• "委員長 以後"(/)
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  1. 世田谷区議会 2011-12-19
    平成23年 12月 区民生活常任委員会-12月19日-01号


    取得元: 世田谷区議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-04
    平成23年 12月 区民生活常任委員会-12月19日-01号平成23年 12月 区民生活常任委員会 世田谷区議会区民生活常任委員会会議録第十五号 平成二十三年十二月十九日(月曜日)  場  所 第三委員会室  出席委員(十名)    委員長         諸星養一    副委員長        桜井純子                小泉たま子                宍戸のりお                三井みほこ                平塚敬二                江口じゅん子                桃野よしふみ                あべ力也                ひうち優子  事務局職員    議事担当係長      小野貴博    調査係主事       流石 旭  出席説明員    副区長         秋山由美子
      世田谷総合支所    総合支所長       城倉 茂   玉川総合支所    総合支所長       堀川能男   砧総合支所    総合支所長       田中 茂    地域振興課長      坂本雄治   烏山総合支所    副支所長        野徳浩保   生活文化部    部長          金澤博志    市民活動推進課長    澤谷 昇    文化・国際課長     花房千里   スポーツ振興担当部    部長          菅井芳彦    スポーツ振興課長    鈴木孝之   産業政策部    商業課長        進藤達夫    工業・雇用促進課長   木本義彦    都市農業課長      齋藤幸夫   清掃・リサイクル部    部長          板谷雅光    管理課長        原田茂実    事業課長        阿部晃一    砧清掃事務所長     岩渕博英   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇ 本日の会議に付した事件  1.報告事項   (1) 世田谷区実施計画・行政経営改革計画検討状況について   (2) 国における地方分権改革について(区民生活常任委員会所管分)   (3) 世田谷区立祖師谷区民集会所会議室の一部利用休止について   (4) 世田谷区デジタル映像コンテンツ産業誘致集積支援事業検証委員会の設置について   (5) 世田谷区における新たな「学問の創造と交流の場」の構築について   (6) 世田谷市民大学受講料の改定について   (7) 「世田谷芸術百華二〇一一」の結果報告について   (8) 世田谷区立北烏山学童・ふれあい農園の閉園について   (9) 世田谷清掃工場の状況について   (10) 自動車事故の発生について   (11) その他  2.資料配付   (1) 【ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)推進事業】地域で遊ぼう!ファミリーデー★キャンペーンの開催結果について  3.協議事項   (1) 次回委員会の開催について   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇     午前十時開議 ○諸星養一 委員長 ただいまから区民生活常任委員会を開会いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○諸星養一 委員長 本日は、報告事項の聴取等を行います。  1報告事項の聴取に入ります。  (1)世田谷区実施計画・行政経営改革計画検討状況について、理事者の説明を求めます。 ◎澤谷 市民活動推進課長 それでは、世田谷区実施計画・行政経営改革計画の検討状況についてご報告いたします。また、世田谷区実施計画・行政経営計画素案パブリックコメントの実施結果を取りまとめましたので、あわせてご報告いたします。  なお、本件は五常任委員会のあわせの報告でございます。  現在、平成二十四年度から平成二十五年度までの世田谷区実施計画・行政経営改革計画の策定作業を平成二十四年度当初予算編成とあわせて進めてございます。また、この九月に実施計画・行政経営改革計画素案をお示しし、十月に「区のおしらせ」特集号を発行するとともに、パブリックコメントを行い、いただいたご意見と区の見解を整理しているところでございます。来年二月に実施計画・行政経営改革計画案をお示しする予定ですが、素案からの変更点を中心に現時点での実施計画・行政経営改革計画の検討状況をご報告いたします。  恐れ入りますが、資料1をごらんください。素案から検討を進め、ねらいや事業内容、取り組み内容等をまとめてございます。素案から事業名や取り組み項目を新たに追加、修正したもの、事業内容や取り組み内容を追加、修正、具体化したものについて、下線を引いてございます。  七ページをごらんください。第二章、実施計画事業体系図でございます。素案から変更になった事業名は二つで、次のとおりでございます。事業番号0302交通バリアフリーの推進から公共交通施設のユニバーサルデザインによる整備の推進に修正してございます。次に、事業番号1802、八ページにございます。生涯学習の推進から生涯学習・郷土の歴史文化の振興に修正してございます。  新規に追加された事業は一つで、事業番号は1805の世田谷区における「学問の創造と交流の場」の再構築でございます。  また、教育の情報化の推進は経常事業として実施することとしまして、実施計画から項目を削除してございます。実施計画事業を構成する事業数は五十五事業で、素案からの変更はございません。次ページ以降に詳細な記載がございます。  次に、九〇ページをごらんください。第三章、行政経営改革計画事業体系でございます。素案では、四十四の取り組みでしたが、これから申し上げます十の取り組みを追加しまして、五十四の取り組みとなってございます。追加項目としましては、602から604まで公共施設の経営改善の取り組みを具体的にお示ししてございます。605、606は、委託事業の見直しの取り組みを具体的にお示ししてございます。619、620につきましては、取り組みの追加でございます。902につきましては、区有財産の有効活用の取り組みを追加してございます。次に、909、910につきましては、税外収入確保の推進の取り組みを追加してございます。  以上が新たに追加した取り組みです。  613の高齢者福祉施策におきます給付事業の見直しについては、具体的な事業を右側に四つ記載してございます。  次ページ以降は、行政経営改革計画事業について詳細な記載がございますので、後ほどごらんください。  恐れ入ります。もう一つの資料2でございます。パブリックコメントの実施結果をまとめたものでございます。パブリックコメントの募集につきましては、十月二十一日から十一月十一日まで行いまして、いただいたご意見は四百二十二人、意見件数は六百七十六件、うち実施計画につきましては三百八件、行政経営改革計画につきましては三百六十八件でございました。それぞれの内訳は後ほどご参照ください。  来年二月に計画案を報告する際に、パブリックコメントに対する区の見解もお示しする予定でございます。  ここでかがみ文にお戻りください。3です。今後の予定でございます。本日常任委員会にご報告いたしました後、予算編成結果、パブリックコメントに対する区の見解を反映させ、実施計画・行政経営改革計画案を作成してまいります。以下、記載のとおりのスケジュールで行ってまいります。  ご報告は以上です。 ○諸星養一 委員長 それでは、ただいまの説明に対しましてご質疑がありましたら、どうぞ。 ◆あべ力也 委員 まず、実施計画のほうですけれども、修正が今回何件か出ておりますけれども、今回の検討をして、修正を加えた経過というんですか、その点についてはちょっとお話がなかったかなと思うんですけれども、どういう経過があってそういう修正に至ったのかということをまずお聞きしたい。  あと、パブリックコメントのほうでありますけれども、実施計画と行政経営改革計画の素案に関するパブリックコメントというのは、世田谷区にとってはかなり大事な計画ですね。このパブリックコメントを実施する期間が十月二十一日から十一月十一日という大変短い期間で行われて、お出しになった方が四百二十二人、八十八万人いる中の四百二十二人しか意見が上がってきていないということもちょっといかがかなと思うんですが、このパブリックコメントを実施するに当たっての期間がもうちょっと、例えば一カ月間をやるということは考えられなかったのか、今後の考え方も含めて伺いたいと思います。 ◎澤谷 市民活動推進課長 まず、今回のご報告の経過でございますが、素案としまして、九月二十六日の区民生活委員会、他の委員会等で素案についてご報告させていただきました。それから、私が今申し上げましたとおり、追加項目等を入れてきたわけなんですが、その間、第三回定例会、それから第四回定例会も踏まえて、議会からのご指摘、ご意見等も踏まえた結果、経過を踏まえまして、今回実施計画あるいは改革計画案をお示ししてございます。  また、今回パブリックコメント等をいただいておりますが、これは今現在予算編成作業中ということでもございますので、各所管からの意見を踏まえて、この間、実施計画案の現在の段階に来たということでお考えいただければと思います。  それから、あべ委員が今おっしゃったように、パブリックコメントの期間についてですが、今回六百七十六件ということで、少ないというご意見もありますが、区としましては大変多くのご意見をいただいたということで、区民の関心も高いということで区としては考えてございます。今後、こういったご意見等は、区長も目を通されておりますし、各所管のほうでもこれらの回答文をつくりながら、予算にできるだけ反映するよう、また、賛否ございます。ですから、その辺も含めまして、今予算編成作業を行っているという状況でございます。 ◆あべ力也 委員 回答いただいたその意見は、今回多かったというようなご判断なんでしょうけれども、パブリックコメントとしてつるす作業をする場合、もうちょっと期間を一カ月ぐらいとったほうがいいのかなというふうに思いますので、その辺は今後の検討の課題としていただきたいと思います。  それで、あとパブリックコメントが求めている内容がいろいろ交差をしているというか、幾つか重なっているという状況の中で、全く区民の方がそれぞれのものを見て、それぞれ意見を出すといったときに、ある程度の時間も必要なのかなと思うので、その辺は配慮をしていただいたほうがいいのかなというふうに思います。今後の課題にしていただければと思います。 ◆桃野よしふみ 委員 関連して教えてください。今たくさんの意見をいただいたということで説明がありましたけれども、大体パブリックコメントを実施する場合の状況、受け付け人数だとか、件数だとかというのは、定量的にとらえて、今回の分とその他の事例と比べて量的にはどうなんですか。大体変わらないぐらいの量だとか、今回は特に何%ぐらい多いんだとか、数字でいうとどれぐらいの状況になっているんですか。 ◎澤谷 市民活動推進課長 今回パブリックコメントにつきましては、実施計画、行政経営改革計画の素案の資料2の件数は記載のとおりでございますけれども、現在、各所管でこういった計画物につきましては、ほとんど区民の意見を聞くということで、パブリックコメントを実施している状況でございます。私自身はほかの領域の部分、あるいは他の計画のパブリックコメントとこのパブリックコメントの比較の数値は今持ち合わせておりませんので、後ほど調べさせていただきます。 ◆江口じゅん子 委員 この検討状況報告の資料1を拝見させていただきますと、区民生活領域でも、施設使用料の見直しですとか、区民農園ですとか、この領域でもさまざまな区民の皆様の利用者負担などの見直しが挙げられております。パブリックコメントを拝見させていただきますと、こちらもさまざまな意見がありまして、そういった利用者負担は見直しではないかという声もある一方、やはりこれ以上の利用者負担は困るという声も多いかと思います。現在、このパブリックコメント、まだ集計はされていない、ざっとこういった意見が出ておりますけれども、利用者負担ということに関してはどういった意見があるのか教えていただきたいと思います。 ◎澤谷 市民活動推進課長 利用者負担につきましては、当然区民の方からしますと、利用者負担という観点からいうと、低廉な料金でということは当然一般区民の方はお考えになると思いますけれども、かつそういう意見ではありませんで、一方で、現在の厳しい状況をかんがみますと、負担額もやむを得ないというような意見もあるように伺っております。  各使用料の考え方については、それぞれの所管が、今まとめている政策経営部と議論しながら進めております。また、実施計画、行政経営改革計画の素案につきましては、最終的に今議会でのこういったご意見も踏まえながら、最終的に二月にまたこういった形で報告させていただく。また、パブリックコメントの結果につきましても、二月の段階で区の考えをお知らせしていくということで今進めておりますので、そういった意見も伝えていきたいというふうに考えております。 ◆江口じゅん子 委員 これまで利用者負担なども、区民生活のさまざまな分野に関する問題に関しては、区長が議会の答弁で区民生活が厳しいのは承知しているというふうに言っております。ぜひ区民生活のさまざまな状況、この世田谷区でも生活保護受給者がふえているなど、本当に低所得者への対策というのも必要だと思います。パブリックコメントの区民のそうした声をぜひ反映に生かしていただきたいと思います。要望です。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○諸星養一 委員長 (2)国における地方分権改革について(区民生活常任委員会所管分)について、説明を求めます。 ◎澤谷 市民活動推進課長 それでは、国におきます地方分権改革につきましてご報告させていただきます。  本件は、十二月五日開催の地方分権・地域行政制度対策等特別委員会でご報告申し上げました地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律――いわゆる地域主権一括法でございます――の公布に伴いまして、権限移譲の方向性についてのご報告でございます。特別区では、本法律によります権限移譲等への対応を区長会方針、平成二十二年に出ておりますが、これに基づきまして、各主管部長会におきまして、区の影響等の検討を行いまして、十一月二十八日の企画財政担当部長会でその検討状況が報告されました。今般は、区民生活常任委員会所管分につきまして、その内容についてご説明申し上げます。  まず初めに、1の(1)義務づけ、枠づけの見直しについてご説明いたします。アの義務づけ、枠づけの見直しの区が条例等を制定する必要のある法令の条例事項は、いずれの法令におきましても、各区対応と整理されております。  恐れ入ります。資料1をごらんください。上段に記載がございます義務づけ、枠づけの見直しについて、十二の法令が関連しますが、同区民生活委員会所管では、12の清掃主管部長会での廃棄物の処理及び清掃に関する法律が該当し、平成二十四年中の定例会への条例改正案を上程することと予定してございます。  かがみ文に戻っていただきまして、イの義務づけ、枠づけの見直しのうち、都との調整等が必要な法令につきましては、資料に記載のとおり、今後対応してまいります。  次に、裏面に移って、(2)のアです。区への権限移譲の区が条例等を制定する必要のある法令につきましては、都から説明会等により情報提供が行われ、二十四年四月の条例制定に向けて準備を進めているところでございます。区民生活委員会所管分としましては、資料1の1工場立地法がございますが、該当六区において都から情報を得ながら、準備が進められており、世田谷区では該当いたしません。  イの区への権限移譲の都からの情報提供、助言、研修協力等が必要とされた法令についてと、ウの区への権限移譲の関連事務をあわせて移譲が望ましいとされた法令につきましては、同委員会には対象はございません。  なお、資料2でそれぞれの主管部長会における対応について詳細が記載してございますので、ごらんください。  戻りまして、特別区の今後の権限移譲等への対応につきましては、各区におきます条例の検討状況、都への関係部局との調整、次年度にも検討作業が必要な事項等について、主管部長会が引き続き調整、協議を進め、区では条例の制定等について作業を進めてまいります。  まことに簡単ですが、報告は以上でございます。 ○諸星養一 委員長 それでは、ただいまの説明に対しましてご質疑がありましたら、お願いします。 ◆あべ力也 委員 それぞれ権限の移譲に関するいろいろ検討されているということはわかるんですけれども、今までも地方に権限を移譲するといった場合には、権限に財源が伴っておりてくるのかどうかというのが一つの議論になったことでもありますけれども、今般の国から地方分権の改革の中で、財源の話というのはどういう話が出ているんでしょうか。 ◎澤谷 市民活動推進課長 今委員のほうから財源のお話もございました。これだけの事務事業、法令等が東京都あるいは特別区に移管、移譲されるということになりますと、当然、財源の問題も同様に検討素材に乗っているというふうに考えております。それぞれの所管の法令に基づきまして、その事業に伴う予算措置もそれぞれ検討されておりますので、私自身、全部把握しているわけではございませんので、所管がそれぞれ、それと一緒に今委員おっしゃるような財源については大事なことなので、都とあるいは区と調整しているというふうに伺っております。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○諸星養一 委員長 それでは、続きまして(3)世田谷区立祖師谷区民集会所会議室の一部利用休止について、理事者の説明をお願いします。 ◎坂本 砧総合支所地域振興課長 それでは、世田谷区立祖師谷区民集会所会議室の一部利用休止についてご報告申し上げます。  本件は、同施設の一、二階のトイレの改修工事を行うため、一時期会議室の一部の利用を休止することをご報告するものでございます。  利用を休止する期間でございますが、来年三月十二日から三月十六日までのまず五日間、それと三月二十四日から三月三十一日までの八日間、合わせて十三日間でございます。  利用できなくなる時間帯でございますが、午前九時から午後五時までの午前と午後の利用枠を休止させていただきます。なお、午後六時から十時までの夜間の利用枠は通常どおり利用に供することができるものでございます。
     利用を休止させていただく会議室でございますが、二階にございます第二会議室と第三会議室の二部屋でございます。休止の理由は、先ほど申し上げましたとおり、この施設の一階と二階のトイレの改修工事を行うためでございます。  休止期間中は、近隣にございます祖師谷地区会館、それからその他の近隣の地区会館等のご利用をご案内するように配慮してございます。  利用者への周知の方法でございますけれども、館内での掲示、けやきネットシステム情報への掲載、それから区のホームページへの掲載ということで、三月分でございますので、一月から優先利用団体の抽せんの受け付けが始まりますので、その前に各団体に周知ができるように取り組んでまいりたいと考えております。  7の施設の概要については記載のとおりでございます。  なお、平成二十三年度中に、これ以外に岡本の地区会館、それから山野の区民集会所につきまして、バリアフリーの工事を予定させていただいておりますので、詳細が決定しましたら、休館するかどうかも含めて、決定次第、何らかの方法でご連絡をさせていただきたいと思います。  報告は以上でございます。 ○諸星養一 委員長 それでは、ご質疑ございますか。 ◆江口じゅん子 委員 休止理由のトイレの改修工事の具体的な内容を教えてください。 ◎坂本 砧総合支所地域振興課長 改修工事の内容でございますけれども、同施設のトイレなんですが、トイレが自動扉になっているところが数カ所ございます。全部で九カ所ございます。九カ所のうち、一カ所を残して八カ所を手動に切りかえるという工事でございます。本件は経年劣化によるふぐあいが多く発生しておりまして、修繕費が大変年々かさんできておりますので、一カ所は多機能トイレは自動扉を残しまして、この施設はエレベーターもございますので、ほかのところは手動に切りかえて、毎年の修繕費を削減しようということがねらいでございます。 ◆江口じゅん子 委員 私、地域の利用者の方にお話を聞いたところ、今現在、自動扉で何の不都合もなくて、それで今回自動開閉型を手動扉に切りかえるということがどうしてなのかわからないというようなご意見をいただいたんです。ただ、今お話を聞いて、営繕費用を見直してということなので、そういった説明だと区民の方もご理解いただけるなと思いました。  これからも岡本ですとか、山野とかのバリアフリー工事も計画されているということなんですが、これはバリアフリーとともに、やはり修繕費用ということも考慮しての計画なんでしょうか。 ◎坂本 砧総合支所地域振興課長 口頭で申し上げました岡本と山野についてはバリアフリー工事ということで、特に今回の祖師谷とはまた別の、今区で徐々に進めているバリアフリー工事ということでございます。 ◆あべ力也 委員 今まで自動の扉だったのを手動のものにかえるということで、営繕費もかかるという話ですけれども、前に議会でも質問で他議員から出ているんですけれども、現状ある自動扉を電気とか、そういうエネルギーを使わずにあくシステムがあるというような提案があったかと思うんです。そういうことの採用というのか、そういうことは検討されないんですか。どうなんでしょう。 ◎坂本 砧総合支所地域振興課長 今回の工事では、あけるときはあけて、閉まるときはゆっくり自動というか、傾斜で少しずつ閉まるというような工事をしますので、特に省エネルギー型で自動開閉ということは、今回の工事では考えておりません。 ◆あべ力也 委員 前にそういう質問があったんですけれども、大変ユニークなシステムで、今後の省エネとか、そういうことで考えたら、区としても採用していくということも検討されたらどうかなと思うんです。今回は採用されないということだけれども、どうなんでしょうね。そういうことの検討というのは、今後考える余地というのはあるんですか。 ◎坂本 砧総合支所地域振興課長 ここの施設だけではなくて、全体的な話なので、私の立場でお答えしていいかどうかは、ちょっとあれなんですけれども、こちらの工事であわせて検討したものが、維持費が安く、当然利用者が利用しやすい、安全であるということが第一で、その中で経年劣化等も含めて、現状のいろんな工法の中で、より経費が安く、メンテの経費も安いものということで検討はしております。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○諸星養一 委員長 それでは、(4)世田谷区デジタル映像コンテンツ産業誘致集積支援事業検証委員会の設置について、理事者の説明をお願いいたします。 ◎澤谷 市民活動推進課長 それでは、世田谷区デジタル映像コンテンツ産業誘致集積支援事業検証委員会の設置につきまして、ご報告いたします。  1の設置目的です。本年六月に中止になりました世田谷区デジタル映像コンテンツ産業誘致支援事業につきまして、この間の経過を調査、検証し、世田谷区の特色を生かした今後の都市型産業の誘致集積に向けた事業の展開に資するため、検証委員会を設置するものです。  2の検証委員会の概要でございますが、委員会は、外部委員三名を含む五名の委員で構成し、委員長には、第二東京弁護士会情報公開・個人情報保護委員会の元委員長です小町谷育子弁護士、委員には、公認会計士の文野清正氏と元文部科学省職員で文化庁文化部長を務められ、現在NPO法人ジャパン・フィルム・コミッション理事長、また京都造形芸術大学教授の寺脇研氏の外部委員三名と区職員の河合烏山総合支所長、古閑教育政策部長の二名で構成されます。  委員会には、専門的見地から調査、検証を行うため、書類等の審査のほか、関係者へのヒアリングを行うため、小町谷委員長と他の二名の弁護士により構成される調査部会を設けます。  (3)の事務局ですが、検証委員会の運営の事務局としまして、市民活動推進課長のほか、記載の課長が事務局を担当し、工業・雇用促進課が委員会の庶務を処理してまいります。  裏面をごらんください。今後関係者へのヒアリング等が行われ、二月下旬には検証結果をご報告する予定です。検証委員会は三回程度、必要に応じて四回ということで開催を予定してございます。  なお、先週十五日木曜日ですが、第一回検証委員会が行われました。区長のあいさつ、委員の紹介の後、事業の概要説明、調査、検証のポイント、委員会の進め方等が議論されております。第二回目の検証委員会は二月の上旬を予定してございます。  報告は以上です。 ○諸星養一 委員長 それでは、ただいまのご説明に対しましてご質疑がありましたら、どうぞ。 ◆桃野よしふみ 委員 この検証委員会の中で行われた議論、途中経過です。アウトプットはもちろん出ると思うんですけれども、その議論の中身というのはどういう形で公表していただけるんでしょうか。 ◎澤谷 市民活動推進課長 事務局が入ってございますので、議事録については、小町谷委員長ともご相談申し上げました。議事録は事務局でつくりますので、各委員にご確認いただいた後、公表してまいりたいというふうに考えております。 ◆桃野よしふみ 委員 それは一回ごとに、割とリアルタイムに近い形でご報告いただけるということでしょうか。 ◎澤谷 市民活動推進課長 現在、事務局で議事録のほうの確認作業を行っているところで、これから各委員に見ていただいてからということですから、例えば一回目十五日ですから、今週末か来週の頭には、区のほうでもホームページも通して公表するようなことで今検討しているところです。 ◆桃野よしふみ 委員 今、あと検証のポイントというのが前回の委員会の中で説明があったということでしたけれども、その検証のポイントというのはどういう形でこの委員会の中ではこういうところはポイントだよというのは示されているんでしょうか。 ◎澤谷 市民活動推進課長 本事業については、これまでも議会のほうからもるるご質問もされております。そういった議会での議論も含めまして、委員のほうには、すべてそういった資料のほうは提供してございます。  なお、事業のポイントなんですけれども、まず時系列にとらえております。事業化への検討段階、事業者の選定段階、それから事業を実際に実施してきた段階、最後に、事業者の辞退したこととその後の区の対応ということで、四段階に分け調査、検証していくことが確認されました。また、書類審査のほか、できるだけ多くの関係者のヒアリングも行うということも委員会のほうで議論されております。 ◆桃野よしふみ 委員 割と事細かく検証のポイントを挙げていただいたように理解いたしましたので、ぜひとも議論の中身を追ってご報告いただければと思います。  あと、委員のほうなんですが、弁護士の方だとか公認会計士の方が入っているというのは、法的なことだとか、お金のことなんかも絡んでいますので、そうかなと思うんですが、一方、NPO法人ジャパン・フィルム・コミッションの理事長という方が入っていらっしゃいますけれども、私の理解が正しければ、フィルムコミッションというのは、例えばドラマや映画のロケ地を誘致してきて、地域の事業を活性化しようだとか、そういったことをやることを指すのかなというふうに考えております。今回この方は、デジタル映像コンテンツ産業ということとは少し違うのかなというふうには思うんですが、どういう視点でこの方は委員に選ばれているんでしょうか。 ◎澤谷 市民活動推進課長 寺脇委員につきましては、先ほどもご説明したとおりでございますが、文部科学省の職員で文化庁の文化部長も務められた方、それから、今NPO法人のそういった理事長をされているということで、今回のデジタルコンテンツ、直接はもう関係ないですけれども、映像に造詣が、詳しいということも含めまして、委員長の推薦で、区長のほうも推薦されて選ばれたという経緯がございます。 ◆桃野よしふみ 委員 わかりました。NPOという立場も含めてということで理解いたしました。  今回この三名の方が長い時間をかけて調査してくださるということなので、結構なコストがかかると思うんですけれども、この検証委員会設置に関する費用というのは大体どれぐらいを見ていらっしゃるんでしょう。 ◎澤谷 市民活動推進課長 今回調査報告書、検証報告書、それから関係者へのヒアリング等を行いますので、調査部会ということを設けております。調査部会は、小町谷委員長ほか、二名の弁護士をもって構成され、今後、十数名ぐらいの対象でヒアリングを行っていくということもございます。委員につきましては、それぞれ世田谷区の非常勤職員として任命しまして、その規定に基づきまして、委員長、調査部会の委員につきましては、専門調査員としての位置づけで月額で三十万七百円の報酬がかかります。また、文野委員、寺脇委員につきましては、特別専門調査員としまして委員会にご出席いただき、二万円の報酬を支払うということで考えてございます。 ◆桃野よしふみ 委員 それぞれ三十万七百円と二人の委員に関してはプラス二万円ずつということで、コスト自体かかるのは、今回この外部委員三名の方にお支払いするお金のみということで理解してよろしいんでしょうか。 ◎澤谷 市民活動推進課長 弁護士の三名に支払う金額については、もう一回確認させてください。専門調査員としまして、月額三十万七百円の三カ月分です。それから、文野委員と寺脇委員の特別専門調査員につきましては、委員会出席一回につき二万円でございます。それ以外は、こういったお茶は我々のほうで出しますので、かかってございません。 ◆桃野よしふみ 委員 検証委員会に関しては、ただいまご説明いただいた内容で理解いたしましたので、私も今回この事業については数々問題があるのではないかと思っておりますので、ぜひともしっかりとやっていただきたいというふうに思います。  あと関連しまして、補助金の返還について、これは検証委員会のこととは別なので、もしお答えいただければでよろしいんですが、関連して補助金の返還について現在どうなっているのか。前々回委員会の中でもご質問いたしましたけれども、先方との交渉状況、十六万円だけ返ってきて、あと滞っているよというような報告はありましたけれども、その後の返済状況なり交渉状況というのはどうなっているのか教えてください。 ◎木本 工業・雇用促進課長 返済状況でございますが、当初の十六万円の返済以降、法人のほうはまだ返済の責務を果たしていないという状況が続いてございます。区といたしましては、区の専門委員であります弁護士とも相談を行っておるところでございまして、法人の状況を確認しつつ、法令等に基づいた債権回収に向けまして、できる限り最善の方策で進めてまいる考えでございます。その詳しい計画につきましては、またご報告できる段階において適時行ってまいりたいと考えています。 ◆桃野よしふみ 委員 現在、世田谷区がこのDCInに対して持っている債権というのは実際今は幾らなんですか。 ◎木本 工業・雇用促進課長 現在までのところ、債務弁済契約書の九百五十六万三千円から十六万円差し引きました九百四十万三千円というところで認識してございます。 ◆桃野よしふみ 委員 経緯をずっと見ていくと、債務弁済契約が履行されなかった場合は、補助金の交付自体を取り消して二千万円お金を返してねというような形になっていたかと思うんですが、その補助金の交付の取り消しというのは現在行われていないということなんでしょうか。 ◎木本 工業・雇用促進課長 現時点では行っておりません。 ◆桃野よしふみ 委員 その補助金の交付を取り消せない理由というのは何でしょう。 ◎木本 工業・雇用促進課長 債権回収を基本に考えておりまして、できる限り回収を進めていくことをまず優先して進めているところでございます。 ◆桃野よしふみ 委員 わかりました。ただ、ルールどおりにきちっとお金を返してもらうために何がいいのかというのは、一生懸命考えていただくことだとは思うんですが、手続的に債務弁済契約が履行されなかった場合は、補助金の交付を取り消しますということは、もう見解として区役所のほうから出ているものですから、交付決定が取り消されないのであれば、明確になぜ取り消されないのか。優先させてということなんですが、もう少しわかりやすく、また、場所を改めてでも結構ですので、ご説明いただければと思います。 ◆あべ力也 委員 今桃野委員の説明で、残債というか、負債の総額はどれぐらいかという質問があったときに、十六万円引いた金額というふうに申されていたけれども、通常の弁済契約した場合には、弁済が滞った場合には法定利率なりなんなりの利息がかかるわけですよね。それを含めたら、負債は返さなければどんどんふえるということになりますよね。その点は今お話しになっていなかったけれども、どうなんですか。 ◎木本 工業・雇用促進課長 委員がおっしゃるような遅延損害金等々のお金は別に発生するものと考えています。これについては、返済状況に応じてその額は変わるというふうに認識しておりまして、その都度計算をしてまた債権に含まれていくものというふうに認識をしております。 ◆あべ力也 委員 ただ、現状としては、一番初めに弁済をされた以降は弁済をされていないということですから、それぞれその弁済に関しては、毎月弁済額がふえていく、債務がふえていくということになると思うんです。桃野委員はそういう意味で聞かれたのかなと僕は思ったんですが、その辺は、今後また時間の経過とともに、逆に債務はふえていくというふうに私は認識をしているんですが、それでよろしいんですね。 ◎木本 工業・雇用促進課長 返済の時点でその遅延損害金の額が確定しますので、今この時点で幾ら幾らというふうな明確な金額についてはお答えできませんが、あべ委員おっしゃるような形でふえていくというような形になるかと思います。 ◆江口じゅん子 委員 私はこの検証委員会の目的について質問したいんですけれども、世田谷区の特色を生かした今後の都市型産業の誘致集積に向けた事業の展開に資するためというふうに目的がありますけれども、これを挙げた理由ということと、あと今後の都市型産業の誘致集積に向けた事業の展開に資するというのを読むと、また次の新たなデジタルコンテンツの産業を誘致するということなのかなと思ったんですが、それについてお願いいたします。 ◎澤谷 市民活動推進課長 今回の検証については、この間、こうした事業中止ということ、それから相手方のNPOが今回の事態になって辞退されたということも含めまして、区としても大変大きな出来事ということで認識してございます。そうしまして、区としましても、したがいまして、今回の事業中止ということ自体を放置することなく、きちっと検証して、産業政策で産業ビジョン計画あるいは実施計画の中でも、こういった産業を誘致するということは区としては必要なことと考えてございます。したがいまして、今回のことを教訓にして今後に生かしていくという考えも含めて、区長のほうからもこういった事態を放置しないで、きちっと検証して、今後の事業展開に役立てるということは、区長の命もございます。そういったことで、今回の検証委員会については、設置目的でこのようなことをうたってございます。 ◆江口じゅん子 委員 今ご答弁いただきましたけれども、そもそものこの問題の経緯、デジタルコンテンツを誘致していこうと、二子玉川にその拠点をつくろうと、その計画がもう大前提にあって、そこから事業選定というところでいろいろ不透明な人事の問題ですとか、いろんな問題があると思うので、またこの事業を今後の教訓に生かしてつなげていくという目的自体にはすごく疑問を持っております。  今後、その事業の当初の段階から検証するということで、先ほど課長もおっしゃっていたので、ぜひまたそういうところをきちんと検証していただいて、今後のデジタル映像コンテンツを継続するということに関しても、継承というか、それをつなげていってほしいなと思います。要望です。 ◆小泉たま子 委員 ちょっと素朴な質問。区の職員の中に烏山総合支所長と教育政策部長が入っていらっしゃるわけですけれども、どうしてこのお二人が入られたのか。立候補されたのか、何なのか、それをちょっとお伺いしたいんです。 ◎澤谷 市民活動推進課長 区の立場としての意見もしっかりこの委員会の中で発言しなければいけないということで、この事業にかかわりのない区の幹部職員ということで二名、区長が推薦されました。 ◆宍戸のりお 委員 先ほどの予算のことなんだけれども、トータル幾らなのかというのがちょっとはっきりしていなかったのと、それから、三人だけじゃなくて、小町谷さんのほかに弁護士二人とここに書いてあるよね。多分ふえるんではないかなと思うんだけれども、トータル、今わからなかったら結構ですので、次の委員会か、後で報告していただければ。 ◎澤谷 市民活動推進課長 説明の仕方が不十分なのかもしれません。もう一回ご説明申し上げます。  委員長は弁護士ですから、委員長は調査部会にも入ります。ですから、委員長につきましては、月額三十万七百円掛ける三カ月、それから他の二名の弁護士、岩井弁護士、中野弁護士なんですが、この二名についても三十万七百円掛ける三カ月です。計二百七十万六千三百円が弁護士費用としてかかります。その他の文野委員、寺脇委員につきましては、委員会一回につき二万円を支払います。以上二百八十二万六千三百円が区の予算として執行される予定です。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○諸星養一 委員長 それでは、続きまして(5)世田谷区における新たな「学問の創造と交流の場」の構築について及び(6)世田谷市民大学受講料の改定について、関連いたしますので、ここで一括して説明をいただきたいと思います。よろしいですね。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○諸星養一 委員長 それでは、理事者の説明をお願いいたします。 ◎花房 文化・国際課長 それでは、世田谷区における新たな学問の創造と交流の場の構築につきまして、ご報告させていただきます。  なお、この案件は、明日の福祉保健常任委員会とあわせ報告でございます。  1の趣旨でございますが、市民大学等のあり方につきましては、検討を進めているところでございますが、このたび生涯大学と市民大学の運営につきまして、それぞれの独立性を維持し、講師陣から成る運営委員会をもって運営していくという方式を維持しながら、両大学の交流を図りまして、世田谷区における新たな学問の創造と交流の場を構築したいと考えております。そのため、両大学を池尻に開設予定の、まだ仮称ではございますけれども、世田谷区立健康増進・交流施設に移設をいたします。あわせまして、効率化の観点から、事務局の一本化を図るものでございます。  2の考え方ですが、少子・高齢化等の社会の変化に対応するため、区民の皆様みずからが地域の課題を解決し、きずなをより強くしていくことができる環境づくりが求められております。そうした中で、同大学の理念を生かしつつ、両大学をそれぞれ充実、発展させながら、学問の創造と交流の場を構築したいと考えております。  3の概要でございますが、(1)基本理念は表記のとおりでございます。  恐れ入りますが、裏面をごらんください。(2)のイメージでございますが、各大学がスリム化を図りまして、表記のようなコースを実施する予定でございます。  (3)ですが、キャンパスとしまして、平成二十五年に開設予定の世田谷区立健康増進・交流施設の一部を活用し、平成二十六年四月から事業を開始いたします。  最後のページに池尻の施設の平面図をつけてございます。そちらの右上の多目的室と下の会議室C、Dを活用いたしまして、日によって生涯大学と市民大学を振り分ける等の検討を行いまして使わせていただきたいというふうに思っております。  もとのページにお戻りいただきまして、なお、市民大学につきましては、都税事務所のある合同庁舎の建てかえに伴い、平成二十五年四月から池尻の施設に移転し、事業を開始します。老人会館の会議室の利用につきましては、貸し出しを行うなど、今後検討していくとのことでございます。  事務局は、当初は区で担いますけれども、受講生の自主運営を促すこともいたしまして、将来的にはNPO等にゆだねることも視野に入れ、自立した運営を検討してまいりたいと考えてございます。  4の経費でございます。表記のとおりでございますけれども、平成二十二年と二十六年の比較では、約一千三百万円の効果が見込まれます。  5の今後のスケジュールについては、表記のとおりでございます。  続きまして、次の資料の世田谷市民大学の受講料の改定につきましてご報告をいたします。  1の趣旨でございますが、世田谷市民大学の受講料につきまして、別紙につけさせていただきましたが、昨年区で定めました適正な利用者負担の導入指針に基づきまして、利用者負担の適正化を図るものでございます。  2の内容でございますが、世田谷市民大学につきましては、平成十七年四月に受講料の改定を実施いたしましたが、その後、七年が経過しております。  (1)背景としまして、世田谷市民大学は、昨年度三十周年を迎えたところでございます。先ほどもご説明いたしましたとおり、少子・高齢化など社会環境の著しい変化に対応しながら、区民の皆様の高い学習意欲にこたえていくため、生涯大学とともに世田谷区における新たな学習、学問の創造と交流の場として充実、発展させていく必要がございます。しかし、この事業は、区民の皆様にとりまして、選択的で収益性の高い事業でもございまして、公平性の観点から常に適正な負担を利用者に求めていくことも求められていると考えております。これに先立ちまして、昨年度策定いたしました適正な利用者負担の導入指針により、受講料の見直しを行います。  (2)改定の考え方でございますが、別紙、指針の二ページをごらんください。中段の③なんですけれども、選択的で公益性の高いもの、民間で類似サービスの提供がないものとする区分Ⅲ、こちらにつきましては、利用者負担率一割から五割となっております。この考え方と選択的で収益性の高いもの、民間で類似サービスの提供のあるものと、区分Ⅳ、ここは利用者負担率五割から十割となっておりますが、その両方の考え方に基づきまして、市民大学の事業経費に対する利用者の負担割合を現行の約四六%から、区分Ⅲの上限と区分Ⅳの下限である約五二%に改定するものでございます。  最初の資料にお戻りいただいて、(3)の改定金額は記載のとおりでございます。  3の改定時期でございますが、平成二十四年四月でございます。  4の区民の皆様への周知でございますが、「区のおしらせ」二月一日号、ホームページや募集パンフレットにより、改定後の受講料を周知いたしまして、募集を行う予定です。  5のスケジュールは表記のとおりでございます。  ご報告は以上でございます。 ○諸星養一 委員長 それでは、ご質疑がありましたら、どうぞ。 ◆江口じゅん子 委員 私はこの市民大学や生涯大学というのは、本当に区民の皆様にとって必要なことだと思っております。内容もすごく水準が高くて、区民の皆様の知的や文化というニーズにこたえるものだと思っているので、値上げということにはちょっと納得できないんです。  三ページの減免基準についてとありますけれども、これは今後、要綱などを定めるとありますが、生活保護などの対象者をとありますけれども、現在どういった方を対象にどの程度というのは考えていらっしゃるんでしょうか。 ◎花房 文化・国際課長 今までのところはそういう方の参加はございませんけれども、今後、そういうお申し出がございましたら、要綱の改正等で検討してまいりたいと思っております。 ◆江口じゅん子 委員 低所得者の方に対してのこういった減免制度を設けてくださったというのは、本当に広く区民の方が利用できるということを考慮したことだと思うので、いいことだとは思っております。ただ、これは二割程度の値上げということで、区民生活のさまざまな分野でも、ここでも値上げということですけれども、それに対する区の考えというのをもう一度ちょっとお聞かせ願いたいんですけれども。 ◎花房 文化・国際課長 先ほども申し上げましたけれども、昨年区のほうで定めました指針がございます。市民大学は区独自の事業であるということを踏まえますと、一割から五割という考え方もございますが、ほかの大学や民間でやっていらっしゃることもございまして、そういう意味で考えますと、五割以上の受講料を考えてもいいのではないか。二つの考え方がございます。それに伴いまして、一応現在の二割というのは、五二%になるというふうに考えております。 ◆江口じゅん子 委員 事業の存続、そして区民生活のさまざまな分野に負担を及ぼさないということで、ぜひこの値上げについても区民の方の負担にならないことを要望します。 ◆あべ力也 委員 まず、生涯大学と市民大学の運営については、事務局を一本化するということでその経費の削減を今後していくということですけれども、これを言いかえれば、事務事業というのか、それはもう一つに統合してやるという認識でいいんですよね。ただ、生涯大学というのと市民大学というのは、わかりやすく言えば、区民サービスとしては二つに分かれてサービスを提供するけれども、事務事業としては一本化して効率化を図るということですよね。 ◎花房 文化・国際課長 生涯大学と市民大学、それぞれ独立性を持って、それぞれ同じキャンパスでやるんですけれども、事務局の一本化を図りまして経費の軽減を図ります。ただ、それぞれの交流を図りながら、相乗効果で一緒に学園祭を行うとか、そういう交流を図ってまいりたいと思っております。
    ◆あべ力也 委員 世田谷区の中で生涯学習と市民大学が果たしてきた役割というのはすごく大きくて、文化とか、そういうことに大変造詣の深い世田谷区としては、大変大きな役割を果たしてきていると思いますけれども、今後、やはりここでも言っているように、将来的には区民の皆さんの自主的な運営であったり、NPOとかにお任せをしたり、民間の活力を利用して、世田谷区は逆にどういうコーディネートしていくかとか、事業そのものの中身を運営していくというよりは、こうした今までの理念をどういうふうに継承していくのかということに、どちらかというと力を傾注していくようになるのかなというふうに感じております。  それで、今回市民大学の受講料に関しては、受益者負担の増を区民の皆さんにお願いするということですけれども、この増した分でどれぐらいの経費が削減できるというか、収入増になるんですか。 ◎花房 文化・国際課長 概算でございますが、一千三百万円の効果が見られます。受講料アップに伴いまして、約三百万円ほどの効果でございます。 ◆小泉たま子 委員 もうすぐ目黒というところにこの二つ、学問の創造と交流の場という計画が今出されましたけれども、私は歩いてみたんですよ。松葉づえじゃありません。ちょうどいい歩き方だと思うんですけれども、池尻大橋から二十分、それから今度三軒茶屋のほうに歩いてみました。十七分です。行きはちょっと上りなので。非常に端っこに行っているなと、とても通い切れないんじゃないか、そういう感じを持ちました。  後先になるんですけれども、ここの考え方というところに全部書いてありますけれども、この地域の問題、地域が抱える課題がふえていく中で、その地域の核となって解決する力をつけていくとか、そういうものを養うというか、つくる、こういう市民大学、生涯大学、本当にここでこういうことが達成できるのかしらと思って、本当に疑問を持ちます。  高齢者は選択がいっぱいあるわけじゃなくて、本当に数少ない選択の中から選んで、なるべく続けていくということだと思うんですけれども、それがなくなってくると、本当にぴたっと消えていくというか、できなくなっていくというところに高齢者はいるということをまず区は知っていただきたいと思うんです。  この交流の場、生涯大学と市民大学というのは、全く成り立ちが違うんです。市民大学は三十年の歴史、生涯大学は三十五年、やっぱり新しいコミュニティーをつくっていく生涯大学と学問をするという市民大学とは全然違うわけです。これでたった一回の交流の場と、さっき文化祭とか言いました。本当にその場所をかりて、間借りとは言わないけれども、振り分けてやるとさっきおっしゃったけれども、そういう中で本当にこれが達成されるのかどうか、私は疑問だというか、できないと思うんです。そのあたりはどう考えていらっしゃいますか。 ◎花房 文化・国際課長 それぞれの運営委員会をもって運営されておりますので、同じ場所になって、それぞれの大学の連携を図るような場にできればいいなというふうに今は考えてございます。  それで、お互いの講座をそれぞれが受講することによって、お互いの意義とかを理解し、そこでまた相乗効果ができてくるのではないかと考えております。 ◆小泉たま子 委員 私には全然ぴんとこないし、それは答えになっていないですね。現場がわかっていないということ。  もう一つは、烏山の人は行かれないんですけれども、烏山の人のことはどう考えていらっしゃいますか。 ◎花房 文化・国際課長 今の都税事務所のところでも地域性の問題が出ておりますけれども、三軒茶屋に烏山からお越しいただいて、来ていただくというふうに思っております。ただ、玉川地域の方は、今度逆に近くなったり、それぞれの地域のメリット、デメリットが出てきてしまうのはいたし方ないかなというふうに思っております。 ◆小泉たま子 委員 公平とかいろいろ出てくる中で、いたし方ないというのは私はないと思います。それは努力しなくてはいけないと思います。いたし方ないなんて。  生涯学習というのは総合支所の中にありますよね。非常に少ない予算の中でやっているわけですけれども、今の生涯大学を支所のほうに持っていって一体化させるということは、各地域の問題事も解決できるし、地域の人も集まりやすいし、非常にいいことだと、これが本来のやり方じゃないかなと私は思うんです。  私は、こういう元気高齢者は、区民生活でやるべきだということをずっと申し上げてきているんですけれども、二定のときに、秋山副区長が一定の理解を示してくださいまして、介護保険制度、いろんな中でまた検討していくということもちゃんとおっしゃられているんです。  今いろんなことを申し上げましたけれども、そういうことをどのように考えていらっしゃいますか。 ◎金澤 生活文化部長 先ほどのあべ委員のご質問にも絡むんですけれども、両大学をここの同じところでやって、事務局統合するということは、あちらは地域福祉部と私どもの生活文化部、それはどちらかが一緒に担うことになるんですね。小泉委員のご提案のあります元気高齢者の問題について、今検討を進めさせていただいて、小泉委員のご意見としては、生活文化のほうじゃないかというお話があって、それについては、副区長ご答弁のとおり、今検討させていただいています。そういうこともあわせまして、今やりたいというのが一つです。  それから、池尻ですか、お歩きいただいて、三軒茶屋から十七分ということでございまして、世田谷区内というのは、特に南北の交通が悪いんですけれども、それにしても、三軒茶屋というのが各地域から一番来やすい、交通の便がいいところだと、そこから歩いていただく。高齢の方が多いものですから、往復歩いていただくのも、それはそれで健康のためにいいんじゃないかなというふうに思っていますので、場所としてどんぴしゃの場所に、ど真ん中にという話もございますけれども、これは現実の問題としてもなかなか難しい面があるのかなというふうに思ってございます。  それから、私は、一番最初に課長になったときの担当が当時の老人大学、今の生涯大学で、両方の大学の制度をよくわかっているつもりでございますけれども、それぞれの理念をつくられた先生方が、今それを承継されて、それぞれやっぱりすばらしい考え方で、だからこそ三十何年世田谷区の中でやってきたと。そのすばらしい二つについて、場を同じところにすることによって、先ほどお話ししました文化祭なんていうところで交流を図る。さらには、先生方の交流もそういう場の中で徐々には図っていけるんじゃないかなというふうに思っていまして、そういった意味で、学問と交流の場、交流の場という意味は区民同士の交流という意味で考えていますので、それが図りたいということでございます。  それから、市民大学のほうは割と学生さんたちの交流は少ないんですけれども、生涯大学につきましては、今同窓会というのは四千人ぐらいたしかいらっしゃるはずで、それなりに年一度ぐらい同窓会をやられているんじゃないかなと思います。イメージとしては、生涯大学のほうは高校の授業みたいなイメージです。一人の先生がいて一年間一緒に習う。市民大学のほうはどっちかというと大学のゼミナールみたいな感じのイメージです。それぞれ役割が別で、そういう意味では、生涯大学のほうが、岡本の人と赤堤の人と、いろんな区内、地域の方がそこで集まって、例えば区民まつりの中で、今老大二十一期の方々が出店をしていまして、そこで福祉バザーみたいなのをやっていますけれども、そういった交流もある。  したがいまして、今後の少子・高齢化、高齢者がふえる中で、市民大学は高齢者に限りませんが、さまざまな区民活動をこういうところでやっていただいて、さらに学問的な満足というのを満たしていただく。ひいては、それが世田谷区の発展につながるんじゃないかと、こんなように考えていますので、お願いしているところでございます。 ◆小泉たま子 委員 今三軒茶屋は真ん中だから、そこから元気ですから、歩いてもらえばいいと。歩けなくなるんです。じゃ、歩けなくなったら終わりだよね。近くだったら、もっと歩けるわけですよ。だから、元気だから歩いてもらえばいいじゃないというのは、ちょっと私……。私も足が悪くなって、歩きたいと思っても歩けない。だから、頑張れば歩けるのかな、少しでもそこへ行きたいという気持ちが、行けなくなるわけです。だから、できるだけ行けるような状態にするということは大事だと思います。ちょっとうまく言えないけれども。  今部長が言われたことを地域の中でやっていけばもっともっと効果があるんですよ。一年に一回の文化祭とか、先生方の交流というのは、生徒にとって、学生にとってそんなに大きな意味があるんでしょうか。ですから、私は、もっと地域の中にそういうものを持ってきて、支所の中の生涯学習と一緒にして、一体化してやっていくということは、もっともっと相乗効果が出ていいと思いますよね。通り一遍の頭の中で考えたような今のお答えですけれども、実際に三十五年の中で高齢者の先生と生徒のきずな、それは非常に深いもので、それが一遍にあそこの池尻のところへ行って、三軒茶屋から歩きなさいよ。歩けなくなったらおしまいじゃないというような考え方というのはいかがなものかと思いますよということですが。 ◎金澤 生活文化部長 今おっしゃるのは、交通の結節点から近いところにという、要するに駅に近いところ、交通の便の近いところというお話がございました。歩けなくなったら来なくていいということを申し上げているつもりはないんですけれども、そういう意味では多少ご不便をかけて大変なのかもしれませんけれども、全体の場所探しの観点でやったときに、今回ここが一番交流の場として一緒に整備できるものだからベストだろうというふうに思っております。  それから、各地域でのこういった事業の展開というお話も伺いましたけれども、本来、理想としてはそれをやっていければ一番いいんだろうと思うんですけれども、なかなかそこまでいく、財政状況等々がございますので、とりあえずこういう形で、世田谷区全体でやらせていただきたいというふうに考えております。 ◆小泉たま子 委員 だって、財政なんてそんなにかからないじゃないですか。支所に移すことなんて、かえって財政がかからないんじゃないですか。  もう一回聞きますけれども、地域の中にある総合支所の生涯学習と生涯大学が一体化するということについてはどう思われますか。 ◎金澤 生活文化部長 支所でやられています各生涯学習の講座、それはそれでまた意味があって、あれは教育委員会と区長部局がどう連携させてやっていくかという議論があったんです。それで支所でやっていて、実はあれは教育委員会活動でもあるんですね。これは法律の制約があります。それはそれで各支所が工夫をしながら地域の皆さん方とやっていくことは大事だと思います。  それとは別に、生涯大学、市民大学という形で、学問の場をつくることも世田谷区が選択してやってきて、今までの三十年の歴史で非常にいいことだというふうに考えておりますので、それはそれでやらせていただこうと思います。  経費の面ですけれども、物理的に考えますと、例えば生涯大学、市民大学を五つでやりますと、場所をどこにするんですか。講師陣は一回のところ五回回らなければいけないですねとか、そういうことになりますと、現実的にちょっと簡単にはいかないのかなというふうに思っています。 ◆小泉たま子 委員 新しいやり方を考えればいいわけであって、今のままで考えているからそういうことになるのであって、別に講師とか、その細かいことじゃなく、どういうふうに持っていくかという大きなことで、どういう位置づけにするかということで考えていただきたいと思います。私は、決して不可能なことじゃありませんし、お金もそんなにかけなくてもできると思いますよ。  新しいコミュニティーをつくる、高齢者の本当に新しい動きですから、ぜひあんな端っこに追いやらないでいただきたい。歩いていて、私は追いやると思いました。これは大変なことだと。すぐに行けなくなる人がいるんじゃないかと。だんだん縮小して、NPOにしてとかと考えていらっしゃるようですけれども、私はその考え方については大いに疑問を持ちますねということです。 ◆桃野よしふみ 委員 千三百万円コストダウン効果があるというようなご説明がありました。区民の皆様への行政サービスの水準を維持しながらコストが下がるということであれば、そんなすばらしいことはないと思いますし、ほかにもこういったモデルを反映できるというか、同じようなパターンで生かすことができる事業があれば、どんどんやってお金がコストダウンになれば、そういうふうにしていただきたいなというふうに感じました。  先ほど利用料の負担というのは、時代の趨勢だとか、区民の皆様の要望だとか、いろいろなことがあって、動かせる、改変することができることですので、それはちょっと議論として置いておいて、システムとして今回のこのコストダウン効果の中で、例えば統合して人件費が少なくなる、先生の数が少なくなるだとか、事務局に係るコストが少なくなるだとか、人件費が少なくなるということが、例えばきいている部分として大きいのか、それとも統合して自前の施設に移るということ、家賃を中心としたコストというのも非常に大きな部分だと思うんですが、そういうところがききとして大きいのか。この千三百万円の中のほかの事業のケースとして反映できるところとしてきいているところというのは、どういうところなのか認識をお聞かせいただきたいんですが。 ◎花房 文化・国際課長 試算でございますけれども、一千三百万円のうち、人件費につきましては五百万円ほどの削減が図れるというふうに思っております。それで、各コース、一コースずつスリム化を考えてございまして、それに伴いまして九百万円ほどの減となります。受講料が三百万円プラスされて、生涯大学のほうにつきましては、東京都の補助金も出てございますので、そちらが少し下がりまして、トータルで一千三百万円の効果というふうになってございます。  ただ、あくまでも試算でございまして、コースが減っても、そのコースの定員をふやす、それから広報をしっかりやる努力をして、この歳入がふえるような努力はしてまいりたいと考えています。 ◆桃野よしふみ 委員 繰り返しになりますけれども、サービス水準が維持されながらコストが下がるということであれば、本当にいい試みだと思いますので、これにとどまらず、ほかにも類似例を見つけて、ぜひとも積極的に取り組んでいただきたいなというふうに思います。 ◆あべ力也 委員 今るるご質問等もございましたけれども、このいただいた資料で一つ足りないなと思ったのは、生涯大学とか、市民大学とか、それぞれどれぐらいの在校生がいて、その都度の応募はどれぐらいあって、累積でどれぐらいの方が卒業、四千人同窓生がいるというような話もありました。その推移に関する資料がちょっとないので、この事業の今後、どういう支援をしていったらいいかということに関して、数字の上の人数がわからないというのは、ちょっとあれかなと思った。あれば、後日でいいですから、資料をいただきたいなと思いました。  それと、高齢者の方が多いということでありますから、もちろんその場所に行って、授業を受けるというような学ぶということに関しては、一緒に学ぶ方が、仲間がいて、そこで学ばれるというのが一番いいんでしょうけれども、高齢者に限らず、勉強されている方というのはたくさんいらっしゃるという中で、今特にICTを利用した勉強が大変盛んになっているのは、皆さんもご承知のことだと思います。ですから、この市民大学と生涯大学と、両方講座の内容を、例えばインターネットなどで中継をして、小泉委員が言われるように、足が悪くてどうしても行けないといっても、ご自宅にいながら講習が受けられる、もしくは見れるというような整備をしていくということもありなのかなというふうに私は思うんです。それは、やっぱり区としてどういう整備をしていくのかということなんでしょうけれども、逆に今どれぐらいの方がいらっしゃるのか。  応募がどれぐらいあるのかというのをお伺いしたのは、もし定員とかがあって、受けられないという方がいるのであれば、このICTを使った場合は、逆にどなたでも見れるわけです。例えば今払っていただいている、今回受益者負担だといってコストを上げたということですけれども、逆に千人でも二千人でも、それこそ何万人という方が、学ぶ意欲のある方であれば、パソコンがうちにあって、そういう環境を整えているのであれば、だれでもが世田谷区が開催をしている市民大学の講座を見れるということであれば、もっともっと貢献ができるんじゃないかなと私は思うんです。  その点で、いろんな教育機関では、通学をせずにこういったICTを利用した講座なり、講義なりを受講するということは、一般的に行われていることなんですけれども、世田谷の市民大学とか、こういう中にもぜひ、多分そんなに費用はかからないで、区長が政策の会見をするその動画配信と同じようなシステムで恐らくできるんじゃないかなと。ただ、それを見るに関しては全員が無料で見れるというのはいいんでしょうけれども、ある程度課金をして見ていただくということであれば、課金をどういうふうにするかとか、そういうことの問題はあるんでしょうけれども、その辺について、今後の課題としてそういう考え方もできるんじゃないかなと思うんですが、この点はどうでしょうか。 ◎金澤 生活文化部長 どのくらいの応募があるかについては、後ほど課長からご答弁させますけれども、今のお話を伺いまして、講義を画像に撮って流すということについては、物理的には簡単だろうと思います。  問題は、例えばゼミナール一回、年間二十四回、これを先生方、実は数万円のお金でやっていただいているんですが、そこに問題が出るのは、先生方が教えるということは知的財産権の問題が出てきます。仮にその先生方がここでやったことを全部世界に流すという話になれば、それはこの程度のお金でいいという話ではないので、恐らく膨大なお金になるし、先生方としても、動画で流すのであれば、こんな値段でというのは当然ありますよね。ですから、時代は、あべ委員がおっしゃるようにICTの時代ですし、そういうことも含めまして、セキュリティーをかけて見られる人だけ見るみたいな話もあるかと思いますので、今後の検討材料と思うんですけれども、ただ、一つあるのはそういう問題があるんだろうと思うんです。  それからもう一つは、その場で先生と交流しながら聞くということのそのアナログの大事さというのは実に大きくて、例えばそろそろ年賀状の時期ですけれども、パソコンでばばっと打つよりは、やっぱり一枚一枚手書きで来たほうが非常に親しみがあっていいななんていうこともあって、さまざまそんなこともあるかと思いますので。  数字については、課長、お願いします。 ◎花房 文化・国際課長 聴講の定員が百二十名でございまして、ゼミは二十五名なんですけれども、教室の広さを考えまして、例えば入れる範囲ですと、なるべく多くの方に来ていただくということで、百四十名程度は受け入れをしております。どうしても百六十、百七十という講座もございますので、そのときには、経験したことのない方を優先にいたしまして、あとは抽せんで決めさせていただいております。 ◆あべ力也 委員 今部長がおっしゃったように、すべてに公開するというのは知的財産権の問題がありますからなかなか難しい。ただ、ほとんどが今IDとパスワードで認証をとって入っていくというシステムを大体はされているのが普通でありますから、そういうふうなセキュリティーの問題とか、認証の問題をしっかりして、区民の皆さんにできるだけ多くの方に、区がやっているサービスを提供していくということは決して悪いことではないし、先ほど小泉委員が言われたように、高齢者になると、なかなかそこに行けないということに対する受け皿としてのICTを活用したそういうシステムを検討していくということは、決して悪いことではないと思いますし、ぜひ検討していただきたいと思います。  それによって逆にコストが下がるという部分と、あとはたくさんの方が見ていただければ、受講料がそれだけ多く入る。その多く入った分で講師の方に多く謝礼を出すということもできると思いますから、その点はいろいろ検討していただいて、さまざまな教育機関が今そういうことをやられているわけですから、そういういろんな事例を参考にしていただいて、世田谷区の生涯学習と市民大学をますます発展をしていただくようにぜひ検討していただきたいと思います。 ◆小泉たま子 委員 サービスが下がらないでコストが下がると、だったらいいということがありましたけれども、どう考えてもサービスが、行政としてサービスをどう考えるかということですよ。区民に対するサービスを、何がサービスか、どういうことがサービスか、そこの点でやっぱり考え方が違うと思うんです。場所を与えればいい、一年に一遍やれば、そういうので何か交流ができる。本当に机上の空論ですよ。  それから、あべさんがおっしゃったけれども、やっぱり人との触れ合いなんですよ。だから、私は非常に苦手なんですけれども、それを見てわかったと、勉強したと思う人もいるかもしれないけれども、やっぱり人と人とのきずな、それをここにうたっているじゃないですか。それがやっぱり失われていくんだったら、サービスが下がらないで、コストが下がるとは私は言えないと思うんです。そのあたりをよく考えて――まだですからね。これは決まったわけじゃないでしょう。決まったわけじゃないですよね。 ◎金澤 生活文化部長 一応こういう方向でやらせていただきたいということでご報告させていただいております。 ◆小泉たま子 委員 報告で、決まったわけじゃないですよね。 ○諸星養一 委員長 もちろんこれは議会で議決するものです。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○諸星養一 委員長 それでは、引き続きまして(7)「世田谷芸術百華二〇一一」の結果報告について、理事者の説明をお願いします。 ◎花房 文化・国際課長 それでは、「世田谷芸術百華二〇一一」の結果報告をさせていただきます。  ことし九月から十二月の期間に開催いたしました「世田谷芸術百華二〇一一」につきましては、おかげさまをもちまして、無事終了することができました。この事業は、本年で五回目となりましたが、新せたがやアートプランに基づきまして、地域の活力や魅力アップにつながる取り組みを全四十三事業を実施いたしました。本年は若いアーティストを支援するアワード〝飛翔〟の発表がございましたので、昨年度よりも事業数がふえてございます。  5の実施結果ですが、三軒茶屋で大道芸の開催日の初日の天候が少し悪かったこともございまして、昨年と比較しますと、少し少ない状況、二十一万五千人となってございます。  そのほか、主な事業につきましては、資料に計画の重点取り組みごとに記載をしております。今後もより区民の皆様が身近なところで文化芸術に親しんでいただけますよう創意工夫しながら取り組んでまいりたいと考えております。  報告は以上でございます。 ○諸星養一 委員長 ご質疑ございますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○諸星養一 委員長 それでは、引き続きまして(8)世田谷区立北烏山学童・ふれあい農園の閉園について、理事者の説明をお願いいたします。 ◎齋藤 都市農業課長 それでは、世田谷区立北烏山学童・ふれあい農園の閉園について報告いたします。  農園の概要については、表に記載のとおりでございまして、北烏山八丁目にございます三百九十八平米の農園でございます。なお、学童・ふれあい農園は区民農園の一種でございまして、教育または福祉を目的とする団体に利用していただくために設置した農園でございます。  閉園日でございますが、平成二十四年一月三十一日でございます。  閉園理由でございますが、土地の所有者が亡くなりましたため、相続が発生し、平成二十四年一月三十一日までに土地の返還をするよう求められたためでございます。  利用団体への周知でございますが、この農園を利用しております団体、小学校一校、保育園二園でございますが、そちらの団体に対して個別に連絡してございます。なお、これらの利用されている団体につきましては、食育や農業体験の学習の場の確保をするという観点から、地元のJAと連携いたしまして、収穫体験等ができる周辺の農園等の情報を提供するなどを行ってまいりたいというふうに考えてございます。  報告は以上でございます。 ○諸星養一 委員長 ご質疑ございますか。 ◆江口じゅん子 委員 このふれあい農園は、近隣の小学校ですとか、保育園ですとか、どういった利用状況になっておりますか。 ◎齋藤 都市農業課長 利用状況でございますが、小学校一校は武蔵丘小学校、保育園は芦花保育園、烏山北保育園の三団体が利用してございます。 ◆江口じゅん子 委員 今ご説明で、今後、地元JAさんと提携して代替施設の確保、ご案内するとおっしゃっていますけれども、その見込みというか、現実可能なのかというところをお聞かせ願いたいんですが。 ◎齋藤 都市農業課長 地元の周辺の農園で、体験学習等のため、提供しているケースもございますので、JAさんのほうと連携をとりながら、きめ細かな対応をしてまいりたいというふうに考えています。 ◆江口じゅん子 委員 地元のお子さんたちが使っているので、積極的にJAさんと連携をとって確保するということなので、ぜひお願いしたいと思います。  根本的には農地の保全ということだと思うんですけれども、区のほうもいろいろ対策をしていると思うんですが、今年度も農園閉鎖というご報告を幾つか受けましたけれども、その農地保全に対する今後の積極的なお考えというか、対策というのはどういうふうにお考えになっていらっしゃいますか。 ◎齋藤 都市農業課長 今年度もファミリー農園で二園、学童・ふれあい農園で一園ということで、三園の閉園ということで、相続等が発生しますと、非常にどうしようもないという状況になってまいります。私ども、こういったことを踏まえまして、都市農地保全に向けて、特に相続税等の問題については、国等へ対して制度改正の要望というようなことが大変重要になってまいります。都内三十八自治体の連携した都市農地保全推進自治体協議会、あるいは二十三区の十区で構成しております都市農地懇談会等々の他自治体との連携、それから先日行いました杉並区との連携ということを加えまして、さらに農地保全に向けた活動を強化してまいりたいというふうに考えています。 ◆三井みほこ 委員 ちょっと私の勘違いだったらあれなんですけれども、ふれあい農園の土地の所在が北烏山八丁目三の十四というふうに書いてあるんですけれども、今使用している小学校は武蔵丘小学校とか、烏山北保育園とかというお話もありましたし、この下の地図が北烏山一丁目の地図が載っていて、これは実際農園は八丁目の話なんでしょうか。 ◎齋藤 都市農業課長 大変申しわけございません。訂正をさせていただきたいと思います。土地の所在地でございますが、八―三―十四となってございますが、一丁目五十一番十二号でございます。 ○諸星養一 委員長 もともと本来的なことから間違えては困りますよ。よろしくお願いしますよ。 ◆三井みほこ 委員 ちょっとよく知っている場所だったので、おかしいなと。わかりました。了解です。 ○諸星養一 委員長 三井委員にご指摘いただかないと、全然このままいってしまうところでしたね。ありがとうございます。 ◎齋藤 都市農業課長 大変申しわけございませんでした。今後注意いたします。 ○諸星養一 委員長 以後気をつけてください。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○諸星養一 委員長 それでは、(9)世田谷清掃工場の状況について、理事者の説明をお願いいたします。 ◎原田 管理課長 世田谷清掃工場の雨水排水中ダイオキシン類の測定結果につきまして、前回の常任委員会でご報告いたしました周辺大気中のダイオキシン類の測定に続いて、このたび清掃一部事務組合から報告がございましたので、ご報告させていただきます。  裏面のほうをごらんください。測定の結果、清掃工場内の二カ所の測定場所のいずれも法定基準を下回っているということでございます。  報告については以上でございます。 ○諸星養一 委員長 ご質疑ございますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○諸星養一 委員長 それでは、続きまして(10)自動車事故の発生について、理事者の説明をお願いいたします。 ◎岩渕 砧清掃事務所長 それでは、自動車事故の発生についてご報告させていただきます。  発生日時でございますが、十二月十三日火曜日の午後一時三十七分でございます。  発生場所は、千歳台一丁目三十九番、これは水道道路と環状八号線が接続するところでございます。  相手方は、記載事業所の四十歳男性でございます。  恐縮ですが、裏面の現場詳細図をご参照ください。事故の状況でございますが、砧清掃事務所の職員が千歳清掃工場へ向かうため、先ほどの地番で、水道道路から環状八号線に進入しようといたしまして、一時停車しておりました。この黒塗りの甲というところでございます。その際、停車したトラックと書いてございますが、トラックが停車し、道を譲ってくれたところから、左折しようとした際に、中央線から他の乗用車と書いてございますが、突然進路変更してきたと。そのために職員が停車しましたら、後続の乙の車両に追突されたものでございます。  表面にお戻りください。(5)の損傷の程度でございますが、物損といたしまして、乙の車両、バンパー下、下部に半円形の跡が若干認められました。これは清掃車両のマフラーに接触したものと思われますが、私どものほうの清掃車両には特段損傷というものは認められませんでした。
     今後の対応でございますが、相手方ですが、過失を認めておりますので、その旨、書面で取り交わすよう、今後、事務手続を進めてまいります。  現在、年末年始の慌ただしい時期でございますので、出庫前には安全運転につきまして注意喚起を徹底しているところでございます。引き続き、安全に対する高い意識を持って、清掃車両の運行に努めてまいりたいと思います。 ○諸星養一 委員長 ご質疑ございますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○諸星養一 委員長 それでは、(11)その他ですが、何かございますか。 ◎鈴木 スポーツ振興課長 昨日開催いたしました第一回世田谷子ども駅伝につきまして、口頭で申しわけございませんが、報告をさせていただきます。  二子玉川緑地運動場で、今回初めての開催でございましたが、おかげさまで天候に恵まれまして、小・中学生の部に二十三チーム、中学一、二年生の部に三十チーム、約七百名の選手がそれぞれのチームのたすきを胸に熱戦を繰り広げました。また、保護者等応援の方々が約三百名いらっしゃいまして、合わせて約千名が集まりまして、盛大に事故なく終了することができました。  詳細につきましては、改めて資料を配付させていただきたいと考えております。 ○諸星養一 委員長 今の件で何かありますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○諸星養一 委員長 では、以上で報告事項の聴取を終わらせていただきます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○諸星養一 委員長 次に、2の資料配付ですけれども、レジュメのとおり、行事予定等についてということで席上に配付がございます。この補足説明はございますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○諸星養一 委員長 これは特にご質疑は皆様のほうからございますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○諸星養一 委員長 続いて、3協議事項に入ります。  (1)次回委員会の開催についてですが、次は来年の二月六日月曜日午前十時から開催をしたいと思いますが、よろしいでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○諸星養一 委員長 それでは、そのように決定をいたします。  以上で協議事項を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○諸星養一 委員長 そのほか何かございますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○諸星養一 委員長 それでは、以上で区民生活常任委員会を散会いたします。     午前十一時四十三分散会    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━  署名   区民生活常任委員会    委員長...