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平成19年第2回定例会(第11号) 名簿 開催日: 2007-06-15
平成19年第2回定例会(第11号) 本文 開催日: 2007-06-15

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長(矢野 裕君) 選択 30 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 31 : ◯ 7 番(正木 きよし議員) 選択 32 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 33 : ◯ 市 長(矢野 裕君) 選択 34 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 35 : ◯ 7 番(正木 きよし議員) 選択 36 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 37 : ◯ 市 長(矢野 裕君) 選択 38 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 39 : ◯ 7 番(正木 きよし議員) 選択 40 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 41 : ◯ 市 長(矢野 裕君) 選択 42 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 43 : ◯ 7 番(正木 きよし議員) 選択 44 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 45 : ◯ 市 長(矢野 裕君) 選択 46 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 47 : ◯ 7 番(正木 きよし議員) 選択 48 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 49 : ◯ 市 長(矢野 裕君) 選択 50 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 51 : ◯ 7 番(正木 きよし議員) 選択 52 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 53 : ◯ 市 長(矢野 裕君) 選択 54 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 55 : ◯ 7 番(正木 きよし議員) 選択 56 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 57 : ◯ 市 長(矢野 裕君) 選択 58 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 59 : ◯ 7 番(正木 きよし議員) 選択 60 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 61 : ◯ 市 長(矢野 裕君) 選択 62 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 63 : ◯ 7 番(正木 きよし議員) 選択 64 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 65 : ◯ 市 長(矢野 裕君) 選択 66 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 67 : ◯ 7 番(正木 きよし議員) 選択 68 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 69 : ◯ 市 長(矢野 裕君) 選択 70 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 71 : ◯ 7 番(正木 きよし議員) 選択 72 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 73 : ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 選択 74 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 75 : ◯ 7 番(正木 きよし議員) 選択 76 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 77 : ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 選択 78 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 79 : ◯ 7 番(正木 きよし議員) 選択 80 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 81 : ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 選択 82 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 83 : ◯ 7 番(正木 きよし議員) 選択 84 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 85 : ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 選択 86 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 87 : ◯ 7 番(正木 きよし議員) 選択 88 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 89 : ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 選択 90 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 91 : ◯ 7 番(正木 きよし議員) 選択 92 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 93 : ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 選択 94 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 95 : ◯ 7 番(正木 きよし議員) 選択 96 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 97 : ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 選択 98 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 99 : ◯ 7 番(正木 きよし議員) 選択 100 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 101 : ◯ 市 長(矢野 裕君) 選択 102 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 103 : ◯ 7 番(正木 きよし議員) 選択 104 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 105 : ◯ 市 長(矢野 裕君) 選択 106 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 107 : ◯ 7 番(正木 きよし議員) 選択 108 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 109 : ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 選択 110 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 111 : ◯ 7 番(正木 きよし議員) 選択 112 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 113 : ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 選択 114 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 115 : ◯ 7 番(正木 きよし議員) 選択 116 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 117 : ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 選択 118 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 119 : ◯ 7 番(正木 きよし議員) 選択 120 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 121 : ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 選択 122 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 123 : ◯ 7 番(正木 きよし議員) 選択 124 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 125 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 126 : ◯ 8 番(河西 かず議員) 選択 127 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 128 : ◯ 市 長(矢野 裕君) 選択 129 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 130 : ◯ 市民部長(岡崎 幸君) 選択 131 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 132 : ◯ 総務部長(本橋 昇君) 選択 133 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 134 : ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 選択 135 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 136 : ◯ 8 番(河西 かず議員) 選択 137 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 138 : ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 選択 139 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 140 : ◯ 8 番(河西 かず議員) 選択 141 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 142 : ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 選択 143 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 144 : ◯ 8 番(河西 かず議員) 選択 145 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 146 : ◯ 市民部長(岡崎 幸君) 選択 147 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 148 : ◯ 8 番(河西 かず議員) 選択 149 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 150 : ◯ 市民部長(岡崎 幸君) 選択 151 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 152 : ◯ 8 番(河西 かず議員) 選択 153 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 154 : ◯ 市民部長(岡崎 幸君) 選択 155 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 156 : ◯ 8 番(河西 かず議員) 選択 157 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 158 : ◯ 市民部長(岡崎 幸君) 選択 159 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 160 : ◯ 8 番(河西 かず議員) 選択 161 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 162 : ◯ 市民部長(岡崎 幸君) 選択 163 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 164 : ◯ 8 番(河西 かず議員) 選択 165 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 166 : ◯ 市民部長(岡崎 幸君) 選択 167 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 168 : ◯ 8 番(河西 かず議員) 選択 169 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 170 : ◯ 市民部長(岡崎 幸君) 選択 171 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 172 : ◯ 8 番(河西 かず議員) 選択 173 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 174 : ◯ 市民部長(岡崎 幸君) 選択 175 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 176 : ◯ 8 番(河西 かず議員) 選択 177 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 178 : ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 選択 179 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 180 : ◯ 8 番(河西 かず議員) 選択 181 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 182 : ◯ 総務部長(本橋 昇君) 選択 183 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 184 : ◯ 8 番(河西 かず議員) 選択 185 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 186 : ◯ 総務部長(本橋 昇君) 選択 187 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 188 : ◯ 8 番(河西 かず議員) 選択 189 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 190 : ◯ 総務部長(本橋 昇君) 選択 191 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 192 : ◯ 8 番(河西 かず議員) 選択 193 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 194 : ◯ 総務部長(本橋 昇君) 選択 195 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 196 : ◯ 8 番(河西 かず議員) 選択 197 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 198 : ◯ 総務部長(本橋 昇君) 選択 199 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 200 : ◯ 8 番(河西 かず議員) 選択 201 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 202 : ◯ 総務部長(本橋 昇君) 選択 203 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 204 : ◯ 8 番(河西 かず議員) 選択 205 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 206 : ◯ 総務部長(本橋 昇君) 選択 207 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 208 : ◯ 8 番(河西 かず議員) 選択 209 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 210 : ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 選択 211 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 212 : ◯ 8 番(河西 かず議員) 選択 213 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 214 : ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 選択 215 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 216 : ◯ 8 番(河西 かず議員) 選択 217 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 218 : ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 選択 219 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 220 : ◯ 8 番(河西 かず議員) 選択 221 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 222 : ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 選択 223 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 224 : ◯ 8 番(河西 かず議員) 選択 225 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 226 : ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 選択 227 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 228 : ◯ 8 番(河西 かず議員) 選択 229 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 230 : ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 選択 231 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 232 : ◯ 8 番(河西 かず議員) 選択 233 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 234 : ◯ 市 長(矢野 裕君) 選択 235 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 236 : ◯ 8 番(河西 かず議員) 選択 237 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 238 : ◯ 市 長(矢野 裕君) 選択 239 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 240 : ◯ 8 番(河西 かず議員) 選択 241 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 242 : ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 選択 243 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 244 : ◯ 8 番(河西 かず議員) 選択 245 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 246 : ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 選択 247 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 248 : ◯ 8 番(河西 かず議員) 選択 249 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 250 : ◯ 8 番(河西 かず議員) 選択 251 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 252 : ◯ 選挙管理委員会事務局長(西村 七朗君) 選択 253 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 254 : ◯ 8 番(河西 かず議員) 選択 255 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 256 : ◯ 選挙管理委員会事務局長(西村 七朗君) 選択 257 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 258 : ◯ 8 番(河西 かず議員) 選択 259 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 260 : ◯ 選挙管理委員会事務局長(西村 七朗君) 選択 261 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 262 : ◯ 8 番(河西 かず議員) 選択 263 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 264 : ◯ 選挙管理委員会事務局長(西村 七朗君) 選択 265 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 266 : ◯ 8 番(河西 かず議員) 選択 267 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 268 : ◯ 選挙管理委員会事務局長(西村 七朗君) 選択 269 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 270 : ◯ 8 番(河西 かず議員) 選択 271 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 272 : ◯ 選挙管理委員会事務局長(西村 七朗君) 選択 273 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 274 : ◯ 8 番(河西 かず議員) 選択 275 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 276 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 277 : ◯ 5 番(市原 広子議員) 選択 278 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 279 : ◯ 建設環境部長(渡辺 洋君) 選択 280 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 281 : ◯ 5 番(市原 広子議員) 選択 282 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 283 : ◯ 5 番(市原 広子議員) 選択 284 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 285 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 286 : ◯ 教育長(木村 忍君) 選択 287 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 288 : ◯ 5 番(市原 広子議員) 選択 289 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 290 : ◯ 教育長(木村 忍君) 選択 291 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 292 : ◯ 5 番(市原 広子議員) 選択 293 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 294 : ◯ 教育長(木村 忍君) 選択 295 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 296 : ◯ 5 番(市原 広子議員) 選択 297 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 298 : ◯ 教育長(木村 忍君) 選択 299 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 300 : ◯ 5 番(市原 広子議員) 選択 301 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 302 : ◯ 教育長(木村 忍君) 選択 303 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 304 : ◯ 5 番(市原 広子議員) 選択 305 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 306 : ◯ 教育長(木村 忍君) 選択 307 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 308 : ◯ 5 番(市原 広子議員) 選択 309 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 310 : ◯ 教育長(木村 忍君) 選択 311 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 312 : ◯ 5 番(市原 広子議員) 選択 313 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 314 : ◯ 教育長(木村 忍君) 選択 315 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 316 : ◯ 5 番(市原 広子議員) 選択 317 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 318 : ◯ 5 番(市原 広子議員) 選択 319 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 320 : ◯ 健康福祉部長(大久保 幸藏君) 選択 321 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 322 : ◯ 5 番(市原 広子議員) 選択 323 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 324 : ◯ 健康福祉部長(大久保 幸藏君) 選択 325 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 326 : ◯ 5 番(市原 広子議員) 選択 327 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 328 : ◯ 健康福祉部長(大久保 幸藏君) 選択 329 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 330 : ◯ 教育長(木村 忍君) 選択 331 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 332 : ◯ 5 番(市原 広子議員) 選択 333 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 334 : ◯ 健康福祉部長(大久保 幸藏君) 選択 335 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 336 : ◯ 5 番(市原 広子議員) 選択 337 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 338 : ◯ 健康福祉部長(大久保 幸藏君) 選択 339 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 340 : ◯ 5 番(市原 広子議員) 選択 341 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 342 : ◯ 健康福祉部長(大久保 幸藏君) 選択 343 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 344 : ◯ 5 番(市原 広子議員) 選択 345 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 346 : ◯ 健康福祉部長(大久保 幸藏君) 選択 347 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 348 : ◯ 5 番(市原 広子議員) 選択 349 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 350 : ◯ 健康福祉部長(大久保 幸藏君) 選択 351 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 352 : ◯ 5 番(市原 広子議員) 選択 353 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 354 : ◯ 健康福祉部長(大久保 幸藏君) 選択 355 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 356 : ◯ 5 番(市原 広子議員) 選択 357 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 358 : ◯ 健康福祉部長(大久保 幸藏君) 選択 359 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 360 : ◯ 5 番(市原 広子議員) 選択 361 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 362 : ◯ 健康福祉部長(大久保 幸藏君) 選択 363 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 364 : ◯ 5 番(市原 広子議員) 選択 365 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 366 : ◯ 健康福祉部長(大久保 幸藏君) 選択 367 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 368 : ◯ 5 番(市原 広子議員) 選択 369 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 370 : ◯ 健康福祉部長(大久保 幸藏君) 選択 371 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 372 : ◯ 5 番(市原 広子議員) 選択 373 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 374 : ◯ 市民部長(岡崎 幸君) 選択 375 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 376 : ◯ 5 番(市原 広子議員) 選択 377 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 378 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 379 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 380 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 381 : ◯ 教育部長(森田 清秋君) 選択 382 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 383 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 384 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 385 : ◯ 教育部長(森田 清秋君) 選択 386 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 387 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 388 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 389 : ◯ 教育部長(森田 清秋君) 選択 390 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 391 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 392 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 393 : ◯ 教育部長(森田 清秋君) 選択 394 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 395 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 396 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 397 : ◯ 教育部長(森田 清秋君) 選択 398 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 399 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 400 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 401 : ◯ 教育部長(森田 清秋君) 選択 402 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 403 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 404 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 405 : ◯ 教育部長(森田 清秋君) 選択 406 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 407 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 408 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 409 : ◯ 教育部長(森田 清秋君) 選択 410 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 411 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 412 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 413 : ◯ 教育部長(森田 清秋君) 選択 414 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 415 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 416 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 417 : ◯ 教育部長(森田 清秋君) 選択 418 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 419 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 420 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 421 : ◯ 教育部長(森田 清秋君) 選択 422 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 423 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 424 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 425 : ◯ 教育部長(森田 清秋君) 選択 426 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 427 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 428 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 429 : ◯ 総務部長(本橋 昇君) 選択 430 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 431 : ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 選択 432 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 433 : ◯ 健康福祉部長(大久保 幸藏君) 選択 434 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 435 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 436 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 437 : ◯ 市 長(矢野 裕君) 選択 438 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 439 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 440 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 441 : ◯ 教育部長(森田 清秋君) 選択 442 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 443 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 444 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 445 : ◯ 教育部長(森田 清秋君) 選択 446 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 447 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 448 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 449 : ◯ 教育部長(森田 清秋君) 選択 450 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 451 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 452 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 453 : ◯ 教育部長(森田 清秋君) 選択 454 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 455 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 456 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 457 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 458 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 459 : ◯ 建設環境部長(渡辺 洋君) 選択 460 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 461 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 462 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 463 : ◯ 建設環境部長(渡辺 洋君) 選択 464 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 465 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 466 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 467 : ◯ 建設環境部長(渡辺 洋君) 選択 468 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 469 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 470 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 471 : ◯ 健康福祉部長(大久保 幸藏君) 選択 472 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 473 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 474 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 475 : ◯ 健康福祉部長(大久保 幸藏君) 選択 476 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 477 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 478 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 479 : ◯ 建設環境部長(渡辺 洋君) 選択 480 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 481 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 482 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 483 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 484 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 485 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 486 : ◯ 教育部長(森田 清秋君) 選択 487 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 488 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 489 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 490 : ◯ 教育部長(森田 清秋君) 選択 491 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 492 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 493 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 494 : ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 選択 495 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 496 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 497 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 498 : ◯ 市民部長(岡崎 幸君) 選択 499 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 500 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 501 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 502 : ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 選択 503 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 504 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 505 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 506 : ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 選択 507 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 508 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 509 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 510 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 511 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選択 512 : ◯ 議 長(高橋 清治議員) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:     午前 9時00分 開議 ◯ 議 長(高橋 清治議員) ただいまから本日の会議を開きます。  本日の議事日程は,お手元に配付してあるとおりこれにより進めます。   ─────────── ─ ──────────── ― ─────────── 2: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 昨日に引き続き日程第1 一般質問を続行いたします。7番正木きよし議員。     〔7番 正木きよし議員登壇〕 3: ◯ 7 番(正木 きよし議員) 質問通告に従いまして3点について質問いたします。  第1問,首長の多選禁止(自粛条例制定)について,市長はどのような考え方を持っているかまず伺います。  第2問,狛江市アクションプラン(平成19年度修正版)が平成19年5月25日に配付されました。  (1)第3次行財政改革推進計画編,(2)実施計画編,(3)定員適正化計画編,(4)公の施設の管理運営方針編,以上4点について修正についての基本的な考え方について改めて伺います。  第3問,中学校給食の早期実施についてであります。  前議会以降の進捗状況を具体的に説明を願います。  なお,答弁は質問事項のみにしていただいて簡潔に願います。再質問は自席にて行います。 4: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 市長。     〔市長 矢野裕君登壇〕 5: ◯ 市 長(矢野 裕君) まずは第1問について,私の方から答弁申し上げます。  首長の多選禁止(自粛条例制定)についてどう考えるかという点であります。基本的には立候補するかどうかは被選挙権者自身が決めて,それを市民が選挙を通じて選ぶことが民主主義,地方自治の基本であると考えております。  もとより余りの長期にわたる多選というのは好ましくない側面も出てくるのは承知しております。しかし,今申し上げた点から考えますと,首長の多選禁止については条例等で制約するのは,多分に憲法違反の疑いがあるというふうに考えております。  したがって現在条例化しているところは,多選の禁止条例ではなく多選の自粛条例という形をとっております。しかも,私が知る限りではすべてですけれども,条例を制定した首長自身の任期に関してだけ自粛するという内容になっております。  自分が例えば3選なり4選なりでやめるというのであれば,それをわざわざ条例化しなくても自分がその時期にやめれば済むわけで,多選自粛条例というのは多分にパフォーマンス化していると,そういう感じもしているところであります。
    6: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 企画財政部長。 7: ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) それでは2問目であります。狛江市アクションプランの修正の基本的な考え方ということで答弁申し上げます。  まず,総体といたしましてはアクションプラン自体が予算との関連性が密であることから,平成19年度予算の確定並びに平成18年度中の職員団体との交渉の結果,その2点を受けまして所要の修正をしております。  第3次行財政改革推進計画編につきましては,現在の収支不足を明らかにいたしまして,本計画による財源対策効果を加え,一般財源における財政フレームにつきましては,平成19年度から平成21年度に関して見直しを行っております。  これは実施計画編,定員適正化計画編及び平成19年度予算との整合性を図っているところであります。  続きまして実施計画編であります。これにつきましては,平成19年度予算の確定などに合わせまして修正を加えているところであります。  定員適正化計画編でありますけれども,これにつきましては,平成22年の職員数を467名にすることにつきましては変更はありません。平成19年4月1日付の職員数,この実績に基づきまして一部修正を加えたところであります。  最後に公の施設の管理運営方針編であります。これにつきましては,子ども家庭支援センターが新たに設置され,上和泉学童保育所分室,和泉学童保育所,市民ふれあい広場を廃止したことを受けまして,施設一覧表の中で整理しております。 8: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 教育部長。 9: ◯ 教育部長(森田 清秋君) それでは3問目について答弁申し上げます。  前議会以降の進捗状況について申し上げます。  現在,プロポーザル方式によりまして委託業者選定の作業を進めながら,中学校給食の準備担当と栄養士,それと施設係で運用面や配ぜん室の整備など具体的な事項について検討を進めているところであります。  委託業者の選定につきまして,プロポーザルに参加する指名業者は5月10日に狛江市指名業者選定委員会におきまして2者に決定しております。この2者に対しまして狛江市立中学校給食調理業務委託提案書の要領に基づきまして,5月22日に提案作成にかかわる一式の書類を送付して,6月21日までに提案書の内容について提出を求めているところであります。  その後,6月下旬に狛江市立中学校調理業務委託業者選定審査会による情報交換会を行いまして,7月下旬に選定審査会を開催し,委託業者を決定する予定であります。  なお選定審査会委員につきましては,PTAの代表者2名,中学校校長会会長,中学校校長会副会長,中学校養護教諭の代表,教育部長,学校教育部長,施設係長,栄養士2名の計10名で構成され,委員長につきましては教育部長となっております。  各校の説明会等につきましては,3月に各小学校で6回,市民説明会を1回開催しております。参加者につきましては,延べ43名。中学校給食の概要と実施予定時期やボックスランチのイメージ等大まかなアウトラインにつきまして説明を行っており,献立の内容や給食費,試食会の実施,業者選定,衛生管理,アレルギーなどについての意見や質問をいただいておりますので,この内容を踏まえまして,具体的な実施案について検討しているところであります。  委員会としての方向性が見えた時点で,保護者等に対する説明会を実施していきたいと考えております。  実施時期につきましては9月か10月を予定しております。今後とも中学校給食実施に向けて取り組んでまいります。  ……失礼いたしました。学校教育部長と申し上げましたが,学校教育課長ですので訂正いたします。 10: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 7番正木議員。 11: ◯ 7 番(正木 きよし議員) 答弁をきちっとしていただかないと非常に限られた時間でありますので,もったいないと思いますので気をつけていただきたいと思います。  それでは,第1問から再質問します。  大方,市長の答弁は予測していたとおりでありますが,その中で光る答弁がありました。それは何かと言いますと,長期は好ましくないという形で触れられておりました。その長期というのは,大体どのぐらいのことを指して言うのか,1期や2期ということは限らないと思うんですが,4期なのか5期なのか6期なのか7期なのか,どの辺のところを長期と市長はお考えになっているんでしょうか,答弁願います。 12: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 市長。 13: ◯ 市 長(矢野 裕君) 一概に何期という決め方はできないだろうと思います。それは,例えば首長の年齢ということもありますし,あるいはそういう政治姿勢がどうなっていくのか,例えばマンネリになっていく,強権的になっていく,あるいは不明な政治の度合いが広がっていく,そういう時期があったとすれば,それは多選の弊害ということもあり得る。  ただ,それは多選でなくても出る場合もある。1期,2期の首長でもいろいろな不祥事を起こしている事例は十分あります。そういう意味では,首長のそういう市政運営の内容,それを有権者がどう考えていくのか有権者の判断で決められていく,弊害が多いと思えばそれを理由に選挙での行動が有権者として行っていただけるだろう,そういうふうに考えております。 14: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 7番正木議員。 15: ◯ 7 番(正木 きよし議員) いろいろな考え方があると思うんですが,選挙で選ばれてくるんですから年齢は関係ないと思うんです。問題は中身,確かに1期,2期でもいろいろ問題を起こしている過去の首長もたくさんいますが,おおむね3期以降4期,5期が非常に多いと。今までの中でもそういう傾向が如実にあらわれているということが,多選禁止をしていかなければいけないんだ,いろいろな弊害が出てくるという動きがここのところ急速に出てきておりますし,国の方にもそういうことを,今までとは違った,確かに憲法上いろいろな問題があるんですが,それらを踏まえて再度総務省でもきちっと検討するようにという形で調査研究会を総務大臣が設けて,首長の多選問題に対する調査研究会を設けて諮問して,その答申がここのところで出ております。  改めて申し上げますが,地方政治の長年の懸案であった首長の多選禁止について,総務省の「首長の多選問題に関する調査研究会」が,知事,市町村長について3選以上を法的に制限することは憲法上許されるとする報告書をまとめ,総務大臣に提出したと新聞報道がありましたが,市長はこの記事をお読みになりましたでしょうか。 16: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 市長。 17: ◯ 市 長(矢野 裕君) どの記事を指しているかわかりませんけれども,新聞報道は存じ上げています。 18: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 7番正木議員。 19: ◯ 7 番(正木 きよし議員) 5月下旬から6月上旬について,全国紙でそれらが取り上げられております。何回か取り上げた新聞もありますが,それら一連を指してすべて見たかとは言いませんが,その辺の流れについてごらんになったかということをお尋ねしているのであります。 20: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 市長。 21: ◯ 市 長(矢野 裕君) ですから存じ上げているというようにお答えしました。 22: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 7番正木議員。 23: ◯ 7 番(正木 きよし議員) 首長の多選問題に関する調査研究報告書ですが,これについてはごらんになりましたか,どうでしょうか。 24: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 市長。 25: ◯ 市 長(矢野 裕君) ざっとですけれども,目を通しております。 26: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 7番正木議員。 27: ◯ 7 番(正木 きよし議員) そうしますとそんなに大したページではないんですが,要旨を含めてごらんになったというふうに考えて,先に進んでよろしいでしょうか。 28: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 市長。 29: ◯ 市 長(矢野 裕君) 要旨というよりも研究会の報告書に目を通しております。 30: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 7番正木議員。 31: ◯ 7 番(正木 きよし議員) そしたら,最初から目を通していますというふうに言っていただければいいんですが,首長の多選問題,これは先ほどいろいろ市長が言ったように,今まで憲法問題含めて,これは賛否いろいろ論議があったんですが,それらをもう少し踏み込んできちっとした形にしないといけないというんで,調査研究会が設けられてその答申が出されたわけであります。  改めてその経過を見てみますと,地方公共団体の長の多選問題に関しては,多選制限を是とする立場と非とする立場の双方の主張がなされてきたところであります。  地方公共団体の長の多選制限の制度化に向けての動きを振り返ると,これまで議員提案によって昭和29年に都道府県知事の連続3選を禁止する法律案が,昭和42年に都道府県知事の連続4選を禁止する法律案が,平成7年に都道府県知事と政令指定都市の市長の連続4選を禁止する法律案がそれぞれ国会に提出されたが,いずれも廃案となった経緯があります。  また,長の多選制限は地方分権をめぐる動きの中でも論議の対象となり,地方分権推進委員会の第2次勧告(平成9年7月)は,今後,地方分権の進展に伴い,地方公共団体の首長の権限・責任が相対的に増大する一方,首長選挙における投票率の低さ,無投票再選の多さ,各政党の相乗り傾向の増大は,首長の多選が原因の一端であるとして問題視する向きも多いため,首長の選出に制約を加えることの憲法上の可否を十分吟味した上で,地方公共団体の選択により多選の制限を可能とする方策を含めて幅広く検討する,と指摘した。  これを受け地方分権推進計画(平成10年5月閣議決定)においては,首長の多選の見直しについては,これまでの国会における議論の経緯や各界の意見等も踏まえ,首長の選出に制約を加えることの立法上の問題点や制限方法のあり方等について,幅広く研究を進めていく,こととされた。  こうした経緯を踏まえ平成11年自治省,同時に,首長の多選の見直し問題に関する調査研究会が設置され,同年7月27日に報告書が取りまとめられました。この報告書では多選を禁止すべきとする意見と,多選に反対する意見の双方からの多選禁止に関する立法と憲法との関係など方法上の論点や考え方,また,多選禁止が憲法上許容されるとした場合の禁止する多選の期数,対象とする地方公共団体の長の範囲,多選の制限方式についての考え方が整理されております。  その後昨年には都道府県知事の不祥事が相次いだことを背景として,都道府県知事を中心とする地方公共団体の長の多選問題について,国会や各党など各方面においてその法制化を含めた議論が活発化し,4選以上は公認推薦しないとする政党の方針が示されたり,また,幾つかの地方公共団体においても長の多選を禁止する条例案が議会に提出されるなどの動きも見られたところであります。  これまでの多選制限に関する議論は,ややもすると立法政策に関する是非の立場が憲法論,合憲論,違憲論に影響を与えつつ議論がなされてきたことは否めません。  こうした状況の中調査委員会は総務大臣の要請を受け,地方公共団体の長の多選制限について憲法上許容されるか否か,どのような内容であれば許容されるのかといった憲法論に焦点を当て,調査研究を進めてきた。その結果,法律に根拠を有する地方公共団体の長の多選制限については,必ずしも憲法に反するものとは言えないとの見解をとりまとめたと冒頭に書かれております。  総務省は,これまで首長の多選制限については憲法上いろいろ問題があり立場を明確にしてきませんでしたが,今回の研究会の報告書を受けて,憲法上首長の多選禁止は合憲との見解を明確にするとのことであります。  それらについて市長はどのように思いますか。 32: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 市長。 33: ◯ 市 長(矢野 裕君) 総務省の調査研究会では,首長の多選禁止は合憲という見解が出たというお話で,今その内容について正木議員は全文お読みいただいたと思います。ただ私は,内容を見ますと,報道されているように合憲というように明確に言い切ったものではないというふうに受けとめております。  ただもう1点は,今お話の中の事項を拾っても昭和29年,それから昭和42年,平成7年に国会に多選を禁止する,対象はそれぞれ違いますけれども,国会に提出されたけれどもこれは憲法違反の疑いがあるということで廃案になっております。  それから平成11年に調査研究会が設置されましたけれども,両論あって結論は出ていなかったということを考えると,この時期に突如合憲という形で出てきているものは一体何なんだろう,行政機関が都合のいい方を集めて都合のいい結論を導き出した,そういう性格もあるんではないかという感じがいたしますし,また,この内容が正しい憲法解釈とは考えられない部分もあるということで,司法判断とは異なった政治的な性格を持つ文書であるというふうに受けとめております。  また,内容的にも逐次いろいろ御質問があるのかもしれませんけど,都道府県知事の不祥事が相次いだことを背景に多選問題が出てきたというようにありますけれども,昨年の都道府県知事レベルの不祥事というのは4件ではなかったかと思います。福島県の業者との癒着,それから岐阜県の裏金問題,そして和歌山県と宮崎県,これも業者との癒着問題です。  このうち4選以上の知事というのは福島県と岐阜県で,宮崎県と和歌山県についてはそれぞれ1期と2期目の知事であったという意味では,必ずしも不祥事イコール多選が原因ということではない。先ほど申し上げたように知事自身の政治姿勢,あるいは取り巻きの問題,そういうことに大きな要因があったものと思われる。  これらを多選問題の引き金と位置づけるのは不正確であるというふうに考えております。 34: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 7番正木議員。 35: ◯ 7 番(正木 きよし議員) 私も先ほどから言っているとおり,別に4期,5期が100%とは言っていません。ただそういう傾向が非常に強いと,別に1期,2期だからといって全然そういうことがないとも言っていません。  ただ,今までの傾向の中で非常に多選の弊害という形が如実にあらわれてくるのは,3期目あたりからが多いというふうに一般的に言われていると。私も過去のいろいろな事案を見ますと,そういう傾向が見受けられるという形で言っただけであって,100%とは言っていません。  それからいろいろな考え方が確かにあると思うんですが,政治的傾向が強い,これはちょっとうがった考え方だと思います。でもそれは市長の考え方ですから,それについてここで議論することは,時間がありませんから避けます。  次に移ります。  首長の多選制限については住民の直接選挙により選出される長のあり方の基本にかかわる事柄であるが,それが我が国憲法上可能かどうかについては,明文の規定は御承知のとおり存在しておりません。  憲法の基本原理である立憲主義及び民主主義と多選制限との関係を見てみましても明らかであります。立憲主義と基本原理と多選制限の関係を見ても,多選制限は地方公共団体の長の権力をコントロールする合理的な手法の一つになり得るものと考えられると研究会は述べております。  そして民主主義の基本原理と多選制限の関係を見ても,多選制限は民主主義の理念に沿ったものと考えることもできますと述べております。  それらについては,市長はどういうふうにお考えになるでしょうか。 36: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 市長。 37: ◯ 市 長(矢野 裕君) 立憲主義の基本原理から問題はないということはちょっと理解しかねる部分があります。立憲主義というのは,単独の意味だけではなくて学説上いろいろな考え方があります。その中の一部の考え方で多選禁止に結びつけるというのは余り合理性がないというように考えます。 38: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 7番正木議員。 39: ◯ 7 番(正木 きよし議員) 基本的に多選制限について批判的な人の考え方からすれば,そういう答弁になるんでしょう。しかしそれを可とする考え方に立てば,こういう考え方も成り立つというように思うわけであります。  私は客観的に見て,この研究会の考え方に合理性があるというように思います。これは考え方の相違ですから見解の相違にもつながってきますので,ここで議論は差し控えて次に移りたいと思います。  とかく先ほど市長も言いましたけど,今までの議論の中で憲法違反,違憲ある,合憲であるという形の議論が繰り返されてきて,過去そういう1つの壁がありまして廃案になったという,それだけじゃないですよ,ないですがそれらも1つの大きな要因であったというようには考えられると思うんですが,それらについてもこの研究会は踏み込んで見解を述べております。ちょっと読ませていただきますので,それについて市長の見解をさらにお聞きしたいなというふうに思います。  憲法第14条,法の下の平等というところでありますが,かいつまんで要旨だけ読みます。  立憲主義及び民主主義の観点から説明できると考えられ,合理性を有する取り扱いの区別として必ずしも本条に違反するものとは言えないと考えられる。  第15条との関係,これは普通選挙の保障です。合理的な理由があれば,必ずしも法律で制限を課すことは不可能ではないと考えられる。多選制限については,立憲主義及び民主主義の観点から地方公共団体の長の権力をコントロールする合理的な手法の一つとなり得ることから,必ずしも本条に反するとは言えないと考える。  第22条との関係,これは職業選択の自由です。本条の職業に含まれるとしても,立憲主義及び民主主義の観点から合理的に説明し得る地方公共団体の長の多選制限については,本条に反するものではないと考えられる。  第92条との関係,これは地方自治の基本原則です。地方自治の原則は立憲主義及び民主主義の基本原理に基づくものであり,多選制限はこの立憲主義及び民主主義の基本原理からの合理的な説明が可能であると考えられることから,必ずしも本条の地方自治の本旨に反するものではないと考えられる。  第93条,これは直接選挙です。多選制限は,長の直接公選という仕組み自体を変更するものではないことから,本条に反するものではないと考えられる,と。今まで憲法第14条,憲法第15条,憲法第22条,憲法第92条,憲法第93条がネックとなっていろいろな考え方があったんですが,それらについて本調査研究会は踏み込んだ形の見解を述べて,多選制限は合憲であるというふうな見解に至っているわけですが,市長はそれらについてどういうふうにお考えになっているでしょうか。 40: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 市長。 41: ◯ 市 長(矢野 裕君) 時間をいただきますけれども,3つの点からお答えしたいと思います。  まず,ここで今正木議員が読み上げられた調査報告書の文章です。読んでいてお気づきになられなかったでしょうか。例えば立憲主義と多選禁止という前段のところでの文章ですけれども,立憲主義との観点から正当化し得ると考えられるというのが結論です。  それから民主主義との関連では,多選制限が民主主義の理念に沿ったものと考えることもできると述べています。そのまとめとして民主主義をより実効的なものとする可能性もあるとも考えられるとしていて,いずれも正しいと言い切るのではなく「と考えられる」,「と考えることもできる」,「可能性もあるとも考えられると」,主観的で大変まどろっこしい表現を使っております。  個別の条文のところもそうです。憲法第14条との関係ですけれども,正木議員が読まれたところでは,必ずしも本条に反するとは言えないと考えられると,ここも本条に反しないと言い切るのではなく及び腰の見解になっています。  それから第15条との関係では,必ずしも本条に反するとは言えないと考えられる。第22条,第93条との関係では,本条に反するものではないと考えられる。第92条との関係でも,必ずしも地方自治の本旨に反するものではないと考えられると,すべて違憲ではない,合憲であるというふうに言い切るのではなく,必ずしも何々ではないと考えるなどの消極的な表現にとどまっております。  これは単なる言い回しではないことは,後段の憲法上許容される多選制限の内容のところ,これは多選制限を合憲とした上での法技術的な分野の話になるわけですけれども,ここでは自信を持ってお答えになっているんです。連続就任を制限することが適当であると考える,「られる」じゃなくて「考える」,対象はすべての地方公共団体の長としても憲法上問題ないものと考えられる。制限の法形式についても憲法上の問題は生じないと考えられる。あるいは現行制度とも整合的であるといえる。そういうように必ずしも何々ではないと考えられるが消えて,断言に近い調子になっております。  ですから前段の憲法の個別条文との関連,あるいは立憲主義や民主主義との関連では,合憲論がいかに自信がないのが浮き彫りになっている文章だと言わざるを得ません。これはあらかじめ結論を押しつけられながらの検討を求められた法学者のささやかな良心がかいま見えるような表現だという気さえしているところであります。  それからこれらの「とも考えられる」にしても,合憲の可能性を導き出しているというのは,すべて立憲主義という言葉,先ほどに戻りますけれどもこれを前段にしています。しかし立憲主義という言葉というのは,先ほど申し上げたようにいろいろな考え方があります。有斐閣というところで出している,これは六法全書などを編さんしているところですけれども,新法律学辞典では立憲主義というのは立憲制の基礎である原理,しばしば徹底しない民主主義と同義に用いられる。  それから立憲制についても,これは英米法と大陸法,これについては解釈は全く違っております。それで英米法については個人の人権保障や権力の分立,個人の尊重を要素として国家権力の制限を行っていく,ここに眼目があります。大陸法では,立憲制という言葉は政府の議会に対する責任は三権分立だからないという,そういう議会制,議院内閣制に対峙する言葉だというふうに使われております。  そういう意味でも,ここで立憲主義ということを金科玉条に使われるというのは,現在の法学の中での全体を代表するような論理展開とは到底言い切れないと思います。  立憲主義というのは,少なくとも日本国憲法あるいは英米法では,先ほど申し上げた国家権力への制限を特徴としている。その理屈を地方自治体に持ち込むこと自体が認められている解釈ではない,広く認められている解釈ではない。  そことの十分な説明もなく地方自治体の問題に立憲主義を持ってきていることは,これは法律論としてはまだまだ熟したものではないし,それを内閣が使うということについて,私はちょっと理解がいかないところがあります。  あと,個別についてはまた御質問があるんでしょうから,そこでまた議論させていただきたいと思います。 42: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 7番正木議員。 43: ◯ 7 番(正木 きよし議員) 先ほども私が述べましたとおり今までは合憲,違憲論で政府の諮問についても両論併記的な答申がなされている。それでは前に進まないということで,きちっともう少し踏み込んだ形の見解とか,そういうものを調査研究してもらいたいという形で諮問されているわけであります。先ほども言いましけど明文化されていません。今までのことから踏み込んだ形ですから,解釈としてそういう解釈ができるという形で触れているんであって,決して及び腰ではないというように私は思います。  これもやはり法律論争の見解の相違に入ってきますから,ここで論争するとそれだけで時間が足りなくなりますので,市長の考え方は考え方としてわかりましたので,私は市長の考え方とは違うというように申し上げて次に移りたいと思います。
     先ほどから出ております憲法上許容される多選制限の内容,制限に対する多選の期数,多選制限は通算期数でなく連続就任を制限することが適当であるというようにこの研究会では述べております。  また,制限する地方団体の長の範囲についても,すべての地方公共団体の長を多選制限の対象としても憲法上問題ないものと考えられるというようにも述べております。それから制限の法形式等についても述べておりますが,市長はごらんになったということでありますので,これらについてはちょっと述べませんが,それらについて市長はどのようにお考えになっているか伺いたいと思います。 44: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 市長。 45: ◯ 市 長(矢野 裕君) 先ほど述べたように具体的な根拠はないものと思っています。今,これを受けて都道府県知事,政令市の首長の多選を制限する,そういう法令を検討されているという動きはありますけれども,こういう議論だったら一般市の市長についても同様になるので,そこをまた立法政策的に,一方的に切るということは一貫性のないあかしだろうと思っています。 46: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 7番正木議員。 47: ◯ 7 番(正木 きよし議員) また,ここでも私は市長と見解を異とするところであります。それでは次に移らせていただきます。  首長が独善に陥りやすいのは,先ほど市長は確かに1期,2期でもいろいろ問題を起こしている首長もいる,確かにそのとおりでありますが,やはり私は傾向として3期目ごろからであるというように思います。過去を振り返ってみても収賄容疑で逮捕されたり,裏金問題や人事や政策が偏り組織の風通しが悪くなったり,業界と癒着し腐敗を招きやすいのは4期,5期目が多いというふうに言われております。  市長はこういう点についてどのようにお考えになっているか伺いたいと思います。先ほどの答弁どおりだったらそのとおりで結構です。 48: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 市長。 49: ◯ 市 長(矢野 裕君) ですから長期の弊害というのは生まれることはあり得る,それは事例が示しています。ただ,それがすべて多選が理由かどうかというのは,必ずしも3期と4期の間で切れるような話ではない。狛江市で不祥事が起きたのは3期目の市長のときです。先ほど申し上げたのは,知事も昨年4人捕まった知事のうち─捕まったのは3名ですけれども,問題になった4件のうち2件は1期,2期の知事のところです。  そういう点では,多選イコール不祥事が生じるというのは統計も何もない。単なる正木議員の主観で今お話しになっているにしか過ぎない。また,そういう弊害が生まれたときには,これは選挙を通じて有権者がそれはきっぱりと審判を下すべきである。有権者もその責任は政治に対してはある,そういう有権者の審判,選挙の結果,それを受けとめるのが議会制民主主義の本来の筋である,そのように考えております。 50: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 7番正木議員。 51: ◯ 7 番(正木 きよし議員) 確かに4年に1回選挙があるんですから,その都度審判を受けるんですが,やはり長くなってくるといろいろな問題,チェック機能に弊害が出たりいろいろな弊害が出てくるから,やはり長期の多選については制限した方がいいんではないかという,世の中の流れになっているわけであります。  確かに市長が言ったとおり,先ほどの質問で冒頭でも言いましたけれども,3期目ごろからいろいろな問題が出てくる傾向にあるというように申し上げております。別に先ほども言っているとおり1期,2期だから全く問題ないと言っているわけじゃありません。確かに中身の問題もあります。やはり風通しが悪かったり業界と癒着したり,人事や政策が偏ったり,そういう弊害が如実にあらわれてくるのは,やはり1期目より2期目,3期目です。  そういう観点から,じゃ狛江市の現状はどうなっているか,それらに該当してくるかしてこないのかということを私なりに検証させていただきました。そうしたら幾つかそういう問題が出てきております。  1 3・4・16号線にまつわる都の補助金カットを議会に報告しないで隠そうとしたこと。  1 補助金不正受給問題を公表しなかったこと。指摘を受けるまで再発防止策も講じなかったこと。  1 特定の団体に学校プールを無料開放していたこと。  1 人事面で偏った人事をして職員のやる気をなくしている。  1 普通退職者,若い人が毎年多く出ている。職場に魅力がなくなっているのではないでしょうか。  1 管理職試験の対象者に対して受験者数の少なさ。平成16年,40%,平成17年,21%,平成18年,20%です。  1 地方公務員法に基づく懲戒処分者が近年3名も出ております。特に平成18年については教訓がきちっと生かされておりません。ということは,職員の規律や職場の空気の悪さが一因と言えるのではないんでしょうか。まさに組織の風通しが悪くなっている一例であります。  1 決算審査意見書の指摘に対して真摯に受けとめず毎回指摘を受けている。決算審査意見書に対する不誠実な対応であります。  昨日も石川議員の答弁でこの問題が触れられておりました。私は聞いていて,よくこういう答弁ができるなというふうに思っておりました。決算審査意見書について,真摯に受けとめ改善するところは改善していく。していないでしょう,だから現に毎回毎回同じような指摘を受けているじゃないですか。その問題が不正受給に発展していった問題だってあるでしょう,補助金の問題なんかそうですよ。  私5年間ざっと調べましたけど,毎回決算審査意見書で補助金については指摘を受けています。きちっと平成13年から少なくとも指摘を受けて,そのときに真摯に受けとめて改善するところは改善していれば,補助金不正受給問題は起きなかったんです。  そういうところを右から左にしていくから,いろいろな問題に発展していっている。指摘事項には改善されていると認識している,これは部長の答弁。していないじゃないですか,毎回毎回指摘されていることはたくさんある。それによって大きな問題が起きているじゃない,契約の問題だってそうだし,後で触れますけれども。やはりそういうところをきちっと,右から左じゃなくて真剣に受けとめてください。それから答弁もきちっとしてください。  あの質疑だけ聞いていればちゃんと,ああ,やっているんだなと思うんです。ところが調査してみれば,こういうように答弁と実態が違うということが明らかになっております。そこでもきちっと反省していただきたい。毎回毎回,何回も私も言いますけど,監査委員から毎回同じような指摘を受けないようにきちんとしていただきたい。それが本当に改善していくということです。  それから業者・業界との癒着や談合の疑いを持たれてもしようがない数字と,上がってきた数字に対する調査の不十分や認識の甘さであります。  例えば平成16年度指名競争入札にかかわる落札率の状況は,工事関係は72件中落札率90%以上が66件で平均落札率は96.3%。工事委託関係は28件中落札率90%以上が25件で平均落札率は95.4%。公園緑地等委託では25件(指名5,見積もり3,随意17)中,落札率90%以上が24件,うち落札率100%が5件。平均落札率は95.1%。適正競争下では80%前後と言われており,落札率が90%を超えると談合という疑いが持たれている。  まさにいろいろな弊害が出てきているんじゃないですか。これらの問題について,今私が挙げたことについて市長はどう思いますか。 52: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 市長。 53: ◯ 市 長(矢野 裕君) いろいろ挙げられました。事務的に対応がまずくておわびした部分の件もあります。ただ,例えば偏った人事のように根拠も全く示されないまま攻撃をされている内容で,お答えのしようのないものもあります。  それから管理職の受験者21%じゃ少ないと言いますけども,きのうの質疑で多分お答えしていたと思いますけれども,多摩地域の管理職の受験制度を持っている自治体の中で,23市ですけれども平均は22%ですので,21%という数は別に極端に少ない数でもない。平均値であるというふうに考えているところであります。  それから契約につきましては,できるだけ明朗化に努力しているところですけれども,ただ,予定価格を公表しているところとしていないところでも,あるいはしている時代としていない時代との落札率の違いが出てくるのも当然だということも御理解をいただきたいと思います。  決算審査についても,これはできる限り可能なものについては受けとめ改善を図っているところであります。 54: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 7番正木議員。 55: ◯ 7 番(正木 きよし議員) 全く言いわけにしか聞こえません。今言ったうちの何点かについて反論しておきますけど,管理職試験,平成16年は受けた率で40%だったんです。それが平成17年に21%,20%,他市はともかくとして,普通の会社だったらやはり受けようというふうに思うんです。  それと毎回決算審査についてもそうです。補助金,先ほどの問題も触れましたけど,全然改善をしようとしない。それから業界癒着との問題,指名競争入札の落札率もそうです。90%以上がこんなにたくさんある。これは毎回それぞれの議員の中からそれぞれの角度から指摘を受けているでしょう,私も取り上げましたけど。  今回はこの問題ではないんでこれ以上は言いませんが,やはり組織の風通しの悪さがこういうところに如実にあらわれてきているのが現状であります。そういうことだけはきちっと認識していただきたいと思います。きょうは多選禁止の問題ですから,この問題はこれ以上触れません。  埼玉県,川崎市,東京都中野区や杉並区などで定められた多選自粛条例は4選が対象であります。こういうようにどんどんふえているのが現状ですが,それらについてやはり市長は当然御存じだと思うんですが,今までの見解どおりでありますか,改めて御答弁をお願いしたいと思います。今までどおりなら今までどおりで結構です。 56: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 市長。 57: ◯ 市 長(矢野 裕君) 今多選の自粛条例を制定されたという事例を挙げられております。私は自粛条例についてはそれぞれの方がお決めになるもので,多選禁止が憲法違反であるというふうに申し上げているわけです。  かつ自粛ということで自分自身の進退のことであれば,一々条例にしなくても3期なら3期,2期なら2期でやめれば済むことを,あえて自分だけのための条例をつくるということはパフォーマンスであるというふうに考えております。  いろいろ議論がありますけれども,やはり昭和43年12月に出された最高裁の大法廷判決,ここでは,「選挙人は,自由に表明する意思によってその代表者を選ぶことにより,自ら国家(または地方公共団体等)の意思の形成に参与するのであり,誰を選ぶかも,元来,選挙人の自由であるべきであるが,多数の選挙人の存する選挙においては,これを各選挙人の完全な自由に放任したのでは選挙の目的を達成することが困難であるため,公職選挙法は,自ら代表者になろうとする者が自由な意思で立候補し,選挙人は立候補者の中から自己の希望する代表者を選ぶという立候補制度を採用している」とはっきりと明言しております。  ですから多選自粛は先ほど申し上げた位置づけですけども,多選の禁止というものは司法の場では既に決着がついているものと考えているところであります。 58: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 7番正木議員。 59: ◯ 7 番(正木 きよし議員) それらについては今まではそうだったかもしれませんが,ここのところでまた動きが変わってきております。それが世の中の流れであります。最高裁の判例も世の中に合わせて変わってきております。1回出したからといって金字塔のようにずっとそれが生きているわけではありません。そういう流れが今までの総務省の調査研究機関でもあらわれてきているのが実態であります。  それから最高裁は別な意見も出ております。それは今資料がないので後でお見せします。  杉並区長の在任期間に関する条例第2条,「区長は,通算して3任期を超えて在任することのないよう努めるものとする。」。中野区自治基本条例第7条2で,「活力ある区政運営を実現するため,区長の職にある者は,連続して3期を超えて存在しないように努めるものとする。」。  当然この2つは自粛条例ですが,この条例について市長は自粛条例だったらパフォーマンス,私は禁止と言っていないんですが,この2つの自粛条例についてはどういうふうにお考えになっていますか。 60: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 市長。 61: ◯ 市 長(矢野 裕君) 3度目の答弁になりますけれども,自分自身が自粛をされるというならわざわざ条例をつくらなくても2期,3期で出処進退を自分で決めればよろしい。そういう意味で条例の意味というのは,政治的な意味合いも含んだものだろうというふうに受けとめています。 62: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 7番正木議員。 63: ◯ 7 番(正木 きよし議員) 今年1月の読売新聞の世論調査では,知事の多選制限を59%が支持しており,国民にも理解が広がっているとの記事がありました。まさに多選について国民が正しい判断をしていることのあらわれであると私は思っております。  自民・民主・公明各党も4選以上の候補を推薦しない方針であると聞いております。総務省の動きを受け,自民党党改革実行本部(本部長,石原伸晃幹事長代理)も多選制限の検討を開始,今国会の会期末をめどに結論を出し,参議院選の公約に盛り込むことも検討。同本部は昨年11月,知事と政令指定市長については4選以上は推薦しないと決定。今年4月の福岡県知事選では4選の知事を推薦しなかった。同本部の首長多選問題小委員会は,都道府県知事と政令指定市長の連続4選以上の多選を禁止する方針を決めた。それ以外の市町村長についても,各自治体が条例で多選を禁止できるようにする。秋の臨時国会に地方自治法改正案などの提出を目指す,と報道されております。  市長,今述べた状況を踏まえて首長の多選─これは自粛なんですが─をみずから制定するというお考えはありませんかどうか。それはパフォーマンスというんでしたら自身はどのようにお考えになっているか,4選は来年なんですが,それらについてあわせて答弁願えればと思います。 64: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 市長。 65: ◯ 市 長(矢野 裕君) 国民が例えば多選は反対であるということで,そういう雰囲気が強くなっているのは昨年の一連の県知事の不祥事,そういうので醸成されているというのは感じております。  ただその場合,多選がノーであれば有権者自身が多選の候補者に対してノーの審判を下せば済むわけです。それを審判の場を与えないでその前に法律,あるいは条例でもって被選挙権,立候補の機会を奪っていく,それがおかしいというふうに思っております。  多選の弊害があれば有権者がみずからの責任においてその方に1票を投じない,通さない,そういう選挙行動,政治行動をとるべき。そういうことの場を与える前にシャットアウトすること自体は,先ほど言ったように憲法違反の疑いがあるだろうと思っています。  私自身はまだ出処進退を決めておりませんけれども,これは今まで一緒に選挙を進めてきた方々の意見も伺いながら,あるいは市民全体の動向を把握しながら,自分自身で最終的には決定してまいりたいと考えております。 66: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 7番正木議員。 67: ◯ 7 番(正木 きよし議員) それではこれから考えるということですので,その推移をじっくり見させていただきたいと思います。  今市長が述べた憲法違反,るる述べましたけど私は古い考え,1時代前の考え方である,時代は刻々と推移しております。ですから国においてもこういう調査研究をもう少し踏み込んだ形でしてもらいたいという形で質問しております。世の中の流れ,市長が今申し上げましたとおり世論は多選に対して,非常に厳しい感情を国民の皆さんがお持ちになってきているということは言えるのではないかというように思っているところであります。  重ねて言いますが,憲法違反云々ということについては古い考え方であるというように申し上げておきます。  それと,市長がよく使う言葉で市民が主権者,市民が主人公というようによくおっしゃっております。私もその点についてはまさにそのとおりだと思います。中野区で,この首長の多選に対するアンケートを行っております。  アンケートというのは,確かに設問の仕方でいろいろ違ってくることは承知なんです。それを承知の上であえて申し上げますけども,首長の多選について制限する必要があるか,2期8年,3期12年,その他,制限する必要がない,この4点であります。2期8年が適当と答えた方が83%,3期12年が6.1%,制限する必要がないが5.4%です。中野区で行われたアンケートです。こういう結果が出ております。やはりこれが主人公である中野区の区民の1つの判断の考え方であるというように思います。これがすべてとは私は言いません。  先ほども申し上げましたとおりアンケートというのは,とり方によって多少変わってきます。そういうことも承知の上でありますが,これらを踏まえて真摯に受けとめてそういう傾向が,じゃ狛江市もそうなのかといったら,必ずしもイコールにはならないと思うんですが,そんなに大きな違いは出ないだろうというように思います。  こういうことも踏まえてアンケートをとってみる,市長は常に住民に意見を聞く,聞くということを言っていますけども,それらについてそういう考え方はあるかないか,アンケートをとってみようかなという気持ちがあるかないかだけ答弁願いたいと思います。 68: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 市長。 69: ◯ 市 長(矢野 裕君) 首長の多選については最終的には住民が判断されるべき,有権者が選挙を通じて長過ぎる,弊害がある,短くても好ましくないと,それはそこで終止符を打つべく選挙民の行動があるべきです。  そういうことをずっと話をしてきて,その選挙の場に至る前に制限を講じるということは憲法違反の疑いが大いにあるというふうに感じている私が,憲法違反と思っている内容についてアンケートをとるのも自己矛盾を来しますので,それは考えておりません。 70: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 7番正木議員。 71: ◯ 7 番(正木 きよし議員) 全く残念であります。自分の気に入る,気に入らないはともかくとしてやはり民意をはかる,民意を的確に把握する手段の一つというように思って提案させていただいたんですが,自分の考え方に固執してやらないということでありますので,それはそれとして,現在市長は矢野市長でありますのでしようがないでしょう。その他の方法について,私はまたいろいろな形で,狛江市民の考え方をぜひ聞いていきたいというふうに思っているところであります。  それでは2問目に入りたいと思います。  アクションプラン,平成19年修正版についてであります。  平成19年第1回定例会の私の一般質問の中で,緊急行動計画の総括について前年度の総括をして次年度に生かしていく,そういうことが大切であるという質問に対して,平成18年度はまだ進行中でありますので,最終年度の平成19年に対して申し上げることはできないところでありますと答弁されておりますが,修正版は5月25日に配付されておりますので,平成18年の数字は大方出そろっているはずでありますので,どのようにこの修正版に反映したのか伺います。 72: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 企画財政部長。 73: ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 第1回定例会からの質問の経緯でありますけれども,平成18年度につきましてはまだ出納整理期間が終わったばかりでありまして,まだまとまっていないところであります。  いろいろ案内の中で既に平成17年度版につきましては,これは進捗状況でありますけれども,昨年9月に出させていただいているところであります。ことしも平成18年度の進捗状況につきましては,同月ぐらいには出させていただくかなというふうに思っております。  しかしながら,今回お示しさせていただいています修正版の中であります。ここは推進計画でありますけれども,この中で平成18年度につきましての見込みといいますか当初予算,先ほど申し上げましたけども平成19年度につきましては当初予算との整理をしたところでありまして,平成18年度につきましては,平成17年度決算見込みをもちまして整理をしたところであります。  大体この平成18年度の数字がほぼ決算見込みとしてですけれども,決算という形では出ませんけれども,ほぼこういう形で進行するのかなと,こういうふうに考えております。 74: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 7番正木議員。 75: ◯ 7 番(正木 きよし議員) まだ平成18年がまとまっていないということは考えられないですよね。今のところ端数整理の段階で大方,大枠というかその辺のところはかなり数字が出ているんじゃないですか。  まだ全く闇の中なんですか。ちょっとそういうことは考えられないんです。3月31日に締めて,民間の会社もそうですけど,狛江市のいろいろな過去のをやっても,おおむね平成18年度の傾向というのは把握できていなくちゃおかしいでしょう,この時期で。端数はまだですよ,確定的なもの,印刷に回るのはまだとしても,大方平成18年度の数字というのは把握ができているんではないでしょうか。全くできてないんですか,どうなんですか。 76: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 企画財政部長。 77: ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 年度といたしましては3月末の年度でありますけれども,そういう計数整理,支出面とか歳入面の整理があります。これは出納整理期間という4月,5月をもって行うところであります。  現在大方といいますか締めには入っているわけですけれども,その細部にわたってはこれからの調整という形になります。これから整理をしていくという形になります。決算上まとめていくのが,ここで終わりましたので6月,7月ぐらいで決算上まとめていくわけであります。  それが書物的にこういう整理ができるのは8月から9月,こういったところであります。 78: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 7番正木議員。 79: ◯ 7 番(正木 きよし議員) それだって,東京都に提出するのはもう提出しているんじゃないですか,5月末で一応,3月末で正式には締めますね。その端数整理で2カ月余もあって,それで東京都に出すのは7月。ということは,東京都へ出すのは確定した数字でしょうから傾向的におおむねわかってというか,大方数字は把握できているというふうに私はずっと思っていたんだけど,どうもこの時期はね。確定はまだ,印刷はまだというのはわかりますよ。ですけども全く闇の中なんですか,改めて伺います。 80: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 企画財政部長。 81: ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 東京都の方の整理でありますけれども,これは提出の方は7月の提出になるわけであります。そこまでに詳細をまとめて提出するわけですので整理をしていくというところであります。この整理につきましては,この6月から7月の初旬にかけて行うものであります。大体6月いっぱいの部分では詳細の整理はつくというところであります。  その詳細というのは項目別に分けていきますので,各項目別に分けるのがこの6月の整理,こういったところであります。 82: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 7番正木議員。 83: ◯ 7 番(正木 きよし議員) 私の認識とちょっと違うんで,改めて事務的に伺いたいんですが,都にはいつまで報告するということが事務的にはなっているんですか。 84: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 企画財政部長。 85: ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 日程上の詳細は確認しなければいけませんけれども,東京都のヒアリングにつきましては大体7月ぐらいのヒアリングをされるわけです。書類提出を行いまして,書類提出で東京都がチェックをしますので,そういった部分でヒアリングを受けるということであります。 86: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 7番正木議員。 87: ◯ 7 番(正木 きよし議員) 7月に東京都のヒアリングを受けるということは,既にその時点で東京都に書類が行っていないとヒアリングは受けられませんね。東京都だって,持ってきました,さあその場ですぐヒアリングというわけにはいかないんですから。7月にヒアリングを受けるということについては,少なくたって半月ぐらい前か10日ぐらい前には都に出しているというように考えられるんですけど,私の今まで持っていた認識とちょっと違うところがあるので,事務的にその辺のところを教えてください。
    88: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 企画財政部長。 89: ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 今年度につきましては東京都のヒアリングは,狛江市は7月13日にヒアリングを受けるということになっております。それまでに各帳票がありまして,その帳票は全部一式で東京都の方に一括して事前に提出するというところではなく,各票に分かれまして,何票につきましてはいつまでにというふうになります。  そういう今整理の段階であります。先ほど申し上げたとおり東京都に7月13日のヒアリングがありますので,その以前に東京都に提出,そうなりますと6月の中で詳細,各項目の振り分けについて作業,こういったところになります。 90: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 7番正木議員。 91: ◯ 7 番(正木 きよし議員) そうすると6月末ぐらいには東京都に提出するということでいいいの。もう少し持つの。7月の上旬,場合によったらずれ込んでいくというふうに解釈していいのですか。  毎年大体そのぐらいの流れに,ことしはという形に今答弁があったんですが,毎年大体そのぐらいの流れで進んでいくというふうに解釈していいですか,ちょっと大切なところなんでそこだけ答弁願います。 92: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 企画財政部長。 93: ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 時期的には東京都のヒアリングは7月に行います。これは東京都各都下の市町村,これを実施いたしますので若干日にちの差異はあるわけであります。東京都の提出につきましては,2日前とか1日前という書類もあります。1週間前にこういった書類を提出しろと,こういういったところもあります。  それは確認の度合いなど,あるいは帳票によって若干違ってきますので,そうなりますと大体7月ぐらいの段階で市がまとめて東京都に段階的に書類を提出する,こういったところであります。 94: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 7番正木議員。 95: ◯ 7 番(正木 きよし議員) 一応わかりました。時間がありませんので,こればかりやっているわけにはきませんので次へ移ります。  私は4点について経過と修正箇所というように通知を出させていただいております。それでは第1といたしまして,第3次行財政改革推進計画編について,基本的な考え方について伺いたいと思います。  実はこの4点調査をして,これだけいろいろな,見ればみるほど文章はすばらしい。いつも私は言いますけど作文としてはすばらしいけど,果たして実態がきちっと伴ってこのとおりやっていけるのかなというような疑問が見れば見るほど,読めば読むほどわいてきているのが実態でありますが,きょうは時間も限られておりますので基本的な考え方についてのみ質問させていただきますので,よろしく簡潔に答弁願います。  第1点,「収支均衡を図り,財政基盤を確立するためには,……さらなる歳入確保,歳出抑制を図っていかなければなりません。」と述べていますが,さらなる歳入確保,歳出抑制とは何を指して言っているのでしょうか。 96: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 企画財政部長。 97: ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) この推進計画編にそういったところで明記させていただいていると思います。さらなる行財政改革を進め新たな歳入確保,歳出抑制を図るというところでありますけれども,これにつきましては一定の考え方は,既にここの1章から4章の中で明記させていただいているところであります。  しかしながらいろいろ時代に合わせながら,新たな歳入の確保を行っていかなければいけないという考え方であります。これは新たな事業,独自の事業,これを展開するためには財源が必要だというところであります。今新たな部分と申し上げましたけれども,これにつきましては交付税制度,あるいは東京都の総合交付金などほかにもいろいろ各種補助金,交付金がありますけれども,頑張っている地方自治体については,そういった歳入を充てるということもあります。  これはそういった部分で取りこぼしのないような形で注意喚起といいますか,各所管にきちっと目配りしながら歳入を確保しなさいという考え方です。  歳出抑制については1章から4章には出ておりますけれども,行革というのはここでいいという話ではないわけです。これからもどんどん進めていかなければいけないと,そういう中で意識をきちっと持ちながら歳出抑制を図りなさいと言っている,こういった考え方であります。 98: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 7番正木議員。 99: ◯ 7 番(正木 きよし議員) 歳出抑制はおおむねわかるんですが,歳入確保,私は新たにいろいろな形で図っていくのかなというのである程度聞いたんです。また増税をするのか,市民に大きな負担を課して,それぞれ増税して歳入を確保していく手法をとるのか,それとも増税なき財政再建というふうによく一口で言われますけど,そういう手法を選択していくのか。  私は基本的には,やはり増税なき財政再建というのが第一義的であるというふうに考えているうちの一人なんですが,安易に市民に負担増をしていく手法を今までどちらかというと市側はとってきております。私に言わせれば便乗値上げも多々あります。そうした問題をまた選んでいくのか,そういう増税をしていくことが歳入確保につながっていく。増税なのかそれとも全く新たな歳入確保を例えば広告料だとか……私が言うのはそういう姿勢ですよ。金額的なものじゃなくして,そういうものを踏まえて新たな歳入確保を図っていくという手法を選択していくという考え方が,新たな歳入確保という表現になっているのか。歳入確保の裏側には増税なのか,どっちなんでしょうか。 100: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 市長。 101: ◯ 市 長(矢野 裕君) 増税というのはちょっと正確な表現じゃなくて,この間負担増をお願いしていますけれども,税というのは見直したのは国民健康保険税だろうと思います。あとは料金等なので負担増をするかどうかという趣旨だというふうには受けとめますけれども,これは基本的には緊急行動計画の中では,財政基盤を確立するために市民への御協力,負担増を含めてお願いせざるを得なかったということはありますけれども,ここで収支均衡型の財政構造ができたときには,基本的には負担増はできるだけ避けていく。  ただいろいろな事情で,例えば下水道で前回上げたときにも将来の老朽管の改修のために必要だということで上げさせていただいております。そういう意味ではここで縛るということはできませんけれども,負担増はできるだけ避けていきたいというのは基本であります。 102: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 7番正木議員。 103: ◯ 7 番(正木 きよし議員) 市長独特の言い回し,すりかえというかうまく言っていますね。結局増税なんです。ただ税が違うという形の,負担という形で選ばしているだけであって,市民には増税感というふうにすべて映ってくるんです。そういう言い回しもあるなというように思います。  しかし一般的な市民の皆さんはそういうふうには感じません。また上がるというように解釈していきます。言い回しというのはいろいろあるんだなというように,つくづくうまい言い回しがあるもんだというふうに感じているところであります。市民感情とは実態は違う,そういうこともあるというように今,市長から答弁をいただきました。  次に移ります。  私は,その前に市長できる限り歳入確保,私は増税という表現を使いましたけども負担増でもいいです。できるだけ市民に負担増をしないで歳入確保を図っていく手法をとる。市民負担は極力一番最後の最後の最後にしていただきたいというように思うんですが,その決意だけ述べてください。そういう決意は持っているとか持っていないとか,安易に今までみたいにやっていくのか,どうなんでしょうか。 104: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 市長。 105: ◯ 市 長(矢野 裕君) ですから,先ほど答弁したのは負担増はできるだけ避けていきたいということでやってきたというふうに申し上げたんで,同じ答弁しか繰り返せません。 106: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 7番正木議員。 107: ◯ 7 番(正木 きよし議員) 嫌なんですね,やはりそういうことを言うのは。市民サイドに立てば,何回でもそういうことを言うのが親切丁寧な表現の仕方だと思うんですが……違う,私が何回も同じことを聞くというけど,やはりその決意のあらわれも含めて聞いているんです。そういうこともきちっと理解をしていただきたいと思います。  次に移ります。  第3次行財政改革推進計画編の2ページで,「実施計画事業の精査を行い,実施時期の繰延べ,凍結などを検討する。」と述べていますが,その中身について説明していただきたいと思います。 108: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 企画財政部長。 109: ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) これにつきましてはアクションプラン,前もお話をいただきました緊急行動計画,平成17年度から平成19年度まで厳しい財政状況を乗り切ろうということで策定しました。その後,集中改革プランというところで平成21年度までこれを延伸,期間を延ばしたわけであります。その中で行革を進めているというところであります。この間はやはり厳しい行財政でありますので,なるべく緊急性以外の部分につきましては凍結をしていこうと,こういう考え方を示したわけです。  しかしながら市民の安全・安心,あるいは子育て事業とかそういった部分で,この時期でやっていかなければいけない事業,こういったところもあります。こういう部分を検討して,凍結したりあるいは凍結を解除する,こういった考え方を示しているところであります。 110: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 7番正木議員。 111: ◯ 7 番(正木 きよし議員) いろいろまだその答弁について再質問したいところなんですが,時間もないんで後で聞きに行きます。  次に移ります。  「執行段階における歳出抑制により繰越金を捻出する。」とありますが,自分たちでこういう事業をやると予算を組んでおいて,執行段階で歳出抑制をしちゃうんじゃ,言っていることとやっていることがちょっと違う,アンバランスになっちゃうんです。自分たちでつくっておいて,執行する段階で抑制する,一概に政策ばかりじゃなくて経常経費の問題もありますけども,それはちょっと理解できないんですが,どういうふうに理解したらいいでしょうか。 112: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 企画財政部長。 113: ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 予算を組み立てる段階におきましては,9月から予算編成に入るわけであります。その前の時点で各所管部課におきまして計画を立案するという考え方であります。  その時点と執行段階においてはいろいろな社会情勢も変わってくる,またそこで創意工夫を持っていただく,こいうったところからなるべく執行段階においても整理,精査を行って不急不要という部分でありましょうか,そういった部分で翌年度に対して繰越金,こういった部分を捻出してくと,こういう考え方であります。 114: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 7番正木議員。 115: ◯ 7 番(正木 きよし議員) 再質問したいんですが,後でまた聞きに行きます。  次に移ります。  「さらなる行財政改革を進め,新たな歳入確保,歳出抑制を図る。」この新たな歳入確保と歳出抑制については先ほど……これは恐らく同じことだと思うんで聞きません。さらなる行財政改革というのは何を指しているんでしょうか。 116: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 企画財政部長。 117: ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 先ほども若干触れさせていただきましたけれども,この平成21年度までのアクションプラン,これは計画という形でお示しをさせていただいています。しかしながら行革というのはもう少し進めるところもあるわけです。その年年,時代時代によって変わってくるわけであります。  現在ではこういう形で,今の時点では目標を定めておりますけれども,この期間中にやはり時代は変わってくると,そういったところでその変化に対応できるような行財政改革,これを進めていく,こういった考え方であります。 118: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 7番正木議員。 119: ◯ 7 番(正木 きよし議員) 何が何だかわかりませんので,後でまたよく説明してください。  次に移ります。  補助金の問題です。補助金については先ほども触れましたけど,過去5年間,平成17年,平成16年,平成15年,平成14年,平成13年,決算意見書を見させていただきました。毎回指摘を受けています。先ほども言いましたが,それが補助金不正問題に直結したと言っても過言ではありません。  少なくたって平成13年,平成14年ときちっとしていればそういう問題に発展しなかったではないかというふうに思います。決算審査意見書についてはいろいろあるというふうに,毎回検討して改善していると言っておりますが,改善している点は多少あるかなと思っていますけど,毎回受けてそのままにしていることも事実であります。  この補助金については過去の議会でもいろいろ指摘を受けております。私もあえてなぜ取り上げさせていただいたかというと,当然第3次行財政改革の中に載っておりますし,平成18年5月30日に委員会から答申を受けております。それが平成19年度予算に反映するというようになっておりますが,委員会答申に対する平成19年度の市の対応というところの一表を見ます。中身についてはいろいろあると思いますが,まず答申について市の考え方は基本的には答申を尊重して,補助金などの見直しに取り組んでいく,というようにみずからうたっております。  しかしながら委員会答申に対する平成19年度の市の対応を見ますと,委員会答申では見直し,50件ありますが,見直しをされたのは10件,継続38件,廃止2件であります。  これではみずからが答申を尊重して見直しに取り組んでいくというように言っていながら,結果として答申を無視していると言っても過言ではない市の対応の取り組みが,平成19年度にされているというように解釈されても仕方ないと思うんですが,どうでしょうか,端的にお答え願いたいと思います。 120: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 企画財政部長。 121: ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 日付の認識が,私は5月30日という認識を持った答申はちょっと思い浮かばないんですけども,今お話がありました補助金の評価を行っていただいた部分であります。補助金評価委員会から昨年10月19日に答申を受けております。それをもちまして,今正木議員が言われた尊重していくかどうかというお話でありますけれども,これは尊重していく考え方を持っているわけですけれども,10月19日に整理いただきまして,各課にこれにつきまして説明を私どもからしたところであります。  その段階で1件ずつの整理をさせていただいたところです。その結果がここにあらわさせていただいているとおりでありますけれども,しかしながら,期間がちょっとなかったというところと,あるいは各種団体との調整も必要な補助金もあるわけです。そういった経過からことしの7月ぐらいに私どもの所管課において,もう1度ヒアリングをしながら整理していくという考え方です。  ただ,ここできょう言われている部分につきましては,効果がきちっとあらわれていないじゃないかと,あらわれていないじゃないかというとちょっと語弊があるかもしれませんけれども,効果が見えないじゃないかと,こういったところもありますので,必ずしも補助金の削減には至らないところもあるわけです。  そういう制度上とかあるいは書式上,こういったところを整理していくものも多々ありますので,その辺の整理をさせていただくというところであります。 122: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 7番正木議員。 123: ◯ 7 番(正木 きよし議員) 仮に10月としてでもいいでしょう。少なくたって半年以上,それから3カ月以上予算案が確定するまではあったんですから,やはり尊重するんだったらいち早く,時は待ってくれないんです。今の狛江市の財政状況を考えたら,せっかくそういう形で答申が出たら,それは平成19年度にきちっと反映していく,100%反映する。少なくとも100%入れなくても90%はその意見を尊重した形で平成19年度予算に反映していく,そういう姿勢がなかったら絵にかいたもちになっちゃうじゃないですか。  中身を精査するとあなたは言ったって,委員会答申に相反する市の対応が幾つも書かれていますよ,一つ一つ精査をしましたけど。きょうはその中身については論議しませんけど,やはりその辺のところについては尊重するというように言ったら,本当に諮問してお願いを,見直しをしていただいたんですから,第三者機関が。その答申を基本的には100%尊重するという形でなかったら意味がないわけですよ。  少なくたって90%以上は尊重しなければ,委員会の考え方は委員会の考え方で,市は市の対応だよと,委員会の考え方が相反するようなことをどんどん行っていったら何のための委員会だったのかということになってしまう。  都合のいいときだけは委員会答申を踏まえて,都合の悪いところは市の対応で,委員会の答申とは全く逆のことでもやっていきますというんだったら,何のための委員会かということになるんです。その辺をじっくり考えていただきたいと思います。 124: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 暫時休憩いたします。     午前10時21分 休憩     午前10時44分 開議 125: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。8番河西かず議員。     〔8番 河西かず議員登壇〕 126: ◯ 8 番(河西 かず議員) 通告に従いまして2問質問いたします。  まず財政再建について質問いたします。  私は選挙期間中ずっと,狛江市の財政は大変悪化している,このままでいくと夕張市の二の舞になりかねないということを訴えてまいりました。根拠としては,企画経営室が作成している26市の財政力比較の数値や,順位がすべてと言っても過言ではないほど毎年悪化していることなんですけれども,詳細については後ほど触れることにいたします。  ことし2月27日発売の週刊エコノミストでも,狛江市の財政について書かれておりまして,首都圏で財政ゆとりランキングがワースト1になっていました。首都圏というのは調べましたら265の自治体がありまして,その中で最も悪いということで大変情けない話です。  また,3月10日発売の週刊ダイヤモンドでは,東京都の中で最も倒産の危険が高い自治体として,やはり狛江市の名前が挙げられておりました。  市長は常々,狛江市の財政は悪くないと主張されています。選挙期間中でしたけれども,駅頭演説でも,批判をする人たちは経常収支比率の1点を取り上げて狛江市の財政が悪いと言っているとおっしゃっていました。経常収支比率以外の指標はよいのでしょうか。私は悪いと思いますが,そこでまず,狛江市の財政状態の現状の把握からさせていただきたいと考えます。  市が出している「財政のあらまし」の19ページに経常収支比率について書いてあります。それによると「高いほど財政が硬直化している」と書いてありまして,さらに20ページには「この比率が100%を超えているということは,……市民の新たな行政需要に対応することが困難な状況にある」と書いてあります。  おのれを正しく知ることが改革へのまず第一歩ではないかと思いますが,市長に伺います。狛江市の現在の財政状態をどのようにとらえていますでしょうか。  さらに市長に伺いたいことがあります。平成17年2月に市長,収入役,教育長の報酬及び市職員給与の削減を求めるという陳情が出され,3月議会で採択されていますが何の措置もなされないままになっています。  5月には採択済みの陳情を速やかに実施するよう求める陳情が提出されていますが,いまだ削減措置がとられていません。このような陳情が出されること自体議会軽視,つまり市民を軽視するものではないかと思います。ことしの第1回定例会において,議員報酬の15%削減の条例改正が採択され4月から実施されています。にもかかわらず,市長以下職員の給与削減は実施されておりません。市長の見解を伺います。  財政再建のために平成16年に緊急行動計画が発表され,平成18年にはアクションプランが発表されました。財政再建のためには「入るを量りて出ずるを制する」というのがまず基本姿勢であると考えますが,まずこの入るについて伺います。  税の徴収率の実績と見通しについて伺います。  狛江市の税金の徴収率は他市に比べ低いと聞いていますが,平成17年度の収納状況及び平成18年度を含む最近5年間の収納状況,他市との比較を教えていただけますでしょうか。  次に出ずるを制すという観点から質問いたします。  狛江市の財政を圧迫している大きな要因に人件費の多さがあるかと思います。人件費の削減のためには主に2つの方法があろうかと思いますが,1つは職員数の削減,もう1つが給与の削減ではないでしょうか。アクションプランでも平成22年までに80人を削減して467人にすることを提案されています。  この80人の内訳は,採用が40人で実質削減は40人になります。しかし他市と比較しても明らかに多いと思います。人件費の現状について市長はどのような認識をお持ちか伺います。  財政再建の最後の質問は,起債額と公債費について伺います。  また選挙期間中の話をいたしますけれども,狛江市の借金は前市長によってつくられたもので,現市長になって40億円の返済がなされているとのアピールもありました。  そこで石井市長の時代12年間と矢野市長の時代11年間では,年度平均の起債額はどちらが多いのでしょうか。おのおのの金額をお示しください。  また,前市長の公債費のピークは平成16年ですが,それ以外は減少しています。それなのに公債費のピークがどんどん先延ばしになっているのはなぜでしょうか。石井市長が借りた金額は何年に完済されるのでしょうか,あわせてお聞きします。  あとは自席から再質問いたします。 127: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 市長。     〔市長 矢野裕君登壇〕
    128: ◯ 市 長(矢野 裕君) 河西議員の第1問目について,最初の2点について私の方からお答え申し上げ,残りは企画財政部長等から答弁申し上げます。  まず,財政の現状の認識についてですけれども,当初狛江市の財政の厳しさは,かつての大規模公共事業の集中的な実施による公債費の高どまりが大きな要素でしたが,事業債の発行額抑制で一定の成果が見え始めたとき,三位一体の改革による一般財源の急激な減少に見舞われたことが,現在の厳しさの主な要因であると考えています。  それを打開し,自立した都市として存続していくために財政基盤の確立のための緊急行動計画を策定し現在アクションプランの中に取り込み,その目標達成を最優先課題と位置づけ取り組んでいるところであります。  その結果,市民の皆様の御理解と御協力により初年度では計画以上の財源を確保し,平成18年度もほぼ計画どおりの効果が得られると見込んでおります。公債費につきましても平成20年度にピークを迎え,平成21年度には減少し落ちついていくことになり,団塊の世代の退職とその不補充による人件費の削減と相まって,厳しい中ではありますけれども財政基盤の確立はできるととらえているところであります。  したがって財政破綻などの心配はないものと考えております。  2点目ですけれども,平成17年第1回定例会で採択された陳情については,議会の御意向として承っており,その上で市長として総合的に判断させていただいたところであります。  ちなみに議会の当該陳情の速やかな実施を求める陳情が平成17年第2回定例会に出され,第3回定例会で不採択となっておりますが,いろいろ御意見はありますけれども,これは市長としての判断の余地があることを議会としてもお認めいただいたと受けとめております。  この視点から申し上げますと,給与の削減は平成16年4月から平成18年3月までの期間,市長18%減,収入役,教育長11%減,職員給与2%減を実施してまいりましたが,これを緊急行動計画,アクションプラン取り組みの最中であることから,さらに平成18年4月から平成20年3月まで削減期間を延長しております。  陳情では手当の見直しを求めておりますが,平成18年4月から通勤手当や住居手当を見直し,変則勤務手当のうち土曜・日曜日に勤務する職員にかかる支給分を廃止いたしております。  こうした対応に加え財政基盤の確立が現段階での市長を初め職員の最大の責務であり,この目標に向けて着実に前進していることから,現状でのさらなる削減を要しないものと考えたところであります。 129: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 市民部長。 130: ◯ 市民部長(岡崎 幸君) 市民税の徴収率の推移であります。  現年と滞納があって合計の収納率で答弁いたします。平成14年度,92.1%,平成15年度,92.1%,平成16年度,92.1%,平成17年度,92.5%,平成18年度につきましてはまだ決算が終わっておりませんので,4月末現在の徴収実績で報告させていただきますと,トータルでは93.6%,このような数字になっております。 131: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 総務部長。 132: ◯ 総務部長(本橋 昇君) 職員の給与についてであります。御承知のとおりでありますが,職員給与2%カット,管理職手当が10%のカットを行っております。  平成16年度,平成17年度と当初2年間行いまして,また組合との話し合いによりまして2年間,平成18年,平成19年度と延長しているものであります。  効果額としましては職員給与のカットにつきましては各年度約5,000万円,あるいは5,100万円,こういったところの効果額が出ているものであります。  また,管理職手当につきましても平成16年度から平成19年度まで,同じ4年間実施しております。500万円から600万円の年間の効果が出ているものであります。 133: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 企画財政部長。 134: ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 起債の関係でありますけれども,前市長と現市長の関係であります。  前市長の期間,これは昭和59年度から平成7年度,この12年間,また現市長の期間を平成8年度から平成18年度の11年間,この単年度の部分で比較してきますと,前市長では15億8,459万円,現市長におきましては19億518万円になります。  平成13年度以降につきましては,交付税の削減の振りかえ措置といたしまして,臨時財政対策債が含まれているところであります。なお,前市長が起債を起こした部分の償還完了でありますけれども,平成27年度をもって完済ということであります。 135: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 8番河西議員。 136: ◯ 8 番(河西 かず議員) 今市長の答弁にありましたが,狛江市の財政は厳しい環境にあるという一言がありました。これについて詳しく検証していきたいと思います。  狛江市の財政の現状ということで,平成8年度,これは矢野市長以前,それと平成17年度,狛江市の財政を示す指標,財政指標と多摩26市の中における狛江市の順位を御提示いただきたいと思います。  項目としましては,歳出総額,人口1人当たり歳出額,標準財政規模に対する地方債現在高の割合,標準財政規模に対する積立金現在高,標準財政規模に対する財政調整基金の現在高,経常収支比率,公債費比率,以上,細かくなりますけれども教えていただけますでしょうか。 137: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 企画財政部長。 138: ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) それでは各財政状況の比率,指標であります。  平成8年度については,西東京市が合併前でありまして27市というところで,平成17年度以降につきましては26市というところで紹介いたします。  それぞれの市の数,順位をもって紹介させていただきます。また,特徴はいろいろありますけれども,単純なる数値として申し上げるところであります。  歳出総額におきましては平成8年度は251億5,992万5,000円,これは19位であります。平成17年度におきましては208億6,855万3,000円で,これは24位であります。  人口1人当たりの歳出額であります。平成8年度は34万7,000円で10位,平成17年度では27万4,000円で26位であります。  標準財政規模に対する地方債現在高の割合であります。平成8年度は174.0%で25位であります。平成17年度では192.4%で26位であります。  標準財政規模に対する積立金の現在高の割合といたしましては,平成8年度25.9%で23位,平成17年度では3.8%で26位であります。  標準財政規模に対する財政調整基金の現在高,割合であります。平成8年度は4.4%で23位,平成17年度では0.6%で26位であります。  経常収支比率でありますけれども,平成8年度では102.4%で26位,平成17年度では100.2%,これも26位であります。  公債費比率でありますけれども,平成8年度は12.3%で21位,平成17年度では15.3%で26位であります。 139: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 8番河西議員。 140: ◯ 8 番(河西 かず議員) 平成8年も決していい順位とは言えないんですけど,平成17年度というのは,大事なところだけ繰り返しますが,地方債現在高が26位です。それから積立金現在高,これも26位,それから財政調整基金の現在高,これも26位,経常収支比率26位,公債費比率26位,26位以下がないんです。 141: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 企画財政部長。 142: ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 先ほど申し上げたとおり26市の比較でありますので,26位というところは一番最後のところであります。 143: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 8番河西議員。 144: ◯ 8 番(河西 かず議員) 要するに狛江市というのは多摩26市の中で財政状態が26番目,非常に悪いということがこれで具体的にわかりました。  先ほどの登壇しての質問に戻りますけれども,ここで入るをはかるということで徴収率について伺いたいと思います。  昨日,道下議員が徴収率についての質問をたくさんされましたので重複するところがあるかと思いますけれども,先ほど市長の答弁の中で増税は考えていないというお話でしたので,やはりこの徴収率をアップする以外に入るをはかるという点がないんではないかと思いますので,ないわけではないですね,負担金をふやすというのがありました。それで,徴収率について再度重複することも承知の上で質問させていただきます。  平成18年度の徴収率を先ほど伺いまして,滞納繰り越し分の徴収が8.6%ふえているということと,それから対前年比で4月末現在で1.4%ふえているということで,大変いい数字を伺いました。  これがまだ4月末現在ですので1年間にわたってこういう地道な努力を重ねていっていただきたいと思います。  納入の実績管理について伺いたいと思います。この実績管理はどうなっているのか,市長への報告はどうなっているのか。例えば何月何日,月末で締めていついつ報告する,まとめる,それでいついつ報告する,そういったことを具体的にお聞かせください。 145: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 市民部長。 146: ◯ 市民部長(岡崎 幸君) 徴収の管理でありますが,これは月単位で市税の徴収実績の管理を行っています。  また,市長には必要に応じて報告しております。 147: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 8番河西議員。 148: ◯ 8 番(河西 かず議員) この必要に応じてというのは,市長からの要望があってからということでしょうか,それともこちらの方の判断で報告されているんでしょうか。 149: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 市民部長。 150: ◯ 市民部長(岡崎 幸君) 1つは一般質問の対応ということで,市長の方からどういう状況になっているかというようなこともありますが,私どもの方からは大きな懸案が処理ができた段階で報告したり,そういったことで順次報告をしている状況です。 151: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 8番河西議員。 152: ◯ 8 番(河西 かず議員) この徴収率アップというので,昨日もちょっと伺っていたかと思いますけども,1%アップすることでどれだけの収入に,金額的には幾らになるのか教えてください。 153: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 市民部長。 154: ◯ 市民部長(岡崎 幸君) これは調定額によるわけでありまして,1%ということになりますと約1億円から1億2,000万円程度の額だろうということになります。 155: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 8番河西議員。 156: ◯ 8 番(河西 かず議員) 1億2,000万円ですか,1%で1億2,000万円ということは大変大きな金額であると思いますので,ぜひこれを上げる努力をさらにお願いしたいと思います。  現在徴収率を上げるためにということで,収納課,職員の体制について伺いたいと思いますけれども,何人体制で具体的にどのように行われているか,それから平成17年度と比べて収納課の人数はふえたのでしょうか。つまり収納課としては強化されたかどうかということです。それから正規の職員か否かということも含めまして御答弁いただきたいと思います。 157: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 市民部長。 158: ◯ 市民部長(岡崎 幸君) 収納課の現在の体制であります。ちょっと細かい話になって恐縮ですが,収納課の中で納税係が税を収納しているわけでありまして,現年担当が3名,滞納担当が4名,大口滞納担当が3名であります。平成17年度が現年担当が2名,滞納担当が4名,大口滞納整理担当が4名でありまして,平成17年と総数は変わらないんですが,総数の中で現年担当を1名増し,大口滞納整理担当を1名減したということで,平成18年度につきましても状況に応じて機動的に担当人数を変更していきたいと,このように考えております。  また,全体的には納税係は10名の正規職員と4名の嘱託職員,このような構成で現在事業を進めております。 159: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 8番河西議員。 160: ◯ 8 番(河西 かず議員) これは,先日石井議員も質問したかと思いますけれども,滞納者に対する督促の手順,これを教えていただけますでしょうか。 161: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 市民部長。 162: ◯ 市民部長(岡崎 幸君) 徴収のフローということでよろしいかと思うんですが,こちらは国税徴収法にのっとりまして文書催告,それから電話催告,臨戸による直接交渉,こういったことを行っておりまして,それでも納付しない場合には財産を差し押さえる。それを換価し滞納額に充当する,こういった手順で行っております。 163: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 8番河西議員。 164: ◯ 8 番(河西 かず議員) 先日テレビを見ておりましたら,やはり徴収率のアップの問題が取り上げられておりまして,ある市では督促とか催告の通知書をすごいショッキングピンクみたいな封筒に入れて送るんだそうです。そうすると何回も何回もそれが来るのは恥ずかしいからということで支払ってもらえるようになったとかという,そういう事例が出ていましたけれども,何かそういったフローの中で独自に工夫したりしているというようなところはあるんでしょうか。 165: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 市民部長。 166: ◯ 市民部長(岡崎 幸君) これは各市いろいろな形で創意工夫をしているかと思います。狛江市も職員の発議に基づきましていろいろな取り組みを現在しております。色を変えてみたり,そういったことは現実やっているわけでありまして,あと平成19年度,今年度新たに取り組みをしようということで今進んでいるわけでありますが,こちらは滞納管理システムというのが現在狛江市の中では動いておりますが,このシステムが1件管理をしている,滞納者一人一人の管理をしているわけでありまして,それを催告状を出す場合には一件一件画面を開いてプリントアウトしなくちゃいかぬと,こういうことで非常に時間がかかるシステムであります。  これを平成19年度当初予算でお認めいただきまして,これの今改修をすることによって一件一件やっていたものをホストコンピューターで一括して打ち出ししようということで,これをやることによりまして催告の事務のスピード化が図れるということであります。  それからもう1つは,ちょっと企業秘密ぽくなるわけですけれども,今まで督促状は出していたのですが,それが即納付書と結びついていなかったという,こちらとしてはそういう事務をやっていたものですから,それを今年度から督促状の中に支払いができるというような納付書を同封しようということで,そちらも平成19年度から始めようということで現在進めております。 167: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 8番河西議員。 168: ◯ 8 番(河西 かず議員) この徴収率アップのための目標値みたいなものはありますでしょうか。 169: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 市民部長。 170: ◯ 市民部長(岡崎 幸君) これも昨日答弁させていただいたわけですが,一義的には当初予算に示された徴収率を目標値として職員の方ではとらえておりまして,それだけでおさまらないわけでありますので,最終的には税負担の公平性の確保,納税秩序を保つ,こういったことを目標に現在取り組んでいるところであります。 171: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 8番河西議員。 172: ◯ 8 番(河西 かず議員) それでは時効というのがあるかと思うんですけれども,これは何年で時効になるのか。そして時効の中断のためにどういった努力をなさっているのか聞かせてください。 173: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 市民部長。 174: ◯ 市民部長(岡崎 幸君) 徴収につきましての時効ということは,国税徴収法の第18条に載っておりまして,5年で時効になるということが明記されているわけですが,ただ,こちらが何もしないで手をつけないで置いておくと5年で時効になるということでありまして,職員としてはそれは当然ぐあいの悪いことでありますので,この間にいろいろ調査して,先ほど申しました最終的には差し押さえをして……差し押さえだけではないんですが時効を中断していこうと,こういうことで今取り組んでいるところであります。 175: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 8番河西議員。 176: ◯ 8 番(河西 かず議員) 私は民間の会社におりましたときに,売り上げにつきまして毎月のように数字を固めて,上司に交通費とか前月比などを入れて報告しておりました。リアルタイムで実績がわかる体制にしていただきたいと思います。そして行政だけでなく議会や市民の関心を高めるようにしていただきたいと思います。  今給食費ですとか保育料ですとか,そういったものに対しての未払いが国民の関心を高めています。そういったところに国民の関心が高まってきていますが,同じように市民税の未払いに対する市民の方の関心が高まれば,収納率のアップにつながっていくのではないかと思います。  市長に強い指導力を発揮していただきまして,収納課の皆様の地道な御努力を今後も期待したいと思います。徴収率に関する質問は以上で終わります。  続きまして,「出ずるを制す」ということで人件費について質問させていただきます。  アクションプランとかで人件費の削減がうたわれていますけれども,職員の数の削減数に比べて人件費の削減の割合が少ないという感じがいたします。これはなぜでしょうか。 177: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 企画財政部長。 178: ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 人件費につきましては特別職または正規職員,こういった給料が中心となるところであります。そのほかに嘱託職員や再任用職員,これに対する報酬なども含めているところであります。  そのために多様な雇用形態の活用によりまして正規職員の数,これは減に伴うものにつきましては減額しているところであります。しかしながら嘱託職員の採用などによります増額分,こういった部分もあります。これは相殺をしていくわけです。  市民サービスの低下を招かないためにこういった多様な雇用形態を行っているところであります。そのまま正規職員の減が人件費に必ずしもつながる,こういったことではないわけであります。 179: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 8番河西議員。 180: ◯ 8 番(河西 かず議員) 勧奨退職制度について伺います。この制度はどういった制度であって,どの程度に活用されているのか教えてください。 181: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 総務部長。 182: ◯ 総務部長(本橋 昇君) 勧奨退職制度でありますけれども,職員が定年前に自分の意思によりまして退職する,役所にとっては高齢職員が大変多い構造があります。これを解消していく,そういったもとに設けられている制度であります。  この利用者でありますけれども,人数でよろしいですね……人数でありますが平成18年度が9名,平成17年度が12名,平成16年度9名,平成15年度8名,平成14年度5名ということであります。 183: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 8番河西議員。 184: ◯ 8 番(河西 かず議員) 職員を減らすということでずっと私たちも言ってきてはいるんですけれども,ただやみくもに職員を減らしていきますと,職場によっては1人当たりの業務の負担が大きくなってしまうことが懸念されます。
     現在でもサービス残業が発生していると聞いていますけれども,そのあたりはどの程度把握していますでしょうか。 185: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 総務部長。 186: ◯ 総務部長(本橋 昇君) 確かに正規職員の数は減ってきておりますけれども,その分はただいまありましたように多様な雇用形態の活用,こういったことで補ってきているところであります。  超過勤務でありますが,時間外にはいろいろな要素がありましてたまたま新しい,例えば計画をつくるだとか,あるいは産休だとか病休の職員がいて一時的に残業が重なる,あるいは予算編成時など一時的な仕事量の増によりまして超過勤務がふえる,こういったようないろいろな要素があります。  また,サービス残業という御質問でありますけれども,当然のことながら超過勤務をすればその分の超過勤務手当,これをつけておりますのでサービス残業が行われているということはないというふうに考えております。 187: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 8番河西議員。 188: ◯ 8 番(河西 かず議員) そういうお答えは仕方ないと思います。サービス残業があるということは絶対に言えないお立場にあるということはよくわかりますので,それはそういうお答えであろうかと思っておりました。  過去5年間の平均残業時間,それから最も残業の多い部署を教えてください。 189: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 総務部長。 190: ◯ 総務部長(本橋 昇君) 5年間の平均残業時間でありますが,年間62時間ほどになります。  また,5年間の中で最も超過勤務が多い部署ということでありますが,平成18年度につきましては社会福祉課であります。 191: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 8番河西議員。 192: ◯ 8 番(河西 かず議員) 年間62時間というのは月5時間ちょっとということですね。これでよろしいんですか。 193: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 総務部長。 194: ◯ 総務部長(本橋 昇君) 5年間の平均であります。そのとおりであります。 195: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 8番河西議員。 196: ◯ 8 番(河西 かず議員) 一番多い部署というのは。 197: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 総務部長。 198: ◯ 総務部長(本橋 昇君) 平成18年度でありますが,健康福祉部の社会福祉課であります。 199: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 8番河西議員。 200: ◯ 8 番(河西 かず議員) そこはどのぐらいの残業時間になりますでしょうか。 201: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 総務部長。 202: ◯ 総務部長(本橋 昇君) 社会福祉課の月平均ということで答弁させていただきたいと思いますが,職員数16人おります。1人当たり月21時間であります。 203: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 8番河西議員。 204: ◯ 8 番(河西 かず議員) 月21時間ということですので……わかりました。印象としては少ないかなという印象がちょっとあったんですけれども,私が民間におりましたとき週5時間は当たり前でしたので,月21時間……わかりました。  超過勤務を行う手順です。手続がありましたら教えてください。 205: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 総務部長。 206: ◯ 総務部長(本橋 昇君) 手続は当然ありまして,超過勤務を行う場合には所属長の超過勤務命令が必要であります。何の業務を行う,あるいは時間はどのぐらい予定している,そういったことを超過勤務命令書に記入いたしまして所属長に申請して,命令を受けてから超過勤務を行うということであります。 207: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 8番河西議員。 208: ◯ 8 番(河西 かず議員) 先ほど職員数の数の減り方に比べて人件費の金額の減り方が少ないという質問をしましたときに,多様な雇用形態でやっているというお話がありましたけれども,そうしますと人件費は減っていかないわけで,なぜそうしなければいけないかということを考えますと,やはり業務量が減らないから,業務量に対して減らないということで多様な,それを賄うために職員数を減らすけれども多様な雇用形態を利用せざるを得ないんではないかと思ったんですけれども,その点はいかがでしょうか。 209: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 企画財政部長。 210: ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 多様な雇用形態で行うというところは,今までの一般質問でも述べておりますけれども,やはり正規職員が担うもの,これはきちっと正規職員で担っていきましょうと。しかしながら定型的な業務,こういった部分は正規職員ではなくても,これはほかの方でも担えるわけであります。  そういった役割分担をきちっとしていきましょうと,こういう考え方から現在では多様な雇用形態を導入しているというところであります。 211: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 8番河西議員。 212: ◯ 8 番(河西 かず議員) 業務の見直しという点について今何のお話もなかったんですけれども,やはり人件費を削減していくためには仕事量を減らして,そして職員を減らしていくということが必要ではないかと思います。  そのためには事業の見直しが必要ではないかと思いますが,現在市では幾つの事業がありますか。そしてその事業の見直しをいつまでにやって,それに基づく人員の削減をどのように行うかといったことが計画なされているのでしょうか。 213: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 企画財政部長。 214: ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) まず市の事業ということで,これは一般会計の事業数で申し上げますと,これは予算ベースでありますけれども587事業であります。これらの事業の見直しにつきましては事務事業評価,こういったことを行っているところであります。  今後の取り組みでありますけれども,この取り組みにつきましては,今年度第三者評価委員会,これを設置しております。この中で事務事業評価の外部評価におきまして,客観的な立場から見直しの視点も導入することになる,こういったところであります。  これによって人がどういうふうな形で減っていくかというところで,現状で行っている平成21年度までにつきましては,先ほど申し上げました職務の分担的な部分,こういった部分で整理しているところであります。それによって多様な雇用形態,こういったところで今対応しているわけです。  今後につきましては民間でできるものは民間というお話もあるわけで,そういった部分の整理も一定のところつけながら,これから定員管理,こういった部分で努めていきたいというふうに思っております。 215: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 8番河西議員。 216: ◯ 8 番(河西 かず議員) 今年度にそういう業務見直しの審議会というか委員会ができるということでしょうか。 217: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 企画財政部長。 218: ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) ことし行政評価の検討委員会を設置していくところであります。その中で今まで市で行っていました事務事業評価をもとにいろいろ議論していただきます。この中で,なおかつ次の一歩進んだ評価,こういったシステムの構築が示されてくるんではないかというふうに思います。 219: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 8番河西議員。 220: ◯ 8 番(河西 かず議員) そうしますと,その結果が実際に職員の削減とか異動とかに生かされるのはいつぐらいになりますか。 221: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 企画財政部長。 222: ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 既に御案内のとおり狛江市アクションプラン,平成21年度までのプランでありますけれども,行財政改革をお示ししているところであります。  定員適正化につきましては平成22年4月1日の状況をお示ししております。まずここに向けての職員定数,これにつきましてきちっとしていきたいという考え方です。その後の行財政改革に向けてこういった評価が取り入れられるかどうか,こういった部分を検討しているところであります。 223: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 8番河西議員。 224: ◯ 8 番(河西 かず議員) そうすると平成22年までの削減計画は,そういった事業の見直しを伴わない削減と理解してよろしいでしょうか。 225: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 企画財政部長。 226: ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) ここの評価を行っていただいた部分につきましては,取り入れられるべきものにつきましては,その時点時点で取り入れていく,こういう考え方であります。 227: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 8番河西議員。 228: ◯ 8 番(河西 かず議員) 時間が迫ってきましたので次の起債及び公債費の増加についての質問に移ります。  先日の田辺議員の質問に対する答弁で市長は,狛江市と夕張市は全く違うので夕張市の二の舞にはならないとおっしゃっておりました。しかし狛江市が夕張市と違うというのは当たり前のことで,私たちが夕張市の二の舞になる云々と言っておりましたのは,このままでいくと狛江市は財政破綻しますよということであって,夕張市はその象徴的な言葉として言っておりました。  市長自身も緊急行動計画を平成16年9月に広報で発表したときには,新たな財政危機に対応せず手をこまねいていたら,財政再建団体になりかねませんとおっしゃっていたと思います。  狛江市は東京都にあり,しかも住民は徐々にふえていて市民税は安定して入ってきております。企業が少ないので法人税は少ないかもしれませんけれども,その分景気に左右されることも少ないわけです。夕張市とは全く状況の異なる恵まれた環境にありながら,財政破綻の危機にあるというのがおかしいと思います。  また,市長はよく三位一体の改革を口にされますけれども,三位一体の改革というのは狛江市だけが影響を受けているわけではありません。それ以前に他市より財政が悪くなっていたのではないでしょうか。  先日配られました狛江市アクションプランの平成19年度版では,実質公債費比率という新しい指標が新たに掲載されております。この実質公債費比率の意義について教えてください。また,この数値が一定のボーダーを超えると一定の制裁があると伺っておりますが,その内容についても教えていただきたいと思います。 229: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 企画財政部長。 230: ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 実質公債費比率でありますけれども,平成18年度から地方債許可制度が協議制に移行したことに伴いまして,新たに導入された指標であります。起債制限比率にかわりまして実質公債費比率では起債制限などを行うこととされているところであります。  この比率が18%を超えますと地方債の発行に際しまして,総務省の許可が必要となってくるところであります。  また,この場合におきましては許可を受ける団体は公債費負担適正化計画を策定することになるわけであります。 231: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 8番河西議員。 232: ◯ 8 番(河西 かず議員) 狛江市が非常に危ない状況にあるということがよくわかりました。矢野市長はまたもう1つ,狛江市の借入額が多いことを前の石井市長が借りたお金が多いからだというふうに言っていました。ですけど先ほど企画財政部長が言われましたように,単年度平均していますと起債額が前市長の場合は15億円です。現市長が19億円。こちらの方が多いわけです。  どちらが多いかは別として,責任を人に転嫁するというのはいかがなものかと思うんですけれども,矢野市長が市長におなりになったときに借金の額が多いというのは,既に御承知だったはずです。それを11年間もそのままにしておいて,今さら前市長のせいにするというのもおかしなものではないかと思いますが,次期市長から同じことを言われたら矢野市長はどう思われますでしょうか。 233: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 市長。 234: ◯ 市 長(矢野 裕君) 公債費の多い原因というのは,今までは前市長時代の大型公共事業の集中実施にある。現段階では国の三位一体の改革によって基準財政需要額が引き下げられ,その穴埋めとして臨時財政対策債の活用を国が言っているということから,現段階では前市長だけじゃなくて国のせいもあるというふうに思っております。  それからどう思うかということですけど,前市長時代の借金というのは20年以上にわって毎年返済額は決まっています。ですから先ほど答弁申し上げたように平成27年か平成28年までずっと続いていくということでは,実際に前市長時代の借金は残っている,これは制度上当然なことで,私が借りたのも同じようにまた20数年先までは順次返していく,そういうものであります。 235: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 8番河西議員。 236: ◯ 8 番(河西 かず議員) よくわかりますけれども,例えばの話,個人的な例で言いますと,家を建てたときにローンを組みます。そのときにローンを確実に減らしていく,これはさっきおっしゃった石井市長のつくった借金を返済しなければいけない,返済していく,減っていく,おっしゃったとおりだと思います。  ただ,その返済をするためには実際の家計は少し縮小しないと返済はできない。家計を預かる身としてはそう思います。だから返済額がわかっているわけですから,実際の家計の生活費を縮小しながら返済していくわけです。だけどそうではなくて,それを矢野市長の場合は借金で補ってきたのではないかと思います。だって,事業債では赤字債が多くなっているわけですから,そういうやり方はだれにでもできることではないかと思うんです,いかがでしょうか。 237: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 市長。 238: ◯ 市 長(矢野 裕君) 事業債と臨時財政対策債は性格が違うことは御存じだと思います。前市長の場合には主に事業債による借金,公債費になります。それは先ほど申し上げたように返す額というのは決まっておりますから,そういう意味で財政上どう考えるかといったら新たな起債を抑えていくということになります。  そういう点ではたしか第2次行財政改革のときからだったと思いますけれども,平均すれば年間10億円を超えない事業債,大体返済が20億円を超えていますから,それを続けていくことによって起債総額は減っていく,その先公債費も減っていくということになります。  そういう点では事業債については年間の新たな発行額を抑えるという,つまり全体の家計の切り詰めということに今河西議員の御指摘の形をとってきて,起債総額も減ってきたところまでは来たと思います。  ただそのときに三位一体の改革,その前段からそういう動きはありましたけど基準財政需要額というものを一方的に縮めて,それで不足分というのを臨時財政対策債で埋めるということを国が指導してきている。やはり財政の厳しい狛江市としては,臨時財政対策債の活用も現段階ではしていかなければならない。もちろん余力ができればそれを減らしていくことになりますけれども,現段階では収支均衡に遠い状態の間,あるいは収支均衡になったばかりのしばらくの間は臨時財政対策債を頼ることは続くだろうと思います。 239: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 8番河西議員。 240: ◯ 8 番(河西 かず議員) 確認させていただきたいんですけれども,臨時財政対策債,減税補てん債というのは赤字債という理解でよろしいんでしょうか。 241: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 企画財政部長。 242: ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 世間一般的な通念上で言われている部分では,赤字債と言われているところであります。それぞれ用途,目的はあるわけであります。交付税の振りかえ措置,あるいはまた国の施策による減税対策,こういった部分で発行される起債というところであります。 243: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 8番河西議員。 244: ◯ 8 番(河西 かず議員) 市長がおっしゃいました事業債,確かに矢野市長になってから減っています。でもこの赤字債がずっとふえているというのは,だから単年度で見たときさっきのように15億円と19億円になっているわけです。  石井市長がよかったとは言いませんけれども,ただ石井市長の借金はあいとぴあセンターになったり小田急線の高架になったりリサイクルセンターになったりして残っていますけれども,赤字債というのは後に残らない,物として残らない,借金だけが残るものではないかと理解しております。  先日来,ほかの方の質問の中に危機管理の問題が質問されていました。いざというときに私たちが頼りにするのは住んでいる自治体です。災害が起こったとき,狛江市にお金がないから何もできないというのでは市民は困ります。  企画財政部長に伺いますけれども,狛江市で不慮の事態が起こったときに使える基金は幾らありますか。また,平成8年度には幾らあったのでしょうか。危機管理上このぐらいのお金があった方がいいという目安となる金額はありますでしょうか。 245: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 企画財政部長。 246: ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 財政調整基金でありますけれども,この現在高といたしましては,平成8年度末では7億4,314万円でありました。それが平成17年度末におきましては7,000万円ほど。また平成18年度末見込みにおきましては2億9,400万円,こういった部分で一定の復活はしているところであります。  目安でありますけれども,これにつきましてはいろいろ議論はあろうかと思います。このくらいなきゃいけないよというところは,いろいろな部分では示されていないところでありますけれども,現状におきましては,この10年間で最大7億円から8億円であります。  三位一体改革直前におきましては5億円から6億円,これで推移をしているところでありますので,大体このぐらいの額が目安ではないかなというふうに考えているところであります。 247: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 8番河西議員。 248: ◯ 8 番(河西 かず議員) 5億円から6億円,あるいは7億円,8億円という数字が出ましたけれども,平成17年度末では7,000万円というお答えでした。とても安心して住めないんではないかという気がいたします。  安心・安全なまちづくりというのはやはり危機管理がきちんとされていてのことだと思います。その意味でも狛江市の財政の状況をきちんと市民に知らせていただきたいと思います。その上で市民の理解を得て財政の再建に全力を投入していただきたいと思います。  きょうの発行されました「広報こまえ」の中に財政が入っているんですけれども,この中に基金が7,000万円しかないとかというのが出ていないんです。ですから狛江市は借金がたくさんあって基金,預金はほとんどない,そういう状況にあるという正しい財政状況を市民に知らせて,そしてその上で市民の協力を得て財政再建に取り組んでいただきたいと思います。  財政の問題はこれで終わります。  続いて2問目に入ります。 249: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 8番河西かず議員。     〔8番 河西かず議員登壇〕
    250: ◯ 8 番(河西 かず議員) 選挙事務の改善について。  狛江市議会議員選挙が4月22日に執行され,私も含めて22名の議員が当選いたしました。選挙事務に携わった関係者の皆様に,まず御苦労さまと申し上げたいと存じます。  投票率は前回と比べ高くなり51.11%と50%を超えやれやれの感がありました。選挙管理委員会のPRも功を奏したのだと思います。  さて私は選挙事務,とりわけ開票の仕事がどのように進むのか具体的に,また意識的に見たのは初めてでした。当選が決まるまでのはらはらどきどきの待ち時間は何とも言えない時間でした。  今回の選挙後に,開票時間が遅いのではないだろうかとか,開票にかかる費用は幾らぐらいかかっているのかだろうかなどいろいろな質問の声が聞かれました。私は,厳しい狛江市の財政状態も含めまして,選挙事務のスピード化あるいは経費の削減といった観点から質問いたします。  まず,実態について質問いたします。投票事務及び開票事務,それぞれに従事する職員の体制についてお聞かせください。  次に投票事務及び開票事務それぞれにかかる費用についてお聞かせください。開票時刻と開票確定時刻,これについてもお聞かせください。  これらについて選挙管理委員会の現状をどのように把握されているか,また今後の課題は何なのか見解を伺います。 251: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選挙管理委員会事務局長。 252: ◯ 選挙管理委員会事務局長(西村 七朗君) それでは職員体制とその費用から答弁いたします。  前々から準備を進めている費用は別といたしまして,前日・当日のみの費用を申し上げます。  市内14投票所事務従事者及び本部詰め職員が102名,投票所等アルバイトが31名,合計133名です。開票事務従事者も同じ職員,同じアルバイトで133名でありました。  費用でありますが,投票事務にかかわるもの553万3,350円,開票事務に79万8,321円,合計633万1,671円であります。  次に開票確定時刻であります。途中経過では皆様にはいろいろ御迷惑をおかけいたしました。時間,午後11時37分であります。  現状の認識と課題ということであります。今後も経費節減を念頭に入れながら正確かつ迅速な選挙事務の遂行に努力してまいりたいと考えております。 253: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 8番河西議員。 254: ◯ 8 番(河西 かず議員) 私は今回の統一自治体議員選挙のうち東京都内の区議会議員選挙と市議会議員選挙の実情を調べてみました。  開票事務所要時間が一番早かった自治体は府中市で1時間48分でした。これは議員数が30人で投票者数が8万9,000人です。開票事務所要時間が一番遅かった自治体は杉並区で8時間57分。議員数が48人,投票者数が18万5,000人,これは有権者の違いがありますので同規模の類似団体を見てみますと,国立市で2時間55分,東大和市で4時間40分,清瀬市で2時間35分,稲城市で3時間25分でした。  開票にかかる時間を短くするために多摩市では,多摩市は5万5,000人で2時間6分で終わったんですけれども,OCRを一部導入したそうです。しかしそれ以前に作業工程を工夫したり,コツやマニュアルを事前に職員に徹底したり,投票箱の移送にも検査作業にも工夫して,早く正確に開票する努力を積み重ねたそうです。開票時間が短くなるということは人件費の節減につながるわけです。  そこで伺います。  開票時間にかかる時間の短縮について改善できるのではないかと考えますが,今回の市議会議員選挙の開票作業時間と前回の開票作業時間を教えてください。前回と今回の開票枚数も一緒にお願いいたします。 255: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選挙管理委員会事務局長。 256: ◯ 選挙管理委員会事務局長(西村 七朗君) それでは投票者数でありますが,前回,平成15年4月の選挙は投票率47.84%で,投票者数2万9,488名。今回は投票率51.11%で投票者数3万2,112名でありました。  作業時間は前回が3時間13分,今回が2時間37分で36分ほど短縮しております。  改善ということでありますが,近隣には府中市も含め全国でも指折りの早さを誇る市があります。今までもいろいろ勉強させていただいております。正確さを大前提に市民の皆様により早い情報を届けるよう努力していまいりたいと,そういうふうに考えます。 257: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 8番河西議員。 258: ◯ 8 番(河西 かず議員) では経費について伺います。  狛江市では今回の市議会議員選挙の経費として予算を幾ら計上し,実際には幾らかかったのでしょうか。内訳もあわせてお示しください。人件費の内訳について特に教えてください。 259: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選挙管理委員会事務局長。 260: ◯ 選挙管理委員会事務局長(西村 七朗君) この市議会議員選挙の予算は平成18年度と平成19年度にまたがっております。両年度合わせまして4,488万1,000円であります。支出額は3,564万306円です。この支出額の内訳でありますが,重立ったものだけお知らせいたします。  期日前あるいは当日の投票管理者立会人,そして開票立会人に支払った報酬が145万2,400円。臨時職員賃金73万5,679円,職員の投開票従事者などに支払った報償費が646万5,979円。入場整理券の作成や選挙公報の印刷,その他の需用費が349万9,000円。入場券の郵送,特別養護老人ホーム入所者などの不在者投票にかかわる手数料あるいは公報の配布などの役務費が72万8,500円。ポスター掲示板の設置や選挙資材の搬入撤去などの委託料が429万6,957円。タクシーやパソコンの借り上げで21万1,943円。  選挙において各候補者に支払ったいわゆる公費負担は1,329万9,925円,こういうことであります。 261: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 8番河西議員。 262: ◯ 8 番(河西 かず議員) 今の御答弁の中に立会人の報酬というのがありました。今回立会人は10人いたようですけれども,多過ぎるのではないかという印象を持ちました。八王子市に問い合わせをいたしましたときに,八王子市は約20万票の開票に10人の立会人だそうです。立会人の人数はどのようにして決められるのでしょうか。少なくすることは可能でしょうか。  また,八王子市の例ですけれども,八王子市では立会人が票の一束一束に判こを押すやり方ではなく,候補者一覧表に判こを押すやり方だそうです。その方式ですと開票時間が短縮できると聞きました。今回立会人のところで大変開票がおくれたという話も漏れ聞きましたので,そのような一覧表にするやり方について御存じでしょうか。 263: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選挙管理委員会事務局長。 264: ◯ 選挙管理委員会事務局長(西村 七朗君) 初めに,開票立会人につきましては,公職選挙法第62条によりまして3人以上10名までと決められております。  今回28人の候補者のうち26人の方から開票立会人となるべき人の届け出がありました。ここで選挙管理委員会では26人を10人にするためのくじ引きを行いました。そして同じく公職選挙法によりこの10人の中に同じ政党,その他の政治団体に属する人が3人以上いた場合は2人にするということになっております。  ですから,仮にこの10人がたまたま5人ずつ同じ政党に属する人でしたら,開票立会人は3人以上いた場合は2人にするということになっておりますので2人,2人で4人ということになるわけであります。  立会人の点検についてであります。八王子市で行われているのは随時点検方式と申しまして,立会人の面前に積載台を設け,候補者別の投票の束を載せ立会人に自由に点検してもらうという方法であります。この方法は開票事務の迅速化と立会人の負担軽減が図られるということであります。多くの候補者,立会人が多い場合はメリットがあると考えられます。  この方式が狛江市の実情に合うかどうかを含め他市を参考に勉強してみたいと,そういうふうに考えております。 265: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 8番河西議員。 266: ◯ 8 番(河西 かず議員) 先ほども申し上げましたように今回の選挙で立会人のところで票がたまってしまったということも聞いておりますので,ぜひ随時点検方式を狛江市にも取り入れていただきたいと思います。そして開票時間を短くすることで,何度も申し上げますが経費の節減につながるかと思います。  今回選挙公報の配布をシルバー人材センターに依頼したと聞いていますけれども,何部配布して幾らかかったのでしょうか。前回に比べて幾らか安くなったのでしょうか伺います。 267: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選挙管理委員会事務局長。 268: ◯ 選挙管理委員会事務局長(西村 七朗君) それではまず選挙公報の配布方法について説明いたします。  今回も前回同様,多摩川住宅とソシア多摩川はシルバー人材センターが各戸配布しております。狛江団地につきましては団地自治会に戸別配布をお願いしております。あとの戸建て等の配布についてでありますが,前回は新聞折り込みとしていたものを,今回はシルバー人材センターに各戸配布をお願いしております。  配布費用につきましては56万4,333円を支出いたしました。前回は30万8,430円,25万5,903円の増加になっております。これは多摩川住宅や狛江団地への配布は,前回同様の配布方法で10円から9円と安くなっておりますが,ほかの各戸への配布がシルバー人材センターにより選挙公報のみをポストに入れていくということで,前回の単価10円から13円になっています。  今回のふえた理由といたしましては,この10円から13円と,それから各戸くまなく配布したということで,配布枚数がふえたということが要因であります。およそ4万部であります。 269: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 8番河西議員。 270: ◯ 8 番(河西 かず議員) シルバー人材センターの方にお願いしたということは,趣旨としては生きがいを感じていただくということで大変私もよい試みではなかったかと思いますけれども,ただ,私は一般のポスティングの会社を調べてみましたら,今3万9,000戸とおっしゃいましたけれども,4万戸配っても50万円そこそこなんです。51万円ということで3万9,000戸だと4万9,250円ということなので,シルバー人材センターの方に生きがいを感じていただくとともに,市民のための経費削減にも御協力いただくということで,もう少しお安く引き受けていただいた方がよかったのではないかと,その方が市民に対してシルバー人材センターを使ったということの意義を納得して,説得力があるんではないかというふうに思いますので,次回よろしくお願いしたいと思います。  八王子市の場合ですけれども,また話が変わりますけれども,即日開票から翌日開票に変わりました。問い合わせをいたしましてなぜ翌日開票にしたのかと聞きましたところ,経費節減のため,そしてそれともう1つは職員の健康面でメリットがあるというふうに言われました。深夜作業になるわけですから,深夜遅くまで作業して次の日朝早く出ていくというのでは,健康面が気遣われるので翌日開票にしたというお話でした。  翌日作業になると職員の通常業務に差しさわるのではないかと聞きましたら,窓口に業務する職員を外した人たちを人選して,しかも済んだところから段階的に職場に戻るようにしたら,遅くとも1時間後には職場に戻れるということで,翌日開票にして市民からの苦情はなかったということです。  狛江市は即日開票ですけれども翌日開票にすると経費は幾ら安くなりますか。また翌日開票にしない理由は何でしょうか。 271: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 選挙管理委員会事務局長。 272: ◯ 選挙管理委員会事務局長(西村 七朗君) 翌日開票にすると幾経費節減になるかということでありますが,即日開票と翌日開票による経費比較であります。人件費だけ計算いたしますと今回の経費が92万5,621円です。翌日開票にしたといたしますと70万8,026円,21万7,595円が安くなるという計算であります。  それでなぜ翌日開票にしないかという御質問でありますが,確かにおっしゃるとおり投票所勤務から続けて開票事務に従事する事務従事者の体力,疲労を思いますと翌日の方がよいわけであります。しかしそれよりも選挙結果を選挙人に速やかに知らせることが大切ではないかと考えます。  それに狛江市の職員体制であります。現在の職員がおよそ500名であります。保育園や学校など現場を受け持っている職員を除くとおよそ300名であります。ここから翌日月曜日の平常勤務中に100名ほどの動員をしてもらうのは無理があるというふうに考えております。 273: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 8番河西議員。 274: ◯ 8 番(河西 かず議員) 狛江市の場合は票数がそう多くはないわけですから,翌日にしなくてもいいのかもしれませんけれども……何度も申し上げて済みません。開票時間の短縮がそのまま経費の削減になるわけですから,開票確定時刻などにつきましては目標値を定めて,人件費についてもまた見直しをしてさらなる改善をお願いしたいと思います。  府中市などでもどうしたら早くできるかということで,投票箱の配置する位置とか,そういったことも含めていかに早くするかという研究をしているみたいですので,よろしくお願いしたいと思います。  7月の参議院選挙,来年の市長選挙と選挙が続きますけれども,PDCAで工夫と努力を期待しています。よろしくお願いします。  これで私の質問を終わります。 275: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 休憩いたします。     午後 0時01分 休憩     午後 1時30分 開議 276: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。5番市原広子議員。     〔5番 市原広子議員登壇〕 277: ◯ 5 番(市原 広子議員) 質問通告に沿って行いたいところですけれども,時間の関係で3問目から先に行わせていただきます。  元和泉地域の通過車問題についてです。  元和泉地区は旧福祉会館,今のあいとぴあセンターのある六郷さくら通りと多摩川土手に挟まれた地域ですが,多摩川水道橋を渡ってくる川崎方面からの通過車と,最近では,多摩堤通り方面から水道道路を通り調布など多摩地区方面へ抜ける通過車両の抜け道となり,小さな市域に4カ所もの時間規制のあるところです。  それら交通規制は30年ほど前から順次かけられ,最近ではまた1つ,通学路として交通規制を地域住民と教育長の名前で要望しているところも出てきています。そのような地域ですが,これもまた30年来の懸案事項であった都道114号線がいよいよ2度目の事業認可がおり,平成21年完成を目指し今年度事業区間も決まったとの情報が入りました。  この都道114号線が完成すると通過車両はこの幹線道路を通り,生活道路には入ってこないだろうとの東京都や警察,道路管理者の予想ですが,私も含めこの地域の通過車両問題を考えてきた市民や,また多摩川土手の時間で使用する暫定道路の早期返上を目指す市民とともに,調布警察交通規制係に伺って聞いたところ,完成後1年間は交通規制を解除せず様子を見るということですので,やはり通過車の動向はつかめないものともいえます。  そのようなわけで地域住民としては完成後の地域の交通事情への予想,安心・安全な生活道路が取り戻せるのかについて道路管理者,交通管理者の説明を望んでいます。東京都の北多摩南部建設事務所は昨年までは道路施行前に地域住民に説明会を行うと言っていましたが,今年度になり説明会は実施しない,知りたい人には個別に対応するというように方針の転換をしたようです。  今年度着工区間に接する生活道路は,開発業者と残されていた樹林の保存をめぐり,市民がテーブルを設けて話し合いをしたところです。開発業者が市民側が出した案,樹林帯を残すために通り抜け道路にしない案を業者がのんでいたにもかかわらず,市が5.5メートルの通り抜け道路を緊急時のために通すように指導したところです。  さて私は17年前,猪方・駒井の小段道路建設のときに,自然にも人にも優しい多摩川の景観にふさわしい道路の建設を要望し,道路の設計がえをしていただいた経験があります。その際,狛江市で初めてコミュニティ道路の概念を,狛江市の当時の都市建設部に紹介したものであります。しかしながら当時は道路交通法にコミュニティ道路の概念がなく,一般道路に準じたものでなるべく環境整備にふさわしい道路整備をお願いいたしました。  それからも引き続き,生活道路と幹線道路の接合部分の設計の工夫で,通過車両の進入を少なくできないのか,交通規制に頼らない道路行政,住む人の話し合いと合意による道路づくりができないものかと考えてまいりました。  元和泉の地域にとって都道が建設される今こそ,道路づくりを中心としたまちづくりを考えるよい機会と思われます。  現在問題となっている水道道路も,大規模改修が行われたのはわずか5年前ではないでしょうか。そのとき現在のような状況,水道道路に続く多摩堤通りの改修が進む,コミュニティバスが通るようになったりで,入り口の規制の幅が広がる,路盤が強化され大型車も通るようになるなどさまざまな状況を見越して,積極的に交通対策を練っていたらと考えます。  そこで質問ですが,地域のことを地域の人間が考えるような場をつくるために,市行政が音頭をとるおつもりはありませんか。すなわち元和泉の今年度の道路建設についての説明会を催し,市民の疑問や意見を出し合い,市民が納得して道路建設を迎えるようにするつもりはないでしょうか,担当部に伺います。  再質問は自席からさせていただきます。 278: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 建設環境部長。 279: ◯ 建設環境部長(渡辺 洋君) この都道114号線,すなわち調布都市計画道路3・4・17号線については,事業主体が東京都,所管が北多摩南部建設事務所で用地購入から工事まで実施しております。  平成8年3月事業説明会を,さらに平成10年9月には用地説明会を開催しております。再度の説明会は開催しないということを伺っております。しかしながら工事に対する疑問等が市民や沿道住民等から出てきた場合,所管で対応するということは当然でありますが,市の計画課等でも仲介し,疑問等の払拭に努めてまいりたいと考えております。 280: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 5番市原議員。 281: ◯ 5 番(市原 広子議員) 都の説明会開催は今から8年,10年前ということです。10年前,8年前に開催した説明会をもって説明は済んでいるという都の道路行政,非常に残念だと思います。よく言われますよらしむべし知らしむべからずというようなことがまだ残っているのではないかと感じるわけでありますが,都行政ですので……ここは市議会です。市の方にその間に入った,もっと積極的な動きをぜひ今後完成まで,平成21年度といいますけれども恐らく延びて平成23年になる可能性も言われています。  ですから今年度事業をしてしまった地域は完成時まで,もし不十分な工事ですと,例えば通過車両が入ったままというような状態を数年受けなければならない状態になりますので,ぜひとも御努力願いたいと思います。  3番の質問は以上にして,最初の1番に行きます。 282: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 5番市原広子議員。     〔5番 市原広子議員登壇〕 283: ◯ 5 番(市原 広子議員) 順番をかえさせていただきました1番の女性・子供・学校について。  全国一斉学力テスト実施と子供たちと題しまして質問いたします。  この4月24日に狛江市の小・中学校で全国一斉学力テストが実施されました。一斉学力テストは,受験戦争という言葉があった第一次ベビーブーマー(団塊世代)が学齢期にあったときに実施され,その後廃止,一部抽出校で調査として実施されるようになったそうです。  一斉学力テストはその当時学校間・生徒間の競争を促すとして批判されたのです。今日いじめ,いじめが原因の自殺や不登校,閉じこもり,そして子供同士の殺人も起こっています。このように一方で学校現場の課題が大きい中,また再び一斉に学力テストを実施するということをどう考えたらよいのでしょうか。私たち市民には実施の意義などが不明確ですし,愛知県犬山市では実施されないという報道がありました。  そこでまず学力テストの実施状況,実施を決めた過程と教育委員会や学校,学校関係者,PTAなどでの議論や質問・申し入れなどはなかったのか事実経過を伺います。  また,文部科学省からの実施の目的・意義はどのようなものだったのかをお聞かせください。 284: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 暫時休憩いたします。     午後 1時39分 休憩     午後 1時40分 開議
    285: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。教育長。 286: ◯ 教育長(木村 忍君) 実施を決めました経過等につきまして,幾つかありますので順次答弁いたします。  まず経過でありますが,学力につきましては平成14年度からの新学習指導要領以降,授業時数の削減ですとか,あるいは国際的な学力調査での順位の後退等さまざまな議論が続いているところであります。  平成15年度から東京都でも独自の学力調査を行い,また平成17年度からは狛江市でも独自の調査を実施して,学力の向上のための基礎資料としているところであります。  このようなことから国によります全国規模の調査を活用し,狛江市として客観的なデータに基づいた教育委員会としての教育政策の改善,学校での授業の改善,先生方の研究・研修の充実ができるものと考えたところであります。  また,文部科学省の実施要綱では,公表については,過度な競争や序列化を招かないよう市町村の公表はしない,との確認がありまして,参加というふうな意思を固めたところであります。  また,昨年7月27日に国の様子と市の方向性につきまして,教育委員会に説明し基本的には実施の方向でよいというふうな了解をいただいたところであります。  また,終わりましてから平成19年,ことし5月7日に教育委員会で報告しております。その報告の現状でありますが,まず実施した日にちとしましては4月24日,小学校6年生,中学校3年生。参加の状況でありますが,小学校は483名のうち467名,率にしまして96.7%,それから中学生ですが366名中353名,96.4%の方が受験したということであります。  なお受験しなかったのは風邪ですとか体調不良,あるいは不登校などの子供たちは受験しておりません。  それから学校保護者からの意見ということですが特にありませんで,ただ組合からは,公表はどのようにするのかと,こういう問い合わせがありまして,それにつきましては市の調査と同じように行うというふうに回答しております。  それから文部科学省の実施の目的と意義ということですが,これは実施要綱に出ておりまして,大きく2つになっております。まず,全国的な義務教育の機会均等とその水準の維持・向上の観点から,各地域における児童・生徒の学力,学習状況等を把握し分析することにより,教育及び教育施設の成果と課題を検証しその改善を図るというものであります。  もう1つは,各教育委員会及び学校も,全国的な状況との関係においてみずからの教育及び教育施設の成果と課題を把握し,その改善を図るというものであります。 287: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 5番市原議員。 288: ◯ 5 番(市原 広子議員) 次に学力テストの結果の用い方なんですけれども,公表はしないというようなことをおっしゃったんですけれども,成績などは5年間,また学籍は20年保存ということだそうですが,このテストの結果をどのように伝え,それから保存はどこでだれがするのか教えてください。  また統合教育,インクルージングというんでしょうか,障がいがある方も地域でともにという考え方のもと,特別支援教室や授業に参加している子供たちはこのテストを受けたのでしょうか。 289: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 教育長。 290: ◯ 教育長(木村 忍君) まず保存・保管の関係ですが,これは各学校と教育委員会の方に来ます。学校としましては特に基準はないんですが,大体こういう部類のものは3年が保存になっておりますので,まずその基準の範囲以内で保存,保管するようになろうと思います。  それから公表ですが,まず本人には結果を通知するようになります。これは学校に行きますので学校を通して本人に通知ということになります。  あと学校そのものですが,学校につきましては学校全体の成績,それから各学級及び児童・生徒に関するものが文部科学省の方から来ますので,それは学校の方としては保管していきます。  それからそれら全体を通しまして,市の方では狛江市としての全体の状況と国,あるいは東京都が出れば東京都の平均などを広報等を通じて公表していきたいと思っております。  それから特別支援教室ということですけど,通級に通っている子供たちについては在籍校でそのまま受験しておりますので,この参加者の中に入っております。問題としては固定の情緒障がい等の子供たちですが,この子供たちには実施要綱の中でやらなくてもいいということになっておりますので,狛江市につきましては第一中学校の1年1組のクラス18名は参加しておりません。 291: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 5番市原議員。 292: ◯ 5 番(市原 広子議員) 情緒障がい学級が参加していないんですか。 293: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 教育長。 294: ◯ 教育長(木村 忍君) ちょっとこんがらがってしまいました。特別支援教室といいましても,通級学級の子供たちは参加しております。それから一中の1組のような固定学級の知的障がいの方は外れているということであります。済みませんでした。 295: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 5番市原議員。 296: ◯ 5 番(市原 広子議員) それで文部科学省の実施の目的ということでしたけれども,今後の学校教育に生かすと聞いておりますけれども,この学力テストには質問紙というものがついていまして,同じ40分ぐらいの時程なんですけれども,起床・就寝時間や家庭での勉強時間,読書,テレビ,家族との食事,おけいこ事,部活,総合的な学習の時間についての感想,塾へ行っているか,そしてさらに行いました学力テストの応用力・活用力を見る設問への感想や難しかったかなどを尋ねています。  このテストが全国学力・学習状況調査と言われるゆえんだろうと思うんですけれども,学習状況への調査,基礎的知識の獲得の生活背景や総合学習や部活の参加状況がわかってしまう,そういう調査であるようです。  このような調査であることを実施前に保護者や学校関係者の方は,まだ余りよく認識していなかったようだというようなことをヒアリングの中から伺ったのですけれども,これからその意味を周知するということで,ぜひ保護者の方たちにも中身と意味というものの周知をしていただきたいと思いますが,いかがですか。 297: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 教育長。 298: ◯ 教育長(木村 忍君) 教育委員会としましてもこの結果を公表していく予定でおりますので,そのときに目的・意義と,それからこれの活用の仕方等報告していきたいと思います。 299: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 5番市原議員。 300: ◯ 5 番(市原 広子議員) やった以上はそういうようなこともしなくてはならないと思いますが,この一斉調査はベネッセとNTTデータが今年度分43億円で委託契約を結んでいます。これは全国の分ですけれども,これから毎年行うのでしょうか。都が行っている一斉調査は今後抽出校で経年調査をしていく,狛江市では和泉小と二中が対象校だそうです。一斉にやる意義はやはり学校ごとの評価,それによって弱い学校に予算を投入したりするというようなことも報道で聞いておりますけれどもそうでしょうか,お答えいただきたいと思います。 301: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 教育長。 302: ◯ 教育長(木村 忍君) 来年度からは毎年4月の第4火曜日にやるというふうに決まっております。  それからまだ私どもに正式には来ていないんですが,この活用の問題ですとか予算の問題,新聞では一部言われているところがありまして,すぐれた改善支援プラン等打ち出したところについては,追加で配当するようなことを言われておりますが,正式には私ども,何も今のところ聞いてはおりません。 303: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 5番市原議員。 304: ◯ 5 番(市原 広子議員) イギリスではこういった学力テストをやっているということを聞いているのですけれども,イギリスでは結果を公表し保護者が通わせる学校選びの参考にしているということです。そこにはイギリス病など,またサッチャー時代に指摘され始めた低学力という大きな問題があったようですけれども,教育も国家間の競争の時代かというような報道もありますが,日本の場合,低学力というよりもう少し違う側面が問題なのではないかと私は感じています。  団塊ジュニア世代では落ちこぼれが放置されてきた現実がありました。塾に頼っての受験も問題と言われています。また自己尊厳から他者をも大切に思う,他者の存在を容認できる心を育てる幼児教育や,男女の共同参画意識や多文化共生意識の醸成が必要と言われ,そのためにも目の届く教育,学校での少人数教育の必要性が言われています。  と同時に学校で何を教えるのかが問われてもいます。歴史教育や理系教育の見直し,近現代史を学ぶこと,環境教育,食教育,伝統文化へのまなざしなど,それらの上に自分で少しずつ物事を選び取っていく体験から,社会へ出ていく自信や個人としての誇り,労働へのモチベーションを育てることが大切だと私は思います。  子どもの権利条約にある自己決定権の問題です。それらのことを行いつつ,基礎的学力とその応用力を育てるのだということを忘れたくありません。  結果をもって学校や学校関係者に通知し,問題点の克服を促すというような文部科学省の意向に感じました。何といっても43億円もかけて毎年するという意義があり続けるのか,そのことが少し疑問であります。  少人数学級や複数担任制の要望が毎年聞かれます。国の教育予算をふやす必要があります。学校そのものに予算を投入しないで教師たちに課題の克服を求め続ける,あるいは放課後子どもプランのようなもの,また学校と家庭の連携を強調しての朝ごはんを食べよう運動のような家庭教育への予算の投入だけ……私も朝ごはん食べようというのは大事だと思いますけれども,そういったものにだけに予算を投入する,そのような方向に流れないか大変心配です。  ことしは行いましたのでテストの結果や経過をしっかりと見詰め,よりよい教育のために必要なことを実施していただきたいと思います。  また教育委員会はしっかりと議論していただき,少人数学級要望を積極的に出すなどしていただきたい。教育委員会不要論,そういった議論が出てきてしまっていますけれども,教育の地域分権のためにも学校関係者,保護者,地域で常に点検しつつ教育行政を行っていきたいと思いますが,それらの点について答弁願います。 305: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 教育長。 306: ◯ 教育長(木村 忍君) この結果につきましては,これから9月ごろというふうに国からは言われておりますので,それ以降になるかと思いますが教育委員会と学校でよく分析・協議しながら,有意義に活用できるようにしていかなければならないと思っております。  また,教育環境がこのところどんどん変わってきております。今御質問の中にありましたように少人数授業ですとか,複数担任制なんかもその一環だろうというふうに思っております。  今後分権ですとか規制緩和が進む中で,これからも新たな教育政策が求められてくるんではないかというふうに思っております。そういうときに狛江市としてもしっかり教育の向上に努めていきたいと,このように考えます。 307: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 5番市原議員。 308: ◯ 5 番(市原 広子議員) 続きまして2問目の2に行きます。  憲法改正の手続法が成立いたしました。学校で憲法をどのように教えるのかについて考えたいと思います。  まず,学校では現在憲法をどのように教えているのか伺いたいと思います。 309: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 教育長。 310: ◯ 教育長(木村 忍君) まず小学校では6年の「社会科下」というところで取り扱っておりまして,中学校では3年生の「公民」で行っております。  授業時数としましては,この憲法というところに限りますと小学校が大体6時間,小学校の場合は45分授業での6時間ということになります。中学校では少し差がありますけど大体七,八時間程度ということになります。  それから小・中学校とも学習指導要領に基づいたもので憲法の条文の解釈等を行うのではなくて,例えば小学校の1つの観点としましては,日本国憲法の基本的な原則と自分たちの暮らしとのかかわりについて,具体的な事例を通して理解を深めるとともに国会,内閣,裁判所の働きを理解することができるようにする,こんなことを主眼としております。  また中学校では「公民」の中で,人間尊重についての考え方を基本的人権を中心に深めるとともに,法の意義に着目し,民主的な社会生活を営むために法に基づく政治が大切であることを理解し,我が国の政治が日本国憲法に基づいて行われていることの意義について考える,としまして,また日本国憲法が3つを基本原則としていることに理解を深め,象徴としての天皇の国事に関する行為について理解させる,このように定めているところであります。 311: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 5番市原議員。 312: ◯ 5 番(市原 広子議員) 私も子供が大きくなってしまいまして教科書を見る機会もありませんで,このたび教育長からお借りして見せていただきました。中学3年生の「公民」の教科書に憲法をめぐるさまざまなかなりのページが割かれていました。  ただ実際,その中のどれだけが教えられるかどうかは授業日程,時数,時程などにもよるということだったんですが,教科書を見ていましてちょっと印象に残りましたのが憲法をめぐる議論が幾つか紹介されていました。中学3年生の公民でしたけれども,例えば自衛隊の存在,違憲であるか合憲であるかといった問題など,それから生活保護受給者とクーラーの使用問題など,そのようなものが憲法をめぐる議論として紹介されたりもしていました。  本当に教科書,不十分かもしれないかと思いますが,私の印象としてはこれで基本的な憲法についての理解を子供たちが学んでいくのだなという印象を受けたのであります。  しかしながらもう1つ,私としては欲張りたいなというものがあります。改憲手続法が5月に成立いたしました。日本国憲法の第9章の改正という章で,第96条でありますが,「この憲法の改正は,各議院の総議員の3分の2以上の賛成で,国会が,これを発議し,国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には,特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において,その過半数の賛成を必要とする。」とあります。  このような条項にありまして立法の不作為を避けるためにもということで,憲法改正の手続法が成立したわけでありますけれども,続いて第96条には……私は別に立法の不作為を避けるためにこれが必要だと個人的には思っておりませんけれども,続いてあります。「憲法改正について前項の承認を経たときは,天皇は,国民の名で,この憲法と一体を成すものとして,直ちにこれを発布する。」というものがあります。憲法を改正してももとにある憲法と一体となすものとして発布すると,このような性格の日本国憲法であります。ですから憲法改正の手続法ができたという背景もありまして,私たちはより一層,現在日本の国が持っている憲法について知っている必要があると私は考えました。  しかも憲法改正というようなことはありますけれども,新憲法をつくるなどということは,いわばクーデターを起こさなければならないというようなことがこの条項からわかるのではないかと思いますけれども,あともう1点はいわゆる押しつけ憲法論であります。  いわゆる改憲なさりたいという方たちの背景に,よく押しつけられた憲法という考え方があると言われています。  これは戦後占領軍,GHQによって1週間ぐらいでつくられて,押しつけられたのだという考え方を言っていますけれども,その証拠に原文は英文でそれを邦訳したからわかりにくいのだといったような考えもあります。  しかしこの押しつけ憲法論も衆参両院に設置されていました憲法調査会の審議の中で,そろそろ卒業をという認識に落ちついたと,これは憲法調査会のメンバーでありました民主党の千谷由人氏が読売新聞で語っています。  そしてもう1つ,私は最近「日本の青空」という映画を見たんですけれども,憲法ができる背景を探る物語でした。それによると,日本の民間の憲法研究家たちが集まってつくった案をGHQと政府に提出し,GHQが参考にしたというもので,このことは映画で取り上げられているんですけれども,フィクションではなくて既に事実として認められているということでした。  私はこの改憲手続法ができた今日,学校で憲法についてしっかりとした知識を教える必要はもとより,私たちは日々の営みの中で,憲法について広く考え学ぶ機会があればいいなと考えているわけでありますが,教育長,このことへの御見解をお聞かせいただけないでしょうか。 313: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 教育長。 314: ◯ 教育長(木村 忍君) 先ほど小学校の学習の観点といたしまして,自分たちの暮らしのかかわりについて具体的な事例を通して理解するというのはお話ししたところであります。  憲法というのは意識するとしないとにかかわらず,一人一人の身近な生活にかかわっているものだというふうに思います。このために日々の中で考え学ぶということは,非常に大切なことだろうなというふうに思っているところであります。 315: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 5番市原議員。 316: ◯ 5 番(市原 広子議員) これで2問目の女性・子供・学校についての質問を終わります。 317: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 5番市原広子議員。     〔5番 市原広子議員登壇〕 318: ◯ 5 番(市原 広子議員) 次に3問目の分権・自治・福祉と地域の暮らしの福祉の市場化・保険化の現実を見詰め,今後を考える(その1)の質問を行いたいと思います。  コムスンへの都監査は今日ではマスコミ報道にありますように,コムスンの不正内容が次々と市民の知るところとなり,介護保険事業者としての認可取り消し,介護保険領域事業の売却にまで発展しています。7年前,介護の社会化を目指しだれもが利用しやすく支え合う制度,市場化による効率を重視した制度として介護保険制度がスタートしました。  その制度を機能させるために,まずは事業者の育成の必要があり制度初期の展開として,コムスンのような大規模な資本展開をしている業者がなければ始まらなかったとまで言われています。そしてこれからは介護ビジネスだと,一種のベンチャービジネス領域としてもてはやされたこともありました。  私の知人もこれからは介護ビジネスと言われて,生活のためにも勉強して資格をとり起業しました。しかしその知人の言うことには,介護保険制度でもうけようという方がおかしいのよ,もうかるはずがないのだから,と現在では言っています。  もうかるはずのない介護領域の市場化と保険制度,制度初期には運用基準を緩やかにして業者を養成した。そして介護保険制度維持のために基準を厳しくしていくというようなことではなかったのかなといった,今回のコムスン事件には感じるところがあるのですが,それについて行政の方の意見を求めるのもちょっとつらいものもあるだろうと思いましてやめておきます。  またもうかるはずのない介護保険制度,それでもコムスンの後を引き継ぐ業者はあるわけです。そこで働くヘルパーの介護報酬などは決まっているわけで,本当にもうかるかは別として,いわゆるもうかる部分はどのようにして出てくるのでしょうか。事務部門を担うスタッフの報酬や事務所費など,私ども知らない部分が多いものですから,仕組みなど簡単で結構ですので説明をいただきまして,再質問は自席にてさせていただきます。 319: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 健康福祉部長。 320: ◯ 健康福祉部長(大久保 幸藏君) 介護サービスの提供者の事業所の経営についてお答えいたします。  現在介護サービスについては国・都の指導がいろいろありまして,かなり厳しい状況と聞いております。また介護サービス者には,手厚いサービスを自分らが提供しても,事業所が自由にサービス料金が設定できているわけではありません。サービス料金については介護報酬で定められているところです。  また,サービスの内容が人に対して行われるサービスなので合理化することができないこともあります。スタッフの報酬については30分から1時間未満については4,261円,生活援助については2,427円,この中に人件費とスタッフの報酬,それから事務費,諸経費,それが入って介護報酬になっているのが現状であります。 321: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 5番市原議員。 322: ◯ 5 番(市原 広子議員) 私は介護保険制度にこれまで余り知識がありませんで,ヘルパーの時給や報酬が法律で決まっているのかと思っていたんですけれども,介護保険業者に行く報酬が決まっているというわけで,その中からヘルパーの給料というか賃金,それから事務費などを出していく,その中身の組み合わせは事業者が決められるのだということでよろしいですか。  大変勉強になりました。それで福祉の市場化・保険化は,介護などのケア労働のすべてを公務員が担うことは不可能ということで,1つの方法として選択・決定されたものですから,今回のようなことはよいきっかけですから,今後も市場化・保険化の課題を見ていかなくてはならないと思いますが,コムスンに都の監査が入ったことで狛江市でも制度運用に影響が出ています。  それはこういうことです。コムスンが同居家族のいる方の生活援助の基準を緩く運用していたことが監査で指摘され,保険料の本人負担分以外の残りの9割部分の返還を求められたということ。それを受けまして多くの事業者がコムスンの二の舞で返還させられるようなことがあっては大変と,生活援助を引き揚げ出したというものです。  実際狛江市でもこのようなことがあって,大変驚いているという相談を受けました。この運用基準とはどんなものでしょうか。  また,今回引き上げたケースが狛江市で何件あるか,また事業所当たり何件か具体的な数字は調べていらっしゃいますでしょうか,お答え願います。 323: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 健康福祉部長。 324: ◯ 健康福祉部長(大久保 幸藏君) 市からの介護サービス事業者への,現在5月から行っているところであります。1つの事例としてK事業者の利用は市内で75人のサービスを受けているところであります。その事業者が,今ケアマネジャーが利用者の御自宅へそれぞれサービスの関係につきましての説明に伺っているところであります。  そのお話については,同居家族がいるための生活援助が外れたことの御理解をいただくことの説明であります。そのため5月から始めてまだ6月,まだそのところについて各事業者,狛江市内にある全事業者のケアマネジャーが全部私どもの方では,まだ全部が届いていないということで細かい数字の状況については,今把握できていないところであります。 325: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 5番市原議員。 326: ◯ 5 番(市原 広子議員) 本当にこの5月の中旬ぐらいからのことだというので,具体的な数字はまだお調べになれないのは無理からぬことと思いますが,今後も数字の調査をするときに同居家族のいる場合での家事援助,同居家族がどういう状態なのかという,どういう利用者の方が今回断られたのかの調査もぜひしていただきたいと思います。  同居家族がいる方の生活支援なんですけれども,私が聞いたところでは同居の家族の方が仕事をしていて,帰ってくるのが9時ごろにもなるような日中独居もだめと言われています。私の所に見えて御相談のあった方は,お母さんが80歳以上の高齢で半身の麻痺が非常に強く,60歳以上の娘さん御夫婦と同居していらっしゃいますが,その娘さんも体が非常に弱いと。週一,二回の生活支援で大変助かっていたという例です。  その介護を受けている80歳以上の御高齢のお母さんが,これから生活支援は同居家族が100%,365日するのは当たり前という考え方のもとの介護サービスの引き上げに遭いまして,私は本当に家族の世話になりっ放しだと,とてもつらい,私は何もできない人間になってしまったんだと,本当に涙をこぼして悔しそうなお顔をしていらっしゃったのが大変印象に残っています。
     またもう1件の方は,奥様が脳腫瘍で要介護2,御自分も脳梗塞を発症したことがあり要支援ということでした。息子さん御夫婦とは2世帯なんですけれども,御夫婦ともお忙しくていつも9時ごろの帰宅ということで,週5日生活支援を受け奥様の身体介護は御主人がしていたということですが,その5日の生活支援を引き揚げるということでありました。  介護保険料は夫婦で1万4,400円払っている。身体介護は受けず妻の介護は夫がしている。息子と2世帯住宅というだけで保険料を払っているのに保険を使えないのでは,何のための介護保険かわからないという相談を受けました。  同居家族がいる方は身体介護なら受けられる,身体介護を受ける方は寝たきりの状態が多いですから,身体介護しか必要がないのですと,そのような説明も聞いたんですけれども,この制度運用についてはどう考えますでしょうか,お答えください。 327: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 健康福祉部長。 328: ◯ 健康福祉部長(大久保 幸藏君) 昨年度介護保険料の見直しが行われ保険料の値上げをさせていただきました。高齢者の増加に伴い介護を受ける方がふえるのは仕方がありません。このまま利用を続けますと2年後のさらなる保険料の改定が必要と予想されます。  保険料をできる限り抑えるためには,代替できるサービスと介護保険でやらなくてはいけないサービスを個々に見きわめなければならないと思っております。家事代行といった比較的だれでもできる援助については,御家族の支援,有償サービスの御利用をいただき,入浴介助,食事介助といった技術を必要とするサービスについては介護保険内の資格を持ったヘルパーを利用するといった使い分けが今後考えなければならないという状況であります。  私どもの方もここら辺のところについては,国・都の方の指導がかなり厳しく,そういうことに今なりつつあるということで説明に伺っているところであります。 329: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 先ほど教育長の答弁中誤りがありましたので,ここで発言を許します。教育長。 330: ◯ 教育長(木村 忍君) 先ほど受験の中で一中1組18名というふうに申し上げましたけど,これは現在の一中1組の総人数が18名ということであります。受験は中学3年生でありますので,一中1組の3年生は受験しなかったと,このように訂正していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 331: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 5番市原議員。 332: ◯ 5 番(市原 広子議員) 今のお答えで本当に市の行政の方,介護保険主体の市行政でも制度運用の転換であるとか,コムスンの事件を受けての指導が厳しい,それをどの程度勘案できるかというようなことに大変困っていらっしゃるということは感じましたけれども,保険制度そのものの,これから変更があるにしても何年かはこれで行くということで,介護保険制度をより長く持たせるために仕方がないというような趣旨であるというふうにとらざるを得ません。今言ったような方たちは我慢しなさい,あるいは当たり前だというような感じであります。  より長く制度を持たせるためと言いましたけれども,逆差別という言葉を御存じでしょうか。いろいろあって当たり前の世の中でありますし生活であります。一律に同居家族がいる場合は認めないという制度運用では,逆差別と言われても仕方がないのではないでしょうか。  特に1万4,400円の介護保険料を払っている方のケースは,裁判では勝つであろうというような気がいたします。だれもが安心して使える制度として始まったはずなんですけれども,大変残念な現実だと言わなくてはなりません。  それでは現実に戻りまして,介護保険以外で生活援助をお願いするとしたらどんな制度があるのでしょうか。コムスン騒ぎで家事援助を急に引き揚げられた家族がたくさんいらっしゃる,何人かいらっしゃるというわけですから,ほかのサービスについて告知,説明,紹介を受けたかというと,私が聞いた限りではありませんでした。  私が福祉事務所の窓口で伺いますと,社会福祉協議会の笑顔サービスが1時間当たり800円であるということでした。そしてまた自費でヘルパーステーションから家事援助を受けると,1時間2,100円から2,400円と聞きましたけれども,このようなサービスがあるのでしょうか。そして多くの方が800円の笑顔サービスに集中した場合,それを引き受けるだけのキャパシティーがあるのかどうか教えていただきたいと思います。 333: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 健康福祉部長。 334: ◯ 健康福祉部長(大久保 幸藏君) 介護保険のサービスでありますけど,今実際に笑顔サービスが1時間800円,またヘルパーステーションから出されるものについてはおよそ2,100円から2,400円ということであります。  この笑顔サービスのところでありますけど,私どもの方でも社会福祉協議会の方に聞いております。現在申請に当たりまして社会福祉協議会の方でもいろいろ調査を行い,家庭の状況,ボランティアの条件がそれの申請者と合った場合に提供を行うことになります。  ただ,現在のところでは受け入れられるお話であれば受けておりますという状況を聞いているところであります。 335: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 5番市原議員。 336: ◯ 5 番(市原 広子議員) 受けられるならば受けるという1つの方向性を説明いただきましたが,私が尋ねました肝心のキャパシティーの問題ですけれども,社会福祉協議会,この間の動きとして私の認識している限りでは,実際の派遣のそういった業務からかなり縮小しているような印象でしたので,急にこういった状況になりまして恐らく多くの需要にはこたえられないのではないかと思っています。  またシルバー人材センターにも家事援助というものが1時間820円からあるというようなこともわかりました。しかし恐らく足りないだろうと思っています。告知,説明も不足していましたし,代替サービスもなくサービスの引き上げがあったと言っても差し支えがありません。  ケアマネジャー連絡会での指導を受け,業者の多くがコムスンの二の舞を避けてサービスの引き上げをしたわけです。本来ならその責任について伺いたいのでありますけれども,ここは相談であります。代替サービスができるまで,緊急避難として介護保険制度の準運用などを検討できないでしょうか,お答え願います。 337: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 健康福祉部長。 338: ◯ 健康福祉部長(大久保 幸藏君) 介護保険制度につきましては,介護保険法の規定により運用されております。今回東京都の監査により改善勧告,文書指導などを事業者などが受けております。介護報酬の返還を命じられたのは同居家族のいる場合の家事援助,法の範囲を超えたサービスを提供していることによるものであります。そこに介護保険制度の準運用に当てることは大変難しいと考えております。  また利用サービスの同居家族のいる場合,法の範囲を超えたサービスが引き上げられて大変困っているという相談は,健康福祉部の方にも話が来ております。その相談の中でそれにかわるサービスができないかどうか,高齢福祉課の方ではそういうものも含めて,市民に紹介できるものを今研究しているところであります。 339: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 5番市原議員。 340: ◯ 5 番(市原 広子議員) 本当に,法の範囲を超えていたということですから受けられないのだという御答弁なんですけれども,じゃそういった運用をしていた責任というものなんです。やはりそれはあるかと思いますので,市長初め議会の関係の方もこのことに関しまして責任はないと,ここでは私は結論は出しかねますので,今後何らかの検討も必要かと思います。  じゃ,実際の対応の問題に行きたいと思いますけれども,同居家族のいる方の生活援助は切り捨てられた,そのようなサービスは現在介護保険の範疇ではないと言われました。しかしやはりお話を伺う限り一人でも自分らしく生きていく,そしてともに生きていく社会ということを目指していく以上必要なサービスだと考えます。  そのようなサービスを担うNPOの育成,そのような事業展開を今後再び社会福祉協議会初め市行政に望むものでありますけれども,このあたりの見解を伺います。 341: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 健康福祉部長。 342: ◯ 健康福祉部長(大久保 幸藏君) 先ほど答弁したんですけど,サービスを受けたものが今回の監査によって受けられなくなったということにつきまして,今社会福祉協議会,それからシルバー人材センター,そのほかいろいろな形のものがあろうかと思います。そういうものを今後私どもの方でも研究して何とかそこら辺を補えるもの,代行ができるものを研究していきたいと考えているところであります。 343: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 5番市原議員。 344: ◯ 5 番(市原 広子議員) 何か私の追及が甘いような気もするんですけれども,今回分権自治,そして福祉というくくりで私は自分の政策を立てているんですけれども,第3期の介護保険事業計画が平成18年度にスタートしまして1年です。  地域密着型サービスを行う業者の認定は,基礎的自治体である狛江市が行えるということに注目したいと思います。保険者の主体が市であれば認可も市ということで,コムスンのようなもうけようとうする業者ではなく,非営利のNPOの育成や確かな業者を選定できます。  分権自治と福祉というくくりで私は考えているんですけれども,地域の共同体,家族共同体が担ってきた介護などの仕事を再び地域が引き受ける時代となりました。小規模多機能施設に手を挙げる業者がいないとほかの議員の質問にもありました。その理由として,どうしてもデイサービス以外にショートステイなどを加えますと箱物,宿泊施設の整備なども必要だ,それから一晩泊まることの介護ができる,より専門性の高い介護に当たる人材も必要だということで,非営利のNPOがすぐにできるものなのかといったこともあります。  そのようなことで平成18年度にスタートいたしました地域密着型サービス,まだまだ端緒についたばかり,あるいはついていないぐらいの状態だと思いますが,最後に今後の地域での介護保険事業の展開についての抱負を語っていただきたいと思います。 345: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 健康福祉部長。 346: ◯ 健康福祉部長(大久保 幸藏君) 地域密着型サービスには認知症の対応型通所介護,それから認知症対応型生活介護,それから小規模多機能型居宅介護など3つのサービスがあります。提供する事業者はそれぞれの運営基準があり,従業員の人数,資格の要件,居住スペースなど細かく規定があり,グループホームと併設型でないと人員の確保が大変難しく採算がとりにくいと聞いております。  多くの資金が必要な建物,設備,何らかの形で既に用意されていて,事業者が新たにその部分を用意する必要がなければ,NPO初め民間事業者が手を挙げやすくなると考えられております。私どもの方もこういう形で何とか今行われている地域密着サービスについても,今後充実しなければならないところでありますので努力していきたいと思っているところであります。 347: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 5番市原議員。 348: ◯ 5 番(市原 広子議員) 都の補助なども,こういった新しい事業の展開には補助が少なくなっていると伺います。福祉を地域でと言われつつも,なかなか実際の展開が難しい現状であるということがわかりましたけれども,ぜひともそのような中でも予算の工夫をして,1つでもショートステイとデイサービス合体型の小規模多機能施設の地域での建設を願うものであります。よろしくお願いいたします。  次に3番目の分権・自治・福祉と地域の暮らし,(2)アクションプラン定員適正化計画と市立保育園の今後に移らせていただきます。時間がありません,ちょっと早口で読ませていただきます。  平成19年度修正版のアクションプランが配られましたけれども,多くの方が今回質問をしました。公の施設の管理運営方針編で市立保育園の民営化問題が直営と結論づけられ,市長の答弁では組合との交渉が妥結し,市民要望の実現の道筋が組合との交渉過程で見えてきたというようなことでしたが,昨日の道下議員の指摘では,見えてきた市民要望の実現が不十分というものでした。  さて計画完了年,平成22年3月の保育士の定員などと妥結後の保育体制については説明がありましたが,1つだけ伺わせてください。削減のために保育士の任用がえはあるのでしょうか,お願いいたします。 349: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 健康福祉部長。 350: ◯ 健康福祉部長(大久保 幸藏君) 計画は平成22年度から始まる形になっております。定年退職者が出ます,ある程度の見通しが立つと思われますが,定員オーバーとなる場合についてのことでありますが,計画に沿って実行しなければならないと思っております。  任用がえということであれば,方法を関係部署と協議をいたしまして考えているところであります。 351: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 5番市原議員。 352: ◯ 5 番(市原 広子議員) この定員適正化計画の表を見ますと,ページはすぐ出ないんですけど任用がえ部分の人数が書いてあったように思います。その人数が若年退職ですとか,そういった勧奨退職などで減った場合以外は,恐らく任用がえが出るのではないかなと思うんですが,その辺の課題について今後検討をお願いしたいと思います。  次に参ります。  改選前にある議員が,待機児問題解決のためにも民営化をと言っていました。待機児解消は市民の一番の要望です。民営化すると待機児が解消されるのでしょうか,見解をお聞かせください。 353: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 健康福祉部長。 354: ◯ 健康福祉部長(大久保 幸藏君) 待機児の解消問題,私どもの方も大変これについては今後苦慮する問題だと思っております。いろいろな考え方がありますけど,例えば現在使用している市立保育園の建物を使って民営化するならば,部屋,面積の問題もあります。またその建物も33年,34年と使っている古い建物であります。そういうものの改修,新しいものに改修するとかいろいろな問題が起ころうかと思っています。  また,仮に新たな用地があり新しい建物を建てるならば,今後どのぐらいの待機児が出るか予測はまだはっきりはできませんけど,1つとしては新しいものでやるということであれば,待機児解消の要因の一つと考えられるところと思っております。 355: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 5番市原議員。 356: ◯ 5 番(市原 広子議員) 本当に民営化問題と待機児解消の問題が交差して語られているのではないかと思って伺いました。  やはり現在の市の保育施設では定員が決まっているので,たとえ経営を民営化しても待機児解消にはならないというお答えでよろしいのですね。それでおまけに現在の市立保育園が30年から32年たっている建物で,民間委託業者が手を挙げる場合,状態のよい建物に対してしか手を挙げないのではないかというようなことも想像できます。  ですから民営化するといってもメリットというものは即待機児解消にはならない,しかも古い建物なので困難が予想されるというふうに理解しておりますけれども,よろしいでしょうか,イエス,ノーでお答えください。 357: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 健康福祉部長。 358: ◯ 健康福祉部長(大久保 幸藏君) 質問者のとおりであります。 359: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 5番市原議員。 360: ◯ 5 番(市原 広子議員) 私の前に何人かの方が子育て支援策について質問いたしました。人口減少化,少子化時代にあって団塊ジュニア世代が子供を産み育てようと思うかどうかは,安心して産み育てられる支援策いかんにかかっているという指摘もありました。  また,格差の広がりから働かなくてはならない現状の指摘もありました。私からは,同じく若い世代に広がる格差の問題から子育て支援策の重要性を訴えたいと思います。と同時に男性の正規職員の減少,生涯雇用制度や年功賃金体系の見直しなど,またバブル崩壊後の就職氷河期以来フリーター,派遣社員などの非正規雇用労働者がふえている中,それでも結婚して子供を育てている世代の,とりわけ女性たちが働きたいと思ったときに働ける保育制度の充実を私は訴えたいと思いまして,その保育制度の充実が不可欠だと思っております。  待機児が予想以上にふえている背景は恐らくそのような事情があり,景気の回復傾向からの求人増も働くモチベーションになっているかとも言えそうです。いずれにせよ,女性が何らかの形で働き続ける最初の世代である団塊ジュニアたちの子育て支援策として,保育制度の充実は緊急の課題であると言えます。  待機児と民営化の関係について,私はいささか乱暴に予算書からはじき出した数字を申します。予算書の118ページ,保育園費の合計,11億5,000万円を市立保育園6カ所の定員625人で割りました。すると184万円という数字が出てきました。1人当たり市立保育園ですと184万円の費用がかかっているという数字です。  対しまして市内3つの私立保育園の補助金,予算書では114ページですけれども3億7,172万円を,そこに預かってもらっています保育園の子供の数281人で割りますと132万円でした。その差52万円。その市立保育園で預かっている625人を私立に預けているとすると,掛けますと3億2,500万円安く済むという計算になるんですけれども,この数字についてはいかがでしょうか,見解をお聞かせいただきたいと思います。 361: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 健康福祉部長。 362: ◯ 健康福祉部長(大久保 幸藏君) 計算上そのようになるかもしれません。公設保育園がなくすべて民営というところでありますけれども,この数字のところについてはそのくらいの差が出るということは承知しております。 363: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 5番市原議員。 364: ◯ 5 番(市原 広子議員) 私が乱暴に試算いたしました3億2,500万円なんですけれども,平成18年11月に出されました狛江市市民福祉推進委員会のつくった放課後児童健全育成事業及び保育所のあり方についてという答申書の資料12で,民営化の想定効果として2億9,240万円という数字が出ていました。私のはじき出したのも3億2,000万円ですので3億円前後というところでこの数字が出ていると思います。  私は待機児解消や病児保育,また休日保育をするためにはやはりもう1園,なぜかといいますと100人の待機児が出ておりましたので,もう1園あると保育行政の展開に幅が出ると思いました。また,ほかの議員の質問や答弁の説明にありましたように,もし民営化するにも施設改修がまた必要になったりして,改修のために1園の建設が必要になるというような指摘もありましたし,また,駅近くの勤労福祉会館跡地を保育施設,総合施設にといった提言もあったかと思いますけれども,1園ふやすには,これから計画されています公共用地再配分計画が出るのを待つしかないのでしょうか,保育行政の抜本的な前進である1園の増設までどのぐらい時間がかかるかといったことをお尋ねしたいと思います。 365: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 健康福祉部長。 366: ◯ 健康福祉部長(大久保 幸藏君) 仮に新たな土地が駅近くで見つかりそれを行うとなっても,いろいろ公の計画については事業をするには計画から全部かかります。公的な計画から入りましてそれぞれの計画に入ります。  私どもの方では試算するには,一番早くても3年,長くかかれば5年ぐらいかかるんではないかという予測はされております。 367: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 5番市原議員。 368: ◯ 5 番(市原 広子議員) 1園の建設を決定するまでに3年あるいは5年というふうに理解していいんですか。 369: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 健康福祉部長。 370: ◯ 健康福祉部長(大久保 幸藏君) まだそこら辺のところを詰めている話ではないんで,1園ができ上がるまでいろいろな準備,そういうものを含めて3年ぐらい,でき上がるまではその後という形になろうかと今考えているところであります。 371: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 5番市原議員。 372: ◯ 5 番(市原 広子議員) 予算,財政改革の関係もありますけれども,ぜひとも1園の増設,また駅近辺,私としては三角広場を避けたところでの保育施設の配分といったようなものを望む次第でありますけれども,公共用地の配分計画の中に積極的に織り込んでいただきたいと思います。  その後建設まで2年かかるとしても最短で5年というお話でありました。民営化していくにしても,また公立のまま1園ふやすにしても狛江市の保育行政,行くも戻るも大変つらいという現状が5年間は続くということであります。  それでその5年間,どういったことが待機児解消のためにできるのかということを,一生懸命考えていかなければならないのが議会と行政の仕事だと思っております。多くの議員の提言にもありました。私は選挙で政策提言の中にも入れておりました保育ママの充実,増員,制度の改善,また幼稚園への働きかけ,それから短時間パート利用など利用時間による区分け保育なども考えるべきではないかと思っております。  そのための利用者実態調査,また利用者の要望などもしっかりと調査していただきたいと思います。  あと1点は,認証保育園の高い保育料の補てんについてであります。無認可保育園の補てんが今年度520万円,2万円を上限として認められましたけれども,私はやはりそれぞれの家庭の経済状況など運用基準を設定した上で,認証保育園の高い保育料の補てんもすべきだと思っています。  聞くところによりますと認証保育園の利用者は,皆さんお金の余裕のある方だというようなこともちらっと伺ったんですけれども,私は就労支援策として認証保育園の補てんをつけながら働きたいと,お母さんの就労支援策の枠の設定などをぜひとも積極的に検討していただきたいと思います。  福祉というものが与え,授ける福祉から自分の再チャレンジや自立を目指した,そして公的な機関など,またあるいは社会の助けによる就労支援によって自分の暮らしを取り戻していくということが必要な時代であります。  私が今申しましたような柔軟な,補完的とも言える政策でもありますけれども,抜本的な解決,1園増設まで5年かかるという狛江市の行政でありますので,それらの検討をお願いして私からのこの質問に関しては終わります。  続きまして,あと少し時間が残っておりますけれども,離婚後300日規定によって出生届を出すことを嫌った親御さんの子供の住民票を,積極的に出すべきではないかということについてお尋ねいたします。  どうでしょうか,このことについて率直な御意見,お答えを願います。 373: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 市民部長。 374: ◯ 市民部長(岡崎 幸君) 住民票の記載につきましては従来から,住民基本台帳法により政令で定めるところにより,この法律の規定による届け出に基づき,または職権で行うものとする,と明記されておりまして,行政実例においても戸籍の受理後作成するべきであるとされておりまして,狛江市といたしましてもこのような形で事務を進めてきたものであります。  御質問の件につきましては各種報道がされているところであります。一部都内におきまして裁判を通じて戸籍を得ることを条件に,子供への不利益が生じないようにという見地から新たな判断による事務処理を行ったようであります。  また5月31日,東京地裁において住民票不記載処分は違法という判決が出ております。こちらはまだ結審しているわけではありませんが,このような中で狛江市といたしましても同様な事案が発生した場合,早期に関係機関と協議し対応してまいりたいと考えております。 375: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 5番市原議員。 376: ◯ 5 番(市原 広子議員) 離婚後300日規定で足立区が特例として2月15日に戸籍のない,出生届の終わっていない子供の住民票を登録した,住民票を発給したということで大変注目されました。  私は議会事務局を通しまして足立区の戸籍係の方に話を伺ってくることができましたので,その報告とともに私の考えを述べさせていただきます。  この例が非常に注目される点は,1つには区独自の判断がされたということではないかと思います。どのような判断かといいますと,裁判所への申し立てをしようとしているということです。離婚後300日規定,民法の第772条についての詳しい説明はいたしませんけれども,住民票を発給するためには戸籍,出生届が必要であるといった前提ではありますけれどもそれがもらえない。  それに対して裁判所へ申し立てをしようとしていることを,出生届を出そうとしている姿勢として積極的に評価して,住民基本台帳法にある出生届と同時に住民票を作成するという部分の同時にという部分を同じ日とは判断せず,申し立てをしようとしているのだと,同じ時期だというふうに判断して住民票を先に発行しているという点であります。  今の夫の子供には最初の住民票はなっていないで続柄は妻の子と記されていて,本籍筆頭者などは不詳と書いてあります。これは戸籍関係に関しては,そういう記載をすれば発給できるという住民基本台帳法の規定があります。
     裁判所の結果認められたということをもって,職権をもって妻の子というところを修正すると,そういう手だてを見越して2月13日に見えた方に対して,2月15日に住民票を発給しています。この画期的な判断と言われるもの,私はこのことを議会で取り上げましたのは,やはり分権自治の時代にあって,地域が主体になって判断するということの大変大きな例であると思いましたので取り上げさせていただいたわけであります。  そして戸籍がなかったり無戸籍のまま,じゃ住民票を出していいのかというような心配もあるかと思いますけれども,私は出生と同時期に住民票を出した方が最終的には非常に合理的であり,すなわち間違いもないと思います。厚生労働省や法務省通達では住民票がなくても児童手当などの取り扱いの不利益はないという通達が前からあったそうなんですが,これまた多くの自治体でそのことを知らなかった。そして窓口で予防接種ができなかったり,児童手当をもらえないで帰っていっていた方が何件かあると。  推測ですけれども10万人いると1件や2件こういった事例があるのだというわけで,狛江市は10万人以下でありますけれども,そういった事例もあるかもしれない。それで私は今回そのような例として取り上げました。  世田谷の事実婚による非嫡出子記載を嫌いまして出生届を出していない夫婦の例に関しましても,やはり裁判をして戸籍をとろうとしている姿勢を受けとめ,事実を調査すれば私は住民票をつくってもいいのではないか,今回の裁判所の決定と同じような私個人的には考えを持っております。  自治体,いわば地方政府は地方政府で等しく住民として子供一人一人の福祉と,母親の意向を酌み取る政策をしていただきたいと思います。ぜひともこのようなことを1つの事例といたしまして申し上げさせていただき,皆様の行政とそして議員がともによい政策をつくってまいりたいと思います。  以上で質問を終わります。 377: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 暫時休憩いたします。     午後 2時47分 休憩     午後 3時10分 開議 378: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。6番吉野芳子議員。     〔6番 吉野芳子議員登壇〕 379: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) それでは通告に従いまして2問質問いたします。  まず1問目は,中学校給食を安心・安全なものにするためにです。  やっと中学校給食が実現するわけですが,手放しでよいことだとは決して思えません。私自身,高1,小6,小3の子供を公立学校に実際通わせております現役の母親です。子供たちから学校の給食やお弁当の様子も見え聞こえています。  その上,幸運なことに加入しています生活クラブ生協では組合員として多摩南学校給食連絡会,こういう所で2年間活動していたことが,今このように給食の問題を考える場面で大変役に立っています。八王子市,日野市,府中市,多摩市,稲城市,町田市,調布市そして狛江市で構成していたこの多摩南学校給食連絡会─これ以降は学給連と呼ばせていただきます─は,3年間さまざまな調査をし活動の報告の冊子をつくりました。  このうちの2年間,2001年と2002年,メンバーとして私は活動しておりました。2001年には各自治体の給食の健康診断と称して食材を中心にコミュニケーションや食教育などの角度を変えて,給食の現状と課題を調査し議論し整理しました。  2002年には「中学生の食に関する意識調査」というアンケートを実施しました。狛江市では狛江第二中学校2年生132人の協力をいただきました。このときの総回収データ数は1,960枚,男子975名,女子968名,男女の記入のないもの17名となっています。  この調査に関しては後にも触れさせていただきますが,給食とお弁当のどちらかが突出して望まれているわけではないことが,結果として1つはっきりと言えることだということを認識していただきたいと思います。  平成18年12月14日の総務文教常任委員会協議会資料によると,学校給食は成長期の子供たちの健全な心身の発達を保障する必要な栄養を提供するだけでなく,中学生みずからが食に関する知識を習得し,正しい食習慣を身につけるとともに食事マナーや豊かな人間関係を育てていく役割を持っています。  「子どもたちが豊かな人間性をはぐくみ,生きる力を身に付けていくためには,なによりも『食』が重要である。今,改めて,食育は生きる上での基本であって,知育,徳育及び体育の基礎となるべきものと位置づけ,様々な経験を通じて『食』に関する知識と『食』を選択する力を習得し,健全な食生活を実践することができる食育を推進することが求められている。」としているように,食の大切さを再認識して,中学生が抱える食生活上の課題を中学校給食という実践の場を通じて取り組むことが求められていますというふうにあります。  以上踏まえまして質問いたしますが,狛江市学校給食物資規格表に基づいた中学校給食が実現すると考えてよろしいでしょうか。  再質問は自席よりいたします。 380: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 教育部長。 381: ◯ 教育部長(森田 清秋君) それではお答えいたします。  中学校給食に使用する食材料につきましては,小学校給食共通の狛江市学校給食物資規格表に基づきまして市の栄養士が発注することになります。 382: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 6番吉野議員。 383: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 狛江市での給食は長年の栄養士,調理員の熱意と努力の積み重ねのおかげで味もメニューも内容も,子供たちにはもちろん教職員,保護者にも評判の高いものになっています。生活者ネットワークではその給食が人と時間経過によって変わってしまわないよう,仕組みとして市民にとって安心・安全なものであるように,この狛江市学校給食物資規格表─以下規格表といたします─を提案いたしました。  平成13年4月に狛江市教育委員会,狛江市小学校栄養士会により編集発行に至りました。これには給食の食材を選ぶときの基準が具体的に細かく示されておりますが,主に国産であること,遺伝子組み換えのものは使わないことなどは,委託業者向けの仕様書にこれらのことを明記していただけますでしょうか。 384: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 教育部長。 385: ◯ 教育部長(森田 清秋君) 調味料も含めた食材につきましては,市の栄養士が発注しますので仕様書に明記はしないこととなりますが,当然ながら添加物に留意するとともに遺伝子組み換え食品は使わず,また直産品をできる限り使用する予定で考えております。  また,小学校給食と同様に必要に応じまして大腸菌の検査,遺伝子組み換え食品分析及び残留農薬の検査等を行いまして,安全の確保に努めていきたいと考えております。 386: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 6番吉野議員。 387: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) これらのことに関連するのですが,実は日本の食糧自給率は皆様御存じかと存じますが40%,穀物自給率になると28%というふうになります。規格表によりますと押麦とビーフンのみが国内産であることを明記してあります。パンやめんの原材料は小麦です。学給連の調査によると狛江市のパン用小麦はカナダ,アメリカ産で1キログラム当たり106円から110円,都給食会指定の小麦粉のほかカナダ産ゴールデンゆきとくとあります。  日本の食生活は知ってのように輸入食材で成り立っていて,世界で群を抜いてフードマイレージの高い,言いかえれば環境負荷の高い国です。その中で唯一まだ国内で自給100%可能なのが米です。  子供たちの肥満の問題,栄養はないのに糖分と油脂の摂取が多い現実も踏まえ,また狛江市立中学校給食調査業務委託の概要による「主食を米飯を中心とし」ともありますが,そんなことも踏まえながら栄養のバランスのよい米飯を中心とする給食をと考えますが,いかがでしょうか。 388: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 教育部長。 389: ◯ 教育部長(森田 清秋君) ただいま御質問者も言われましたとおり,原則として米飯中心に考えていきたいと考えております。  東京都の目標としましても週3回以上の米飯が求められておりますので,この目標以上米飯で実施したいと現在考えているところであります。 390: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 6番吉野議員。 391: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 御飯を食べる量が激減したと言われる昨今でも,学給連の調査によれば子供たちが一番よく食べているのは白い御飯。チャーハンやオムライスなどを足すと断トツの人気なんです。ちなみに2位はカレーライスなんですけれども,ぜひ日本の大切な主食を食べ続けて守る意味でも,米飯給食の回数の充実をお願いいたします。  狛江市にも規格表をつくってほしいと生活ネットワークの議員と市民の有志,そのとき私も市民の有志として入っておりました。主に小学校に子供のいる母親たちが教育委員会にヒアリングにいったことがあります。その1人の人の子供にアレルギーがあり,御主人の転勤もあって各自治体によって,そのアレルギー対応がとても違うというふうに言っていました。  その中でも狛江市は栄養士が一食一食にきちんときめ細やかに対応していたというふうに感動していました。今は新しい果物のアレルギーとかもふえているというふうに聞いています。中学校でのアレルギー対策については,どのような方針で対応いたしますか。 392: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 教育部長。 393: ◯ 教育部長(森田 清秋君) 食物のアレルギーの対応につきましては実務的にどのように整理するのか,現在中学校給食担当と栄養士の中で検討しているところであります。なお給食が開始される前に,現況調査のために保護者に対してのアンケート調査を実施するなど調査を行いまして,調査後に改めて食物アレルギー対応の詳細についての検討を行い,その後保護者にお知らせする予定で現在考えております。 394: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 6番吉野議員。 395: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) それでは現在狛江市内の小学校の状況を教えてください。全校で何人ぐらいのアレルギーの生徒がいてどんな種類のアレルギーがあり,そしてどんな対応をしていますか。 396: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 教育部長。 397: ◯ 教育部長(森田 清秋君) 食物のアレルギーの対応人数ですが,平成19年6月現在におきまして全小学校で59名となっております。なお,そばアレルギーにつきましては中学校給食にそばを提供しないことから,そばアレルギーのみの児童については対応人数には数えておりません。人によっては複数の食物アレルギーがありますので,延べ人数になりますが,まず代表的なものとして幾つか答弁いたします。  牛乳・乳製品が23名,卵関連が23名,それとピーナッツなどの種実類が29名,それと魚介類が28名,果物が25名となっております。  以上のことから中学校給食においての食物アレルギー対応につきましては,教育委員会で個別に相談を受けまして検討させていただくことになりますが,対応には限界がありますので,その点については御理解のほどよろしくお願いいたします。 398: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 6番吉野議員。 399: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 限界があるということですが,ぜひ今までどおり誠心誠意を持って栄養士の方が対応してくださるようにお願いいたします。  去る6月6日水曜日,狛江第三小学校で給食の残菜を見せていただきました。急なお願いで森田部長と宮内校長には御迷惑をかけたかもしれませんが,本当にありがとうございました。  この日はメニューが御飯,サワラのごま醤油焼き,五目きんぴら,味噌汁という和風のメニューでした。カレーやミートソースなど人気のメニューは残菜がほとんど出ないことというのは予測がついておりました。いわゆる体によいといわれる食べさせたい,食べてほしい献立ほど子供たちが残してしまうと心を痛めている栄養士のお話を聞いておりました。  あえてこの日に尋ねさせていただきました。心を込めた手づくりの大切なお惣菜が捨てられるのは本当にやり切れない気持ちになります。そういう中でも配られています献立表の一口メモを見ますと,切り干し大根は玉子焼きに入れてしまうとよく食べてくれます。食欲の落ちてくるこの時期,梅干しを使った料理を入れます。食欲も増進され消化も助けてくれますなど,また献立のつくり方や旬の果物などの話題,その他興味をそそることがそこには書かれています。  現場の栄養士,調理員が汗をかきながら力を使う仕事をしている姿を見まして本当に心を打たれました。  さて,中学校給食でも問題になるであろう残菜についてどう処理なさいますか。 400: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 教育部長。 401: ◯ 教育部長(森田 清秋君) 残菜につきましては,調理付随業者で委託業者が回収することになろうかと思っております。なお,なるべく残菜を出さないよう味や量などについては十分研究をしまして,行事食や旬の食材を取り入れるなどバラエティー豊かな給食となるよう工夫いたしまして,食べ残しが減るよう努力していくつもりで取り組んでいきたいと考えております。  また,給食ごとに配膳員による残食チェックを行うとともに,生徒や保護者を対象に献立に関するアンケート調査などを実施いたしまして,栄養価を保持しつつ献立にむだにならないような工夫をしながら,献立を栄養士に立てていただくというようなことで考えております。 402: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 6番吉野議員。 403: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) ぜひアンケート調査,PTAなどを通して続けていただいて,児童の意向も含めまして常に関心を持っていただきたいと思います。  栄養士のこういったスキル,安全な食材で充実した給食を確かに自信を持って皆さんに食べてもらいたいというふうに思います。  参考までに1食分のコストは幾らだというふうに予想されていますか。 404: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 教育部長。 405: ◯ 教育部長(森田 清秋君) この質問につきましては他市の例を参考にお答えさせていただきますが,まず喫食率,つまり給食を希望する割合にもよりますが,調理業務の委託料や学校給食支援システムなどを含めまして,ランニングコストで約1食当たり300円から450円ぐらいになろうかと思っております。 406: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 6番吉野議員。 407: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 先ほども話しました平成18年12月14日の総務文教常任委員会の協議資料で,特に私が評価できると思いましたところが,「中学生自らが食に関する知識を習得し,正しい食習慣を身につける」,また,「豊かな人間性をはぐくみ,生きる力を身に付けていくためには,なによりも『食』が重要」,そしてまた,「様々な経験を通じて『食』に関する知識と『食』を選択する力を習得」するということの中学校給食がそういった実践の場であるという内容が記されているところなんです。  要するに私が考えますに,中学校給食の大切な役割の一つに,生徒がみずからの体や命の大切さというものを知り,その根本,基礎となる食に関して主体的に選べる力をはぐくむことにあるというふうに理解しております。  伺いますが,中学校給食は全員給食ですか,それとも選択制になさいますか。 408: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 教育部長。 409: ◯ 教育部長(森田 清秋君) その点につきましては現在内部で検討しているところでありますが,できれば全員に食べてほしいと思っております。 410: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 6番吉野議員。 411: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 生徒のその日の体調で少ししか食べられないとわかっていたり,また主食をおかわりしたい,またどうしても残すものをあらかじめ食べ残さずに済むようにするなど,大切な食べ物を粗末にしないで楽しく,快く食べれる工夫は必要かと思います。  そういう食べる量を生徒自身が選べる可能性,こういったものはありますでしょうか。 412: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 教育部長。 413: ◯ 教育部長(森田 清秋君) 主食の御飯につきましては他市の例にならいまして,個人で量が調節できるようおかわり分を保温食缶により提供したいと考えております。  なお副食につきましては,量を選ぶようにすることは実務的に難しいと思っております。 414: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 6番吉野議員。 415: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 全員給食とそういうふうに言われた時点で,私が生徒ならがっかりします。なぜなら狛江市がこの中学校給食というものを先駆的に始めているわけではないからです。だから細かいところまでよく行き届いているな,考えているなというふうに市民がうなるような給食,そのぐらいのものをつくるような勢いで本当はやってもらいたいです。  狛江市の中学校給食は,もう何十年も前から続いている要望でやっと実現するというわけですね。ですのでそんなふうなことを望んでおります。  生活者ネットワークのメンバーは,過去に選択制の給食を実施している松戸市の学校を視察に行っています。また私自身はインターネットで越前市の給食も調べてみました。行政は市民にこびる必要はないけれど,税金を払ってそれなりの責任を果たしている市民に納得してもらえ,満足するサービスを提供していこうという気骨ぐらい示してほしいと思います。その市民の中に当然子供も含まれていると私は信じております。  続きまして,石けんの話になります。中学校給食における体と環境への負荷をなるべく減らす取り組みについて行政の姿勢を問わせていただきます。  石けんと合成洗剤の違いについての認識を伺います。 416: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 教育部長。 417: ◯ 教育部長(森田 清秋君) この件につきましてはさまざまな定義がありまして,一概にお答えするのは難しいわけでありますが,合成洗剤は一般的に主成分として石油系の合成界面活性剤が含まれているために,石けんに比べてかなりの少量でも汚れがよく落ちるという特徴があります。しかしながら合成洗剤は水の高度の影響を受けにくく,その成果が持続することから河川や湖に放された際には,その主成分である合成界面活性剤が水生生物のえらに付着され,水生生物にダメージを与える傾向にあるようであります。  なお微生物の働きで水と二酸化炭素等に分解される性質を生分解性といいますが,石けんは合成洗剤に比べて生分解性が高いことから環境に優しいものと言えます。  また,人体への影響につきましてもいろいろな見方があるようでありますが,合成洗剤は肌荒れ,脱毛,アトピー性皮膚炎の原因との見解もあることは私も認識しているところであります。  いずれにせよ水生生物への影響や生分解性に関してなど,石けんの方が環境に及ぼす影響が少ないといえるようですが,洗剤ということで広義に据えてていただくことと,環境への影響や安全性ということに関しましては,洗剤を構成する個別の成分についてそれぞれ検討する必要になろうかと思っております。 418: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 6番吉野議員。 419: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) なかなか勉強していらっしゃるようでよくわかりました。だけれどもこの中にいる方々は,普通に身近にある合成洗剤というものの恐ろしさについて知っていらっしゃるでしょうか,参考までに稲城市議の中村みほこさんが書いたところの文書を読ませていただきます。  合成洗剤の問題は環境問題の一つです。古代から伝承されてきた洗うという行為も,生態系を破壊しない,自然界に再利用される物質でなされるべきだと思います。最近アレルギー性皮膚炎・アトピー性皮膚炎と言われる皮膚湿疹が増加しています。30数年前に合成洗剤の危険性が警告され始めたときも,赤ちゃんのおむつかぶれや主婦湿疹に代表される皮膚障害からでした。  合成洗剤は,難分解性の問題と動物実験や水生生物の実験などからもわかっているように,細胞膜を破壊するという生物への影響があります。合成洗剤に接する機会の多い職業の人たちの目に見える皮膚障害もあれば,体内に浸透していく内臓疾患もあります。  界面活性作用を残したまま環境中に排出され,必要でない場所で働くことで,他の有害物質を拡散させたり,あるいは発がん性物質や農薬,重金属,PCBなどを数倍も蓄積するという相乗作用もあると報告されています。  このように合成洗剤は動物や植物に有害物質を濃縮・蓄積させることになってしまいます。環境には限られた資源としての一定の限界があります。めぐりめぐって自分たちの体内へ,また子供たちや子孫へ負の遺産を残すことになってしまいます。  多種多様な化学物質が蔓延し,アレルギーやがんの増加,不妊症や精子の減少など,さまざまな複合的影響が考えられますが,日々の生活の中で絶え間なく使い続けられている合成洗剤の毒性の影響も無縁ではありません。  さまざまな有害物質の健康への悪影響が言われていますけれども,アメリカの調査では,化学物質の10分の9は遺伝毒性や発がん性を含めて,安全かどうかわからないとされています。  合成洗剤は,毎日の生活に一番身近な人工化学物質でありまして,安全性,環境,生物影響など,使用することのリスクを考え,避けられるところから問い直していくことが必要です。こんなふうに説明しております。  こういったことを理解してくださったとした上で伺います。
     食器洗浄機は石けんの使えるものにしていただけますか。石けんを使うことを業者の選定の基準にしますか。 420: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 教育部長。 421: ◯ 教育部長(森田 清秋君) 石けんの使用に関してでありますが,ランチボックスや食器洗浄機内に石けんかすが残存する可能性があり,衛生管理上の理由から食器洗浄機については,純石けんの使用は難しいものがあるように思っております。  ただし何社かの石けんメーカーから合成界面活性剤,それとリン酸塩などを使用していないか,生分解性にすぐれた原材料とした食器洗浄機用の洗剤が出されておりますので,使用する食器洗浄機用の洗剤につきましては人体への影響や環境への負荷に配慮し,そちらを使用するよう協議してまいりたいと思っております。  また業者選定に当たっては選定の審査会の意向によりますが,基本的については環境へ配慮した提案があれば,それなりの評価になろうかと思っております。 422: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 6番吉野議員。 423: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 委託仕様書に盛り込みたいというところを言っていただかないとちょっと困るんですが,お願いします。 424: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 教育部長。 425: ◯ 教育部長(森田 清秋君) この辺につきましては人体への影響や環境への負荷に配慮し,そちらを使用するようなものにつきまして協議し,委託仕様に盛り込んでいけるようにしたいと思っております。 426: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 6番吉野議員。 427: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) そこが結構大事なところですので漏らしていただきますと困ります。  狛江市立中学校給食調理業務委託業者選定基本方針(案)というものがありまして,そこは私たち今回これをするのに大変問題になるような文章がいっぱいありまして,その中で,中性洗剤や消毒剤を使用する場合は,それらが完全に洗い落とされるまで十分に流水で水洗いすること,という一文がありますが,今のお話を聞きますと,石けん使用というものが確認されているというふうに私は判断いたしますので,これは全く当てはまらない記述ということでよろしいでしょうか……ありがとうございます。  続きまして石けんの使用というもの,だんだん狛江市でも盛り上がってまいりました石けんの使用ですが,狛江市での石けん使用,こういったものについてこちらの方々からお話を伺いたいです。 428: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 総務部長。 429: ◯ 総務部長(本橋 昇君) 最初に市の庁舎でありますけれども,給湯室,トイレ,作業員の洗濯機,こういったところで洗剤を使用しております。  状況を申し上げますと,従来より合成洗剤から環境に優しいと言われる洗剤に切りかえて使用しております。給湯室で使用している洗剤は,カネヨのカネヨ石けん,純石けん台所用,主原料が天然やし油,無香料・無着色ということであります。  またトイレの手洗い用の石けんでありますけれども,これはある化学工業株式会社のニットク石けんと言うそうです。弱アルカリ性,主成分が水ヤシ脂肪酸カリウムを使用しているものであります。また作業員の洗濯機で使用しております洗剤は,ミヨシ石鹸株式会社の純石けん,70%天然アミノ酸系分散剤配合のそよ風という石けんを使用しているものであります。 430: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 企画財政部長。 431: ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) それでは地域センターにおける給湯室,料理実習室で使用している洗剤,石けんの状況を申し上げます。  正確な年月ははっきりしませんけれども,以前から地域センターでは合成洗剤から環境に優しいと言われている洗剤に切りかえて使用すること,これを運営協議会にお願いしている経緯があります。現在も同様な対応をしているところであります。  ちなみに現在地域センターで使用している石けんにつきましては,ハイムの浴用石鹸(無香料),キッチン1000,サラヤのヤシの実洗剤,そのほか廃食油からつくりました石けんを使用しております。  また利用団体に対しましては,各地域センターにより対応は若干違いますけれども,料理実習室に注意書きを掲示いたしましたり,機会があれば口頭でお願いすることにしております。  いろいろ時代も変わってきていると思います。それによって状況,環境に配慮する状況も変わってきております。現在こういった部分を使用しておりますけれども,再度環境面の配慮,こういった部分を再点検いたしまして,今後各地域センター運営協議会に対しまして環境に優しい洗剤を使用するようにお願いしてまいりたいというふうに考えております。 432: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 健康福祉部長。 433: ◯ 健康福祉部長(大久保 幸藏君) 私どもの方では調理を扱う部分がありますので,栄養士も含めてそういう合成洗剤は使わないという中で今やっているところであります。できる限り安全を守るためにはそういうもの,それから環境の影響やなんかも防ぐ形でできるだけ環境に優しいもの,そういうものを使うように栄養士含めて調理員一同,保育園,学童保育所とともに行っているところです。  各施設の手を洗う場所とかそういうものについては,できる限り石けんをということでお願いしているところであります。 434: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 6番吉野議員。 435: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) すごく石けんの広がりが狛江市の中で広がっているようで,いきなりきょう広がったようで本当にありがたいんですが,合成洗剤が売り出されたころというのは,先ほど企画財政部長のお話にもあったように高度成長期で,そういう時代でありまして石油を精製してさまざまに利用する過程にどうしても発生してしまう,いわば廃棄物の産物,それが合成洗剤というふうにとらえております。  でも今はわざわざ原料のナフサというものを輸入しているのが日本の状態です。廃油から石けんをつくるという運動を地道に続けている市民団体の方々とも環境週間にお話をいたしました。先日6月1日にもシャボン玉月間ということで市長の話を聞きに行きました。その中で市長は,役所の中ではイニシアチブをとってやっていこう,環境のためには便利な合成洗剤より石けんを使う方が大切。でも強制的にはできないというお話でしたが,何か自主的に皆様なさっているようですので,この際ですので市長の石けんに関する考えをぜひお聞かせください。 436: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 市長。 437: ◯ 市 長(矢野 裕君) 狛江市役所では環境負荷低減のために1事業所としても頑張ろうということで,平成15年度に市職員による環境負荷低減のための行動指針を策定いたしました。その後3年余が経過しましたけれども,過日マスコミでも報道していただいたように,5年前と比べますと平成18年度は可燃ごみの排出量が28%減,不燃ごみは60%減など一定の成果を見せております。  これは地球温暖化防止のための取り組みですけれども,よりよい地球環境を残そうという意味では合成洗剤の使用をやめて,石けん使用を推進しようという運動と共通するものだというふうに認識しております。  庁舎内での石けん使用の現状,きょう急に広がったというわけではなく何年か前からいろいろな方の御提言もあって,環境に優しいと言われている洗剤,石けん等への切りかえを進めてきているところです。  ただ,今回の御質問に当たって具体的にどのようなものを使っているかを見てみますと,まだ環境に悪い影響を与えるものとそうでないものとの区分けは,正確にできていない部分があるというように感じました。今後とも地球環境を守る視点から石けん使用については,一層の推進の努力を重ねていきたいと思っております。 438: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 6番吉野議員。 439: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 何か石けんの話を聞いていたときは,強制力がなくてみんな結構ばらばらで規定がないという話で最初すごく残念な思いでした。  そこで江戸川区の方でいっそのこと規定をつくってしまえというので,石けん使用指針というものがあります。ぜひ狛江市でもこういった指針をつくっていただきまして,ばらけることがなく一丸となって,狛江市で石けんを推進していくような方向でいっていただけたらというふうに思います。  それで給食の方で1つだけ食器洗浄機,食器に関しては石けんということでしたが,食缶,そして衣類などもぜひすべてトータルで石けんでということを要望いたします。どうぞよろしくお願いいたします。  次に先ほどの食器なんですが,今度は食器の材質の問題なんですが,小学校給食の食器は市民の持続的な働きかけで全校,強化磁器に切りかえ済みということです。安全性も二重丸で見た目もきれいで,給食がよりおいしく感じられるというふうに思います。  多摩市ではやっとことしの9月に切りかえをすることになりましたが,実はアルマイトというもののランチ盆に御飯や汁物をメラミン食器というもので使用しています。メラミンというのは御存じのとおりシックハウスの原因でもあるホルムアルデヒドが溶け出すと言われているんです。  ここで質問いたします。狛江市ではどんな材質,そして形状の食器になっていくんでしょうか。 440: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 教育部長。 441: ◯ 教育部長(森田 清秋君) 現在検討中でありますが,環境へ配慮いたしまして使い捨てを極力避けまして,リユースを基本として考えております。  具体的には安全に殺菌消毒するために熱風殺菌消毒保管庫で保管するために,120度までの熱に耐えられるとともに外観の変形や油脂の染め込みが少なく,長期に美観が保持できるよう耐久性の高いかつ内分泌攪乱化学物質,いわゆる環境ホルモンや発がん性物質の溶質がない材料のものを導入したい意向です。  また主食,副食とランチボックスを分けて用意するため,その形状につきましては生徒が持ち運びやすく落としたりしないようなものを現在検討しているところであります。 442: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 6番吉野議員。 443: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 現在検討中ということでいいものを選んでくれるように,そしてそこにはまた,検討の中に市民の声も入ってくるように要望いたします。  続いて中学校での昼食時間,この現行を教えてください。 444: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 教育部長。 445: ◯ 教育部長(森田 清秋君) 現状の時間割で申しますと4時限目の終了後昼食時間は15分から20分となっております。昼休みを合わせますと40分から45分の時間となっております。 446: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 6番吉野議員。 447: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 皆様どう思われたかと思いますが,私個人としてはとても短いと思います。また中学校の給食説明会というものが平成19年3月に行われたということは既にお話があったと思いますが,このときも保護者たちから昼食時間についての質問というものが出ておりました。  また先ほどの学給連のアンケートでも,昼食時間を短いと感じている生徒が,女子を中心に5割を超えています。自由記述の中ではおなかが痛くなることがある。食べ切れないで残してしまうなどの意見もありました。  実は私の娘は今は高校なんですが,昼休みも自由に使っていいから友達とゆっくりしゃべりながら食べれるというふうに言っています。二中にいたときは,1年のころ急いで食べるので気持ちが悪くなる,食べ切れないから二段弁当はやめて,と言われました。3年生のときになっても,よくお弁当を残して帰って家で食べている姿を見かけました。  食育と健康,どちらの方から見てもこの状況は好ましくないというふうに思います。昼食時間は短いというふうにお考えでしょうか。 448: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 教育部長。 449: ◯ 教育部長(森田 清秋君) ボックスランチの実施に当たってということでお答えいたしますが,準備や片づけを考えますと,その分昼休みを割くことになろうかと思いますが,それでも昼食時間については正味として約15分から20分間程度になろうかと思っております。  各市におきましても,学校運営上は大変厳しい時間制約の中で対応しているのが他市の現状でありますが,食育の視点や健康面から給食時間を考えますと,日常生活における食事については正しい理解と望ましい習慣を養うこと,学校生活を豊かにし明るい社交性を養うことといった学校給食の目的がありますので,もう少し時間的な余裕が欲しいとは思っているところであります。 450: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 6番吉野議員。 451: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) それではどのぐらいの時間が給食時間として適正と思われますでしょうか。 452: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 教育部長。 453: ◯ 教育部長(森田 清秋君) 適正な時間をお答えすることはなかなか難しいわけでありますが,先ほど申し上げましたとおりもう少し時間的な余裕が欲しいとは思っております。  教育カリキュラムとの関連もありますので,学校側とも十分に調整を図った上で検討していきたいと現在このように思っているところであります。 454: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 6番吉野議員。 455: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 学校によっては朝5分,10分早めて給食のところは対応しているところもあります。ぜひカリキュラムの見直しというものを図っていただきたいというふうに要望いたします。  給食というふうになれば教室を移動したり,また配ぜんの時間などもあります。どのぐらいこれが慌ただしいのか6月13日に二中のお弁当の時間を見学させていただきました。みんな速やかに昼食時間を過ごしていました。  1年生よりはなれてくるのか,3年生は早く食べ終わっていたようです。2年生のあるクラスは4時間目が体育でした。手際よくしていましたが,皆が食べ始めるのは12時50分になっていました。体育館の更衣室で着がえるということでした。  ほとんどの生徒がお弁当を持参してミルク給食を申し込んでいる生徒も多くいたようでした。びん牛乳だったのがエコ的にうれしかったです。  給食と一言で言っても奥が深く課題も多くありますが,実は私たち,中学校給食を考える会というのを開きました。そのときには家ではファーストフード,コンビニ,ファミレスといった食生活でも,学校ではできるなら添加物を使わず手づくり,そして体によいものというふうに考えている保護者は多いです。  この会に集ったメンバーはみんなお弁当づくりが苦にならない人たちがほとんどでした。いろいろな状況を考えると,それでも集まった人たちは中学校給食はあった方がよいのではないかというのが総論でした。  私は料理が大好きなんですけれども,以前怒りながらつくったことがあります。怒りながらつくった料理というのは,我ながら本当に何だかおいしくなかったというふうに思っています。だからいつも楽しく思いやりを持ってつくるようにしています。  給食も心を込めなければつくれないものだというふうに思います。そういった見えないものが子供の心の成長には不可欠です。食べるという行為は見える部分も大切,それからこういった見えない部分にも大きな影響があるというふうに考えています。  給食を始める限りは安心・安全をきっちり追求してほしいと思います。そしてまた食の安心・安全に関してもきょうの私の質問の中でも申し上げてきましたように,もともとは市民がアレルギー対策はどうしているのか,食材はどのように納入しているのかという,そんな疑問から発したもので,粘り強い市民の活動で行政に働きかけて食材規格表をいわばつくらせたわけです。  そういった意味で狛江市はこの何十年という検討の末に給食にたどりついたわけです。ですので他市に誇れるのものであってほしいというふうに思います。  まず学校給食法というもの,これが大事だそうですが,これがありきで組み立てられた給食ではなく市民の声を十分に取り入れた,そういった給食ならみんなが食べるというのも素敵なことなんではないかというふうに思います。  これで1問目を終わります。 456: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 6番吉野芳子議員。     〔6番 吉野芳子議員登壇〕 457: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 2問目はだれでも気持ちよく外出できるために──トイレの問題です。  私たち生活者ネットワークのもとにトイレの設置を要望する声が多く届きます。緑道や散歩道,公園など気持ちよく外出するためにトイレの心配があるかないかで大きく違います。  また高齢の方からは駅近辺にトイレが欲しい,という声もあります。例えばバスを待っている間などすぐ行けるトイレがあれば安心です。小金井市には「どこでもトイレ」という冊子があります。「1食抜いても平気,でも1回は我慢できません」と書かれています。  だれでもトイレに関しては困ったこと,焦ったなど人生に1度や2度はあるはずです。昔,駅や電車のトイレは汚くて使いにくいのが当たり前でした。えいっと思い切ってからでなければドアをあけられなかった記憶があります。  実は先ほどの冊子の話を覆すようなんですが,我が家の長女が,小学校のころ箱根の山登りのとき山のトイレが汚くてびっくりして,我慢してきれいなトイレで用を足したというふうに聞きました。ほかのお友達もそんなふうにしたというふうに聞きました。  時代は変わりました。平成生まれの子供たちにとってはきれいなトイレが当たり前なのです。私がかつて世田谷区で車いすに乗った障がい者の介助をしていたころ,よく彼女たちは外出するとき水分をとらないようにしていたことも思い出します。神経的に過敏な人たちにとってもトイレは大切な問題だし,妊婦や子連れの家族にとっても外出時には気のもめる要因です。  公衆トイレの設置基準と現況についてまず伺います。  再質問は自席から行います。 458: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 建設環境部長。 459: ◯ 建設環境部長(渡辺 洋君) 公衆トイレの基準と現状ということであります。  公衆トイレとは使用者を特定せずに,広く一般に開放されている共用トイレであります。公園等に設置するトイレは東京都福祉のまちづくり条例に基づいて設置されます。ということは不特定かつ多数の者が利用するトイレを設ける場合は,車いす使用者,高齢者,妊婦,乳幼児を連れた者だれでもが円滑利用することができる便房─だれでもトイレというような形です─を備えたトイレを1カ所以上設けることになっております。  当市では現在公園に設置されているトイレでありますが,西河原公園2カ所,西河原自然公園1 カ所,前原公園1カ所で,合計3園4カ所あります。 460: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 6番吉野議員。 461: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) では公衆トイレをふやすことへの要望は多いと思いますけれども,市としての考えをお知らせください。 462: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 建設環境部長。 463: ◯ 建設環境部長(渡辺 洋君) 高齢化や社会活動等の変化のほかに環境問題や町の美観の上からも,市内全体を対象とした公衆トイレの設置を望む声は以前から市に届けられておりました。そこで平成8年10月,狛江市公衆トイレ検討プロジェクトを立ち上げ,平成9年8月に人に優しいトイレに優しいまちづくりとして報告書を作成しております。この場合利用可能圏域を半径500メートルとし,さらに地域センター,公民館等の市の公共施設も開館時間内には現に利用されていること,施設管理側も平穏に利用されている場合には,利用者の希望にこたえているなどの状況から判断しまして,これらも公衆トイレを補完する施設の一つと数え,今後必要と思われる場所を考え,総合的に判断しまして狛江駅北口,和泉多摩川駅前,野川沿い付近,小田急バス営業所付近を挙げております。  この公衆トイレの設置については当然ながら利便性の確保,防犯及び破損対策上市民の目が十分届く場所に配置することが必要です。しかし5Kと言われる汚い,くさい,暗い,怖い,そして壊れているのうち経費をかければ怖い以外は解決できると思われますが,怖いを払拭するにはどうしても設置場所を限定する必要があり,この報告書が出た後設置場所,そして設置経費,維持経費等を検討した経緯がありますが実施に至っていないのが現実であります。 464: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 6番吉野議員。 465: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 駅周辺など4カ所,必要と思われているということは市民のニーズをつかんでいるというわけですが,実施されていないのが本当に残念です。  続いて公衆トイレのバリアフリー化はどこまで進んでいますか。 466: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 建設環境部長。 467: ◯ 建設環境部長(渡辺 洋君) 先ほど申し上げましたが西河原公園のトイレ2カ所は昭和50年3月に設置されたものであり,バリアフリー対応にはつくられていません。西河原自然公園のトイレは平成3年3月に設置され,バリアフリー対応になっております。また前原公園のトイレは一番新しく平成12年5月に設置され,バリアフリー対応になっているということであります。
    468: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 6番吉野議員。 469: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 平成6年の狛江市の公共的建築物などの福祉環境整備基準によると,高齢者や障がい者などを含むすべての人々が,施設を安全かつ快適に利用できるように配慮することを義務づけていますという1文が見られます。  これを根拠に伺いますが,公共施設において民間に先んじてバリアフリーにしていくことが必要だと思いますが,どうお考えですか。 470: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 健康福祉部長。 471: ◯ 健康福祉部長(大久保 幸藏君) 高齢者,障がい者などが安全で快適に暮らすためにも,公共施設等のトイレについては整備が必要と考えております。 472: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 6番吉野議員。 473: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) こういうものが今あって,そしてまた改修時というときには順次バリアフリーのトイレにしていくというわけで,そういうふうに理解してよろしいでしょうか。 474: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 健康福祉部長。 475: ◯ 健康福祉部長(大久保 幸藏君) 理解して結構であります。 476: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 6番吉野議員。 477: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) ちなみに世田谷区土木計画課に電話して聞き取りをしてみました。というのも市民の方から,世田谷区は公衆トイレが整備されている,狛江市でもきちんと安心できるように設置してほしい,との声が寄せられたからです。  先ほども建設環境部長の答弁にありましたけれども,狛江市と同様世田谷区も半径500メートル園内に1カ所,公園,区出張所などの公共施設のトイレか公衆トイレを整備したいというふうに考えているそうです。公園,公共施設以外の公衆トイレの数は10カ所が設置されているそうです。  こういうふうに調べてみますと狛江市の現状とそんなに大きな違いはないようです。やはり世田谷区でも要望は多いけれどドアが壊される,ごみを詰められるなど狛江市と同じ問題を抱えていました。  しかしながら狛江市民からは,世田谷区は狛江市と違っていろいろな面でいいねとの発言を聞くことが多いのですが,市民をそういう意識にさせてしまう何かこそが,狛江市の問題ではないかというふうに私は考えてしまいました。  公衆トイレは,現代の日本においては利点よりも心配な面が目立つことも認識いたしました。それでもなおトイレが充実していれば,特に高齢者の方々の外出へのモチベーションが高まることは間違いありません。  質問いたします。市内においてトイレネットワークの必要性について,市の認識をお尋ねいたします。 478: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 建設環境部長。 479: ◯ 建設環境部長(渡辺 洋君) トイレが利用されるためには当然ながら設置場所,あるいは機能などに関するトイレ情報を利用者が容易に入手できる状況になった方がよいというところは,当然ながら認識しているところであります。 480: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 6番吉野議員。 481: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 私たちは地図に公共施設,公衆トイレの場所を示し,そこを中心に半径500メートルで円を書いてみました。すみません,許可を得ないで……。地図を見せたいんですが許可をお願いします。 482: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 暫時休憩いたします。     午後 4時09分 休憩     午後 4時10分 開議 483: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。6番吉野議員。 484: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) こういった円をつくってみました。これは半径500メートルで円を書いてみたところです。  オレンジ色の円がいわゆる狛江市の公衆トイレなんですが,グリーンの円は公共施設を中心としたものです。ないところが見えてくると思うんですが,そこでこの半径500メートルというものの原則を実現するために市民グラウンド,またはそのそばの野川緑道付近,また谷戸橋地区センターかわせみ館のトイレが使えると,とても都合がよいということを私たちは気づきました。  そこで質問なんですけれども,公共施設としての市民グラウンドがあります。ここのトイレの使用について現在はどうなっているのかお尋ねします。 485: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 教育部長。 486: ◯ 教育部長(森田 清秋君) 市民グラウンドですが,現状ですが管理人は常駐しておりません。使用する団体がその都度総合体育館にかぎを借りに来て使用しております。トイレを使用する場合につきましては,入り口,管理棟の施錠を外すことになります。無人の状態で管理棟を常時あけておくことは,施設管理上の問題,安全上の問題,犯罪上からも問題があり管理棟にはスポーツ用具等が収納されていることから,現状においてのトイレの使用は難しいと考えております。 487: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 6番吉野議員。 488: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) それではテニスコートというのがあると思いますが,この東野川のテニスコート,元和泉のテニスコートのトイレの使用についてはどうでしょうか。 489: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 教育部長。 490: ◯ 教育部長(森田 清秋君) 東野川のテニスコートと元和泉のテニスコートでありますけれども,この使用時間帯につきましては管理人を置いておりますので,基本的に管理人がいる時間帯については使用可能と考えております。 491: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 6番吉野議員。 492: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) テニスコートの利用が可能というのは本当に市民にとってよい情報です。一方でやはり場所的には市民グラウンドや野川緑道周辺でトイレの設置,または対策をしてくれるということを重ねて要望いたします。  東野川付近,野川沿いのところにもトイレがあると安心です。この辺は環境がよくてたくさんの方々が散歩しているわけです。かわせみ館のトイレ,これは使用できないものでしょうか。 493: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 企画財政部長。 494: ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 矢戸橋地区センターかわせみ館についてであります。これは地域の方々の構成によります協議会,ここにかぎの引き渡しをお願いしているところであります。使わないときは無人ということで無人施設になっているところであります。  そういった面から管理面,また利用者の安全・防犯の面から現状では不特定多数の方がトイレを使用することはできないというふうに考えております。 495: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 6番吉野議員。 496: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 現状ではということなのでまだ希望があるというふうに考えます。近い将来,ぜひ善処していただけることを期待しています。  続いてコンビニ,スーパー,駅などの連携についてどう考えますか。市として公共的なトイレということで市民に告知することも大切なことだと思いますが,いかがでしょうか。 497: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 市民部長。 498: ◯ 市民部長(岡崎 幸君) コンビニとかスーパーにつきましては,公衆用トイレという位置づけはないと考えております。特にだれでもトイレをつくっているかどうかというのは,私どもも掌握していないところであります。  いずれにしてももしこういった何か事業を始めるのであれば,おのおのコンビニなりスーパーなりに協力を得ることが必要だと考えております。 499: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 6番吉野議員。 500: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) というのは,本当はもう1枚地図があるのですが,地図をもう1つつくってみました。これが児童遊園の設置基準を参考にして,さっきは半径500メートルだったんですが半径250メートルの円をつくってみました。赤い円をつくって公共施設,オレンジの円をつくって民間の協力店ということでつくってみたんですが,それを結果として判断いたしますと今回生活者ネットワークでは手分けをして,市の有料ごみ袋を販売している店を中心にスーパー,コンビニ,ファーストフード店,駅などに市内40カ所のトイレにアンケートを実施いたしました。  トイレを一般の人に貸していますかとの問いには,ほとんどの店が貸していますということでした。中にはトイレが事務所の中なので物品が置いてあり万引きなどの心配があり,防犯上の理由から貸していない店もありましたが,それでも幼児の場合には判断して貸すこともあるというお答えでした。  困っていることはありますかという問いには,汚す人がいるというのが一番多い答えでした。また若い人たちがトイレの中に売り物の雑誌を持ち込んで入ってしまうとか,携帯電話でメールをしたり会話をしたりとかで長時間占領してしまうという話もありました。  でも全体的には困ったことも特になく,掃除も日に二,三回しているという店が多かったです。思った以上に店舗の日常的なトイレの協力が得られているということがわかりました。ここでもまたさっきと同じように市民グラウンドのあたりとかわせみ館周辺のトイレが空白地帯になってしまいます。狛江市内のトイレネットワークを整えて,さらに充実させ広げられたらというふうに要望します。  これは1つユニークなアイデアですのでつけ加えさせていただきますが,市民から寄せられた声のアイデアなんですが,トイレの協力をしてくれる店舗の中で,希望があれば市でトイレの掃除の派遣の予算をつけたらどうかというものです。確かに新しく設置して多くの不安や問題を抱えるより,既存のトイレの協力はリスクがずっと少ないことは明らかです。  ハンディを持つ人たちへの配慮はますます必要です。和泉多摩川地区センターのトイレのバリアフリー化を要望したいのですがどうですか。 501: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 企画財政部長。 502: ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 和泉多摩川地区センターの周辺の形状を御説明いたしますと,八千代銀行の方面から土手の方でありますけれども,そこに向かっていくところは穏やかな上りになっているところであります。またトイレの位置的に見ますと多摩川から,土手から入る場合は段差がないところであります。  しかしながら今傾斜があります道路側から入る場合には,大体2センチメートルから5センチメートルぐらいの段差が多少あるのかなというふうに思います。  そういった状況から現状的にはトイレの手すりについては,トイレの前側についているのが現状でありまして,段差解消のバリアフリー化,こういった部分につきましては敷地条件からちょっと困難なのかなというふうに考えております。  また手すりについては,増設について建物のスペースとか構造,こういった関係もありますけれども,これは今後検討していきたいというふうに思います。 503: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 6番吉野議員。 504: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 今回も他の議員の質問の中にもユニバーサルデザインという言葉が出てきました。私は介護保険が始まる以前からさまざまな人たちの自立援助になるホームヘルプサービスをして,利用者とケア者という関係の中で現場を体験してまいりました。  高齢でなくても半身が麻痺して杖や歩くときの補助具を必要とする人もいます。その方もやはり,あらかじめ自分が歩く道筋に自分の入れるトイレがあるかどうかを確かめてから外出していました。  また現在は予防介護の導入もあり,まず高齢の方が御自身の意思で散歩,買い物といった外出をすることができる環境をつくることが福祉に課せられた役割ともいえると思います。できるなら地域で元気に暮らしたいというのはみんなの思いでもあります。外の空気を吸うだけでも気分が違うとか,買い物に行くと刺激があって楽しいなどのごく当たり前の日常生活を支えるためにトイレがあること,これは重要な要素です。  最後の質問ですが,トイレマップについてです。  例えば市内の案内板に印をつけたり,広報「こまえ」,「わっこ」に載せたりできないでしょうか。 505: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 企画財政部長。 506: ◯ 企画財政部長(松原 俊雄君) 広報「こまえ」,また市民活動紙の「わっこ」でありますけれども,これにつきましてはそれぞれの掲載規定がありますけれども,記事の内容とか掲載方法,いろいろ工夫ができると思います。そういった工夫をして情報の提供は可能というふうに考えおります。 507: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 6番吉野議員。 508: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 今回のトイレマップは市民発の市民参加のまちづくりの実践というふうに言えるのではないでしょうか。市民はたくさんの発想とそれぞれの経験を行政に提供し続けることができます。行政は本来それをバックアップしたりアレンジしたりするのが仕事,使命なのではないでしょうか。それこそが市長の夢である市民が主役のまちづくりの始まりと言えるのではないでしょうか。  行政側と議会が議論し,切磋琢磨して市民の理解を得られる成果を出していけたらと思います。市民の意見を取り入れ素早く実現することで市政への関心が高まり,市への信頼が生まれるのです。  ぜひこのトイレネットワークを最大限に生かしトイレマップをつくって,市民に広く伝え市役所や公民館,地域センターなどにおいて必要な人に役立つよう早期に実現させてください。  これで私の質問を終わります。 509: ◯ 議 長(高橋 清治議員) お諮りいたします。  以上で一般質問を打ち切るに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 510: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 御異議なしと認めます。よって日程第1 一般質問を打ち切ります。   ─────────── ─ ──────────── ― ─────────── 511: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 以上で本日の議事日程は全部終了いたしました。  お諮りいたします。  委員会審査及び議事の都合により,明16日から27日までの12日間休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 512: ◯ 議 長(高橋 清治議員) 御異議なしと認めます。よって明16日から27日までの12日間休会することに決しました。  なお,次回の本会議は6月28日午前9時から開きますので,定刻御参集願います。  本日はこれにて散会いたします。     午後 4時22分 散会 発言が指定されていません。 © Komae City. 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