油ストーブ、ある程度の食料も全部そろえられたそうです。  津波なんか来ないのに、何やっているのだと笑っていた住民の方々があの3月11日の日、その佐藤山に約70人の方が避難して命を救われたという、本当に人命救助された山なのです。高齢者や女性、子供、けが人は小屋の中でストーブをたいて寒さをしのぎ、男性陣はあずまやでたき火をして夜を明かし、2日後の13日の午前中までに避難した70人以上の住民の方々が自衛隊に全員無事救出されたそうです。  岩山は、あの日70人もの命を救ってくれた、それで佐藤山がおさとうやまになったのだと。なるほどなというふうに私も感嘆したのですけれども、私がここで思うことは、もし佐藤山がなければ、最悪70人の方々の命がなかったかもしれないということなのです。冒頭東日本大震災で亡くなられた方々が市内で1,110人と申し上げましたけれども、それが70人プラスになって、1,180人になっていたかもしれないということが私は大きなことなのではないかなと思っています。  佐藤さんは、老後の道楽も兼ねて造った避難所で、一人でも多く助かってよかったというふうに、とても謙虚に話をされています。市長、この点、いかがお思いですか。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 私自身も、県議時代に随分野蒜地区のほうには行っておりましたが、実は佐藤山そのものを登るとか、そういうことは考えてもいなかったし、存在そのものも知りませんでした。震災後、様々な形でこの佐藤山がいろいろマスコミなどにも出ておりましたので、私自身もそこに行ってみましたが、まさにそういう面ではこの辺りが平たんなところで、あそこだけが避難するためには最もよかった場所だなと。二、三十メーターあるのでしょうけれども、今は歩道みたいな階段を造っておられて、そしてシャクナゲとか、ああいうようなのも結構あるのですよね、きれいな花なんかも咲いていたり。そういうところは、先ほども言われましたが、70人があそこで一晩、あの寒い日に過ごせたということは、まさにあそこで70人の人が助かったということは間違いないわけでございまして、そういうものを佐藤さんがチリ地震を経験して、津波はいつか必ず来るという、そういう思いから20年近くかけて立派に完成させたということは、本当に敬意に値するのではないかなと思っております。  私も宮城県の地政学上といいますか、やはり三陸沖でいろいろめり込んでいくような状況があるのですよね、どうしても太平洋のほうのプレートと。そうすると、今までの観点では、大体37年とか40年に1回ぐらいはその跳ね返りがありまして、よく津波が起きているというのが、私の考えではそういう状況なのです。だから、昭和53年の宮城県沖地震もありましたし、37年とか40年近くなるとということを考えておりましたが、それとの関連はどうかは分かりませんでしたが、東日本大震災はやっぱり来ているのです。だから、その年数が来れば、また何十年後かには東日本大震災の可能性は否定できないわけです。一回起きたから、あと起きないということではないのです。プレートのひずみでありますので、やはり必ずまた大きな地震はあると私も予測しております。  ただ、我々の津波に対する予測というのは、基本的にはここまではなかったです。恐らく昔は、30年、40年前は津波警報が出ると、当時の矢本町役場職員は潮位観測と称して、大曲浜の漁港のほうに職員何人かが見に行っているわけです。今考えると、本当にとんでもないことをしていたなと思うのですが、今回の津波の場合は次々と大波が押し寄せてきたあの状況というのは、今まで誰もが経験したことのない、本当にすごい津波だったのです。我々のときは、津波というのは、チリ地震でも何でも、来ても引いていくのではないかという感じがあったのですが、次々と押し寄せたあの津波の勢いというのは、やっぱり自然の力というものはとんでもないもので、本当に津波の予報が出たら、とにかく防げませんので、高いところに早く逃げると、それしかないのが今の状況だなと思って、改めて津波についてもそう思いました。  佐藤山も、そういう面であの野蒜地区の平たん地、松原とかありますけれども、平たん地の中ではやっぱり必要な山で、逆にいざというとき、あそこは本市の所有ではないから、今は避難所的なことにはちょっとできないですけれども、そういう面で地域の人たちが佐藤さんの厚意で避難するような形は、これからも必要かもしれませんという考えであります。 ○議長(小野幸男) 手代木 せつ子さん。 ◆4番(手代木せつ子) 個人所有だからというふうに今市長もおっしゃいましたけれども、実はおさとうやま、私もこの間ちょっと行ってきたのですけれども、おさとうやまの西側というのですか、同じ山の一角なのですが、そこには市で東松島市の看板のある避難場所というか、そういう看板があるのです。それがおさとうやまとロープ1本で区別されているというか、佐藤さんの山のほうは個人所有だから指定はされていませんよと。だけれども、同じ山でありながら、ロープ1本隔てたところは市の看板があるれっきとした避難場所ですよというふうな指定がしてありました。ちょっと私は違和感を覚えたのです。  ただ、佐藤さんは市にどうこうしてくれということではないのです。野蒜地区で約500名の方々の大切な命が失われたということを思うときに、佐藤さんはこの山が私設の避難所になっていることを前からもっと地域の人たちに教えておけば、アピールしておけば、もっと多くの人が助かったかもしれないというふうに今でも思っているそうです。海岸近くの高台により安全な避難所があれば、確かに現在は野蒜市民センターが避難場所になっていますけれども、下にいる亀岡の人たちが野蒜市民センターまで行こうとすると、15分くらいはかかるそうです。津波が来ないことを祈るしかないのですけれども、震災より大きな津波が来ないという保証もないのです。誰もがいつでも逃げてこられるようにしておかなければというのが佐藤さんの考えで、佐藤さんは私利私欲なしに山を今管理しています。公園のように、すごくきれいになっているのです。四季折々の花々、そして山野草もありますし、木々の手入れに毎日精を出しているというか、そういう状態です。  佐藤山に対して、あそこは個人的に管理している山だから、市は目を向けようとしていない、そういうふうに私には思えるのですが、市長、いかがでしょうか。 ○議長(小野幸男) 休憩します。    午前11時18分 休憩                                              午前11時19分 再開 ○議長(小野幸男) 再開します。  市長。 ◎市長(渥美巖) 手代木議員の個人の山であっても、命を救ったその実績も含めて、やはり市の指定として考えるべきではないかという提案もありました。これについて、まさにそういうことだなと思います。  ただ、今所有権の問題とか含めて、若干様々なところを調査してみる必要がありますので、可能な限りそれは指定できるように、本人の、要するに佐藤さんの了解があればの話ですけれども、そういう形で指定できるかも含めて、今後検討させていただきたいと。もしそうして検討した暁になるとなれば、市報等を通じて、この佐藤山は今度は避難場所として一時的にはいいですよという形になると思いますが、若干それは時間いただきたいなと思います。 ○議長(小野幸男) 手代木 せつ子さん。 ◆4番(手代木せつ子) では、その件は検討していただきたいと思います。  (2)でございます。市では、震災後佐藤山についてはほとんど関わりを持ちませんでしたけれども、メディアのほうでは佐藤山を大きく取り上げて報道しております。今も国内外から多数の見学者が訪れて、災害に備える大切さを学んでいっているという話を佐藤さんから聞いてまいりました。  京都市の京都うずら野ライオンズクラブの藤枝 雅博さんも佐藤山の話に心を打たれた一人で、先ほど佐藤山のこの絵本を出しましたけれども、この絵本を作、文章を考えたのは藤枝さんであって、絵はみたらしさんという方でございます。  その絵本は、日本語のほか、英語、ベトナム語、インドネシア語、ロシア語、ウクライナ語、日本語を含めますと全部で6か国語で製本されて、全世界で読まれています。先ほど市民の防災教育にも、市長の答弁の中にこの佐藤山の絵本を使っていきたいということでございましたので、それはよかったなと思っております。  この間、私も図書館に行って、ちゃんと図書館にも置いてあるのだなということを見てまいりました。紙芝居もございました。教育長のほうから答弁いただいた学校のほうでも利用していただいているということで、防災教育のほうに少しでも佐藤さんのこの「おさとうやま」が使われるということが私はうれしく思っております。  そこで、小学校と中学校にというふうに先ほど教育長はおっしゃいましたけれども、実は宇都宮大学の長谷川教授という方は、幼児期の教育における防災、減災教育の必要性について、避難訓練や教訓的な教材では災害への不安を小さい子供たちにとっては必要以上に喚起させる可能性があるとおっしゃっています。保育環境を通じて、自然と子供が危険や災害への対処が分かり、行動ができるようにするためには、絵本を使って子供も参加できる防災、減災教育を行ったところ、ふだんから絵本を身近に置いておくことによって、絵本になじみ、安心して活動に参加する様子が、長谷川教授も実際にそういう様子が観察できたと話していますので、ぜひ保育所とか幼稚園とか、そういうところでも利用していただけたらなと思います。いかがでしょうか。 ○議長(小野幸男) 教育長。 ◎教育長(志小田美弘) 私、先ほど200冊頂いて、これから小中学校に、改めて全ての小中学校に配付しというふうにお答えしていますけれども、当然ながら幼稚園のほうにも配付をする予定でおります。  非常に中身が分かりやすい、平易な文章で、厚さもあまり厚くないのです。子供たちにとっても十分読める、読み聞かせなんかでも使いやすい、絵本そのものが紙芝居のようにも使える、字と絵が別になっていますから、そういう使い方もできるので、大変効果的なものなのだろうというふうに思っています。  あと、保健福祉のほうとも連携をして、保育所のほうでの活用なども、これは当然図られていくべきなのだろうなというふうに思っております。 ○議長(小野幸男) 手代木 せつ子さん。 ◆4番(手代木せつ子) ここで提案なのですけれども、約30メートルという高さの佐藤山には、先ほども申し上げましたが、公園のようになっていて、季節折々の花が咲いています。中腹のところには広場があるのです。平らなところもあります。例えばの話です。小学校の遠足などで佐藤山に登って、佐藤さんから当時の話を聞いて、避難場所造りの防災ボランティア体験を通して防災意識を高めるという、そのようなことはどうでしょうか。  環境整備の意味で、子供たちには草取り、佐藤さん自身が少し高齢になってきていますので、なかなか管理も大変になっていますので、少し子供たちにも草取りをさせたり、体験を記録して、そして発表させ、その発表したことを、記憶に残ったことを家庭に帰って子供たちが家族に伝える、それは持続可能な震災伝承、私自身そうなのですけれども、10年前の震災のことをしゃべっていないと、ああ、そうだったかなと忘れていくのです。例えば子供たちがおさとうやまで体験したことを、記憶に残っていることを家庭に帰って家族に伝える、そうすると子供の記憶はなおさら残りますし、家族も、ああ、そうなの、一生懸命勉強してきたのだねという感じで、持続可能な震災伝承につながるのではないかなと思っています。佐藤山での防災ボランティア体験学習が震災伝承からの防災につながることになるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(小野幸男) 教育長。 ◎教育長(志小田美弘) 今佐藤山での体験学習的な、ボランティアを含んだ学習というようなご提案いただきました。いろんな取組は考えられるのだろうなというふうに思ってはいます。  私も佐藤山の存在を知ったのは、NHKでしたか、あの番組の報道で知ったのですが、実際に私も行ってはいるのですけれども、大勢の人数が登るという、そういう規模ではないのだろうなというふうに思っております。だから、様々な活用の仕方もあるのだと思うのですけれども、今現に学校ではいろんな体験も含んだ防災学習していますので、例えばそことの組合せであったり、あるいは小学校4年生でふるさと教室なんていう学習活動があるのです。書き抜きをしたりという体験があるのですけれども、例えばその往路、あるいは復路の中で、場所を実際にちょっと見てみるとか、佐藤さんからの説明を受ける、受けないという話もありますけれども、いろんなことは考えられるのだろうなというふうに思っています。  ですから、あの山の規模、あるいは子供たちの学校の規模、あるいは年間総時数の枠の中というのもありますけれども、その中でいろんな活用の仕方はあるのだろうなというふうに思っています。そういうふうな活用事例なんかもいろいろ例示しながら、校長会の中などでも話題にしながら、お話をしてみたいなというふうに思っています。  ぜひそういういろんな取組の中で佐藤山が活用されるというのは大変いいことだろうというふうに思っています。いろんな教訓を含んでいます。災害に備えるだけではなくて、黙々とやられてということであったり、様々な教訓を含んでいる絵本だなと、事例だなと思いますので、前向きにいろんなことを考えてみたいなというふうに思います。 ○議長(小野幸男) 手代木 せつ子さん。 ◆4番(手代木せつ子) 校長会なんかでもお話をしていただけるということで、少し裾が広がってきているかなというふうにうれしく思っています。  次に、(3)と(4)に関しましては、関連がありますので、併せて再質問させていただきます。公益財団法人社会貢献支援財団から社会貢献者表彰ということを受けたことを先ほどお知らせしまして、それに対して市長から大変名誉な受賞と受け止めているというご回答をいただきました。  そこで、私ちょっと首をかしげてしまったのですが、実は社会貢献者表彰というのを調べてみたのです。そうしましたところ、人のため、社会のためによいことをされたけれども、それが報われていない方々に対して贈られる表彰がこの社会貢献支援財団からの社会貢献者表彰だというふうに私は理解をいたしました。ですから、とても70人という人命を救った、佐藤さんが10年かけて造った山が70人という人命を救った、それを地元といいますか、東松島市では何も認めることなくいたわけですよね。ただ、認識はされていたけれども、見ていただけですよね。それが報われる機会が少なかったということで表彰を受けたということを、市長、少し理解していただきたいなと思います。いかがでしょうか。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 市のそういう表彰制度、これまで例えば復興関連の表彰とか感謝状というのを贈っているのですが、個人とか企業、団体とか、そういうところ、そして感謝状も個人には200近くとか、企業、団体関係、いろんな寄附してくれた方なんかは700団体を超えるようなところとか、いろいろあるのですが、たまたま佐藤さんについては平成24年に公益財団法人社会貢献支援財団からの社会貢献者表彰を受けているのですが、その時点までには市としては表彰できなかったということなのです。  市の表彰は、どちらかというと、本人申請もあるのですが、基本的にはそこの自治会長さんとか、そこの各種団体の人とか、所属している方々とか、いろんな方々が市にこの人が該当するのではないですかということで上げていただいているのです。行政が全てそこまで、全部形としては上げていただいて、それを審査しながら表彰しているのが今の制度なのです。そういうので、地元からその時点では上がってきていなかったというのが一番の要因ではないかなと思うのです。  これだけの功績あったものであれば、本当であれば市の職員も野蒜地区にいるわけですから、そういうことは分かっていたと思うのですけれども、そこまで気がつかなかったとか、あと当然受けていたのだろうなとか、そういうことがあって、たまたま佐藤さんには行っていなかったということだと思うのです。当時、特に震災後、平成23年のその頃ですので、24年あたりというのはまさに仮設住宅があったり、様々な状況で、かなり混乱している状況もあったかもしれません。  そういうものを踏まえて、今までやっていないということで、こういう形で社会貢献支援財団のほうから受けていることでございますので、本市としては震災復興10年という一つの区切りをつけて、当然表彰の価値十分にありますので、表彰を考えたいなという考えでおります。  だから、前のことはそういう形で、制度として地区の自治会とか、そういうようなところからも上がってきていなかったからできなかったという担当の考えもありましたし、それはそれで、私としては今新たに震災復興10年を一つの区切りとして、これまでそういう形で、もし佐藤さん以外にもそういう方がいるかもしれませんし、そういう方も踏まえながら、もう一回自治会長さん会議に諮って、ぜひ取りこぼしのないような形で、今後一つそういう表彰制度をもう一回見直して、そして佐藤さんについてはそういう表彰を行いたいなと考えております。 ○議長(小野幸男) 手代木 せつ子さん。 ◆4番(手代木せつ子) 災害時に必要な4つの役割、自助、互助、共助、公助。自助というのは、自分の命は自分で守る、自分の身を守るために全力を尽くす。佐藤さんは、まず自助を実践したのです。10年かけて佐藤山を造りました。次に、互助、けがをせずに生き延びたら、家族や近所、友達と助け合う、佐藤さんはそこも実践しました。最後が公助だと思います。  先ほど市長のほうから、佐藤さんは十分に震災から10年ということの表彰に該当するというふうなお話をいただきました。この前、私佐藤さんのところを訪ねたときに、小屋の中に大きな表彰状があったのです。それが先ほどの社会貢献表彰で、そこに行かれた、見学、研修に行かれた方々が、その表彰状を見たときに、あら、市からはないのですかということを皆さんやはり言うそうなのです。ですから、私は今回この質問をさせていただきました。先ほど市長も言われましたように、まだまだ震災時に尽力されていながら報われていない方々もいらっしゃると思いますので、ぜひ発掘していただいて、その功績に報いていただきたいと思います。  では、2点目に入ります。 ○議長(小野幸男) 手代木議員、答弁は要らない。今のやつ、答弁要らないの。  市長。 ◎市長(渥美巖) 今後とも、やっぱり自治協議会とか、そういうところに正式にきちっと出して、これまで表彰に値する方が表彰されていない場合は、再度今回震災復興10年という一つの区切りの中で表彰を行いたいと思っておりますので、そういう調査含めて取組を進めてまいります。 ○議長(小野幸男) 手代木 せつ子さん。 ◆4番(手代木せつ子) それでは、大綱2点目に入ります。  通学路の安全対策を問う。東日本大震災後、鳴瀬地区の小中学校は、昨年度完成した鳴瀬桜華小学校の新校舎を最後に、学校の統合、移転、新設など、大きく変化いたしました。鳴瀬桜華小学校では、災害用スクールバスが廃止され、牛網地区の児童が徒歩通学となりました。  そこで、2か月が経過しましたが、通学路の安全対策は万全でしょうか、お伺いをいたします。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 手代木 せつ子議員の一般質問のうち、大綱2点目のご質問にお答えいたします。  初めに、手代木 せつ子議員をはじめ、地域ボランティア及び保護者の皆様におかれましては、交通安全活動として常日頃子供たちの登下校時に街頭指導をいただき、ご協力いただいておりますことに、まず厚く御礼申し上げます。  通学路の安全対策については、本市としては鳴瀬桜華小学校新校舎開校に合わせ、復興交付金事業を活用して通学路の整備を行ったところであります。また、牛網地区の児童生徒の通学路の中で、国道45号線と交差する県道鳴瀬南郷線の宮前交差点について、三角のところなのですが、そこについては朝夕の登下校時に交通渋滞が発生するとともに、歩道の幅員が狭く、危険な状態であることから、歩行者及び自転車の安全確保のため、交差点を改良していただくよう、宮城県東部土木事務所に対し、これまで手代木議員も参加いただいておりますが、市と議会が一体となって毎年1回宮城県の東部土木事務所に要望会を行っておりますが、その席でも毎年ここは要望していると。ここは県道ということもありまして、交差点のところからは県のほうに要望しているということであります。  これについても、どうしてもあそこは歩道そのものが、幅員が県道としてやっぱり2メーター50とか3メーター歩道があればいいのですけれども、そこまでないところで、子供たちが小学校に行く、牛網のほうから行く方向、一方で高校生とかが電車に乗るために自転車で駅に向かって来るとか、そこで結構交差するような状況もあると、これは伺っております。そういうことで、これからも引き続き県のほうには要望してまいりたいなと思っております。  また、本市としては、牛網地区の災害用スクールバス廃止に伴い、令和3年3月17日に新校舎通学体験が行われた際、徒歩通学の安全対策として交通安全指導隊を派遣し、児童が安全に登下校できる通学路を保護者及び児童と確認しております。  さらに、鳴瀬桜華小学校全体の交通安全に向け、交通安全指導隊及び石巻警察署の協力をいただきながら様々な取組を行っており、今後も児童が安心して通学できるよう、通学路の安全対策について万全を期してまいります。  あと、手代木議員のお住まいのところから北側に渡るところも一応信号機の設置ができておりまして、私とすればあの牛網地区含めて、他の地域と比べて決してそんなに危険な箇所はないのではないかなと思うぐらい、通学路も一定程度ありますし、幅も問題ありますけれども、通学路としてはあるという状況で、私とすれば一定程度の対策はなされている場所ではないかなと思っておると、そういう状況であります。地元からは様々な要望等もあるかもしれませんけれども、他の地域とも比較していただいて、今後対応してまいりたいと思っておりますので、ご理解いただきます。 ○議長(小野幸男) 教育長。 ◎教育長(志小田美弘) 手代木 せつ子議員の一般質問のうち、大綱2点目、通学路の安全対策を問うのご質問にお答えをいたします。  各学校の通学路については、交通量、危険箇所、信号機、横断歩道や歩道等の状況を総合的に判断をし、より安全な経路を学校で指定することとしております。  鳴瀬桜華小学校では、校舎の移転新築により災害用スクールバスが廃止となった牛網地区をはじめ、全児童の通学の安全対策として、月2回の教職員による街頭指導、教職員が同行しての集団登下校による指導、交通安全教室や学級活動での指導など、年間指導計画に基づいて児童への継続的な安全指導を実施しております。  また、学校運営協議会や地域の方々、保護者と連携し、毎日の登下校の見守り活動や交通指導等も行っております。  今後とも児童の通学の安全対策については、安全指導を計画的に継続するとともに、交通安全指導隊のような関係団体や本市の関係部署と連携をして、万全を期してまいります。 ○議長(小野幸男) 手代木 せつ子さん。 ◆4番(手代木せつ子) 市長の答弁のほうでは、県の東部土木事務所に対して、これまでも本市からの要望会で今後も要望していくというご回答をいただきました。  確かにあそこも危険なのですけれども、実は市長、私も4月、5月と、毎日道路に立って子供たち朝見送りをいたしました。その際に、ちょうど45号線、コメリ側のほうの歩道なのですが、あそこは自転車と歩行者が一緒に通れる歩道なのです。そのマークも標識もあります。ちょうど朝の時間帯、通学の時間帯に、牛網、駅前1丁目の子供たちがコメリ側の歩道を通るのですけれども、そのとき中学生も同じように通ってきます。そうすると、歩道に小学生がいっぱいになっていると、歩道の場合は歩く人がまずは一番ですので、自転車は下りて歩行者の安全を守らなければいけないということなのですけれども、もしあそこの歩道のところに白線が1本あったら、ただ国道の歩道なので、ちょっと難しいかもしれませんが、あの歩道に白線真ん中に1本引いていただくだけで、子供たちは歩くときに自分たちはこっち側を歩かなければいけないのだというふうな、やっぱり目で見て、自転車の方は左側、同じく左側というふうになると、今よりは安全になるかなと思うのです。ただ、国道ですので、ちょっと難しいかなとは思うのですが、そういう対策。  それと、もう一か所なのですが、国道から岩城屋さんのスタンドありますよね。スタンドのところから、法昌寺さんのほうに入っていくYの字のところがあるのですが、あそこのところを子供たちが国道に向かってくるとき、側溝の上を歩いてくるのです。あそこの側溝のふたの端のところにもし白い線があれば、そうすれば子供たちは膨れないで1列、白線の中を自分たちは歩かなければいけないのだというふうに思うと思うのです。ですから、あそこは市道だと思いますので、そういう対策をしていただけたら、今よりはより安全になるかなというふうな思いがあるのですが、いかがでしょうか。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 牛網地区には、非常に今子供さんたちが多くおりまして、今言ったコメリの前の歩道なんていうのは、そこをみんな通っていくわけですから、当然多くなっています。  ただ、課題は、一応国道の歩道というのは一つの基準がありますし、そこに自転車歩く分を確保すると、逆に国道側は今自転車を車道のところの脇にいろいろマークつけているのが現状の姿で、自転車はそこを歩きなさいという話があるのですけれども、ただ我々の感覚としては、車道のほうを自転車歩くのは、逆に危険だなという感じもしないわけではないのです。だから、そういう面で、そこの歩道の中に真ん中に黄色い線なり、白い線なり引けることが可能かどうかを含めて、国道事務所の石巻維持出張所がありますから、そちらのほうとちょっと話ししてみます。可能な場合は、やっていただくという形にしたいと思いまして、子供たちの通学の安全対策というのは、やっぱり市にとっても非常に大事ですし、通学路とか、そういうようなところを含めて、本市としてはこれまでも交差点で車が衝突して、そのはずみで反対側の待機している子供がけがしたとか、負傷したというのもあったりして、本市では市内の交差点の10か所近く、安全対策の交差点にカバーをかけたり、要するに交通安全にそういう他の地域ではやっていないところまで全てやっているのです。そういうようなことを踏まえて、国道の管理事務所、また市道については土木の担当ともう少し、あと防災の担当、交通課と協議させて進めたいと思います。 ○議長(小野幸男) 手代木 せつ子さん。 ◆4番(手代木せつ子) 教育長にお聞きしたいのですけれども、子供たちに地域安全マップづくりのようなことをしていただいて、それで自分たちが学校に通学するときにここのところは気をつけようとか、そういうのを一つの学習としてしていただくことはできないでしょうか。 ○議長(小野幸男) 教育長。 ◎教育長(志小田美弘) 特に小学校ですけれども、先ほど答弁でお話ししましたけれども、いろんな時間帯にいろんな安全に係る指導を受けたり、活動をしたりという、そういう学習活動があります。これは鳴瀬桜華小学校での指導の実際ですけれども、毎月第2火曜日が、これは定例なのですね、毎月第2火曜日が安全タイムという安全指導の時間があって、その中に道路の正しい歩き方であるとか、自転車の安全な乗り方であるとか、あと通学路の危険箇所みたいな、そういう指導ポイントもあるようです。この辺が学習活動としては合致しそうなところかなというふうにも思えますので、今ご提案あったような安全マップのような教育活動についても、十分にこの辺の中で考えることは可能なのかというふうに思っております。 ◆4番(手代木せつ子) では、私の質問を終わります。 ○議長(小野幸男) 次に、第8位、千葉 修一さんの質問を許します。千葉 修一さん。     〔5番 千葉 修一 登壇〕 ◆5番(千葉修一) 議長のお許しを得たので、さきに通告をした2件について質問いたします。今日私初舞台で大変緊張しておりますので、でもしっかりとそこは質問させていただきたいと思っております。  まず1件目、少子化問題にどう対応するのか。東松島市の令和2年度の新生児の出生数は223人であり、平成22年度の368人と比べ、約60%に減少した。市長がマニフェストに掲げる「子育てしやすく誰もが健康で安心して暮らせるまち」という目標達成のため、子育て環境の充実及び地方創生の人口減少対策について伺う。  (1)、多くの子供たちを産みたいと思う夫婦が望むときに出産できる環境を整備することで、少子化による人口減少に対応できると考えるが、そのための環境整備及び今後の計画等について伺う。  (2)、出産後の育児については、身近に親戚がいないなどの理由で孤立してしまうことがあり、それが子供への虐待等につながる可能性もある。そこで、東松島市全体で子供たちを育てるという認識を市民が共有することにより、子育て世帯の孤立を防ぎ、「子育て」が「孤育て」とならないように育児負担の軽減を図るべきと考えるが、いかがか。  (3)、現在本市では、18歳までの医療負担の軽減、夜8時までの延長保育が可能な民間保育園の誘致、夜7時まで預けられる放課後児童クラブの整備、待機児童対策も含め、安心して子供を預けながら働く環境づくりがなされているが、現状での運用及び利用状況の課題をどのように捉えているか、またその課題解決に向けてどのように対応するのか。  (4)、少子化対策として、フランスのシラク元大統領が提言したシラク3原則の考えを日本にも導入してはと議論されているが、仕事の有無にかかわらず、託児ができるようにすることや、育児休暇などから復帰したらより高いポジションを提供することについて、導入はどう考えているか。 ○議長(小野幸男) 昼食休憩といたします。    午前11時56分 休憩                                              午後 1時27分 再開 ○議長(小野幸男) 再開します。  休憩前に引き続き一般質問を続行します。  市長。     〔市長 渥美 巖 登壇〕 ◎市長(渥美巖) 千葉 修一議員の一般質問のうち、大綱1点目の(1)についてお答えいたします。  本市では、出産環境の整備に向け、これまで1件当たり15万円としていた特定不妊治療費の助成上限額について、今回の補正予算措置により、市独自の措置として5万円上乗せして20万円とすることなど、出産を望む夫婦に対する経済的な負担軽減を図っております。  また、安心して出産を迎えていただくため、母子健康手帳交付の際、全ての妊婦の方と対面し、一人一人の状況に応じて妊娠期から出産後までに係る適切な保健、福祉サービス情報を提供するなど、相談対応の充実を図りながら、妊娠期からの切れ目ない支援につなげており、今後も安心して妊娠、出産できる環境整備の推進に努めてまいります。  なお、本市には分娩可能な医療機関はありませんが、石巻市内に3か所あるほか、妊婦健診が可能な医療機関が本市に1か所、石巻市内に6か所あり、このうち石巻赤十字病院は妊娠から出産までの高度な医療を担う地域周産期医療センターに位置づけられております。  本市としては、これらの出産に関係する医療機関との連携を強めるため、宮城県東部保健福祉事務所が主催する各種会議への積極的な参加等を通じて、今後も本市の安心して出産できる医療体制の構築に努めてまいります。  さらに、本市では出産環境に係る計画として、令和元年度に第2期東松島市子ども・子育て支援事業計画を策定しており、その中に掲げた各事業を展開するとともに、今後も宮城県及び関係機関と連携して出産環境の整備に努めてまいります。  次に、(2)についてお答えいたします。本市では、出産後間もない親同士が集い、交流できる場として、矢本地区及び鳴瀬地区に子育て支援センターを設置しております。この子育て支援センターは、特にゼロ歳児及び1歳児の保護者が育児に関する不安や悩みなどを相談し、1人で子育ての不安や悩みを抱え込むことがないよう、各種相談や講座を実施しているほか、利用者同士の交流促進を図っております。  また、この取組と併せ、母子健康手帳の交付や転入手続の際など、産前産後ヘルパー事業、ファミリーサポート事業、子育て支援センター事業等の取組を紹介するとともに、それぞれの家庭の状況に応じて保健師等が相談対応をいたしております。  さらに、市全体で子供たちを育てる意識の醸成を図るため、令和2年11月には「安全・安心して住み続けられ子育てできるまちづくり」をテーマに東松島市SDGsシンポジウムを開催したところであり、今後もこのような取組を通じて育児負担の軽減と地域全体で子供を育てる意識の醸成を図ってまいります。  次に、(3)についてお答えいたします。本市としては、子育て支援の充実については、人口の維持、確保に向けて極めて重要であると考え、これまで様々な施策に取り組んでまいりました。その成果もあり、令和3年4月1日現在の待機児童数については、私が市長に就任する前の平成29年4月1日現在と比較すると、保育所においては39人から2人に減少し、放課後児童クラブにおいては5人からゼロと減少しており、今後もこれまで取り組んできた取組について、民間保育所等の協力もいただきながら、さらに充実に努めてまいります。  次に、(4)についてお答えいたします。少子化対策の先進国として知られるフランスでは、古くから外国人労働者を受け入れてきた歴史や事実婚による出産が多いなど、日本との歴史や文化の違いがあると考えております。このような中で、シラク3原則の子供はフランス社会の未来であって社会の宝だとの考え方については、国の違いを超えて重要なものであると考えております。  本市としては、こういった考え方も参考にしながら、東松島市第2次総合計画後期基本計画で掲げたとおり、今後さらに子育て環境の充実及び人口減少対策を進めてまいります。  以上であります。 ○議長(小野幸男) 千葉 修一さん。 ◆5番(千葉修一) (1)に対して再質問させていただきます。  2020年、赤ちゃんが生まれた数は、女性が生涯で産む子供の推定人数は1.34人と、前年に比べ0.02%低下しています。それに、第1子出生時の平均年齢は30.7歳と、25年前に比べると3.2歳上がっております。都道府県の出生率は、沖縄が1.86%、島根が1.69%の割合で、東京は1.1%と、ワーストワンになっておりますが、この宮城県もワーストツー、1.2%となっておりますが、東松島市も令和2年だと223人、平成22年で368人と、60%に減少していますが、この数字に対して市長はどう思われますでしょうか、今後この数字は上がっていくと思われますか。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 出生率なのですが、今言われたように、沖縄とかはそれなりに何とか維持できているのですが、東京を中心に含めて、特に宮城県もそういう意味では出生率は非常に低いということで、まさにある意味危機的な状況に入っているのではないかなと思っております。宮城県は、それでも最終的には転入が県全体として、東北全体からまた入ってきますから、何とか働く場とかもあって、雇用とか、大学なんかもありますから、意外と宮城県全体としては何とかなっているのですが、出生率が1.2とかというのは、本当に大変な状況です。  本市の計画で1.8というのが一つの基準ということで、計画は人口ビジョンでは出しておりますけれども、これは国も宮城県も1.8を使っている出生率でありますから、できるだけそれに近づけられるように、目標として我々も今回人口ビジョンなどでは1.8を使っております。  平成22年度で368人の1年間で生まれた子供が今回は223人というと、まさに4割減のような状況で、これも全く危機的な状況です。そのために、それを予測したわけではないのですが、本市としては今年度独自に仲人制度とか、あと結婚してすぐお祝金をやるとか、あと子育てしやすい環境ということで、他の地域との競争になっていますから、例えば夜8時までの延長保育が可能な保育園とか、あと夜7時まで延長可能な小学校の学童保育、そして18歳までの医療費無料化、そして教育についても全ての小中学校にエアコンを完備しながら、1人1台のタブレット端末を配置したGIGAスクール、そして電子黒板等々を使っているICT教育環境、そういうものを総合的にして、他の地域から東松島は子育て環境がいいねと、どちらかというと今の若い人たちは、やっぱりそういうところに重きを置いて生活の拠点を置くというのがありますので、そういう面で他の地域に負けないような環境、あとは先ほど言ったように、結婚していただけるようなものを、いろんなアイデアを出して募っていくと。あとは、交流人口、計画人口の中から何とかして東松島のリピーターを増やして、ここに住んでもらうような対応、様々なことをこれからもやっぱり努力していかなければ、この自治体で人口3万9,000人台なのですが、これを維持していくのは大変ではないかなと思っております。  県内の中では、市の中でも年間で1万人を超える人口減を起こしている自治体もありますから、そういう自治体というのはどうなのだろうということになってしまうのです。そういうことにならないように、働く場をしっかりとつくりながら、若い人たちに魅力を感じてもらえるようなまちにしていきたいと。そういうことで、少子化対策も含めてこれからやっぱり本市の震災復興、これまでは震災復興第一で、ハードを中心にやってきましたけれども、今後は心の復興を含めたソフトと併せて、こういう少子化対策、まさに少子化対策が地方創生の一丁目一番地になっているのではないかなと私は思っております。少子化対策を含めて全力を尽くしてまいりたいと思っております。 ○議長(小野幸男) 千葉 修一さん。 ◆5番(千葉修一) 回答大変ありがとうございます。私も仲人業務に頑張りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  では、(2)に行きたいと思います。(2)の質問ですけれども、産前産後ヘルパー事業とかファミリーサポート事業、子育て支援センター事業等を紹介するとともにとありますけれども、ただいま福島県の富岡町では、定期的に子供サロンなどが開かれ、絵本の読み聞かせやベビーマッサージ講座、育児の悩み、子供の成長の地域の何げない会話、そういう話が母親の癒やしとなっておりますけれども、今ここには紹介されても、これを取り入れるということが今若い奥様方にはなかなかできないと思っております。そこで、やっぱり市民センターを持ち回りとかで助産師さんとか、看護師さんを派遣して、相談をできる環境をつくるのも一つではないかと思っていますけれども、どうでしょうか。 ○議長(小野幸男) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長兼社会福祉事務所長(佐々木寿晴) ただいまの質問に回答いたします。  すばらしいご質問で、市民センターは地域の拠点となる施設でございます。そちらをぜひ今後活用しまして、前向きに進めてまいりたいと思います。 ○議長(小野幸男) 千葉 修一さん。
    ◆5番(千葉修一) 前向きに進めてもらうということなのですけれども、できるだけ速やかにしてもらいたいと思います。  では、次に移りたいと思います。(3)ですけれども、待機児童が渥美市長になって減ったとなっておりますけれども、今年の令和3年東松島市保育施設の入所状況についてというのがここに資料としてありますけれども、零歳児が全部で48人、1歳児が117名、2歳児が153名となっておりますけれども、ここでゼロ歳児の待機児が2名、1歳児が2名、2歳児が1名となっておりますけれども、これに対しての意見をちょっとお聞きしたいのですけれども。 ○議長(小野幸男) 暫時休憩します。    午後 1時42分 休憩                                              午後 1時42分 再開 ○議長(小野幸男) 再開します。  子育て支援課長。 ◎保健福祉部子育て支援課長(大槻敦) 千葉議員のご質問にお答えいたします。  こちらのほう、把握している手持ちの資料としては、4月1日現在でゼロ歳1名、1歳1名というふうな部分での待機児童ということでの資料をただいま持っておりまして、これについては結局保育所によって、議員もご承知のとおり、ゼロ歳の場合は保育士1人に対して3人の子供しか見られないとか、年齢ごとに配置する保育士も決まっておりまして、それからあと面積等もございますので、そういったことを加味しながら、毎年調整図って、年間については調整を図っていきながら進めている状況にございますので、引き続き各保育所長と協議しながら、待機児童を減らしていくということで、今年度も進めていきたいと考えております。 ○議長(小野幸男) 千葉 修一さん。 ◆5番(千葉修一) すばらしい回答をありがとうございます。まず、乳児を預けるというのは大変なことだと思っております。1人に対して3名、やはりその施設では4名、5名しか預けられないとは思いますけれども、そこを10名にするとかという、施設内でできるというのを検討してもらいたいと思います。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 例えば市の保育所というと、4歳とか5歳というのは大体30人ぐらいの定員になって、そして1歳とかというと10人とか、ゼロ歳は6人とかと、要するに今までの基準というのはどうしてもゼロ歳とか1歳についてはかなり狭くしているのです。建物そのものも。そういうもので、本市の保育士というのはそういう対応にしかなっていないというのがあるのですが、しかし今市民のニーズはゼロ歳、1歳児から預けたいということになっているのです。そういうものに対応し切れるような改善というのは、今後考えていかなければならないなと思っております。国、県ともそういうものについて今後相談していきたいと思っております。  そういう中で、対応も含めて、どうしても保育所については補助事業絡みで職員の配置も決まりますから、そういうところも含めて国、県との調整をこれから進めてまいりたいと思っております。 ○議長(小野幸男) 千葉 修一さん。 ◆5番(千葉修一) 大変ありがとうございます。  (4)につきましては、シラク3原則、これはもうほとんどこの内容に答えをいただきましたので、これで終わらせていただきます。  第2件目に移りたいと思います。道の駅構想について。市長のマニフェストには、道の駅構想が掲げられていますが、本市に道の駅を整備するのに当たり、他の駅との差別化を図り、本市独自の施設を造る必要があると考える。そこで、以下の点について問う。  (1)、大崎市のあ・ら・伊達な道の駅のように、有名ブランド店が出店すると集客が向上する傾向があるが、本市における道の駅構想においてそのようなテナントの誘致は検討しているのか。  (2)、近隣の道の駅にはない施設があると集客力が向上すると考えられるが、いかがか。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 千葉 修一議員の一般質問のうち、大綱2点目、(1)についてお答えいたします。  本市の道の駅構想については、令和2年4月に設置した庁内プロジェクトチームを中心に検討を進めている段階であります。道の駅を所管する国土交通省では、当初高速道路への道の駅設置は全国で例がなく、ハードルが高いとのことでしたが、国土交通行政に精通している宮城県選出の土井 亨衆議院議員さん、この方は衆議院の国土交通委員長であって、これまでは国土交通副大臣とか、復興副大臣を兼ねておる方です。宮城1区選出。そして、和田 政宗参議院議員、この方は前のときは参議院の国土交通大臣政務官という形で内閣の一員に入っている、この方も仙台出身でありますが、そういう人たちに、国土交通省で非常に力のある人たちに要望を続けた結果、令和5年10月の開業を目指すような形で、今国土交通省仙台河川国道事務所等のご理解をいただきながら、協議が今進んでいるところでございます。  現段階において、同事務所等も含めて、三陸自動車道から直接乗り入れるための事前協議を行っているというのが状況でございまして、それと併せて宮城県との建物建設に係る開発行為の事前協議、こういうものも一体となって進めております。今後さらに周辺の用地の問題を含めて全体計画、そして併せて直売所とか、食堂とか、各施設の具体的な検討を進めてまいります。  また、この直売所施設については、基本的には本市の農業、水産業の地域の産業の活性化につなげるために、基本的には私としては本市の農水産物や加工品など、地場産品を中心にしながら、まずは出したいと思いますし、あと基本的にはこの圏域、例えば石巻の鯨とか、笹かまとか、女川のサンマとか、そういう水産物、加工、そういうものを石巻圏域のすばらしいものをここの東松島市の道の駅で販売できれば、その魅力が上がってくるのではないかなと思っております。  本市、石巻圏域、さらに友好都市、例えば豊前市のハモとか、そういうことも含めて、更別の農産物、東根のサクランボなどはまさに日本一ですから、そういうところの産物、特産品、東松山市とか、太田市、東京大田区、そういうところも一緒にいろんなそれぞれの友好都市とか、そういうところの特産品も販売したいと。  ご質問の有名ブランドの出店について、これは恐らく岩出山のあ・ら・伊達な道の駅、あれをイメージしてのものです。もちろんそれも大いに結構なのですが、これだけに頼ることなく進めていきたいと考えております。そういうブランド品もある程度入れるというのは、それをシャットアウトする気もありませんが、ブランド品もそこにできれば入れていきたいなと思っております。  次に、(2)についてお答えいたします。近隣の道の駅にない施設とのご質問についてですが、本市が計画しているこの道の駅の第一の特徴は、全国でも前例がない高速道路から直接乗り入れる道の駅なのです。これはどこにもないわけでして、いろんなところで道の駅が隣にいいものができてこっちが傾いたとか、販売が傾いたとか、いろいろあるのですが、この高速道路の道の駅は、できているのは、例えば三陸道では春日だけですよね、高速道路から直接入れるのは。あとはありません。河北にある上品の郷なんかも、一旦一般道に落ちると。三滝堂も形上は一般道に落ちているような道路です。でも、三滝堂は高速道路のすぐ近くですから、若干高速道路から出入りしているような感じがしますけれども、形上は一般道に落ちている流れです。本市の場合はそういうものではありませんので、そこから入れる、そしてあと一方では、県道を経由して、市道百合子線を経由して一般道からも入れると。そして、ここの道の駅は高速道路100キロの区間でありながら、無料区間ですということです。だから、そういう面でお客さんも来やすいところではないかなと、そういうことで特徴があります。  第2の特徴は、1日約4万台の上下線通過交通があります。これも全部下り線もどのようにするかは、少なくとも上り線だけでも約2万台ありますから、その1割でも2,000台は入るということになったり、それをいかにうまく道の駅に乗り入れしてもらうような流れをきちっとつくっていくかというのは大事だと思います。  そのためには、道の駅としてのきちっとしたお客さんへの情報をしっかりと出せるとか、もちろんトイレとか、そういうもの、休憩施設も必要ですし、あと食べるところなんかもやはり大事ではないかなと思っております。あと、今男性より女性の皆さんが道の駅のファン結構いるのですよね、道の駅回って歩きたいというのが。そういうところを考えますと、やはり女性が好むようなものもありますし、本市の基幹産業である例えば農業とか、そういう野菜というのは本市は非常に強い場所ですから、千葉議員も市場とかそういうところ、十分にいろんなところを経験していますから、理解できると思いますが、例えば赤井地域とか大曲地域、小松、大塩とか、矢本、鹿妻含めて、やはり非常に野菜のいい産地なのです。前は野菜ロードといって、石巻鹿島台線を赤井の下区、中区、上区として、ここを野菜ロードとして一時皆さんでお店を、自分のうちで出したりしてやった経緯もあるのですから、そういうことを考えると、やはりそういう野菜なんかにも力を入れていくと、道の駅の魅力が出てくるのではないかなと思っております。  先ほど言ったように、あとは県道の新しい大塩の停車場線から直接百合子線を通って入れることです。  加えて、私は道の駅については松島基地のご厚意によりまして、現在松島基地で引退したブルーインパルスを設置しようとしておりまして、これも基地のほうにお願いして、やはり本市と言えばブルーインパルスと言われるような、そこにも高速道路のところに、道の駅のところにブルーインパルスが例えば2機並んで飛び立とうとしているようなところがあれば、これは何だかなって入ってくるようなことにもなると思っております。  これらの三陸道にはない特徴から、私は多くの集客が期待できるものと考えておりますし、さらに魅力的な直売所、食堂等のほか、利用者の利便性も考慮したEV充電施設、こういうものとか、ドッグラン、今家族で結構動物、犬なんかも一緒に連れて旅行したいという方もおりますから、ドッグランの設備、これなども検討しながら、今後も集客力を重要な視点にしながら、さらに検討を進めてまいりたいと思っております。 ○議長(小野幸男) 千葉 修一さん。 ◆5番(千葉修一) 先ほど市長からいただきましたけれども、農産物、確かに東松島市はすばらしい農産物があると思います。しかし、なぜか野菜に関してはブランド化されていないと。例えばチヂミホウレンソウとか、こういうのは有名でありますけれども、ネギとかコマツナ、いろいろ作られているものはたくさんありますけれども、なぜかこの地域のものというのは、この地域では売っていないのが正直なところであります。本当にいい商品は仙台に流れるとか、秋田に流れると。私も経験して、日本全国の道の駅を歩いてきましたけれども、30県ほど見てきましたけれども、やっぱり地元は地元で売るというのが、それが一番私はすばらしいものだと思っておりますし、やはり東松島のブランド、それを大いに有名にしていくことが必要であって、そうすると道の駅、あそこに行くと東松島市のこういう商品がある、ああいう商品があると、必ずそれを目がけて来ると思うのです。大ざっぱにただ並べただけでは来ないと私は思っていますし、それをできるだけ市がバックアップして、どのように売るとか、あとは商品の袋、東松島市のを作るとか。今道の駅がなくても、農業のバックアップもやっぱり私は必要だと思っていますので、作付するにしても1年前からそれが分かっていないと、農家さんたちは作ることもできないので、そういうこともやっぱり先々と説明することも必要ではないかと私は思っておりますけれども、どうでしょうか。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 今千葉議員の再質問を聞いて、まさにそのとおりだなと。千葉議員は、本当にいろんなところで商売もして、そこに参画してきたこれまでの経験というのは、そういう意味で非常に私も参考になります。  確かに東松島市の農産物、特に野菜は、非常に土もいいのでしょうけれども、まさにすごくいいものが取れているなといつでも思っております。本市にある石巻地方の花卉、青果の卸売市場あるのですが、そこでも矢本の野菜という形でやっぱり評価は高いのです。そういう面で、もちろんこれまでも例えば矢本と言えばネギ、ナガネギなんていうのは大体市場に共販で出している時代でした。そういうものも、ネギ等も含めて、あと最近はやっぱり冬はチヂミホウレンソウなんかもよくテレビで出ている状況で、全体的にいいものがたくさん取れていると。  そして、やっぱり冬になっても、あとは結構ハウスとか、あともちろんチヂミホウレンソウなんかは露地物で十分いいのでしょうけれども、そういうものも含めて、やはりここは冬でも特別寒くなるわけではないので、何とかいろいろな対策を講じれば冬でも生産できる体制、そしてハウスなんかも逆に冬になるとさんさんと太陽が入ってきますから、そういう面で私は産地としてはすばらしいものがあるなと。逆に、山元、亘理のイチゴなんかも有名で、ブランド化しているのですが、あれに匹敵する地域になっているのではないかなと。もちろんこちらでもトマトとか、キュウリとか、そういうもののハウスものもありますし、メロンなんかももう既に出していますから、そういう状況も踏まえて、できるだけ今後は地元の産品、ブランド化、そういうものに付け加えていきたいと思います。  そして、今本市としては農業法人、新たに震災後20法人ほどできまして、約30の農業法人がおります。そこの法人連絡協議会というのもつくっておりまして、今後そういうところとも連携しながら、やはりいいものを出していただくということだと思います。  あとは、やっぱり鮮度ですね、道の駅の魅力は鮮度。だから、鮮度はよくあ・ら・伊達な道の駅の場合は、生産者はいっぱい農家の人がおりますから、そこに直接そこの店長がもうこの品物が12時に売り切れるから、11時半までに持ってくるようにと、次々と電話かけるわけです。そして、産地はまさにそこは倉庫です。自分の畑が倉庫代わりになって、鮮度、取ってすぐ新しいものを次々と持ってくると。こういうものがやはり魅力的な道の駅になっていくのかなと思っておりますので、いろいろな知恵をいただきながら、やはり本市のいいものを発表したいなと思っています。  また、今農業のほうを言いましたが、本市の水産、例えば皇室献上のノリのできる浜とか、さらには普通のカキというと、製品まで3年ぐらいかかるところがあるのですが、本市の場合は北上川から、岩手から来る北上川の栄養源のある水が西回りで本市のほうに回ってきますし、鳴瀬吉田川から直接栄養源のある真水が入って、川から入ってくると。やはりその前はまさにすごいですね。カキなんかも1年で成長できて、生ガキとして商品化。他の地域と比べたら、生で食べたらすぐ分かるのですが、全然甘みが違って、まさにブランドなのです。  そういうものを踏まえて、この道の駅でもやっていくことが結果的には一次産業の振興につながるという観点で、私は道の駅構想を出しているということであります。よろしくご理解いただきます。 ○議長(小野幸男) 千葉 修一さん。 ◆5番(千葉修一) 私の考えと同じだと思っております。本当に市長がそれを実行してもらえれば、道の駅は大成功になると思いますので、よろしくお願いいたします。  続きまして、(2)のことですけれども、EV充電施設、ドッグランの新設を検討しておるとなっておりますけれども、今現在あそこの駐車場、なぜかトラックが夜の時間調整で、やっぱり夜走ってくると割安ということで、あそこでトラックが20台、30台現在止まって時間調整をしているところなので、そうすると道の駅ができると、そのトラックが邪魔と言ったらおかしくなりますけれども、トラックターミナルみたいなのを造って、分けてやるというのも必要ではないかと私は思っていますし、せっかくああいうトラックの方々が食堂を使ったりすると思うのですけれども、その他に仮眠施設とか、有料のシャワールームとか造っても、またほかにない施設だと思っておりますけれども、どう思いますでしょうか。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 現在の計画している面積というのがあるわけでございまして、その面積の中ではトラックターミナル的なところまでは計画していないのです。今トラックターミナルで多いのは、下り線なのです。止まっているのは。要するに、石巻に来る人たち、石巻方面に来る人たちが下り線のとき、朝にあそこに止めているのが多いので、こちらは上り線に造るわけですから、あとは現在の下り線のトラックターミナルも実際は狭くなっているのは事実ですから、これは国交省とこの辺の拡張できるかどうかも含めて検討させたいなと思っております。  新しいこちらの上り線の矢本パーキングの隣接するところには、トラックターミナルまでは造れないなと思っております。どちらかというと、やはりお客さんで、回転のいいやつで有効的に商売のほうをしたいのが我々ですので、そういう流れで考え的にはトラックターミナルまではいっていないということで理解いただきます。 ○議長(小野幸男) 千葉 修一さん。 ◆5番(千葉修一) 分かりました。これで終わらせていただきます。 ○議長(小野幸男) すみません、ちょっと休憩します。    午後 2時06分 休憩                                              午後 2時07分 再開 ○議長(小野幸男) 再開します。  次に、第9位、阿部 としゑさんの質問を許します。阿部 としゑさん。     〔11番 阿部 としゑ 登壇〕 ◆11番(阿部としゑ) 議長のお許しを得ましたので、さきに通告しておりました1点について質問いたします。  児童生徒の安全を問う。先頃白石第一小学校の校庭で防球ネットの木製支柱が折れ、児童2人が死傷した事故がありました。子供を持つ親や我々県民、市民にとっても心配な出来事でありました。県教育委員会は、県立学校と市町村教育委員会に対し、みやぎ学校安全基本指針などに基づく学校施設の安全点検を徹底するよう通知したとしていますが、以下の点について伺います。  (1)、みやぎ学校安全基本指針の具体的な内容について。  (2)、本市の安全点検の結果とその後の対応について。  (3)、学校施設以外の公園等の点検も必要と思うが。  (4)、今後の定期点検等への取組、地域や関係機関との連携等を盛り込んだ本市独自の分かりやすい学校安全基本指針を検討する考えはあるか。 ○議長(小野幸男) 市長。     〔市長 渥美 巖 登壇〕 ◎市長(渥美巖) 阿部 としゑ議員の一般質問のうち、大綱1点目、4項目の質問が出ておりますが、私からは(3)、学校施設以外の公園等の点検の関係でお答えいたします。  4月27日に白石市の小学校で発生した防球ネットの支柱が折れ、児童2人が死傷した事故を受け、4月30日の部課長会議において、私から市内公園や市所有施設について早急に点検するよう指示し、担当課で点検を行ったところ、安全上の問題はないことを確認しております。  なお、本市の建設部所管の公園施設については、公園利用者が安心して利用できるよう、年1回一般社団法人日本公園施設業協会認定の公園施設製品整備技師の資格を持つ者によって、遊具等の安全点検を行うとともに、市職員が直接年3回定期点検を行っているという状況でございます。 ○議長(小野幸男) 教育長。     〔教育長 志小田 美弘 登壇〕 ◎教育長(志小田美弘) 阿部 としゑ議員の一般質問のうち、大綱1点目の(1)についてお答えをいたします。  宮城県教育委員会が平成24年10月に策定したみやぎ学校安全基本指針は、東日本大震災の経験を踏まえ、地域や学校の特性に応じ、学校ごとのマニュアル作成や地域住民との連携による防災体制の強化など、災害安全、交通安全、そして生活安全の3領域が網羅されております。本指針では、具体的に危険を回避する力と他者や社会の安全に貢献できる心を育てることを狙いとし、その目的を達成するために安全教育、安全管理及び組織的な活動に取り組んでいく内容となっております。  次に、(2)についてお答えをいたします。白石第一小学校の事故報道を受けて、本市教育委員会としては直ちに市内小中学校及び幼稚園の木製支柱の設置状況の調査とともに、防球ネットやネットフェンス、遊具等の教職員による安全点検を実施し、その報告を受けて、必要な箇所について本市教育委員会が現地確認を行っており、いずれも異常はありませんでした。  また、5月12日付で宮城県から学校施設における防球ネットの安全点検調査の依頼があり、調査対象となった6校について再度点検を実施し、異常のない旨を県に報告しております。  最後に、(4)についてお答えをいたします。今後の定期点検等への取組については、防球ネットなどを含む学校施設の安全点検について、これまでも実施している教職員による毎月の安全点検を確実に実施するとともに、必要に応じて本市教育委員会による現場確認を行うなど、適切に対応してまいります。  なお、遊具等については、法令等に基づいた専門業者による定期的な点検を確実に実施し、常に安全な状態を維持するよう努めてまいります。  次に、本市独自の学校安全基本指針ですが、各学校ではみやぎ学校安全基本指針及び本市教育委員会で作成している学校防災マニュアルに基づき、学校安全と関連行事等を網羅した各校独自の防災・安全マニュアルを既に作成し、活用しております。このマニュアルには、定期点検、地域や関係機関との連携等についても記載されております。  加えて、このマニュアルは適宜本市防災課からの助言を反映させるとともに、これは年に4回定期的に実施しておりますが、毎年の防災主任者等の研修会の機会において、本市教育委員会指導主事と安全主幹教諭による点検を行うなど、継続して改善を加えております。  今後とも本市の学校防災マニュアルに基づき、児童生徒の安全を第一に、各学校における安全教育を計画的に進めてまいります。 ○議長(小野幸男) 阿部 としゑさん。 ◆11番(阿部としゑ) ただいま答弁をいただきました。防球ネットやネットフェンス、遊具等の教職員による安全点検を実施し、その報告を受けて必要な箇所については教育委員会が現地確認を行っており、いずれも異常がありませんでしたということで、大変安心はしました。  私は、新聞報道等、いろんなのを見まして、学校安全基本指針とは一体どういうものかというので、こういった資料を頂きました。ところが、このように膨大なものでありまして、よく読んでみますと、同じようなことが、はっきり言えばくどくどと何度も分かりにくく、理解しがたく書いてあるように思いました。  それで、この学校安全基本指針は、1番と2番まとめて質問しますが、東日本大震災後につくられたものであり、震災や防災に特に力を入れて書かれているのではないかと思いましたし、近年強風や暴風雨により、いろんな考えられない被害も出ておりますので、少しこの基本指針では弱いかなとも思われます。それで、第1章から第7章までありますが、分かりづらいと私は思いましたが、教育委員会のほうではどう思われましたか。 ○議長(小野幸男) 教育長。 ◎教育長(志小田美弘) 確かにこれは結構な厚さのものですので、ただこれはやっぱり県が作成している基本指針なものですから、必要なものを全部網羅しなくてはいけないという、そういうつくりですので、どうしても一定の分量にはなるのだろうなというふうに思っています。  震災については第1章です。第2章からは学校安全、それから安全教育、それから計画評価というふうになっています。確かにこのままだと、やはり少しボリュームがありますので、それでこの考え方に基づいて各市で策定しているマニュアルがあって、それに基づいて自校化しているという、もう少しダイエットしたものになっているということであります。使いづらいと意味がないですので、分かりやすいということは非常に大事だと思います。一定の分量にはなるのですけれども、これよりは少しダイエットしたものになっていると思います。  加えて、やはり使いやすいとか、動きやすいという、そういう観点というのはまさしく大事なものですから、防災の危機管理監などにも見ていただく機会があって、先ほど申し上げましたけれども、年4回防災主任担当会があるのですが、そこで持ち寄って相互点検をしたり、防災の危機管理監からチェックをしていただいたりというところで、つくって終わりではなくて、毎年不断に継続、改善を加えているということであります。 ○議長(小野幸男) 阿部 としゑさん。 ◆11番(阿部としゑ) この学校安全指針のほかに、令和3年4月にみやぎ学校安全基本指針の追補版が出ていましたが、これも震災から10年ということで、震災の教訓に基づいて策定されたものであり、特に大川小学校の判決の確定により、教育委員会や学校が負うべき安全確認義務や、そういったことを特にも詳しく書いてあるものだと理解しました。今確かに本当にこれではあまりに膨大な指針であると思って、私もなかなか理解しかねましたが、本市では年に4回集まっていろんなことを持ち寄って検討しているということなので、大変安心しました。  それで、第3番目に進みますが、本市では定期的に公園の遊具の点検などを行っているという回答でありましたが、市長が先ほど申しましたように、年に1回プロの方に、公園施設業協会の認定している方に詳しく見てもらって、さらに市職員が年3回定期点検を行っているということですが、私たちずっと市内をぐるぐる歩いてみますと、思いもよらないくらい公園で幼稚園、保育所の子供たちや小学校の低学年の子供たちなどが随分遊んでいるのですね、遊具やいろいろなもので。遊具ならず、かけっこをしてみたりして。父兄もいる方もいれば、全然野放しの方もいますし、現在は暴風雨とか強風によって、農家では居久根というのがありますけれども、居久根の杉なんか倒れることや、まずほとんどないに等しかったのが根っこ返りと私たち言うのですけれども、居久根の杉が倒れたり、道路に木が倒れてきたりということもあるのです。今まで本当に根っこ返りするなんて杉、ちょっと考えられないのですけれども、それで年に1回のほかに、市職員の3回の点検ということですが、強風や暴風雨が心配された次の日とかその翌日のときには、さらに点検回数を増やして、子供たちの安全を守ってもらいたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 本市の公園等の遊具は、基本的にはどっちかというと鉄製品とか、擬木とかが多いのです。木とかは、余りそこには、大きな木、大木はほとんどないです。低木等はありますけれども、それがひっくり返るようなことはないのではないかと思っております。  ただ、言われるようなことは、うちのほうでも木の遊具なんかもあるわけですから、それはやはり何年かすると腐食してくるのです。そういうものを点検のとき、もう駄目だということになれば、その時点で使用禁止にして、新しいものに替えるということで、新年度でもそういう予算を計上して対応しているということであります。点検、やれることにこしたことありませんので、これについては担当課で点検できるように、もう一回指示したいと思っております。 ○議長(小野幸男) 阿部 としゑさん。 ◆11番(阿部としゑ) ただいま答弁いただきました。  次に、4番目ですが、本市独自の学校安全基本指針に関してですが、本市ではみやぎ学校安全基本指針及び本市教育委員会が策定している学校防災マニュアルに基づき、学校の安全と関連行事等を網羅した独自の防災安全マニュアルを既に作成し、活用しているとあります。このマニュアルの中には、定期点検や地域や関連機関と連携して行っているということですが、既にできているということですので、安心しましたが、地域のボランティアやコミュニティ・スクール、本市では各市民センターには安心安全部会など、いろいろありますから、さらに数多くの皆さんを巻き込んで、見落としのない点検をさらに行っていってほしいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(小野幸男) 教育長。 ◎教育長(志小田美弘) まさしく安全点検というのは大事なわけで、大きく言えば3つのくくりの安全点検を学校ではやっているということになるのかなと思うのですが、まずは毎日の日常の安全点検というのがあります。これは授業ごとに行うし、あるいは朝、あるいは夕方、これは教頭が中心になることが多いのですけれども、もしくは安全主任ですけれども、巡視をして校舎、特別教室、体育館等々、あるいは校庭、これをやっています。  それから、定期の安全点検、先ほど答弁申し上げましたけれども、月1回の安全点検というのがあります。これは担当が決まっていて、それぞれの持ち場でということで。  それから、もう一つは、今学校行事の話も出ましたけれども、臨時の安全点検、これは学校行事であったり、地域の行事であったり、そういうタイミングに合わせて大丈夫かというものの前後の点検ということになります。  加えて、もう一つは、先ほど居久根の根っこ返りの話がありましたけれども、大雨であったり、大風であったり、地震であったり、そういうことがあった場合の安全点検、これは休みの日でも警報が出た場合には次の日学校に行って、8時までに報告をいただくというふうなことになっています。大きくその3つのくくりで安全点検をしています。  なお、校長会議の場所などで継続してお話ししていることは、特に日常の安全点検なのですけれども、日常の点検業務というのはマンネリ化するのです。ですから、慣れない工夫をしてくださいという話はしています。担当の場所をローテーションで回すとか、ずっと同じところだとやっぱりマンネリ化しますから、そういうふうにならない工夫をお願いしますということで、場所をローテーションで回すとか、チームを組んで、そのチームのメンバーを替えていくとか、そういうふうな慣れない、緩みの生じないような工夫も併せてお願いしますというふうな話もしています。  地域との関わりで言えば、まさしくコミュニティ・スクールで地域学校協働活動の部分などもあります。様々な遊具等の設置いただいたり、修理していただいたり、校庭の環境整備していただいたりとかありますので、引き続きそういう本市ならではの強み、その部分でも安全管理に効果的に取り組んでいけるように、取り組んでいきたいなと思っています。 ○議長(小野幸男) 阿部 としゑさん。 ◆11番(阿部としゑ) ただいま答弁いただきまして、安心しました。  それから、ちょっと話変わりますが、今年の運動会のとき、雨が降っていまして、私赤井小学校だったのですけれども、やんだり降ったりで大変でしたが、いっぱい父兄の方、校長先生はじめ、皆さん協力して砂を入れたり、ならしたりしていました。子供たちも含めて。ですから、学校の行事なんかあったとき、特に子供たちの通学路に関しても危険な箇所とかないか、学校で気づかないところでも父兄の方が気づいているところもあると思いますので、そういった点も父兄から吸い上げて、協力をしてもらうようにしたほうがいいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(小野幸男) 学校教育管理監。 ◎教育委員会教育部学校教育管理監(相沢進) それでは、私のほうから答えさせていただきます。  先ほど教育長も答弁しましたけれども、地域の方々のご協力というのはうんといただいているのです。それで、暴風雨とかあった場合、必ず次の朝に教職員、通学路を点検して歩くようにしています。それで、問題なく登校できるかどうか確認した上で、子供たちが登校できるようにしています。  また、今はメール配信がどんどんできるようになっておりますので、保護者から、または地域からの情報をいただいた場合に、危険箇所あったらその情報も保護者のほうに知らせるようにしておりますので、今後とも保護者の方、地域の方の連携、協力をいただくとともに、学校職員も子供たちの登下校の安全に努めてまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(小野幸男) 阿部 としゑさん。 ◆11番(阿部としゑ) よく理解できましたので、終わります。 ○議長(小野幸男) 暫時休憩します。    午後 2時31分 休憩                                              午後 2時39分 再開 ○議長(小野幸男) 再開します。  休憩前に引き続き一般質問を続行します。  次に、第10位、井出 方明さんの質問を許します。井出 方明さん。     〔3番 井出 方明 登壇〕 ◆3番(井出方明) 一般質問も中日で、トリということで、皆さんお疲れのことでしょうけれども、私も議員になって初めての質問ですので、いましばらくお付き合いお願いいたします。  特に部課長におかれましては、土日返上されてコロナワクチン接種のために尽力されて、おかげで私も2回目の接種を受けることができました。そのため、マスク外すことにも抵抗感なくなってまいりました。ありがとうございます。「ありがとうございます」は言ってはいけなかったので、感謝しております。 ○議長(小野幸男) そのとおりです。 ◆3番(井出方明) では、議長からお許しをいただきましたので、さきに通告しておきました内容について質問させていただきます。  まず、第1番目に、航空自衛隊松島基地との共存共栄についてでございます。松島基地は、旧海軍時代、そして米軍の占領下、それから航空自衛隊と、長年にわたってこのまちとともに歩み続けてまいりました。私も自衛隊生活40年の中で、約4分の1をこの基地で勤務させていただき、私の子供たちもこのまちで約10年間育てていただきました。そのような中、市長が共存共栄ということをうたっていただいていることについて、感謝しております。  ただし、この松島基地、我々にとってメリットだけでなく、デメリットの部分もございます。そういうものとうまく付き合っていくために、市のほうがどのように今お付き合いしているのか、これからどのようにするかについて、次の3点についてお考えを聞きたいと思います。  まず1点目、特にデメリットの部分です。航空安全、それから騒音問題、こういう点について聞かせていただきます。  2点目につきましては、逆にメリットの部分、航空自衛隊の存在によって財政的収入がございます。その中の現状における問題点と、今後それをどういうふうに取り扱っていくかというような点、特に歳入における交付金、それから防衛施設周辺の生活環境の整備等に関する法律3条と4条、これにつきましては特に騒音関係の問題です。それから、同法の8条関連の助成金と9条関連の交付金、これらについてのお考えを聞かせていただきます。  そして最後に、松島基地、こちらのほうを今後の観光資源として結構生かせる部分あると思いますので、その中におきまして観光交流人口の現在の動向に含めて、ブルーインパルス、それから松島基地の基地見学、こういうものをどういうふうに扱っていくかということを伺いたいと思います。 ○議長(小野幸男) 市長。     〔市長 渥美 巖 登壇〕 ◎市長(渥美巖) 井出 方明議員の一般質問のうち、大綱1点目の(1)についてお答えいたします。  航空自衛隊との関係、私の選挙のマニフェストでも松島基地との共存共栄、これを掲げております。そして、令和3年から令和7年度までの本市の総合計画、東松島市第2次総合計画後期基本計画の中においても松島基地との連携を掲げているということでございます。私の考えは、松島基地は本市にとって大きな財産であるということです。そして、隊員の皆さんは大きなすばらしい人材であるという、常々そういう考えで私は基地との関係をいろいろ構築しているという状況でございます。  そういう中で、今井出議員のほうからメリットの部分とデメリットの部分もありますよねと、まさしくそのとおりであります。それで、まずデメリットの部分、例えば航空機の騒音問題、あってはならないのですが、航空機の事故、この問題についてまずお答えいたしたいと思います。松島基地の航空機の騒音問題及び事故防止についてでありますが、まず騒音問題については松島基地に対して市民の理解を得るためには、やはり航空機の訓練飛行について、できるだけ市街地の上空を避けて訓練するようお願いしているというのがまず第一条件です。そのため、宮城県及び本市では、市内20か所に騒音測定器を設置しておりまして、基地の航空機の騒音状況を常時監視している状況であり、その状況を市のホームページで公表するような流れになっております。  そういう面で、航空機の騒音区域も、十数年前コンターそのものが縮小されていったりしたのです。あのとき、当時は県議だったのですが、縮小されてここから外れるとか逆にあって、その問題について私当時直接石破、自民党の基地関係の、そっちのほうのところまで行って、その原因とか含めて説明をいただいてきた経緯があるのですが、そういう騒音というのは、やはりその時期時期によってコンターが変わりつつあるし、基地としても常に音については敏感になっているということでございます。  特に今は朝8時過ぎからブルーインパルスの訓練なんかも始まりますけれども、我々からするとお昼休みは訓練休んでくれとか、様々なこちらの市民の要望等も入れてもらいながら、訓練を行っているということでございますし、朝のあれでも基地上空、市街地上空もやりますけれども、10時半頃からのやつは、どっちかというと金華山のほうに行って訓練するとか、いろんな流れでそれぞれ騒音対策にも配慮していただきながら、訓練やっていただいているという状況でございます。  次に、航空機の事故防止についてであります。これは、私も県議になってから本当に残念な事故というのがありまして、隊員の皆さんがそこで亡くなっている状況、金華山からの帰りとか、女川の山とかありました。ああいう事故というのは、やっぱりあってはならない事故ということになりまして、そういうことで私としては航空機の事故防止、毎年1月7日頃にブルーインパルスの初フライトをやるのですが、そのときは私が直接基地に出向きまして、基地司令に対しまして訓練の安全飛行、これが第一番目だということで申入れしておりますし、初フライトするときはそこからも見送りできるような場所に行って、パイロットの皆さんにそういう安全飛行をお願いしているような状況というのが今の状況です。  さらに、騒音対策と事故防止対策については、毎年東京で開催される防衛施設周辺整備全国協議会や、私が副会長を務める宮城県の防衛施設周辺整備事業促進協議会、こういうところにおいて防衛省及び東北防衛局等に対しまして要望活動を行っているというのが実態でございまして、今後も継続して行ってまいりたいと思っております。  次に、(2)についてお答えいたします。(2)については、逆にこれは基地があることによってのメリット的な部分でございますが、国有提供施設等所在市町村助成交付金、いわゆる基地交付金でございます。これは、自衛隊が所在する市町村に対して財政上の影響等を考慮し、使途が制限されない一般財源として交付されるものでありまして、令和2年度の実績は1億7,900万円となっております。  本市としては、必要額の確保を図るため、所管する総務省に直接加藤副市長が、元総務省、4年間そこに勤務して、今は次官さん、黒田次官さん等、様々な幹部の人たちとの面識ありますので、総務省は加藤副市長が行ってやってきてくれということで行ったり、そういう要望をしながら、私としては基地関係の全体の流れの中で、基地交付金についても、これは今のルールとしては、大体3年に1回ぐらいずつ総額を上げていくという制度にしているのです。そういう面で、3年に1回大体上げるという流れにしております。  そういう中で、要するに総額確保、それで基地についての税金というのは固定資産税をかけるわけにいかないのです。だから、基地交付金というのは基本的には対象資産価格、それで7割ぐらい交付しましょうと。あとの3割をそこのまちの財政事情とか基地との関係、こういうものを考慮して出しましょうという流れになるものですから、そういう面で基地との関係を良好なものにしておかないと、なかなかそれももらえないところもあるので、そういう流れは、私は努力しているつもりです。  また、防衛施設周辺の生活環境の整備に関する法律第3条の障害防止工事の助成、昨年度は矢本東小学校のプール改築、赤井南小学校の大規模改修に活用したところでありまして、さらに今年度は引き続き赤井南小学校の校舎の大規模改修で活用するとともに、来年度以降は矢本第一中学校のプールの改修や赤井小学校の体育館、大曲小学校の校舎改築等でこの第3条、障害防止工事、これに使う計画しております。これも全額来るとかではなく、基準額がありますから、その基準額の2分の1とか、いろいろ条件はありますが、補助メニューを着実に使っていくということです。  次に、同法第4条の住宅の防音工事の助成、平成18年度に防音区域が縮小されました。先ほど私言ったとおりですが、今後は改築した住宅等へも適用されるよう要望してまいります。これもドーナツ化対策とよく言われるのですが、市街化区域であってうち建てても、要するに法律の後に建てたところは防音工事の対象になりませんよというのがあるのです、一方では。しかし、一定の年限来たら、やっぱり入れてもらわないと困るというようなことで、これも要望活動を続けているというのが状況でございます。  また、民生安定施設の助成事業というのは8条助成金があります。私が市長に就任するまでは、どちらかというと阿部市長のときは災害がありまして、復興交付金事業のほうが率がいいものですから、そちらをずっと使ってきたということで、ほとんどこの8条なんかについては使ってこなかった経緯がありますが、私はもうそれだけではなくということで、あるものは全てどこからでも使いたいという方針で、就任してパークゴルフ場のクラブハウス、東松島消防署の移転新築、上町学習等供用施設のエレベーター設置工事とかバリアフリー、今始まっておりますが、市コミュニティーセンターの大規模改修、こういうものを行っておりますし、今後は市内に学習等供用施設が14か所ぐらいあるのですが、それらの改修とか、矢本運動公園のテニス場とか武道館、さらには図書館、こういうものを8条事案として防衛のほうに頭出しはさせていただいているという状況です。  また、特定防衛施設周辺整備交付金、要するに9条交付金というやつですが、これは例えば30年度から令和2年度までの3か年の平均だと、交付額は2億7,200万円ぐらい、毎年3年間平均で来ておりますから、これは東日本大震災以降は子ども医療費の助成に充てたり、ICT教育環境の整備、地域防災の維持運営費、そして市道改良等に広く活用しておりました。  今年度、これまでも百合子線とか、大塩地区の整備を行って、今年度は市道2路線の改良舗装工事及び子ども医療費助成を実施しており、今後も子ども医療費助成とともに、私としては市道整備等を含めたハード面を中心にこの9条交付金は使っていくべきだと思っております。  以上、本市としては今後も基地との共存共栄を基本とし、防衛省の予算を積極的に活用したいと考えており、予算額の確保とともに対象事業の拡大や補助率アップについて引き続き防衛省及び東北防衛局に要望してまいります。  次に、(3)についてお答えします。本市の観光交流人口の動向についてですが、市全体の観光客の入り込み数は、震災以降年々増加傾向にありましたが、昨年はコロナ禍の影響などによりまして減少しております。コロナ前は、約100万人ぐらいあったのですが、去年は60万人程度に下がっているという状況です。そういう形で、これもコロナが終息すれば観光客は、私はV字回復してくるのではないかなと思っております。  また、ブルーインパルスについては、井出議員が航空自衛隊松島基地に在籍時において、特にブルーインパルスの編隊長としてご活躍いただきましたことにより、今やブルーインパルスは全国的に非常に東松島ということで有名になっております。本市の知名度が上がり、まさに本市の重要な観光資源にもなっているということでございます。  このようなことから、本市としては東松島市観光ビジョンにおいて、ブルーインパルスを本市の観光資源として位置づけるとともに、航空自衛隊松島基地からは令和元年度に約5万6,000人の来場者があった航空祭、東松島夏まつり及び基地内滑走路でのサイクルイベントの開催等について協力いただいており、今後も松島基地の協力を得ながら観光客の増に向けて取組を進めてまいります。  また、このような中で、今年の航空祭、航空幹部の幕僚幹部のほうでは、やはりコロナ禍という中で、お祭りというのは難しいという判断になったようでございまして、そういうところから本市の航空祭は中止になりましたが、本市としては11月に市を挙げた産業祭を予定しているということで、基地主催の航空祭というのは今の基地としてはできないが、所在自治体のお祭りに協力することは可能であるという話もいただいておりますので、11月の産業祭ではブルーインパルスの飛行がなされるよう、今松島基地に要望しているところでございます。  なお、松島基地では通年で基地見学を受入れ可能とのことでありまして、見学者数については、航空祭とかを除いて平成30年が約3,200人、令和元年が約2,700人、令和2年が2,000人、コロナの関係で下がっているというような状況で、基地に入って広報で基地見学した人はこういう状況ということで伺っております。 ○議長(小野幸男) 井出 方明さん。 ◆3番(井出方明) まず、1番目のデメリットの部分について再質問させていただきます。  私も現役時代、今日は騒音測定があるので、ここの上を飛んでくれということで地図を渡されて、それぞれ測定する場所の上を飛んだりした経緯もございます。ただ、やはりこちらのほうへと再度やってまいりまして、地元の方々から、昔より音大きくなったのではないのとか、それとか前よりうるさいよねとかいうような声も聞こえたりすることがございます。逆に、感じなくなったよというような方もおられます。  ということで、先ほど市長の答弁にもあったように、騒音の測定を再度し直す、それとか設置場所の見直しを行うということをやはり施設局のほうに対して申入れすることが必要かなというところは痛感しているところでございます。  また、特に今日のように雲があって天気の悪いときは、いつも西向きに飛び上がっている飛行機が東向きに飛び上がるような風になります。そうしますと、逆に雲に遮られた音がまた下のほうに跳ね返ってきて、いつも青空で騒音測定やっているときとは違った数値が出ると思いますので、そういうようなときを踏まえた形での騒音測定、そういうものをやる必要があるのではないかなと考えておりますが、いかがでしょうか。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) まさに井出議員はパイロットとして、いろいろこれまでの経験等々もありますが、そのとおりだと思います。私たちも市政懇談会というのを矢本地区、矢本東市民センターとか、西市民センターでやるのですが、もちろん牛網地区なんかも含めて、やはりそれぞれ大変な騒音があります。そして、現在騒音測定を行っておりますが、固定局と移動局もありまして、やはりもう少し変えていかないと駄目だなと。私たちは、どちらかというと基地との信頼関係がありますから、通常の音で飛んでもらっているつもりはあるのですが、やはりそのときの雲の高さの問題とか、風の問題とか、いろいろあって、そこはなかなか。我々は、ふだんは静かで、測定するときは強く出してもらいたいというのがこちらの気持ちなのですが、基地のサイドはまたその逆のこともありますし、しかし私は設置場所の変更とか、そういうものは当然これからは要望していくべきだと思っていますし、移動可能なのはありますから、固定局以外に、それらも含めて十分変更場所を入れて、今通るルートの下になるべく置いて、正式に音の高さをチェックする、測定するというのが大事ではないかなと思っておりますので、そういう方向に今後も進めていきたいと思っております。 ○議長(小野幸男) 井出 方明さん。 ◆3番(井出方明) 騒音測定の問題、騒音の問題につきましては、理解いたしました。  もう一つの飛行安全の件についてでございますが、やはり私もちょうど30年前の7月4日、同僚を2名金華山沖で亡くしたという経験もございますし、それから9年たったときに、浜松で当時教えて卒業させた優秀な学生が訓練の帰り道、女川のほうで山中に突っ込んで亡くなったというような悲しい記憶もございます。ただ、航空自衛隊自体が飛行安全ということに力を入れておりまして、7月1日にも安全の日ということで、多分フライトはやらずに安全教育というものに力を入れてやっている成果が表れてきて、近年は大きな事故が起こっていないというふうに認識しております。  ただし、今こちらのほうで学んでいる戦闘機の操縦者のパイロットたち、同じ時代の学生たちの一人がアメリカにおきます事故でつい最近亡くなっております。だから、そういうような事故が起こったとき、基地側からの情報提供、それと併せて今後それをどういうふうに安全面に配慮していくかというような形での質問であるとか、報告というものは、連絡というものは、積極的に受けることをしておられますでしょうか。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 松島基地の関係で、やはり一番私も常々、もちろん市街地上空でブルーインパルス訓練していますから、気は抜けないというのはまさしくそのとおりです。これは、飛んでいるものですから、絶対に落ちないということはないわけで、やはりそこはいつも私の心配の種の一つでございます。  そういう中で、50年ぐらい前になりますか、例えば雫石上空で全日空との衝突事故があって、あのときも夏の暑い日だったのですが、今も松島基地ではその日、幹部の皆さんが雫石町の山中に行って手を合わせてきているような状況を聞いておりまして、やはりそういう事故というのは起こしてはならないものではないかなと思っておりますので、そこだけは常に基地との連携を取っておりますし、ちょっとした小さなことでも、基地のほうからこういう形で、例えばちょっと破片が落ちたと、落としてしまったとか、そういうことも含めて報告を受けているという状況でございます。  そういう面で、お互いに基地としてもあるときはしっかりとマスコミに対して公表して、様々なところは前向きに公表していただいているという状況で、非常にそういう面ではお互いに事故を起こさないためのいろんな連携を取りながらやっているというのが現実の姿ではないかなと思っております。  私たちは、常に無事故ということを、事故なしですよということで、無理しないでくださいということを常に言っておりますので、そういう中で基地は任務遂行に当たっていると感じております。 ○議長(小野幸男) 井出 方明さん。 ◆3番(井出方明) 基地との関係が非常に良好な状態にあるので、そういうような小さな部品の落下についても基地のほうから連絡があるというふうに理解させていただきました。  やはりブルーインパルスの基地上空訓練につきましても、私たちの頃は週に2回だけ限定ですよというようなのを毎日やったりとか、回数制限特に設けなくなってきているような部分もあるというふうに承知しております。それは、基地上空訓練は何で必要なのかというようなところ、海の上だけでは駄目なのかというようなところから、やはり陸地上空でやることにパイロットが慣れないと、実際の展示飛行のときに事故を起こしてしまう可能性がありますよというところを訴えてきた結果、市のほうもそれを了解していただいて、今のような訓練なされていると考えております。この訓練回数に制限とか、そういうものを設けるようなご意見とかはございますでしょうか。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) ブルーインパルスが10年前の東日本大震災のとき、九州新幹線の祝賀飛行という形で九州に行っていて難を逃れたわけでございます。しかし、その後二、三年、ここには帰ってこられませんでした。九州で毎日訓練しておりました。そういうとき、本市の経済界を含めて、やはりブルーインパルスに帰ってきてほしいという形で、いろんな要望活動を行っておりました。  そんなことがあって、ブルーインパルスは震災から、ちょっとあれですが、5年目あたりに帰ってきたとき、多くの市民が、まさに私もその一人だったのですが、涙を浮かべながら歓迎したという、それはやはり我々がずっとこれまでブルーインパルスというのは東松島市で、浜松の事故で行く場所がなくなったとき、当時の松島基地、矢本町がそういう形で、誘致するような形で来ていただいたという、そこからの流れで信頼関係があります。  そういうことを踏まえますとき、ブルーインパルスというのは、やっぱりある意味戦闘パイロットの任務というのは、松島基地は戦闘パイロットもありますが、ブルーインパルスは展示広報という、また大きな航空自衛隊の広報の一端を担っているということで、これはどこの国でも、アメリカであっても、フランスであっても、そういう展示のチームがあってやっているということを考えますと、やはりそれも一つの任務遂行の一環ではないかなと思っております。  私は今の状況で、もちろん週2回とか3回といっても、基本的には風の日とか、雨の日とか、梅雨とか、いろいろあるわけですから、そういうことで必ずその日に無理して飛ぶというより、通常のパターンで安全な天気のときにきちっと飛んで訓練していただくというのが一番いいのではないかなと思っております。  あと、我々言っているのは、要するに学校関係の諸行事とか、そういうときはできるだけ、様々な市内の大きな行事あるときは、その時間帯は調整してほしいということでの要望等は出させて、それは可能な限り守っていただいているというような状況です。 ○議長(小野幸男) 井出 方明さん。 ◆3番(井出方明) 今の答弁で(1)につきましては納得させていただきました。  続きまして、(2)についてお伺いしたいと思います。特に騒音関係に対する補助金というもの、そういうものについて3条関係は公共施設、学校とか、そういうものに対する部分でありますけれども、特に4条のほうの部分、これにつきましては例えば議長なんかも先日お話しされていたのですけれども、震災によって周りの家が流されてしまいましたよ、周りの立ち木がなくなってしまいましたよという形で、前より騒音うるさくなったのではないかというような部分があったりとか、そういうようなところから、この現状というものをしっかりと施設局のほうに伝えながら、さらに拡充していく必要があるのかなというふうに考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 4条について、住宅防音工事などが入るわけですが、震災後、例えばうちのほうで一番防音工事の対象になっておりました大曲浜地域とか、野蒜、牛網地域というのは、住宅がほとんど安全な場所に、高台に移転とかになってしまって、ある意味非常に少なくなってきているのが現実の姿です。だから、騒音に対する苦情なんかも、前は随分あったのですけれども、最近はあまりそういう苦情も来ていないということになります。  しかし、やはり風向き等がありますと、これは4機も5機も一斉に訓練に入れば、当然その音は来ますから、私はその音の分を常に市民に還元してもらうような体制、それが私の大きな任務だなと思って、様々な防衛の補助事業を採択してもらって、そしてここに普通の文科省補助よりも高率な防衛省の補助事業を導入することによって、市民の協力、理解が得られるのではないかということで進めているというのはそういう状況で、4条の住宅防音についても、さっき言ったように、法律ができた後にうち建てましたというところは対象にならないのが条件なのですが、しかしそれは建てて10年たって20年たったら変わってもいいのではないかとか、そういうことも踏まえて、要望はしているという状況です。 ○議長(小野幸男) 井出 方明さん。 ◆3番(井出方明) そういうような住宅に対しての補助も訴え続けていかれるということで、市長とともに私のほうもできるだけ尽力させていただきたいと思います。  続いて、やはりこの9条が適用されるということは、特定防衛施設ということで、特にジェットとか、そういうものを運用している飛行場であるとか、ほかにも自衛隊の施設全国にありますけれども、その中でも特定防衛施設関係の9条が適用されますよというような部分、それについてはやはり積極的に強く訴えかけて、さらに住民のためになるような金遣い、そういうものをやっていく必要あると思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 8条交付金については民生安定の施設ですし、それはある程度政策的なことで、こういう事業をしたいから今度何とかしてほしいとか、いろいろやれると。9条については交付金事業ですから、これについては総額をきちっと確保した中で、あとは使うのはどうかと、私はある程度使い道というのも見える化が大事だと思っているのです。大抵2億7,000万円近く来ている金の見える化というのが大事だなと。そうしないと、基地に対する理解というのは出てこないわけです。  そういう面で、子ども医療費の財源にも相当数、2億7,000万円の一部をつぎ込んでいますよと。そして、本市の場合は他の自治体に、この辺では女川とかは別な財政力豊かですから、やっていますけれども、そんなにそんなに市としてはやれないところの医療費18歳までの無料化とか、そういうものに使っていって、多くの理解をいただいているということでありますし、あと教育環境にも使わせていただいていると。やっぱり9条交付金を見える化することが大事ではないかなと思って、今後も私は建物とか道路を含めて9条交付金対象事業ということを出していくべきだと思っております。 ○議長(小野幸男) 井出 方明さん。 ◆3番(井出方明) よく理解できました。  それで、8条と9条、こちらのほうを両方とも予算の範囲内においてということが条文に盛り込まれております。今現在は、市長の主導の下、いろんな事業のためにそこのところを確保するために尽力されておりますけれども、やはりそれぞれの担当課のほうから、こういう事業をやりたいというようなものをどんどん上げてきていただきながら、そういうものを具現化させていくということが今後必要でありますし、ほかのところが使わないのであれば、うちの市のほうでその予算の範囲内においての部分を持ってくるということがいいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 今全国基地協議会、防衛施設周辺整備の協議会等々に出ますと、そこは役員さんが多いのですけれども、どこでももっとうちによこせ、うちのやつは足りないという、皆さんその合唱なのです。そういう中で、しかしそこはやはりつけるのは人ですから、そういう面で予算の範囲内でできるだけ対象にしてもらうような対応をこちらは進めております。  先日も、今回の市報等に、今日の新聞折り込みの市報等にも出しておりますが、東北防衛局長、熊谷局長に、めったにこちらに、その施設では来ないのですけれども、来ていただいて、例えば今後対象とする矢本のテニスコートの問題とか、あとは体育施設、武道館の問題とか、あと最初計画なかったのですが、図書館もついでに見てくれと。図書館についても、当初は矢本町で造った図書館で、今は鳴瀬と矢本が合併して東松島になった図書館なのだから、もっと大きいのが必要なのではないかとか、増築必要と、そういうのも急遽見てもらうとか、東北防衛局、ここがいろいろコントロールしているわけですから、やはりここに対してしっかりとトップに現地を見ていただくというのがまずはそのスタートなのです。その前の交渉として、本市の職員が精力的にそれぞれ東北防衛局の関係課に行って、いろいろと話ししてきております。  東北防衛局も30年、40年前と、今の考え方というのがかなり変わってきています。私が若いときは、そういうこと、ここまで配慮してくれないなと思うようなことも、今は親身になって聞いていただいて、まさに我々をパートナーとして一方では見てくれているなという感じがしておりまして、そういう面では東北防衛局さんにはいろんな面で多少の無理も認めていただいているということです。  それには、我々としても基地の任務遂行というのは、やはり基地の安定使用にあるのです。松島基地を安定的に使えるという、それが一番基地にとっては大事なことです。私は、安定使用に対して協力していくよということで、局長にもそういう話ししております。協力しますから、すべきものはしますから、こういう新規事業はぜひ何とか認めてほしいということで要望しているということです。そういうことです。 ○議長(小野幸男) 井出 方明さん。 ◆3番(井出方明) 今の答弁で理解させていただきました。  あと、(3)のところです。やはり30年前の金華山沖の事故の後、ブルーインパルス、各航空祭1年間休んでおりました。飛行自粛という形で、その間に安全対策を取りながら1年後から再開して、また航空祭へ出て行くようになりました。そうしたら、どういう現象が現れたかといいますと、大体各基地の航空祭のそれまでの観客数の約1.5倍、平均で約1.5倍の観客数が来られたという形でございます。ですから、このコロナ禍が終わってから、また航空祭であるとかイベントとかが行われますと、今まで以上のVの字というよりは、さらにそれを上回るような観光客が来る可能性がございます。ですから、そういうようなときにどういうふうに対応していくかというところ、逆に多くなり過ぎたら困りますよと、困ることはないのですけれども、そういうようなときの対策等も考えておく必要があると思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) まさにどこの基地の航空祭でも、ブルーインパルスが行く航空祭と、ブルーインパルスが行かないところの航空祭は雲泥の差があります。そこは、航空の上部で、ここは協力していただいているから行くべきだとか、いろいろな判断があってつけているようですが、本市の場合はここが母基地でありますから、ここでの航空祭には必ずやっていただくということです。そして、午前1回、午後1回、夏まつりの前日1回とかという形、これは2日間で3回もブルーインパルスを飛ばせる場所というのはここしかないのです。そういう面で、他の航空祭で飛ぶというのは、やはり井出議員ご案内のように、毎日そこで訓練しているわけでありませんので、気象とか、様々なところを配慮して、まずは安全飛行でやっているわけでしょうから、こちらはもう毎日ホームグラウンドで練習、訓練しているわけですから、難度の高いものはここでしか見られないと私は思っております。  そういう面で、航空祭に関する今後一番の心配は、やっぱり一気にお客さんが来られて、今でもそうなのですが、三陸道が前回の航空祭のときは松島北まで止まってしまいました。それで、警察から大変お叱りを受けたのです。そういう面で、警察では駐車場を含めた対応を常に求められているということでございます。  私とすれば、できるだけ公共施設、学校も含めて、そこに駐めていただいて、そこから歩いて基地に入っていただくと、間でなるべく消費もしてもらいたいという考えもありますので、そういう流れとしておりまして、今後航空祭、コロナ終われば物すごく、最近特にテレビなんかでも、様々な俳優さんとか女優さんがブルーインパルスに乗ったとか、いろんなことで見学に来ておりまして、そういうのを常にテレビでやっていますから、まさに全国的なファンが今いるということです。そういう面で、これを今後生かしていくと。  私とすれば、観光客のための時間帯に飛んでもらうということはどうかなと思っております。例えば11時頃とか、午後1時半からの時間帯とか、そしてこの時間に東松島に来ればブルーインパルスが、天気がよければ飛ぶのだということで、特に火、水、木、金あたりまでは、この3日間なり4日間は飛ぶのだということが固定していれば、観光にも大いに、観光バスなんかもそうしますとそこに合わせて来られるわけです。そういうものも今後考えていきたいなと思っております。 ○議長(小野幸男) 井出 方明さん。 ◆3番(井出方明) ただいまの答弁で十分理解させていただきました。基地と共にあり、共に栄えるということで、今後も積極的に進めていただきたいと思い、次の質問に移らせていただきます。  大綱の2番としまして、人口減少対策についてということで伺います。東松島市にとって、人口減少は非常に大きな問題であって、現在から適切な対応を取っていかなければ、今後大きな社会問題に発展するということは、もう重々承知のことと思います。その中におきまして、次の3項目についてお伺いします。  1つとしまして、東松島市の人口動向、特に私がいた頃の平成2年から令和2年までの約30年間、こちらにおける市民の全体数と新生児の出生数、それとあともう一つ重要なキーポイントとなる松島基地の隊員数、こちらのほうをその問題点と対策について伺いたいと思います。  2つ目としまして、人口減少対策といってもいろんな要素があると思いますが、その中におきましても少子化と、あと鳴瀬中央地区が指定されたような過疎化、それと今後問題になってくるところの高齢化、これについて計画している事項の問題点と対策。  それから、3つ目としまして、松島基地が以前のように隊員数が増えれば、問題がかなり解決する部分あると思います。新たな部隊を誘致するような積極的なお考えはあるのかどうかということについて伺いたいと思います。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 井出 方明議員の一般質問のうち、大綱2点目、(1)と(2)併せて、関連がありますので、答弁いたします。  本市の人口は、合併前の平成2年に矢本町と鳴瀬町の合計で、当時は4万400人、平成2年は4万400人、その後の増加により合併後の平成22年では、平成17年に合併していますから、合併後の平成22年、震災前、そのときは4万3,000人になりました。しかしながら、東日本大震災の影響によりまして、平成23年は残念ながら4万人に減少し、その後横ばいながら微減という状況、下がってきていまして、令和2年は約3万9,600人となっているという状況でございます。  今回の国勢調査について、昨年の10月にやっておりますが、この発表がまだ国のほうから来ておりませんが、3万9,000人台ではないかなと思っておりますが、決定した数字は近日中に来るのかなと思っております。発表になると。  そのうち、出生人口については、平成2年は414人、400人を超えておったのですが、その後やや減少して平成22年は363人、平成23年は322人、その後直近の令和2年では248人という形です。もう子供の生まれる数が急激に落ち込んでいるという状況でございます。  また、松島基地の隊員数については、松島基地の報告では平成2年度から平成7年度までは約1,400人でしたが、その後第22飛行隊の減員によりまして、平成12年度で約1,200人、さらに第21飛行隊の機種がT2型機からF2型機に変更したことに伴いました減員等もありまして、平成19年度では1,100人、平成24年度では約1,000人と、おおよその数字ですが、そういう形と伺っております。  次に、これらを踏まえた本市の人口減少対策についてでありますが、私としては本市が地方創生のトップランナーを目指す上で最も重要な課題は、人口の維持、確保であると考えております。これまでの4年間においても最大限の取組を行ってきたところでありまして、今後についても同様の考えで関係する取組を進めてまいります。  具体的には、これまでに全寮制の私立高校の誘致、民間保育所の夜8時までの延長保育拡大等を行ってきたところでありますし、さらには放課後児童クラブも夜1時間延長の7時までやっていると。子育て環境にいいようなということで出しておりますし、先ほどから話ししております18歳までの医療費無料化、こういうものを出して、とにかくここは住みよい、子育てしやすい、教育のしやすい場所だということで出しておりまして、今年度スタートの第2次総合計画の後期基本計画においても重点的に取り組むこととしたところでございます。  このため、先般地方創生・人口減少対策プロジェクトチームを発足させまして、具体的な取組として、今回の補正予算に出しておりますが、「好きです東松島おかえり事業」を上程して可決いただいたところであります。今後さらに具体的な人口減少対策の検討と推進を図ってまいりたいと思っております。  加えて、結婚の支援についても、新たに令和3年度から、今年度から結婚して東松島市に住民登録をした夫婦への結婚のお祝金として2万円、仲人さんへの奨励金として4万円を贈呈する政策を出しております。  さらに、出産への支援として、令和3年度は今回の補正予算によりまして特定不妊治療助成をさらに5万円上積みして、トータルで20万円にして出産希望世帯の経済負担軽減を図っております。  また、子育てについても、先ほど申し上げた民間保育所の延長保育時間の拡大とか、18歳までの子ども医療費の無料化、そして今後大曲小学校放課後児童クラブの新築整備に向けた取組を進めるなど、引き続き子育て環境の充実に努めてまいります。  過疎化については、今年度新たに本市鳴瀬地区が国から過疎地域に指定されたことから、今後関係する制度を有効に活用して、過疎地域の活性化の取組を進めてまいります。  最後に、高齢化についてですが、令和2年3月31日現在、本市の高齢化率が29.3%であり、宮城県内の市町村では下から10番目、35の中でいいほうには入っているのですが、年々この数字も上昇しているというのが現実の姿でございます。  こうした中で、健康寿命の延伸がますます重要になるため、これまでスポーツ健康都市を宣言しながら、宮城オルレ奥松島コースの設置とか、パークゴルフ場の開設などを行ってきており、今後も引き続き独り暮らしの高齢者の心のケアをなども行いながら、いきいき百歳体操というのは結構人気があるのです。こういうものも含めて、各種健診の受診率向上、これをやりながら、前に進めてまいりたいと思っております。  もちろんこの前に、今課題としてはコロナの特効薬と言われるようなワクチン接種、こういうものも高齢者を中心にいち早く接種完了させたいなと思っております。  次に、(3)についてお答えいたします。松島基地への新たな部隊の誘致についてでありますが、現在同基地の隊員数は約1,000人であります。今後も隊員の皆様に本市に居住していただくことが本市の人口減少対策に大きく寄与するものと考えております。  あとは、やはり退官した後、皆さん40年間とか、いろいろそれぞれの地域を回るわけですから、その中で一番住みよかったとか、一番環境がよかったとか、そういうところに東松島市がなれば、退官後仕事があればこちらでまたできるということもありますし、そういうものも大きな力になってくるのではないかなと思っております。  松島基地について、今後どのようにするかというのを本市でどうこうというのはなかなか難しいと思います。国全体としては、例えば陸上自衛隊が当面30年ぐらい前は北に戦力を置いたということで、北海道等に部隊を結集した時期もありました。しかし、今は南のほうに行っていると。逆に、今北海道のほうの陸上自衛隊を持っている自治体が、市民、町議会議員さん、党派を問わず行かないでくれと今言ったりして、逆に引き止めをやっているようなところもあると聞いております。  そういう面で、ある地域にとっては、自衛隊の隊員の数というのはやっぱり大きな問題でありまして、私としては、松島基地は戦闘パイロットの最終養成の教育部隊です。これは、ある意味特色、特性でありますから、こういうものをそのまま生かしていただきたいなと思って、その中での充実していく部分については問題ないのではないかなと思っております。  ただ、問題は、いつも心配なのは、やはり部隊が多くなって騒音が倍になるとか、そういうものがやはり一番の心配の種ですが、最終的にこれは国防でありまして、本市が誘致するとかなんとかというよりも、国全体としてその配置というのを考えるわけでしょうから、その中で決まるということになると思いますので、今後は防衛省、そして東北防衛局や松島基地、そういうところの動向を見守っていくというのが今の私の考えであります。  また、松島基地を退官された方々がその後も本市に住み続けていただくとともに、松島基地に勤務経験のある方もぜひ本市に戻って、お帰りしていただきたいものだなと、そういうことを今後も働きかけていきたいと思っております。 ○議長(小野幸男) 井出 方明さん。 ◆3番(井出方明) 市のほうも人口減少に対して、いろいろと検討、研究しておられるということは、東松島市人口ビジョン・第2期総合戦略、こちらのほうにも詳しく書かれていて、中身もよく読ませていただきました。対策取らなければこうなりますよと、対策取るとこのぐらいの水準で収まりますよということは理解できるものの、その対策を取ってもこのぐらいの水準になってしまいますよということは、将来的にやはりじり貧の方向になっているというふうにこちらからは読み取れます。  その中におきまして、渥美市長の主導の下、いろんな新しい考えの下、やっておられますけれども、そういう政策取られてのこの水準でしょうか、それともそういうアイデアが盛り込まれる前の水準でしょうか。そちらのほうを伺わせてください。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 一応これは平均数値とか、県の伸び率とか、人口の流れ、何にもしなければ3万3,000人とか、いろいろ流れはあるのですが、現在やってきたところまでは入れているという状況で、これからの部分は、今後それに行かないように、さらに下がらないような流れをとにかくつくっていきたいというのが現在の私の大きな役割だと思っております。  これは、日本全体がとにかく減少社会に突入していきますし、特に東北地方とか沿岸部、中心部から、宮城県で言えば仙台から離れている地域ほど、この人口の減少というのはどうしても防ぎようがないような状況があります。しかし、やはり本市として何かをきちっとアピールして、そしてこのまちが魅力的だとなれば、それは消滅自治体とかにはならないと私は思っておりますので、そういう方向で前に進めていきたいなと思っております。 ○議長(小野幸男) 井出 方明さん。 ◆3番(井出方明) そういうような政策をやはりいろんなアイデアとして、市長のみならず、各職員の方々もいろんなアイデアを出されながら、今後も引き続きやるとともに、スピード感を持ってやっていくということが必要なのかなと。おかえり東松島も、あと1年早ければ、私も引っ越しの費用をいただくことができたのですけれども、そういうところをスピード感を持ってやっていくことによって、下がるところが最初のところで角度を少しでも食い止めることによって、より効果が現れるのかなというふうに思慮しますが、いかがでしょうか。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) まさに井出議員おっしゃるとおりでございます。政策はスピード感ないと、これからは人口減少対策でも、市町村間の生き残りをかけた闘いといいますか、競争になります。そこで勝ち抜くためには、やはりアイデアとスピード感を持って、私は私一人のアイデアでなく、市民皆様の英知を結集し、そして職員の力を精いっぱい出してもらって、それに進んでいくというのが大事ではないかと思って、その方向で進めていきたいと思います。  そういう中では、やはり議会の皆さんのこういう様々な提言、人口減少対策の前向きな提言などは大いに参考にさせていただきたいなと思っておりますから、井出議員は全国各地、様々な地域を歩いておりましたし、空将補という、そういう役職までついた方でございますので、ぜひ大所高所からの意見をご期待しているところであります。 ○議長(小野幸男) 井出 方明さん。 ◆3番(井出方明) ほかの議員からの質問の答弁にもございましたので、(1)と(2)につきましては、理解させていただきました。  続きまして、(3)ですけれども、防衛省のほうに対して、もっと何か新しい、別に騒音を立てる飛行機の部隊だけではなくて、ほかの部隊も何かよこしてくれとばかり要求していると、足元を見られて、ではちょっとその分交付金の額減らそうかとかいうふうな形になってしまうかもしれませんので、直接は口出さなくても、やはり何か新しい部隊を防衛計画の大綱であるとか、中期防衛計画、こちらのほうのところでその土俵上にも上がらなければ、新しい部隊の誘致というものはできないと思うのです。ですから、例えば今の震災後のこの状況であれば、滑走路をあとこれだけなら延ばすことができる余地はありますよとか、そういうような新しい部隊を防衛省のほうとして必要とした、新しい機能を必要としたときに、我々はこういうような土俵をお膳立てすることができますよというようなところを審議しておくことが必要かなと。それができるのは、ちょうど今の全体が整ってくるこの時期がもう最後のチャンスかなと考えておりますが、いかがでしょうか。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) まさにそのとおりなのです。私も振り返ってみますと、松島基地に防空隊というのが来ることになったとき、当時何かとんでもないものが来るのだということで大騒ぎしたことがあったのです。ところが、それは現地に行って、私百里で見てきたのは肩にかけた程度で、それでまさにそういうものは全く、部隊、防空隊を呼んでも何ら問題なかったのですが、やはりいろんな問題が起きて騒いでしまったとか、いろいろあったり、例えば政府専用機の誘致など、本当はああいうのは本来であればうちあたりが私はよかったのではないかなと、今になっても思っているのですが、残念ながら千歳に行っているという状況です。そういうものもあります。  しかし、そこで政府専用機が来られないのは、今言ったように、こちらは滑走路の延長が2,700メートルです。やはり3,000メートルクラスは必要となるのです。いろんな面であります。今言われたように、滑走路の延長というのはやっぱり大事なことでありますし、もちろん先日の東京オリンピックの聖火到着、これもジャンボでしたけれども、あのジャンボが燃料満タンでここに下りられるかというと、やはり厳しいという状況、燃料空にしてこないと、なかなか下りられない、かなり少なくしないと下りられないとか、様々な条件があっての今回のジャンボの聖火到着ですから、本市の松島基地の滑走路そのものが今の部分だけしか対応できないようなものなのです。  そういうものを踏まえて、今後やはり基地の滑走路の延長などは十分にいい考えなども私示唆いただいたので、そういうところも踏まえて今後研究していいたいなと思っております。 ○議長(小野幸男) 井出 方明さん。 ◆3番(井出方明) ちょっと(1)のほうに一部戻ってしまう部分ございますけれども、答弁でいただいた中で、私が認識している松島基地の隊員数とちょっとそごがあるかもしれませんが、これは基地からの発表で、やはり隠しておかなければならない部分があるというふうに理解しております。  とはいうものの、この数字だけでも私がいた頃から比べると400名の隊員数が減っているということは、その家族も含めますと、その約1.5倍、600人近くの住民が減っているのではないのか。私なんかも2人目の子供はこちらの地で出生しましたし、そういうところを考えると、やはり隊員数が増えるための努力、その下準備というものが非常に今後必要なのかなと。隊員というものは、年齢が約20歳から50代半ばまでが一般的でございますので、常にその年齢に若返りながら隊員数が確保できると。この地において、新しい伴侶を見つけて結婚したり、それから子供を産んだりして、そのままこの地に住み着いている隊員も数多くおります。そういう仲間が私今回立つといったときに、支えてくれていたのも事実でありますけれども、そういうようなことを考えると、やはり表と裏はあると思いますけれども、新しい部隊を直接誘致する、もしくはそういう新しい部隊の建設、部隊の移転を考えている土俵に、この東松島市の松島基地というものを土俵の場に上げてやるような工作が必要かなと思いますが、いかがでしょうか。
    ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 井出議員言うように、例えば先ほど申し上げた人数というのは、やはり正確な今いる人数ではないと私も思っております。しかし、これは国防上の発表する人数でありますから、対敵国もいつこの数字をどこでどうするか分かりません。これは、やはりそういう発表ということで、お互いに理解していただきたいなと思っております。  あと、新しい基地との関係、この部隊をどうするか。例えば話がありましたように、第22飛行隊がなくなるときというのは、そんなにこちらでは当時危機感あったかどうか、私は分かりません。恐らく防衛本庁のほうで新田原に基地を持っていきたい、訓練基地を持っていって、あちらはファントムか何かをやるとか、三沢と分けたような状況の中で、ここの松島基地の役割、任務も変わったのではないかなと当時私は思っていましたけれども、やはりそういうものを考えると、上層部、最終的には防衛の長官とか、そして政府与党、そういうところがいろんな面で最終的には大きく関わってくると思っております。私のチャンネルも使いながら、そういうことの話合いを、今すぐここでどうのこうのと出す場面でもないと思いますので、いろいろ研究していきたいなと思っております。 ○議長(小野幸男) 井出 方明さん。 ◆3番(井出方明) そういう上層部が判断するときに、結局はこちらの市役所のほうでも同じように担当のところでいろんなアイデアを出しながらやっていくような形になりますので、そういうようなところへと今後示唆する役目というものを私のほうとしてもやらせていただきたいと思いますので、市のほうがそういう場に上げられるような体制づくり、どういうことができるのかなというような知恵を、逆に今後協力してやらせていただきたいと思います。というところで、2番目の質問については終わらせていただきます。  続きまして、3番目の質問に移らせていただきます。心の復興についてということで、市長のほうが推し進めておられるところの心の復興、心の復興・心のケア推進プロジェクト、こちらのほうも第2次総合計画基本計画、こちらのほうの中でもうたわれております。現状における問題点と課題について、次の3つについて伺いたいと思います。  1つとしましては、被災者のサポートセンターの運営状況。  それから、2番目としまして、心の復興支援。  それと、3番目としまして、魅力あるまちづくり、各種イベント等の開催、これらについて伺いたいと思います。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 井出 方明議員の一般質問のうち、大綱3点目についてお答えいたします。  まず、被災者サポートセンターの運営については、現在本市では東松島市社会福祉協議会に事業委託し、東松島市被災者サポートセンターを拠点として、災害公営住宅の入居者を中心に見守り活動等を行っており、段階的に地域での見守り活動へと移行しているところであります。  また、心の復興支援については、市の関係職員による東松島市「心の復興」推進チームを設置し、健康支援、コミュニティー再生支援、子供の学習支援、高齢者の生きがいづくり等の事業を実施しており、令和2年度の国の復興・創生期間終了後も引き続き国の補助を活用して取り組んでおります。  さらに、魅力あるまちづくりに向けた各種イベントについては、本市の「心の復興」事業補助金や宮城県の地域コミュニティー再生支援事業補助金、みやぎ地域復興支援助成金等を活用し、市内のNPOや各自治会を中心に工夫を凝らした特色ある事業が展開されております。  具体的には、あおい地区で被災元地を活用した住民参加型の農園による被災者や高齢者の生きがいづくり事業を実施しているほか、住民による住民の見守り事業を実施しており、本市の「心の復興」事業補助金及び宮城県のみやぎ地域復興支援助成金が活用されております。  また、本市では震災後10年目となる昨年度、震災復興伝承館をリニューアルし、震災の風化防止と防災教育、震災で犠牲となられた方への鎮魂の場として、さらなる活用を図っております。  さらに、これらの取組については、現在大きな問題点は特にありませんが、今後は財源確保とともに地域での見守り活動の確立が課題と考えております。このため、今後も国及び宮城県に財源確保の要望を行うとともに、被災した皆様に寄り添い、東松島市社会福祉協議会などの関係機関と連携して、切れ目のない支援を行ってまいります。 ○議長(小野幸男) 井出 方明さん。 ◆3番(井出方明) 最初の(1)でございますけれども、特に今社会福祉協議会のほうに事業委託というふうな形でお伺いしたのですけれども、私認識していたのは、3地区に分けて社会福祉協議会と、それからあとは真壁病院さん、それとあとはすみちゃんの家のほうに、3つに分けてやっていたというふうに認識しておりましたが、いかがでしょうか。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 今のやつは、地域包括支援センターのほうなのですね、今井出議員が言ったのは。こちらは被災者サポートセンターということでありまして、今年の4月から新たに鳴瀬地区を地域包括支援センターということで、きめ細かに従来2つのセンターでやっていた、今年からは3つにしたということで、矢本の東、西と鳴瀬地区と分けているのが今の地域包括支援センターでありますから、ご理解いただきます。 ○議長(小野幸男) 井出 方明さん。 ◆3番(井出方明) 大変失礼いたしました。ちょっと私の勉強不足でございました。  地域包括支援センター、3地区の部分におきましては、やはり特に副市長のあおい地区、そちらのほうで見守り隊の活動、非常に先進的にやっていただいているというふうに認識しております。  そういう中において、プラスあとちょっとした人件費で、もう少しきめ細やかなところができますよというような地域の方々のご意見もあります。ですので、昨日からの答弁の中にも各まちづくり協議会、こちらのほうに予算を分配していると同じぐらいの予算が、同額近くの予算が3つのところに分配されておりますので、そのうち幾らかでも配分することによって、さらにきめ細やかな見守り隊の活動というものができるのではないかと。例えば市報であるとか、そういうものを各家庭にお届けするようなところも、見守り隊の活動に合わせながら区長さんの負担を減らしていくというような形もできると思いますので、いろんなアイデアプラス、やはりそこにはボランティアだけではできない部分がございますので、今後そういうような細かな部分というもののところについてまで配慮できるようなお考えはございますでしょうか。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 地域包括支援センターも含めて、あおい地区の現在の見守り活動とか、コミュニティー再生活動とかやって、私は県議時代から県の予算の中でそれを持ってきてあおい地区なんかにやってもらって、一つのモデルにしようなということでやってきておりました。あおい地区の小野自治会長をはじめ、今3つの自治会があるのですが、それぞれが今やはり被災地の中で一番活動して、自立に向けて頑張っているのが私はあおい地区だと思っております。皆さんの考え方も、日本一のまちをつくろうという非常に高い目標を持って、自治意識、自分たちのことは自分たちでやろうというのを持っておりますので、可能な限りそこで自立できるものは一つのモデルケースとして応援していきたいなと考えております。 ○議長(小野幸男) 井出 方明さん。 ◆3番(井出方明) 自立ということの気持ち自体がやはり心の復興につながってくるのではないかというふうに思っております。  それとともに、やはり実際に震災に遭わなくても、その後、震災当時は記憶がなかった、もしくはまだ生まれていなかったというようなお子様たちが育ってきている中においても、心の健康が保たれていないようなお子様たちがいるというふうに、結構多くいるようにこちらに来て認識しております。ですから、やはり以前からの住民を含めて、そういう心の健康を保つための施策というものが今後必要になると思いますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) まさに体だけでなく、一番はやっぱり心の復興、心の健康、そういうものが大事だと思っております。これらについても、今後行政、市長部局だけでなく、教育委員会とも連携しながら、やはりそういうところまで行き届くように、今後研究してまいりたいなと思っております。 ○議長(小野幸男) 井出 方明さん。 ◆3番(井出方明) 時間もなくなってまいりましたので、一番最後の魅力あるまちづくり、各種イベント等の開催ということに関して、2年前の平成31年3月3日、久しぶりに鳴瀬かき祭りということで、ある企業と、それから周りの自治体、業者が協働してやったところ、1日で8,500人ものお客さんに来ていただいて、それでこんなに人が来るはずではないと、予想以上のお客さんに来ていただいたおかげで、業者さんなんかが用意していたものが大体お昼ぐらいまでに売り切れてしまったと。そして、その打ち上げの席で実際に被災された方が、被災以降初めてこんなに心の底から笑えたというような声も聞こえました。  それからまた、先日矢本の駅前で行われたサンドアートのお披露目会のときに保坂さんが言っておられたのが、最初にこのまちでサンドアートをつくったときに、それまで震災以来浜辺に足を向けることのできなかった人が浜辺に来ることができましたというようなお話も聞いておりますし、その翌年に旧野蒜小学校の体育館跡地でつくったときのお披露目会では、やはりそのイベントのときは来られなくても、その後に花束をささげることができました、ようやくここに戻ってくることができましたと、涙ながらに訴えられるような人々の姿も見ております。  ですから、そういうことを考えますと、心の復興というものはそれぞれ人の考え方によって違ったものとなっている、その手助けをするのがやはり行政の仕事であるというふうに考えますので、これから各まちの業者等が主導していろんなイベントとかやったりしていく部分もあると思いますけれども、行政のほうとしてもそういう心の復興を考えたイベントづくり、もしくはそのイベントをやるところに対する協力というものが必要かなと思っておりますが、いかがでしょうか。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) まさに心の復興ということに関して、それぞれのふるさとの様々な祭りとかあると思います。特に今井出議員が言ったのは、鳴瀬のかき祭りというのは、震災前から非常に人気のお祭りでした。例えば野蒜の奥松島運動公園などでいっぱいになって、それこそやっていたことも思い出します。しかし、震災でそういうものがほとんどできなかったというのは、やはり多くの皆さんがまた当時のことを何かやってみたいとか、当時の祭りをもう一回やりたいとか、みんなそういう願いがあると思います。  現在はコロナ禍で、今はなかなかできないような状況で、みんなそれぞれ不完全燃焼のところが結構あると思っておりますが、コロナを早く終息さて、そういう祭りができるような体制を一日も早く、本市だけでなく宮城県全体、国全体としてつくっていくのが大事だと思いますし、そういう面でも例えば東京オリンピックなんかも一つの起爆剤になってくるのかなと。ぜひ東京オリンピックもコロナ終息させたということを全世界に発信できるお祭りにしてほしいなと思っております。  今後お祭りをやる皆さんへの支援の在り方、こういうものもやはり心の復興の事業として今後いろいろ協力いただく部分もあると思いますし、しっかりと新しいイベントの持ち方、どこまで市が支援できるか、そしてどこまで市がそこに入れるか。しかし、多くの皆さんはお祭りというのをやっぱり待っているわけです。この頃、ここ2年ほどは、祭りという祭り、本当に何もなくなって、寂しい限りというのを多くの人に私は言われています。政治の原点は、よく祭りとかにあると言われておりますし、そういうところというのはやっぱり大事なことなのだなと、改めてこの震災後思っておりましたし、今後この頃のコロナ禍の中でもそういう思いをしております。しっかりと祭りというものについて応援できるように研究させていただきます。 ○議長(小野幸男) 井出 方明さん。 ◆3番(井出方明) 大変貴重な答弁ありがとうございます。「ありがとうございます」は失礼いたしました。  というところで、今後市長の指導力の下、一刻も早くコロナのワクチン接種を済ませて、市民が安心して住み続けられ、イベントも開催できるような状況になることを祈念して、終わらせていただきます。 ○議長(小野幸男) 以上で本日の日程は全部終了しました。  本日の会議はこれにて閉じ、散会といたします。...