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12月20日-05号

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  1. 逗子市議会 1984-12-20
    12月20日-05号


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    昭和59年 12月 定例会(第4回)(s 59.12.05~s 60.01.28)昭和59年第4回逗子市議会定例会会議録昭和59年12月20日(第5日)      ----------------------●出席議員(26人)  議長     臼井治助君 16番 副議長     翁川義夫君 13番  1番 奈須和男君  2番 上田初太郎君  3番 有安八重子君  4番 永橋為敬君  5番 岡崎敏雄君  6沓 蒲谷国雄君  7番 池田一音君  8番 森下英男君  9番 小川寿雄君 10番 松本みどり君 11番 堀内愛治君 12番 小嶋三郎君 14番 吉田勝義君 15番 千葉謙三君 17番 稲葉 晋君 18番 角田芳三郎君 19番 眞下健次君 20番 高橋 亮君 21番 片倉文夫君 22番 宮川敏郎君 23番 斎藤忠司君 24番 平井義男君 25番 武藤吉明君 26番 矢部房男君●欠席議員 なし      ----------------------●説明のため出席した者 市長      富野暉一郎君 収入役     鈴木健吾君 秘書室長    石渡璋典君 総務部長    林 照夫君 総務部次長   武藤貞雄君 総務部行政課長 石田純一君 市民部長    金井 茂君 福祉部長    翁川隆二君 建設部長    五十嵐 忠君 下水道部長   植原 彰君 消防長     山口孫吉君 教育委員会         高作玄誓君 委員長 教育長     高木栄一君 教育次長    本間幸宏君 選挙管理委員会         岡村純一郎君 事務局長 監査委員         黒岩 進君 事務局長 監査委員    菊池達雄君      ----------------------●議会事務局職員出席者 事務局長    相原多一郎 事務局次長   鈴木幸一 庶務係長    鈴木富雄 議事係長    根田良子 書記      竹内敏春 書記      小村眞也子      ----------------------●議事日程昭和59年 第4回 逗子市議会定例会議事日程(第5日)昭和59年12月20日(木曜日)午前10時30分開議日程第1. 議案第46号 昭和58年度逗子市一般会計歳入歳出決算の認定について(表決)日程第2. 議案第47号 昭和58年度逗子市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について(表決)日程第3. 議案第48号 昭和58年度逗子市老人保健医療事業特別会計歳入歳出決算の認定について(表決)日程第4. 議案第49号 昭和58年度逗子市下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について(表決)日程第5. 陳情第7号  桜山地区へのショッピングビル出店促進に関する陳情(報告)日程第6. 陳情第11号 マルエツ東逗子店出店阻止に関する陳情(報告)日程第7. 陳情第14号 逗子市逗子3丁目元国鉄独身寮跡の土地利用について陳情(報告)日程第8. 議案第50号 教育委員会委員の選任について日程第9. 諮問第1号  人権擁護委員の推せんについて日程第10.諮問第2号  人権擁護委員の推せんについて日程第11.諮問第3号  人権擁護委員の推せんについて日程第12.一般質問      ----------------------●本日会議に付した事件日程第1. 議事日程に同じ日程第12.   13.一般質問 市政一般について 岡崎敏雄議員   14.緊急動議 議事運営について   15.一般質問 市政一般について 蒲谷国雄議員   16.一般質問 市政一般について 稲葉 晋議員   17.一般質問 市政一般について 有安八重子議員      ----------------------●委員会付託議案等の審査結果昭和59年12月20表入る●委員会付託議案等の審査結果表入る表入る(閉会中継続審査中の案件)表入る表入る      ----------------------          午前10時30分 開 議 ○議長(臼井治助君) 定足数に達しておりますので、ただいまより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手もとに配付いたしたとおりであります。 会議規則第80条の規定によりまして、本日の会議録署名議員2名を指名いたします。2番上田初太郎君、20番高橋 亮君にお願いいたします。      ---------------------- △議案第46号 昭和58年度逗子市一般会計歳入歳出決算の認定について(表決) △議案第47号 昭和58年度逗子市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について(表決) △議案第48号 昭和58年度逗子市老人保健医療事業特別会計歳入歳出決算の認定について(表決) △議案第49号 昭和58年度逗子市下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について(表決) ○議長(臼井治助君) これより議事日程に入ります。 日程第1、議案第46号「昭和58年度逗子市一般会計歳入歳出決算の認定について」、日程第2、議案第47号「昭和58年度逗子市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について」、日程第3、議案第48号「昭和58年度逗子市老人保健医療事業特別会計歳人歳出決算の認定について」、日程第4、議案第49号「昭和58年度逗子市下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について」以上4件一括議題といたします。 本議案は審査を決算特別委員会へ付託いたしましたので、委員長より審査の経過と結果の報告を求めます。……決算特別委員会委員長(小嶋三郎君 登 壇) ◆12番(小嶋三郎君) ただいま議題となっております4会計決算議案につきまして、付託を受けました当決算特別委員会における審査の経過概要並びに採決結果について御報告申し上げます。 当委員会は、去る12月12日の本会議において特別委員会設置と委員指名が行われ、同日午後1時より全員出席のもとに開会し、まず正副委員長の互選を行い、委員長には不肖私が、副委員長に斎藤忠司議員が就任いたしました。引き続き審査の方法や日程について協議をいたしました後、収入役、監査委員より報告を受け、翌13日より審査に入りました。 審査は、13、14、17日と3日間に亘り、所管別及び全般審査を行い、この間それぞれ各部課長の出席を求めて関係部門についての詳細な説明を受け、資料の提示を求めながら実施した次第でございます。そして一昨18日の午前10時より市長他関係部課長の出席を求めて審査の過程より生じた疑問点について活発な質疑、応答を行い、討論ののち表決に人った次第でございます。 まず、4会計決算議案についての採決結果をご報告申し上げます。 表決は、午後2時30分より行い、昭和58年度一般会計、同じく国民健康保険事業特別会計老人保健医療事業特別会計下水道事業特別会計、以上4会計決算案につきましてはいずれも賛成多数により原案どおり認定すべきものと決定した次第でございます。 次に、審査の内容について御報告申し上げます。 さて、昭和58年度予算は、1つ、生活環境を高め、秩序ある都市施設の整備をはかる。2つ、健康を守り、潤いのある福祉の充実をはかる。3つ、教育環境整備と文化体育の向上をはかる。4つ、下水道事業の推進をはかる。5つ、池子弾薬庫をふるさとの森に。以上5本の柱を重点施策として「心のふれあいを深め、活力あるまちづくり」を目指し、都市基盤整備型の積極予算が計上され、年度中の補正を含め4会計の最終現計予算総額は169億1,787万5,000円となり、これに対する4会計決算額は歳入において175億8,171万2,867円、歳出164億6,432万1,218円、差引11億1,739万1,649円であり、これから翌年度への逓次繰越額1,347万円を差引いた実質収支額は11億392万1,649円で前年度に引き続き黒字を示しております。また、これから更に前年度実質収支額7億6,426万4,102円を差引いた単年度収支額は、3億3,965万7,547円と黒字決算となっており、引き続きまして健全財政が堅持されている次第であります。 こうしたなかで、これらの執行にあたっては、議会の議決の精神を踏まえつつ経常経費の節減に努め、かつ効率的な執行がはかられ、所期の目的達成のために行政執行がなされているか等に主眼を置き、審査を行ったのであります。 さて、昭和58年度の予算においては、国、地方を通じてかつてない厳しい財政状況の中、本市とてその例外ではなく、市税の伸びなやみや地方交付税落ち込み等、一般財源の増加が期待できない反面、義務的経費の増高等を考えあわすと近年にない厳しい財政運営が強いられたわけであります。 こうした厳しい財政事情のなか「明るく住みよいまちづくり」実現のため、引き続き庁舎建設事業、田越川改修事業、教育施設の整備、下水道事業の推進等の諸施策に成果を挙げられたことに対して、その労を多とするところであります。 しかしながら、細部におきましては、改善、検討を要する点が見受けられ、各所管別審査の際にもそれぞれ指摘があり、また、総括結論においても各委員が発言しておりますので、その中より主なるものについて以下申し上げ、今後の検討、改善を図られるべく報告を申し上げるところでございます。 まず第1に市税、国民健康保険料下水道使用料の不納欠損額及び収入未済額について多くの委員より発言がありました。本件につきましては、例年のごとく決算委員会で指摘をしてきたところでありますが、いずれも58年度決算におきまして前年度にくらべ増加傾向にあり、景気の低迷という社会情勢に起因している面もありますが、自王財源確保のためにもこれらの整理、解消に一層の努力を要望するものであります。 第2点といたしまして、民生費、教育費等に多額の不用額を残した科目が見受けられました点で、これらにつきましては各担当者よりの説明で一応納得はいたしましたが、対象になる市民へのPR不足、あるいは当初の計上に慎重さを欠いたのではないか、また調査の不十分によるものではないか等々の原因が考えられ、新年度予算の編成、執行にあたっては十分な検討を加え、効率的な予算配分に留意されるよう願うものであります。 第3点といたしまして、各種団体に対する補助金でございます。約3億100万円と前年度にくらべ約9,800万円の増額となっておりますが、この辺で新たな観点から再検討すべき時期にきているのではないかとも思われるのでございます。 この他に、総務建設委員会関係では、東逗子駅周辺治水事業の継続推進、下水道枝線工事の目標年度内の完了、民生経済委員会関係では、福祉行政に対する考え方、高齢化社会へ向って保健衛生費の充実、また文教委員会関係では、第三中・第六小及び公民館、体育館等社会教育施設の必要性及び建設時期、教育費における教材費、図書購入費の充実、奨学金の枠の拡大等について意見、要望、質問等が開陳されたのでございます。 以上が主なるものでありますが、その他審査の過程におきまして、それぞれの担当者に質した点や、改善を要望した点につきましては、各関係者において十二分に研究、検討を加え、今後の市政運営において、より効果的な住民サービスが図られるよう一層の御努力を願うとともに、新年度の予算編成におきましても本委員会の意を体して、これが十分に反映されるよう期待する次第であります。 最後に、本審査に当たり、年末多忙の中、御協力願った関係職員の労を謝し報告を終わらせていただきます。(拍手) ○議長(臼井治助君) 委員長の報告を終わります。 ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。ご質疑はありませんか。(「議事進行」と呼ぶ者あり。)ご質疑がなければこれにて質疑を打ち切ります。これより討論に入ります。討論の順序は、会議規則第52条の規定により反対討論より交互にご発言願います。(岡崎敏雄君 登壇・拍手) ◆5番(岡崎敏雄君) ただいま上程されました議案第46号、第47号、第48号、第49号、昭和58年度逗子市一般会計及び逗子市国民健康保険事業特別会計、逗子市下水道事業特別会計、逗子市老人保健医療事業特別会計、4会計の歳入歳出決算について日本共産党を代表して反対の立場から意見を述べさせていただきます。 三島前市長は58年度施政方針及び予算提案説明の中で、「市民生活の安定と向上」と言いながら「一般行政経費の節減、合理化」「応益の原則等に照し負担の適正化、公平化」の名のもとに保育料約9.2パーセントの値上げ、下水道便用料は1立方メートルについて30円から40円と連続値上げ、プール・テニス場・野球場・弓道場の使用料を2倍に値上げ、図書館ホール・福祉会館・体育館・社会教育会館の使用料を1.5倍に値上げ、市営住宅家賃を1.2倍から1.4倍に値上げ、また、福祉会館の民間団体への委託などを実施するありさまです。 このことに対し、私は、58年度逗子市一般会計、3特別会計の4会計予算についての反対討論の中で「58年度政府予算は社会保障、福祉、教育の切り捨て、6年連続の所得減税見送りなど、まさに国民生活を押しつぶす軍拡と大企業奉仕の予算であります。地方自治体の財政運営の指針となり、地域住民の暮らしに大きな影響を与える58年度地方財政計画は、臨調答申の「最大限尊重」を表明する中曾根内閣の手により、歳入歳出の隅々まで臨調路線が色濃く反映された計画となっています。」と述べ、また、自治省が58年度内簡ですべての地方自治体に「事務事業の見直し、定員管理の合理化、適正化、給与の適正化等」を指示し、また補助職員等についても「確実に対象人員を削減するよう」に求めております。このように歳出の削減を目的とする地方公務員攻撃住民サービスの切り捨て、民間委託等が自治省の指導のもとで一層強められていることは確実であります。また内簡は、落ち込みが予想されている財源収入確保のため使用料、手数料等を「受益者負担の原則」で「適正化」を図るよう求め、自治体が財源を住民から吸い上げるよう強要しております。」と述べながら、「自民党中曾根内閣による自治体が財源を住民から吸い上げ、そして地方公務員攻撃住民サービスの切り捨て、民間委託等の施策、臨調路線に追随するものである。」ときびしく指摘をいたしました。 決算書等を見ますと、代表質問、反対討論で指摘した点が一層明確になっているということであります。 まず第1に、本市にとって最大の問題である米軍住宅建設計画についてであります。 三島前市長は、施政方針並びに予算提案説明の中で「壁は非常に厚く厳しいものがあります。」また「私は、本市の命運をかけたこの問題の処理を本年度の最重要課題として取り組んでまいる覚悟でございます。」と述べ、代表質問に対しては「今後のこれの対応については、議会の皆様、市民協議会の皆様方と十分打ち合わせをしながら、さらには県と調整をとりながら、対応してまいりたいと考えておるわけでございます。」と述べまた「今後とも皆様の先頭に立ってこの問題に対処し、計画中止を訴えてまいる所存でございます。」と答弁しております。 接収地返還促進費、57年度の約2倍にあたる209万2,000円の予算に対し、市民まつり補助金の500万円、市制30周年記念準備事業の800万円などと対比し予算の増額を強く要望し本格的に米軍住宅建設に反対するよう要望しました。必要なものは出すと言いながら補正予算も組まれることなく、当初予算の執行率は74パーセントであります。この中に建設中止の運動、姿勢がどうであったかを示していると思います。その結果、59年3月5日、全員協議会の場において、「やむをえないものとして一定の条件をみて住宅建設を認める」と突然今までの基本姿勢を根本的に変えるものでした。私は、このことを断じて認めるわけにはいきません。 第2に、市長をはじめとした三役、教育長、議員の給与、報酬を今年1月から値上げし、部長職級については、今年1月から9カ月の昇給延伸を実施し、4月から課長以下一般職の9カ月の昇給延伸、初任給の引き下げの突破口にするなど、自民党中曾根内閣の公務員攻撃に追随したものであります。 第3に、歳人の問題でありますが、57年度と対比しますと、不納欠損額において、市税では118.5パーセント、国保料では675.9パーセント、下水道便用料ではゼロから4万1,580円であり、収入未済額においては、市税で132.0パーセント、国保料で116.5パーセント、下水道便用料で174.6パーセントと増えております。このことは、市民生活が全般的に大変になっている中で、財源を住民から吸い上げようとした結果であると思います。 第4に、教育、福祉関係において多頷の不用額が生じていることであります。この点については決算特別委員会で縷々述べましたので詳細については触れませんが、予算編成時点で現状を科学的に掌握すること、また、効果的な予算執行を行うことで、流用や補正予算等により積極的に市民要求に応えていくことを強く望むものであります。 以上の4点に絞って意見を述べましたが、新市長におかれましては、約3億4,000万円の単年度黒字決算であることも十分考慮に入れ、軍拡、臨調路線に追随することなく、地方自治の本旨に基き、市民の立場に立ち、職員の権利を守り60年度予算編成に当るよう強く要求いたしまして私の反対討論といたします。(拍手)(宮川敏郎君 登壇・拍手) ◆22番(宮川敏郎君) ただいま議題となっております昭和58年度逗子市一般会計歳入歳出決算並びに三特別会計決算につきまして賛成の立場で意見を申し述べさせていただきます。 三島前市長は昭和58年度「市民と手をつなぎ話しあいの行政」を基本的政治姿勢として「明かるく住みよいまちづくり」を目指し鋭意努力してまいりました。低成長時代から先行き不透明な局面の中、困難な行財政運営を「金が無ければ知恵を出せ」といささかも行政水準を後退させることなく難局を乗り越え、「心のふれあいを深め活力あるまちづくり」を柱に懸案の市庁舎建設を始め、東逗子駅周辺治水対策事業に着手、商工会館建設の援助または老人福祉センタ一建設、下水道事業の推進等新しいまちづくりの基盤整備を積極的に進めまた、生き生きと暮らすためには何といっても健康が第1であると「市民総スポーツ」の展開等、順調に成果を上げておりますことはこの決算の上からもうかがい知るところであります。これら4会計決算につきましては、去る12月12日より連日監査をさせていただきました。その結果はただいま決算委員長からご報告がございましたので、十分ご理解いただけたことと思います。収支の状況におきましても黒字決算であり、これが内容の充実とあいまってそのご努力に対し三島前市長はじめ全職員一同に深く感謝の意を表する次第でございます。なお決算の上から幾つか今後への希望を述べさせていただきます。 1つ、長期化した景気の低迷の所得の伸び悩みなどから、市民の暮らしも決して楽なものではございません。そこでさらに行政としても可能な限り手をさしのべ、市民生活の維持向上のため一層のご努力をお願いいたします。 2つ、都市における経済社会は成熟化、高齢化に向けて大きく変貌しようとしています。こうした変化の中で市民生活の面では、これまでの物質的豊かさとは異なる新しい豊かさを求める動きが高まってきています。スポーツや文化、生涯にわたる学習活動への欲求、青少年非行に対する問題意識の高まりなどは、いずれも心の豊かさを求める新しい動きと言えましょう。 3つとしまして、市民はより快適で便利な質の高い都市生活を享受することを望んでおります。これらの現状を直視し、極力財源の確保をもって着実な進展を図られますことを望み4議案認定に新風同志会を代表し心から賛成いたすものであります。(拍手) ◆6番(蒲谷国雄君) 自席から失礼させていただきます。 ただいま議題となっております昭和58年度一般会計予算国民健康保険事業下水道事業、老人保健医療特別3会計について委員長報告に賛成の立場から公明党を代表してご意見を申し上げます。 昭和58年度は国の行革推進が低成長経済政策逐行の中で本市にとっても非常に厳しい財政運営を強いられたことでありまして、それは市民の二ーズの多用化する中で市税収入の伸び悩み、地方交付税落ち込み等で財源を確保することについても努力の跡がうかがえました。 58年度は施政方針の重点施策として活力あるまちづくりを目指し、都市基盤整備を強力に推進されたわけであります。市庁舎建設の最盛期に入り、また東逗子周辺治水対策事業の推進、下水道幹線工事の終結、小坪公民館の建設、老人ホーム「せせらぎ」建設への補助金等、都市基盤整備事業が確実に逐行され、担当職員の労を多とするところであります。 わが党は池田議員と不肖私が決算委員として参画し、慎重に審査をいたしました。 市税等における滞納防止、徴収率の向上、補助金行政見直し、工事実施のための用地の確保、観光行政の適正化、学校施設開放へ実施の在り方、あるいは現行社会情勢から便用料の値上げはされましたが、市民サービスの向上に最大の努力をされた跡がうかがえました。 その他、審査中に指摘した事項に対し今後十分留意され、新年度予算編成に特段の配慮をお願いいたしまして、委員長報告どおり4議案を原案どおり認定するものであります。(拍手) ◆16番(翁川義夫君) 簡単でありますので、自席より発言をさせていただきます。 ただいま議題となっております昭和58年度逗子市歳入歳出決算について賛成の立場に立って発言をいたします。 わが国の経済情勢は国における財政再建の基調のもとで依然として厳しい状況下にあるわけであり、必然的に地方自治体に対して歳出規模の抑制など、そのしわよせがあるわけでありますが、昭和58年度各会計の決算状況を見まするに、当初計画された事業は順調に実施され、予算執行に当たってはおおむね良好と認められ、健全な財政運営が行われたものと思考されますので、新清会といたしましては本議案に賛成をいたします。 なおこれからも財政状況はさらに厳しくなるものと思われますので、健全な財政計画を立て、市民のためより効界的な運営を推進されることを要望いたしまして発言を終わります。(拍手) ○議長(臼井治助君) 他にご意見はありませんか。(「議事進行」と呼ぶ者あり。) ご意見がなければ、これにて討論を打ち切ります。 これより表決に人ります。表決は1議題づつ区分して行います。 採決いたします。議案第46号「昭和58年度逗子市一般会計歳入歳出決算の認定について」委員長の報告どおり認定することにご賛成の諸員はご起立願います。(多数起立) 多数起立により議案第46号は認定することに決定いたしました。 次、議案第47号「昭和58年度逗子市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について」委員長の報告どおり認定することにご賛成の諸員はご起立願います。(多数起立) 多数起立により議案第47号は認定することに決定いたしました。 次、議案第48号「昭和58年度逗子市老人保健医療事業特別会計歳入歳出決算の認定について」委員長の報告どおり認定することにご賛成の諸員はご起立願います。(多数起立) 多数起立により議案第48号は認定することに決定いたしました。 次、議案第49号「昭和58年度逗子市下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について」委員長の報告どおり認定することにご賛成の諸員はご起立願います。(多数起立) 多数起立により議案第49号は認定することに決定いたしました。 決算特別委員会は、その任務を終了いたしましたので、本日をもって自然解散といたします。 ご苦労様でした。      ---------------------- △陳情第7号 桜山地区へのショッピングビル出店促進に関する陳情(報告) △陳情第11号 マルエツ東逗子店出店阻止に関する陳情(報告) △陳情第14号 逗子市逗子6丁目元国鉄独身寮跡の土地利用について陳情(報告) ○議長(臼井治助君) 日程第5、陳情第7号「桜山地区へのショッピングビル出店促進に関する陳情」、日程第6、陳情第11号「マルエツ東逗子店出店阻止に関する陳情」、日程第7、陳情第14号「逗子市逗子3丁目元国鉄独身寮跡の土地利用について陳情」以上3件一括議題といたします。 各常任委員会で審査の結果、陳情第11号については了承、陳情第7号、第14号については不了承とした旨の申し出がありましたので、ご報告いたします。      ---------------------- △議案第50号 教育委員会委員の選任について ○議長(臼井治助君) 日程第8、議案第50号「教育委員会委員の選任について」を議題といたします。(高木栄一君 退 席) 書記をして議案の朗読をいたさせます。(書記朗読)      ----------------------議案第50号教育委員会委員の選任について教育委員会委員に次の者を選任したいので同意を得たい。1 住 所 横須賀市上町2丁目35番地2 氏 名 高木栄一3 生年月日 大正11年10月7日昭和59年12月20日提出逗子市長 富 野 暉一郎(提案理由)地方教育行政の組織及び運営に関する法律(昭和31年法律第162号)第4条第1項の規定により提案する。      ----------------------
    ○議長(臼井治助君) 朗読を終わります。 理事者の提案説明を求めます。……市長(市長 富野暉一郎君 登壇) ◎市長(富野暉一郎君) 議案第50号「教育委員会委員の選任について」ご説明申し上げます。 昭和59年12月31日をもって任期満了となります教育委員会委員高木栄一君を再任いたしたく提案するものであります。 ○議長(臼井治助君) 提案説明を終わります。 おはかりいたします。このさい質疑、討論を省略してただちに表決に入るにご異議ありませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり。)ご異議ないものと認めまして表決に入ります。 採決いたします。議案第50号に同意することにご賛成の諸員はご起立願います。(総員起立)総員起立により議案第50号は同意することに決定いたしました。      ----------------------教育委員会委員 高木栄一君 出席) △教育委員会委員 高木栄一君の発言 ○議長(臼井治助君) 教育委員会委員高木栄一君より発言を求められておりますので、このさい許可いたします。……高木栄一君(高木栄一君 登壇・拍手) ◎教育委員会委員(高木栄一君) 私の教育委員会委員選任につきまして、ただいまご承認をいただきありがとうございました。 昭和56年、教育委員に選任されましてから4年、その責務の重きを身をもって体験する中で、議員の皆様方のご支援をいただきつつ務めさせていただきました。 現在、教育をとりまく諸問題が山積する中で、市民の教育に寄せる期待と関心が一層強まることが必至であることを思いますとき、市民の願い実現のため最大の決意をもって臨みたいと思います。 微力ではございますが、鋭意職責を全うさせていくべく議員皆様方のご指導ご鞭撻をいただきますよう心からお願い申し上げまして簡単ではございますが、ご挨拶といたします。ありがとうございました。(拍手) ○議長(臼井治助君) 教育委員会委員高木栄一君の発言を終わります。      ---------------------- △諮問第1号 人権擁護委員の推せんについて △諮問第2号 人権擁護委員の推せんについて △諮問第3号 人権擁護委員の推せんについて ○議長(臼井治助君) 日程第9、諮問第1号「人権擁護委員の推せんについて」、日程第10、諮問第2号「人権擁護委員の推せんについて」、日程第11、諮問第3号「人権擁委員の推せんについて」、以上3件一括議題といたします。 書記をして諮問の朗読をいたさせます。(書記朗読)諮問第1号59逗発第 1244号昭和59年12月20日逗子市議会議長 臼 井 治 助 殿逗子市長 富 野 暉一郎人権擁護委員の推薦について 本市の人権擁護委員に、次の者を推薦したいので、人権擁護委員法(昭和24年法律第139号)第6条第3項の規定により議会の意見を承りたい。表入る      ----------------------諮間第2号59逗発第 1245号昭和59年12月20日逗子市議会議長 臼 井 治 助 殿逗子市長 富 野 暉一郎人権擁護委員の推薦について 本市の人権擁護委員に、次の者を推薦したいので、人権擁護委員法(昭和24年法律第139号)第6条第3項の規定により議会の意見を承りたい。表入る      ----------------------諮問第3号59逗発第 1246号昭和59年12月20日逗子市議会議長 臼 井 治 助 殿逗子市長 富 野 暉一郎人権擁護委員の推薦について 本市の人権擁護委員に、次の者を推薦したいので、人権擁護委員法(昭和24年法律第139号)第6条第3項の規定により議会の意見を承りたい。表入る      ---------------------- ○議長(臼井治助君) おはかりいたします。 本諮問3件について表決に入ります。表決は1議題ずつ区分して行います。 まず、諮問第1号「人権擁護委員の推せんについて」本件に対し異議ない旨答申することにご異議ありませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり。)ご異議ないものと認めまして諮問第1号は異議ない旨答申することに決定いたしました。 諮問第2号「人権擁護委員の推せんについて」本件に対し異議ない旨答申することにご異議ありませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり。)ご異議ないものと認めまして諮問第2号は異議ない旨答申することに決定いたしました。 諮問第3号「人権擁護委員の推せんについて」本件に対し異議ない旨答申することにご異議ありませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり。)ご異議ないものと認めまして諮問第3号は異議ない旨答申することに決定いたしました。 暫時休憩をいたします。           午前11時20分 休 憩      ----------------------           午後 1時 0分 開 議 △一般質問 市政一般について 共産党 岡崎敏雄議員 ○議長(臼井治助君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 日程第12、一般質問を議題といたします。「市政一般」について岡崎敏雄君の発言を求めます。……岡崎敏雄君(岡崎敏雄君 登壇・拍手) ◆5番(岡崎敏雄君) これより質問に入りますが、まず最初に一般質問の第1陣の機会を与えて下さった同僚議員各位に対し、深く感謝を申し上げます。(「本当か。」「よし。」と呼ぶ者あり。) 私は次の4項目について、日本共産党の見解を述べながら質問をさせていただきます。 第1の質問は、核兵器廃絶と米軍住宅建設計画についてであります。まず核問題とカールビンソンの横須賀寄港についてであります。“核疑惑”を載せた原子力空母カールビンソンが去る10日、空母ミッドウェーの母港化を契機に、その戦略的機能をますます高めている在日米海軍横須賀基地に寄港いたしました。 このことに対しわが党は「カールビンソンの横須賀寄港の強行は、非核三原則や非核兵器県宣言を公然と踏みにじるものであり、絶対に許すことはできない。中曾根内閣が核兵器の有無も確かめずに空母の入港を認めたことは非核三原則を骨抜きにし、核兵器の持ち込みを公然と認めるものであり、断じて許すことは出来ない。」との態度を明確に表明いたしました。 横山横須賀市長は、外務大臣あてにカールビンソンの人港中止を要請し、同市議会も「カールビンソンの横須賀寄港中止」の意見書を全会一致で可決し、市長と同一歩調を取っています。意見書と市長の要請文の趣旨は同様なものであり、第1に空母ミッドウェーの母港化の際、将来にわたって原子力空母の寄港はないようにと、すでに外務省に申し入れてある。第2に船舶の輻湊する東京湾に大型原子力艦船が出入りするのは危険である。第3にカールビンソンは核装備可能な航空機を積載していると占われ、核持ち込み疑惑が市民の不安を増大させている。-以上のことから非核三原則の堅持と同空母の横須賀寄港を取りやめるよう、速やかに厳正な措置をとるよう配慮してほしいというものです。 また、12月11日付の神奈川新聞には、カールビンソン寄港で基地関係首長のコメントが報ぜられています。池子と接している横浜の細郷市長は、「極めて重大なものと受け止め、関係自治体と連携して艦載機の厚木基地飛来のないよう要請などしてきた。同空母の入港は安保条約に基くものとはいえ、市民の不安を解消しないまま行われたことは、市民の生命、財産を守る立場から、また非核三原則厳守と核兵器廃絶を求める者として誠に遺感だ。今後も関係者と協力し、情勢に応じた対応をしていきたい。」と述べ、葉山藤沢市長は「横須賀寄港を中止するよう県とともに要請してきたにもかかわらず、本日入港したことは極めて遺感だ。寄港に伴って行われる発着訓練は市民に受忍の限度を超える苦痛をもたらすばかりでなく、核兵器搭載の疑惑と不安は解消されていない。市民の平和と生活の安全を守る市長として、政府に方針の変更を訴える。」と述べるなど他の市長も「核疑惑」「非核三原則」に不安を訴えている中で、富野市長、あなたのコメントは「横山市長は大変だと思うが、私としてはこの問題にコメントする立場にない。基地問題とはいえ、池子問題と空母寄港では問題の質が違う。」ということであります。 まず第1に、このことの真意は何であるかを伺いたいと思います。 第2についてですが、12月5日に市長の所信表明が行われ、それに対する代表質問も終わりました。市長の所信表明を全市民に知らせなさいと言っても無理なことだと思います。「広報ずし」の60年1月号-新年号であります。この一面に毎年市長のあいさつが写真入りで掲載されます。そこでこの中の所信表明の要旨が明確に述べられているかどうかということであります。特に、市長選挙の争点となった池子弾薬庫への米軍住宅建設問題についてであります。平たく言えば、所信表明で言っている「池子米軍住宅計画の白紙徹回を実現すべく」という表現を用いているかということです。もしもですよ、もしも違う表現をしているとすれば、その表現は何であるかをお示し願いたいと思います。(「わかっているだろう?」と呼ぶ者あり。)以上2点について明確なる答弁をお願いいたします。 第2の質問は、開発問題と開発指導要綱についてであります。 市長選挙の際、富野市長の選挙母体であった「緑と子供を守る市民の会」の法定ビラ第1号でこのような表現があります。「『周辺住民の同意はいらない』と改悪された宅地開発指導要綱を改め今一度市民の権利の回復を実現します。」この点について市長は今後どのような措置をとっていかれるのかお伺いしたいと思います。 第2に、小坪6丁目の宅造と開発指導要綱の残土の定義についてであります。57年第3回定例会で当時の高橋建設部長は残土の問題について次のように答弁をしております。「大量の残土の排出が出来ますと、さまざまな障害を起しますので、それを野放しにすることは出来ない」というような努力義務をうたったものでございます。なお、やむを得ない場合の定義ということでございますが、ご質問のように当然残土を全く出さないというふうなことは出来ませんので、最少限に食い止めという意味で掲げたもので、その事業ごとのケースで判断される問題ではないかと考えております。 建設部に伺ったところ、小坪6丁目の宅造計画に伴う残土の排出量は8万立方米であります。ダンプカーにして約1万6,000台分となります。小坪地区の地理的条件や社会環境等を考えれば、私は、開発指導要綱でうたっている残土問題についての定義の精神に反すると思いますが、この点についての見解を伺いたいと思います。 第3に沼間3丁目のモ造についてでありますが、現在、文化財の調査が行われていますが、間もなく第1地点の調査が終ろうとしています。地元住民と市の話し合いの中で、第1地点の調査終了による、第1地点の造成は行わせないよう業者に対指導していると伺っているが、そのように理解してよいのかどうか伺いたいと思います。 また私は、第2地点の調査が終了し、調査結果報告書が提出され、それに基づいて文化財問題について結論が出るまで、業者に対し、一切造成を行わないよう指導すべきであると思いますが、市長の見解を伺いたいと思います。 第4に、私は今年の第2回定例会において、教育行政の観点から、宅造、マンション建設に対し、教育長に伺ったところ、「将来予想されますミニ開発等も考慮いたしまして、この小・中二校が建設されますれば、今後、特に大規模な開発というものが計画されない限りは対応していけるかと思います」と答弁されました。市長の所信表明の中で、沼間3丁目、小坪6丁目も含め「20箇所の宅地造成計画が動いており」と述べられております。教育長が言うように沼間3丁目を除いても19箇所であります。逗子のように狭い行政面積の中で残された自然を見た場合、19箇所というのは一連のものに見えます。そういう意味で、この19箇所というものは、教育長の言った「大規模な開発」に合致するのではないかと思いますが、教育長の明確なる答弁をお願いいたします。 大きな3つ目の質問といたしまして、事務処理の簡素化と合理化についてであります。今回は電算化問題について伺いたいと思います。 市長は所信表明の中で「長期的にはINSの導入等を念頭におき、情報の流れを電子化し、市民の皆様への対面サービスに人手をかける方向で業務の効率化と市民サービスの水準を保持するため検討を進める必要がある」と述べています。 確かに市長が述べているように、事務の生産力を認めなければなりません。その積極的な側面は生かさなくてはなりませんが、しかし、大事なのは、働くものや住民を含む利用者の立場に立った利用が行われているかどうかということです。 たとえば、人員の異動、削減問題をどうするのか、プライバシー、情報保護の問題はどうか、などであります。 また、INSに住民情報が入れば、地域管理システムができていくわけです。利用のされ方次第では、きわめて危険な側面をもっていることは否定できません。 特に、職場や労働者に与える影響は大きなものがあります。第1は、労働の二極分解が進行することであります。第2の問題点は、労働の非人間化ということです。第3は、労働力構成の変化が起こるということです。第4は情報は多ければ多いほど正確な意志決定ができるということで、情報を集めて入力するのに大変忙しくなる、労働密度が濃くなるということです。 以上、幾つかの問題点を挙げましたが、これらの点を充分踏まえて今後進めていくのかどうか伺いたいと思います。 第4の質問は、総合計画についてであります。 市長は、所信表明、代表質問等の答弁の中で基本計画における設定を述べられておりますが、この基本計画、総合計画の作成過程における市民参加をどのように考えているのかお伺いしたいと思います。 また、総合計画審議会、都市計画審議会の構成についてどのように考えているか伺いたいと思います。 以上をもちまして、私の第1回目の質問をさせていただきます。明確で簡潔な答弁をよろしくお願いいたします。(拍手)〔市長 富野暉一郎君 登 壇〕 ◎市長(富野暉一郎君) 岡崎議員の御質問にお答えいたします。多岐にわたりますので、できるだけ簡潔にお答えしたいと思います。先ず第1に、核兵器廃絶に関連しまして、横須賀にカールビンソンが入って参りました。このことについて私のコメント等について御質問がございましたが、私は横須賀市の問題について、私達が逗子市としてコメントする立場にないということは確かに申し上げました。ただ、私は一人ひとりの市民として、国の国是であります非核三原則、そういうものについては、一人一人がそれぞれの気持を持っているものと理解しておりまして、私もそのような気持を持っておりまして、それに基いていろいろ行動して参りたいと思います。 ただ、私自身、横須賀市民の皆さんに対して深い同情を禁じ得ないものでございますけれども、市として他の市の問題についてコメントする立場にないということをあらためて申し上げます。 次に、広報『ずし』の新年号の挨拶文に、米軍住宅問題がどのように扱われているかということでございますけれども、これにつきましては新年号を読んでいただければ、私の決意は変らないということは充分御理解いただけると思います。〔「市長、笑っちゃいけない。」と呼ぶ者あり。〕 次に開発問題について申し上げます。この宅地開発指導要綱につきましては、私は最終的には議会の皆様の御同意をいただいて、開発について周辺住民の同意をいただかなければいけないというようにもって参りたいと存じておりますが、これはやはり最終的には議会の皆様の御理解を得る必要があることでございます。従いまして当面の問題といたしましては、私、開発指導要綱の中にございます「市長が必要と認めた場合に」ということを使いまして、私のできる限りのことをやって参りたいと、そういうふうに存じております。 次に小坪6丁目の問題でございます。小坪6丁目の残土排出の問題につきましては、これは宅地開発指導要綱、今、岡崎議員さんが申された通りでございまして、残土排出はない方向へもっていく。それでやむを得ない場合ということでございますので、この問題につきましては実は既に10月8日に市の方として、もう協議を終りまして、既に処理が終っていることではございますが、あらためて私としましては、その点を検討してみたいと思います。次に沼間3丁目でございます。これは文化財の調査を現在やっておりますけれども、この調査は第1地点が漸く終りまして、今、第2地点の表土はぎ作業に入っております。このことにつきまして、地元の皆様からも、とにかく文化財の調査が終るまでは、他の工事、本格的な工事は止めてほしいという御要望があることは承知しております。従いまして私共としましても、業者の方、また県ともその点につきましては充分協議して参りたいと思っております。 次に19ヵ所の宅造の問題につきましては、教育長の方から答えさせていただきます。 それから事務の合理化、電算化につきまして、御指摘がございましたプライバシーの保護、そして労働条件の変化等につきましては、これはもちろん今後の問題でございますけれども、非常に重要なことでございます。市民の皆さんのプライバシーがいかに保護できるか。また労働の質が変ることによりまして、たとえば目とか、頭痛とか、そういうところに障害がいろいろ起きてくる可能性もございますし、労働密度もどんどん変って参ります。従ってそういうことをすべて考慮した上で、充分慎重に対処して参りたいと考えております。 最後に総合計画の策定の問題でございますけれども、策定過程における市民参加につきましては、具体的に今、検討をいろいろしております。そしてまだ、この市民参加の方法につきましては、素案という形でまだできておりませんので、もう暫く待っていただきたいと思います。ただ、いずれにしろ、これを策定していく過程での勉強、あるいは審議過程、こういうものに市民の皆様ができるだけの御意見を出せるように、また市民の皆様方の提案が実現できるように取り計らって参りたいと思います。 また審議会等のことでございますけれども、これは条例の改正等を伴う問題もございますので、充分慎重に扱いたいとは思いますが、やはり今までのやり方を少し変えなければならない点もあるかと思いますので、審議会等の扱いにつきましては、抜本的に検討させていただきたいと考えております。以上でございます。 ◎教育長(高木栄一君) それでは自席からお答え申し上げます。岡崎議員の先般の議会で学校の生徒・児童等の収容等について、私が大規模の開発がない限りという言葉があったということに関しての御質問でございますが、私、そういった面の建設関係の専門家でございませんので、正確にはあるいは熟知しておりませんですが、大規模という私が申し上げましたのは、やはり大規模という形になれば、当然アセスというようなことが伴うことと私は解釈いたしておるわけでございます。従ってミニ開発的な、あるいは集合住宅ができる、その点につきまして、私がその程度であれば可能である、こういうふうに申し上げたと思います。以上でございます。 ◆5番(岡崎敏雄君) 再度の質問でありますので、自席から行わさせていただきます。ただいま市長と教育長の答弁を伺ったわけですけれども、特に私が市長に質問をした、広報『ずし』の新年号の問題であります。ただいまの市長の答弁を聞きますと、「読んでいただければわかる」ということであります。〔「そうだ。」と呼ぶ者あり。〕 私も日本語で書かれていれば、読んで理解する力は持っております。そういうことを聞いているんじゃなくて、5日に行なった所信表明、そしてその後、10日、11日に代表質問が行われ、市長が答弁している、そのこととの関係で、ちょっと「読んでいただければわかる」というのは、どうも答弁がね、聞いていることからいって腑に落ちないんであります。私が言っているのは所信表明で言っていることが、新年の挨拶文の中で、同様に明確に述べられているかどうかということでありまして、「読めばわかる」などということを、私はそういう答弁を期待して質問したわけではないので、〔「怒れよ、共産党。」と呼ぶ者あり。〕 もう一度この問題についてやはり市長の明確な答弁がほしい。だから第1回目の質問の中で、違う表現を、所信表明や代表質問の答弁の中で使ってない表現がね、あるとすれば、それを言ってもらいたいということを私は言っているんであって、このことに対して、明確なる答弁を先ず市長に第1に求めたい。このように思います。〔「そうだ、その通りだ。」と呼ぶ者あり。その他、発言する者あり。〕 次にカールビンソンの横須賀寄港について市長の今までの答弁を聞きまして、私が先程引用しました横浜の市長さん、また藤沢の市長さんの答弁と比べてみても、どうも受け止め方が弱いんじゃないかと思うんです。何故、私がこのカールビンソンの横須賀寄港の問題を、質問を行なったかと申しますと、たとえば12月8日付の『朝日新聞』が「カールビンソンの横須賀寄港の戦略的意味」ということを報道しております。その新聞記事の結びに、「オホーツク海や、ソ連沿岸部の基地をにらむ米海軍戦略上はフィリピンのスビーク湾や、佐世保よりさらに北により、修理・補給能力も高い横須賀が米海軍にとって都合のよいのは当然。運用可能空母数が13隻から15隻へと増えることもあって、同基地を従来よりも制約なく使用するための既成事実づくり、これがカールビンソン横須賀初寄港の目的だろう」、このように報じております。 また先だっての代表質問で、永橋議員が述べました、同日付の同新聞の中で、「池子弾薬庫に不審なブイ、横須賀基地2空母態勢への布石か」このような見出しの記事が載っております。そして安倍外務大臣の12日の衆議院外務委員会で、原子力空母の母港化問題について、「原子力空母だからといって、その乗組員や家族が横須賀や佐世保に居住することを政府は否定できない」と述べ、将来米側から要請があった場合、横須賀や佐世保を原子力空母の母港として認める用意があることを明らかにしております。 このことからも、カールビンソンの横須賀寄港を契機とする二空母中心の第7艦隊の母港化計画による横須賀基地の機能強化の一環として、池子弾薬庫への米軍住宅建設計画が進められていることが充分に推測されるわけであります。〔「国会でやれ。」と呼ぶ者あり。〕 このことと、核問題の二面から、私達逗子市民にとっては、カールビンソンの横須賀寄港に対し、強い関心とまた不安があるのではないかと思います。そういう点で、再度カールビンソンの横須賀寄港について、市長の見解をお伺いしたいと思います。 続いて核問題でございますが、1945年の7月、アメリカが原爆の開発に成功したとき、この地球上にはたった3発の核兵器しかありませんでした。それから約40年、今まで世界には米・ソを中心に、4万から5万発というべラ棒な核兵器が作られています。これだけで世界の人口、全人類を50回から60回も殺せる恐ろしい数になっております。「お前が作るから俺も作る」と、米・ソ両国とも核兵器作りのイタチゴッコをしてきた結果であります。最初に核兵器を作ったアメリカとともに、ソ連の態度も世界中の人々の平和の願いに背くものであります。「核の抑止力で平和を支えている」とか、「核兵器の釣合いで戦争を防いでいる」という考え、米・ソ両国を中心に世界にばらまかれている、こういう議論の蔭で、核兵器がとどめもなく増えていく。核軍拡競争が作り出されているわけであります。特にアメリカは、「必要なら核兵器を先に使う」と、核戦争を本気でやるつもりでいます。 今アジアでは核トマホークが日本を中心に数百発も取りつけられております。ソ連はSS20という中距離核弾頭ミサイルを、アジアに 117機置いているという情報もあります。トマホークに対抗して、またソ連が新しい核兵器を開発したらどういうことになるか。核トマホークはソ連に向けて、SS20は日本に向けて、このままでは日本が絶対に核戦場にならないとは言えません。〔「国連に行ってやれ、国連に。」と呼ぶ者あり。〕 このことは市長の言う国民的財産であります池子の緑も、一瞬にして消えてしまうのではありませんか。市議会も今年の第3回定例会で、核兵器廃絶に関する決議を全会一致で可決しております。そこで市長に核兵器に対する基本的な考え方をお伺いしたいと思います。また前段で伺った点も明確なる答弁をお願いいたします。      ---------------------- △緊急動議 議事運営について ◆13番(翁川義夫君) 議事運営につきまして、お諮り申し上げたいと思います。ただいま市長より岡崎議員の質問に対し、答弁の中で、読めばわかるというような、誠に不穏当な発言がなされたわけでございます。この問題につきまして、暫時休憩の動議を提出いたしたいと思います。 ◆15番(千葉謙三君) ただいまの13番議員の動議に賛成いたします。 ○議長(臼井治助君) ただいまの動議に対しまして、所定の賛成者がありますので……。〔「そんな不真面目じゃダメだよ。」と呼ぶ者あり。〕 動議は成立いたしました。暫時休憩をいたします。            午後1時30分 休憩      ----------------------            午後2時25分 開議 ○議長(臼井治助君) 休憩前に引続き会議を開きます。岡崎敏雄君の質問を続行いたします。市長答弁からお願いいたします。〔市長 富野暉一郎君 登 壇〕 ◎市長(富野暉一郎君) 岡崎議員の御質問にお答えいたします。先ず、先程の私の答弁の中で、表現に一部不適切なところがございましたことをお詫び申し上げます。〔「よし」と呼ぶ者あり。〕 先ず第1に、先程の広報『ずし』の記事でございますけれども、広報『ずし』につきましては現在1月号を調整中でございまして、この内容につきましては、現在申し上げるまでに至っておりませんが、いずれにいたしましても、私の決意につきましてはその中で充分表現されておりますので、御了解いただきたいと思います。〔「それでいいんだよ。」「そういうように言わなくちゃいけないんだよ。」等呼ぶ者あり。〕 第2に、カールビンソンの問題でございます。このカールビンソンの問題につきましては、今、岡崎議員さんの方で縷々いろいろ戦略的意味等も含めまして、ございましたが、この問題は池子の米軍家族住宅問題と関連しておるかということにつきましては、これは私は今までのところ、関連あるというようには承知いたしておりません。ただ、この問題は非常に重要な問題も含んでおりますので、一応防衛施設庁の方に、内容につきまして問い合わせたいと考えております。 第3番目の核兵器に関する問題でございます。これも私も岡崎議員さん同様、非核でなければいけない、国民の一人として核を許すことができないということは、恐らく同じだと思います。ただ、これを、この一般的な国民としての願望を、逗子市として態度表明していく、あるいはそれに基いて行動していく、これにつきましては、やはり非常に高いレベルの問題でもございますので、一応今のところは、私としては市としての態度表明は、先程やりました、あの非核兵器宣言、都市宣言、一応このようなものでよろしいかとそのように考えております。 ◆5番(岡崎敏雄君) 重ねての答弁ありがとうございます。広報『ずし』の件でありますが、ただいまの市長の答弁で、決意は充分表現していくと、この言葉を私は、「米軍住宅建設計画の中止」とか、「中止のために全力を尽す」とか、また「白紙撤回を実現していく」と、そういう表現がされていくであろうと、このことを確信しまして、私の質問を終らせていただきます。〔「進行、進行」「まだ時間があるよ。」等呼ぶ者あり。〕      ---------------------- △一般質問 市政一般について 蒲谷国雄議員 ○議長(臼井治助君) 次「市政一般」について蒲谷国雄君の発言を求めます。……蒲谷国雄君(蒲谷国雄君 登壇・拍手) ◆6番(蒲谷国雄君) 一般質問の第2陣の場をお許しいただきまして同僚各員に対しまして深く感謝申し上げる次第でございます。 先般の代表質問で市政方針に対する問題点は論議を尽くされたところでありますが、私は少し突込んで質問してまいりたいと思いますので、適確なご答弁をよろしくお願いいたします。 まず、市長の政治信条についてお尋ねいたします。施政方針を見る限りでは、市長の政治信条、すなわち基本的な理念を解することが、出来得ませんでしたので、改めてここでお伺いする次第であります。 ある哲学者は、政治の根底は思想であるとの基本原則を忘れてはならない、と示しており、これを忘却すれば混乱が生じ、すべての論義が徒労に帰すと述べられております。(「そうだ」と呼ぶ者あり。) また近代政治は法によって規定されており、法の理念の実現のための技術活動が則ち政治であるとも言われております。したがって法理念の根本が何であるかということは、大事な問題であり、法理念の根本となるべき思想がない姿勢は、砂上の楼閣にすぎないとも言われております。(「そうだ」「その通り」と呼ぶ者あり。)したがいまして議会の各派、各党ともそれぞれの政治理念、思想をもって、住民福祉に貢献されておられるところであります。政治は人であると言われております。いかなる政治機構も法律も、その運用は人であり、それの対象となるのもまた人であります。そこでこれにたずさわる為政者の思想、理念がなければ、社会組織の変革も、社会の繁栄も、市民の幸福に直結するとは言いきれないと思います。 そこで市民の幸福を常に願って、政治の場で最大の努力をしてゆかなければならない。為政者1人1人に確固たる理念があり、それを信条として市政の運営に当たってこそ、それが地域のあらゆる階層に及んで、政治はもちろん教育、福祉、経済、文化等の改革にまで発展することは当然であります。 現代の政治が直面している問題は、社会の繁栄と個人の幸福が一致しないという宿命的な矛盾があると思います。これを打開していくことこそが、今日の課題ではないかと思われるのであります。 これらのこと考えあわせますと、今逗子市民の頂点に立っておられる富野市長は、御自身の理念信条をあきらかにして、5万8,000市民のための政治を行うことが、市民に対しても安心していただけるのではないかと、ここに改めて市長の政治信条をお尋ねするところであります。 次に、第2点といたしまして総合病院建設についてお伺します。 先般の代表質問の市長答弁で、市長は総合病院の建設は見合わせたいとして、現行の1・5診療を継続してゆく旨のことを言われておりましたが、この総合病院建設については、昭和49年6月の定例会に初めて陳情が出されて以来その後も、陳情が幾度か続いております。 わが党としてもこのような市民意識を知るために、昭和54年にアンケート調査を実施して、市政に対する重点要望として本問題がトッブを占め、その後も総合病院建設の要求は市内至るところにあり、われわれも機会あるごとに訴え続けてきたわけでございます。もちろん本市独自の病院建設には財政的にも大きな問題があるということで、鎌倉、逗子、葉山、2市1町での設置について配慮することも要求してまいりました。 そこで三島前市長もこの1・5診療をもって総合病院建設の資料をつくり上げてゆくということで前向きに検討することを約された経緯もあります。今富野市長が言われる2次、3次医療は他市の大病院にお願いすればよいということは、それで済めばわれわれもあえてここで申し上げないのであります。 過去に人間の生命にかかわることもあったので再度伺っておるところであります。市長も選挙戦を通してあなたの支持者、あるいは反支持者の方々からこの件については聞いておられることと思いますが、争点が池子問題に絞られたことから、本問題についてはあまり論議されなかったところであります。しかし、ことが人の生命にかかわることでありますので、さけて通るわけにはいかないのであります。私達は「1人の人を大切に」を示標にし政治活動を進めてきております。 したがって、尊い人命をあくなく尊重するためにも、また市民が安心して生活し得るためにも医療体制の充実と共に県立、国立、大学附属等の総合病院建設誘致を提唱するものでありますが、市長の御所見をお伺いいたしたいと思います。 第3点として総合計画策定についてお伺いします。市長は市政方針において昭和61~昭和70年の基本構想、そして昭和61から65年の基本計画の改定に当たり、60年度予算において環境管理計画案を立てるための調査を実施する作業に着手する旨の発言をされております。 現在の本市の形体から今後の街造りがどのように変革してゆくのか私は、施政方針で述べられている諸点についての沿革が果たして短期間に出来得るのか、非常に疑問を持つものであります。 われわれの先輩が長い年月を要して永々と築きあげてきた、現在の逗子の姿も時代の流れと共に、首都圏のベッドタウンとして、変化しこれに伴って逐次改革されてきたところであります。これまでの基本計画逐行にも紆余曲折が多く政治的配慮をしてゆかなければならないものもあり、また予算面での国や県への働きかけもあると思います。さらには、これまでの実績をみても計画通り実現出来なかったものもあり、新市政の中でまず優先順位を明確にし、市民のコンセンサスを得て特定の事業に偏することなく推進すべきであると思います。 ともあれ、市政全般について急激な変動は市民の望む所ではないと思考し、充分留意すべきであると思います。ところで、私はまず本市の人口問題であろうかと思います。現行の基本構想では目標年次の昭和60年、すなわち新年度に当たるわけでありますが、約6万5,000人を想定し都市づくりが推進されてまいりましたことは御承知の通りであります。われわれも逗子の持つ自然美を充分生かした住宅都市づくりを考慮しつつ、受け皿である諸施設の整備を促進をしてまいったところでございます。 ご存知の通り、下水道終末処理場処分池も現在、7万5,000人の処理を目途として建設されており、清掃センターの焼却炉につきましても70トン2基でゴミ焼却量は現状45パーセント程度とのことであり、これも将来の人口増加を見込み設置されたことであります。 市長の言う、基本計画の策定作業が終わるまで宅造計画をストップされるということですが、これも人口抑制の手段と思いますが、今日までの基本計画の人口想定に基づいてすでに先行投資されておる諸設備は膨大な費用で整備されておるわけであります。 これらを考慮して今後の基本構想、基本計画策定に、将来の人口想定をどのように置かれるのか市長のご所見をお伺いいたします。 また施政方針の中に“観光都市逗子”“公園都市逗子”の実現等の表現がありましたが、これ等も総合計画策定の中でどのように進められるのか、ご所見をお願いしておきたいと思います。 最後に新年度予算編成についてお伺いいたします。 すでに提出しましたわが党の昭和60年度市政に対する要望事項の中でも申し上げております通り、国の財政事情も59年度に引き続き非常に厳しい実情であろうかと思います。臨調の答申をうけ逐次実施の方向に向いつつあるものの前途は多難であり、国としても歳出の見直し、削減等を実施し財政の建直しを図ることとして、まずは福祉の切捨て、教育費の削減、地方自治体への補助金・交付金の締め付けが予想されるところであります。もちろん本市財政運営にも厳しい試練が課せられるところであります。 しかし、市民の要望も多様化しつつあり、われわれ市議会公明党としても60年度予算要望として、総務建設関係で21項目、民生経済関係で15項目、文教関係で16項目、下水道関係で6項目を要求いたしましたが、総務建設関係の中、公営住宅建設についてわが党はこれまでも幾度か低所得者層のための住宅建設促進を提唱してまいりました。しかし、ここ10数年間公営住宅の建設がないままになっており、県営住宅誘致という話しもありますが、この点について新年度予算編成に望むに当たって市長のお考えを伺っておきたいと思います。 また都市宣言の思想の高揚を図るため、緑化推進のための基本的な施策を構じられたいとしておりますが、はからずも今回の市長の施政方針にも緑地率並びに緑被率についてまで言及されておりますので、大きく期待するところでありますが、58年度決算でも緑化推進事業として310万円が執行された程度でさしたる変化もなかったわけであります。58年度当初予算代表質問でもわが党は緑の重要性を強く訴えてまいったところでありますが、60年度における緑化推進についてどのような構想をもたれているか、お伺いしたいと思います。 次に文教関係については第6小学校、第3中学校建設についてであります。これについては代表質問でわが党の森下議員も伺いましたが、私はこの事業が遅れるようなことがあるならば、本市文教行政に大きな支障を来すと思いますが、60年度以降第6小、第3中建設についてどう取り組まれるのかお伺いいたしたいと思います。 ともあれ、国としても防衛予算の突出は認めても国民福祉、教育予算はカットするという手段を取るわけでありますが、そのしわ寄せを国民にかぶせ、さらには地方自治体に波及することは明らかであります。 このような現情の中で富野市長が初めて手がける60年度予算編成に当たってのご所見をお伺いいたす次第であります。 以上4点にわたって、ご質問申し上げましたがどうか明快なるご答弁をお願いいたしまして私の質問を終わります。(拍手)〔 市長 富野暉一郎君 登 壇 〕 ◎市長(富野暉一郎君) 蒲谷議員の御質問にお答えいたします。先ず第1に私の市政に対する政治信条をというお話でございました。私も政治の根底にあるのは確かに思想であろう。どのような思想を持つかということが非常に大事であろうかと考えております。私の考えと申しますのは、これはやはり人間は自然の中で生きているのだ、そして中国の老子も申しましたけれども、自然の中で人間が生きて、そして自然に従って生きていく、こういうことが先ず第一に私は一番大事なことである、つまり自然らしさということが最も人間にかなった生き方であるということを考えております。そしてそれが人間の社会の中で実現される中では、いろいろな社会組織とか、政治・法律、そういうことが出て参りますけれども、やはりこれも、ないことが望ましい。むしろないような世の中であっても、人間が自然に生きていくような世の中であってほしい。従いまして逗子のような小さな街では、法律とか、あるいは小さないさかいとか、そういうことを乗り越えて人間が自然な気持で生きていける、こういうようなことをやらなければいけない。そして一人ひとりの市民がそういうような気持で、仲良く、大きな気持で過ごしていけるように私はしたいと考えております。 次に、総合病院の件でございます。この総合病院の問題につきましては、市民の皆様の要望が非常に強いということは、全くもって確かなことでございます。ただ、私は総合病院に対する皆様の御要望というものが、果して何を求めて総合病院と言われているのだろうかと、こういうことをもう一度掴み直さなければいけないと思います。つまり、たとえば救急医療の問題として総合病院を捉えているのか、あるいは高度医療の問題として捉えられているのか、または医療の質そのものとして言われているのか、いろいろな面があると思います。ですから私は、これは必ずしもそれぞれの面が総合病院ですべて解決できるとも思いませんし、また総合病院でなくてはいけないというようなものではないのではないかという考えもございまして、これにつきましては市民の皆様の総合病院に対する意識を是非調査させていただきたい。そしてこの中で合理的な解決策を探って参りたいと思います。 と申しますのは、実は逗子の人口構成をみてみますと、非常にお年寄が多いわけでございます。従いましてこの中高年からお年寄が多いという街にとっては、果して総合病院だけが唯一の解決であろうかということにつきましては、私、非常に疑問がございます。むしろたとえば救命の問題、あるいは人間ドック等病気にならないためのケア・システムの問題、あるいは日常的な健康づくり、こういうものにいろいろのお医者様方が加わって、市民とともに健康づくりをしていくということができれば、それはかなりの部分が解決できるわけでございます。それに市外にございます総合病院とのネットワークを考えていくということで、むしろそういうものの完備をやっていくことによって、早い時期に良いシステムができるようになるのだろうということもございまして、これにつきましては是非一度、市民の皆様の意識も調ベさせていただきたいと考えておる次第でございます。いずれにいたしましても、この問題は福祉の問題でございまして、非常に大事な間題でございますから、できるだけ早い機会に解決できるように邁進したいと考えております。 次に、基本構想、基本計画の改訂作業についての御意見でございますが、確かに蒲谷議員さんがおっしゃっておりますように、市民の意識、あるいは意見、こういうものを充分に吸収しなくてはいけない。また急変ですね、今までやってきたことを180度変えて右往左往する、そういうようなことがあってはならない、これは確かでございます。社会というものは、やはり伝統がございまして、そのようなものを活かして次に継承していくということが大事なことであると私、考えますので、そういう意味では今までやってこられた政治的ないろいろなこと、それから市民の皆様の御意見、そういうものを充分尊重して進めていくべきであろうと考えております。 それで特に人口のフレームが6万5,000人であって、下水処理施設、あるいはゴミ処理施設がもっと高いレベルで設定されていると、こういうようなことについて、私としてもそれをどう考えるかということがありますけれども、やはりこれは環境管理計画の中で、環境指標をどういうふうに定めていくか、そしてその中で快適な環境を保持するために、どの部分をどういうふうに押さえていくかということを先ず押さえませんと、最終的な結論は出ないと思います。そういうこともございまして、現在その作業をしていく中で決めていくことであるものでございますから、とりあえず現行の宅造等をとにかく止めていく方向で考えてみたいというふうに申し上げておるわけでございます。 また施政方針の中で出ておりましたいわゆる観光都市、それから公園都市構想、こういうものについての位置付けでございますけれども、これは現在、国営の自然大公園構想等、いろいろ国におかれましても進めている構想がございます。こういうような構想とも関連付けまして、充分なそういう位置付けを行なった上で、逗子の公園都市構想なり何なりというものを、できるならば固めて参りたいと、そういうふうに考えているわけでございます。 次に、予算編成の方針についてでございますけれども、御指摘がございましたように、財政運営につきましては、今後逗子は税収の伸びが大輻なものは見込めないということは、厳しい現実として確かにございます。これのために我が市といたしましては、今後とも効率的な財政運営、また市民サービスの低下を招くことのないような政治の仕組みの作り方、あるいはいろいろなサービスのシステムの作り方、こういうことをやって参りたいわけでございますけれども、これの一番大事なポイントと申しますのは、先ず第1に財政運営の健全性を保つこと。またもうーつは、それにも拘わらず、市民の皆様のサービスに対する要求を、合理的なウエイトをつけまして、順位をつけて実現していくという、そういうような問題が大事であろうと考えております。そしてこれの決定に当りましては、できるだけ市民の皆様に御理解いただけるように開放的な姿勢でいきたい、オープンな姿勢でいきたいと、そういうふうに考えておりまして、これで市民の皆様の御理解をいただくような方策をとって参りたいとそういうふうに考えております。 この中で公営住宅の促進の方策につきましてでございますけれども、この公営住宅と申しますのは、従来建設関連の問題と捉えられておるわけてございますけれども、私はむしろ福祉とのからみで公営住宅を考えるべきではないかということも一方であると思います。従いまして県営住宅とのからみ等もございますけれども、やはりーつ、公営住宅のあり方というものを捉え直して、その上で進めるようなことをやっていきたいと思います。 また、緑化推進の方策につきましては、これは予算額が何百万というような問題だけではなくて、むしろこれにつきましては街づくりの中の総合的な対策の中で、これを考えていきたい。従いましてこれもやはり基本計画、あるいは基本構想の申で、どう位置付けるかと。そして諸施策の中にどう埋め込んでいくかということをむしろやるべきであろうというふうに考えております。 次に、文教問題につきまして、六小・三中の件で、前々からいろいろ御意見がございました。私はこれは従来から文教の拡充ということで、六小・三中が問題になっているということは充分承知しております。但し、この学校と、いわゆる開発問題とのからみがあるわけでございまして、これにつきましての地元住民の皆様の御意向というものも、やはりこれは一方で尊重しなければならない、そういう立場がございますので、これにつきましてはやはり地元の学区で、これについてどう捉えておられるかということを早急に調べさせていただきたい。そしてできるだけ早い機会にこの問題について最終的な市の対応を決めて参りたいと思います。ただ、いずれにせよ文教の問題は非常に重大な問題でございますから、これを安易に解決するということではなくて、充分慎重に、なおかつ児童・生徒の将来の問題として捉えていきながらやって参りたいと、そう考える次第でございます。 ◆6番(蒲谷国雄君) 御丁寧な答弁、ありがとうございました。再質問でございますので、自席から質問させていただきます。市長の信条について、ただいま縷々市長の答弁ありましたけれども、自然の中で生きていく、自然に任せて生きていくと、これは当然なことだと思うわけです。我々はこうした形の中で生きておりますけれども、すべて自然の影響の中でいるということは事実であります。市長の各党・各派に偏しないという、そういうことも一つの市長の考えだと思うんですね。そういうようなことで私共、今日までいろいろと各地方自治体の首長さん方の行き方といいますか、そういうものを見てきまして、大体が選挙のときにば無所属として立候補しまして、その際、議会各会派・各党の推薦、あるいはまた支持を受けて大体当選されて、その推薦・支持を受けた会派、あるいは党派の方々が与党として、そして議会運営に対しても非常に支援を受けながらスムーズに行なっていく。そして市長の打ち出すところの政策も順調に遂行される。こういうケースを見てきておるわけでございます。ところがやはりこの議会で市長もお気付きかと思うけれども、やはり非常に多くの問題があるように私も感ずるわけでございます。ある人は政治は妥協である、このようにも言われております。こういうことからして、現状の姿で市長はよろしいと捉えておるのかどうか、またこの点について再度お伺いしたいと思います。 また市長は天文学に精通されておられるということでございますが、地上のことの出来事など些細なことだと、このように考えておられるとは思いませんが、〔 笑声。「思っているな。」と呼ぶ者あり。笑声。〕 どうもその点に市長の理念・信条が大事である、特に大事であると、このように思うわけであります。打ち上げられた宇宙ロケットが地球に帰還出来ないというような悲劇にもなろうかと (笑声) だいぶ心配しているところであります。ともあれ軌道に乗るためにも、市政運営の円滑化を図るためにも、市長の深い御意向を再度伺っておきたいと思います。 次に、総合病院建設についてでありますが、これは総合病院を私共が訴えた当時に、よく前三島市長が言っていたようなことで、それを何か今、富野市長から再び聞いておるというような感じがしないわけではありません。ただ、私はいろいろ前にも一般質問で申し上げましたけれども、事実があるわけですね。要するに私も横須賀市民病院へお世話になったことがあるのですけれども、たまたま初診のときに健康保険証を忘れていきまして、受付で事情を話しまして、逗子の市役所の保険課の方へ、私が被保険者であるかどうかということを聞いてくれと申し上げたところが、窓口の女性の方は「横須賀市民の方はそのように取り扱いますが、逗子市民の方はダメです、すぐ取りに行ってきて下さい、そうしませんと全額を払っていただきます」。もちろん体が悪いから病院へ行ったのですが (笑声)、病人の立場であの武山をバスで往復して届けたということがございます。それからまた、これは私の知人の方なんですけれども、救急車でもって、男性の方ですが、お腹が痛いといって、丁度その時の医師会の当番の先生、これが婦人科の医院だった。これは前にも一般質問で申し上げましたけれども、その方は婦人科の先生に診てもらって、一時の腹痛だろうということで帰宅させられた。ところが夜間になって苦しみ出した。そして親族の方が心配して急いで田浦の共済病院へ連れていった。総合病院へ持ち込んだ。早速手術をしなきゃダメだ、生命にかかわる。先程申し上げましたように、人ひとりの命というのを私達は大事にしているわけです。市長は多角的なところから、いろいろと先程もお答えしておったようでございますけれども、私達政治家として、やはり一人の人を大切にしていくということを、ここに主張しておるわけであります。その点について、市長の再度の御答弁をお願いいたします。 次に総合計画でございますが、これは当然、来年いろいろと審議、そして策定されると思いますけれども、先程申し上げましたように要するに先行投資した施設というのは、60年を目途とした6万 5,000人を人口想定した施設でございまして、決して膨大なものを、高いレベルのものを造ったんじゃないと私は思うんです。要するに昭和60年には6万 5,000人が想定されて、その人口のすべての処理が出来るというところで設置されたものであって、我々もそうであるから、この施設を要するに推進してきた経緯があるわけです。ですから決して贅沢なものでもない。また市長が言う、高いレベルというのはどういう意味かわかりませんけれども、決してそういうものではない。これはあくまでも我々が総合計画を立案する段階で、当然考えなければならないことと、このように思っているわけでございますけれども、この点について再度市長のお考えを伺っておきたいと思います。 それから第六小学校・第三中学校の建設問題でありますが、いろいろとこの点については代表質問から論議されておりますけれども、〔「答えたよ。」と呼ぶ者あり。〕 結局、先日の決算委員会でも教育委員会からお話を聞いたんです。ということは、御承知のようにまだ木造校舎で勉強しているお子さんがいる、生徒がいるわけです。久木中学校にいたしましても、それから沼間小学校ですか、あるわけですね。で、教育委員会としては、今、現在、第六小学校・第三中学校の建設があるので、今しばらく我慢していただいて、木造校舎で勉強していただいているというお話を聞いたわけですね。ですから恐らく教育委員会としても、当初の計画では61年開校、あるいは62年開校ということで、この議会でも論議されているわけです。そのようなことで、生徒に対して先生方は、そのように言ってます、もうしばらく待ってくれと。61年春にはあなた方も鉄筋校舎に入れますよというようなことを言っているわけです。それがもし崩されますと、生徒に先生が嘘つくことになる。また我々為政者が嘘つくことになる。その辺を市長がどういうふうに釈明していくのか、また、どのように考えていくのか、その点を一つお考えがありましたら、再度御答弁を願ってお願いしたいと、このように思いますので、よろしくお願いいたします。〔 市長 富野暉一郎君 登 壇 〕 ◎市長(富野暉一郎君) 蒲谷議員の再度の御質問にお答えいたします。先ず与党を持たないということにつきまして、多少、私の考えをお話したいと思います。私は常に申しておりますように、私自身は市民の皆さん、すべての代表として今ここにいると考えております。従いまして、私の言動なり、あるいは判断というものは、市民の皆様の総意に基かなければならないと考えておりますので、特に議会におきまして、特定な方々との関係で市政を進めていくということは、私自身としてはむしろ好ましくないのではないか。むしろ私の方でいろいろな考えもございますし、あるいは議会の皆様でもいろいろな考えがございます。これを是々非々の立場で充分議論を闘わせて、本当に市民のための結論を出していくということをやって参りたいと思いますし、それが地方自治にかなったことではないかと私自身考えておりますので、その点を是非御理解いただければと思います。 次に、総合病院の問題で再度御質問がございましたけれども、私、確かに今、議員さんのおっしゃいましたように救急医療の問題は非常に緊急性があると考えます。特に現在、市内のお医者様の方では、夜の8時から11時までは、毎日2人の内科・外科という組合せで、救急医療体制をとっていただいておりますけれども、夜間・深夜にわたりましては、そういうことがございません。従いまして今おっしゃったような問題が非常に起きる可能性がございます。そういうことを考えますと、総合病院というような非常に大きな施設を時間をかけて造っていくよりは、むしろ早く、できるだけ適当な予算をもってそういう問題の起きないように実現していくということも、やはり一つの方策かと考えますので、充分、医師会あるいは市民の皆様ともお話をした上で、適切な施設を考えて参りたい、あるいは適切な仕組みを考えて参りたいというのが趣旨でございます。 次に、総合計画の問題の中で、先行投資についてお話がございました。これは私、高いレベルと申しましたけれども、これは現在の人口に対しては、実態的に高いレベルになってしまっているという結果論を申し上げているわけでございます。と申しますのは、現行の基本を作るときには、人口推移につきましては過去の推移をそのまま上乗せして、計画を立てられていると私は見るのですけれども、それが低成長・安定成長に経済が移行したこともございまして、非常に人口の低迷が生じている。そのために実態的な人口と計画人口との乖離が生じているということが、この問題の根本であろうかと存じます。そしてこれから日本経済がやはり低成長がしばらくは続かざるを得ないということがございますので、やはりこういうことを基本に踏まえて、今後の街づくりを考えていくべきであろうと、そういうことでございまして、現状で多少の乖離があるという現状認識を持っているという意味で申し上げました。 それから六小・三中の問題でございますけれども、今、お話がございましたように、確かに市内にまだ木造の校舎がございまして、たとえば大きな震災等があった場合に、これは非常に学童の安全という面から申しましても、心配がございます。従いまして私はやはり六小・三中を進めていくという立場もわかりますけれども、そういう総合的な全体の逗子の学校の設備を、限られた予算の中でどのように効率的に使っていくか、そういうこともやはり重要な問題であると思いますし、木造校舎の改築ということも非常に緊急性を要しております。そういうこともありまして、地元の要望を踏まえながら可及的速やかに解決していきたいということを考えておるわけでございます。とにかく木造校舎は、これは非常に早く解決しなければいけない問題でございますので、その点につきましても皆様の御協力をいただいて参りたいと考えております。 ◆6番(蒲谷国雄君) 御丁寧な答弁ありがとうございました。確かに市長の言われる信条ですか、そういうことをわからないわけではございませんけれども、しかしながら、やはり当然市民の皆さんとやっていくという、この市長の考え方、これは市長ばっかりじゃないと思うんですよ。我々だってやっぱり市民とともにやっているわけでございますのでね。そういう中で要するに市長が議会対策をどうしていく、市長の考える政策遂行に当って、どういうような態度をとっていくかということを聞いているわけです。〔「そうだ。」と呼ぶ者あり。〕 市民の皆さんとやっていくということは、市長ばかりでなく、我々だって同じですよ。そういうことで、やはりその辺のことを私はお伺いしたので、それで果して今後うまくやっていかれるという自信があるのかどうか。市長は議会と話合ってということでございますが、まだそれなりの話合いもございませんし、もう予算編成の時期にも入るわけでございますので、その点を案じておるわけでございます。 それから総合病院のことですけれども、〔「総合病院も全市民だぞ。」と呼ぶ者あり。〕 確かにこれは自分持ちでやるということは非常に大変だと思います。しかしながら先程も申し上げましたように、横の連繋をとって、鎌倉、あるいは葉山町、こういうところと何とか話合いを詰めて、鎌倉・逗子・葉山地域にそのように病院の設置をしていきたい。これは私共、再三訴えておるのでございますけれども、その点についても先程お答えがなかったので、もう一度としいしておきます。 それから最後に一つ、時間もありませんので簡単に……。予算編成に当って、国が今年度またまた防衛予算を突出させて、住民福祉の関係、あるいはまた教育関係の予算、こういうものを引き下げ、そして国庫負担率も下げようと、こういうこととが報道されているんですけれども、これが現実となれば、やはり我々地方自治体にも負担が強いられるわけであります。そのような点で市長の見解を再度伺っておきたいと思います。これは3回目の質問になりますので、市長のよろしき答弁を得て、私の一般質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。〔 市長 富野暉一郎君 登 壇 〕 ◎市長(富野暉一郎君) 蒲谷議員の御質問に再度お答えいたします。最初に市民とともに歩む政治ということでございますけれども、これはもちろん私、議会の皆様、もちろん市民の代表でございますし、そして私もまた市民の皆さんと一緒にやらせていただく立場でございます。それにつきましては、この市政につきまして、それほど大きな意見の対立があると私は考えておりません。むしろ協調して良い結論を出していく、そういうことは充分出来ると考えておりますので、是非、皆様の御協力をいただきたいと考えております。 次に、総合病院の問題につきまして、鎌倉・葉山・逗子、2市1町での対応はどうかということでございますけれども、現在、逗葉医師会というのがございまして、葉山と逗子との連繋プレーでの話はいろいろ進んでいるところがございますけれども、鎌倉につきましては比較的まだ私共、進んでいる部分が少ないと思います。今の御意見につきましては、充分、御意見をいただいたということで、〔「逗子市民の百パーセントが望んでいるよ、市長覚えておきな。」と呼ぶ者あり。〕 検討させていただきたいと思います。 次に、福祉・教育についての国庫負担の低減、こういうような問題でございますけれども、これは私共、市長会、あるいはいわゆる6団体の方でも、国に対してそういうことをしないで欲しいという要望を出しておりますけれども、これはなかなかやはり国においても、財政事情が厳しいということで、いずれにしろ相当程度の削減がなされるものと覚悟しなくてはならない。そういうことをやはり逆に言いまして見込んだ上で、私共も、かといって福祉とか教育を削るということは、これは非常に出来ないことでございますので、さらに効率的な財政運営をやって参って、そういうサービスを落とさないですむように努力していきたいと、かように考えております。 ○議長(臼井治助君) 暫時休憩いたします。           午後3時15分 休 憩      ----------------------           午後3時30分 開 議 △一般質問 市政一般について 稲葉晋議員 ○議長(臼井治助君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次「市政一般」について稲葉 晋君の発言を求めます。……稲葉 晋君(稲葉 晋君 登壇・拍手) ◆17番(稲葉晋君) まず初めに発言の機会を与えて下さいました先輩同僚議員各位に心から御礼を申し上げます。 さて、去る12月5日の本会議におきまして、富野新市長が施政方針を述べられ、これに対して10日、11日の両日、各派代表質問が行われたわけでありますが、それに対する御答弁がややもすると「理想的な」といいますか、あるいはまた抽象的な、と申しましょうか、(「その通り」と呼ぶ者あり。)具体性に欠けた点がなきにしもあらずの感、を抱かせたような気がいたします。 本日は、一般質問でもありますし、またわずか次の3項目のみでございますし、いずれも現実的な事柄ばかりでありますので具体的な御答弁をいただければ幸甚でございます。(「いいぞ」と呼ぶ者あり。) それでは質問に入りますが、市長は4項目にわたる市政の重点目標を示され、その4番目に「ものよりも心に重点をおいた仕組や施設を考え、こころ豊かで心の通い合う地域社会を目指す」とおっしゃられています。 この事柄につきましては、私の平素よりの持論と合致しており、全く同感でございます。だが然し、具体的な施策の面で述べられております「質の高さに重点をおいた施設」とはいかなる事を意味するのか、お伺いしたいと存じます。 また、市の施設の高度利用に関連のある事柄についてお尋ねいたします。すでに市長も現地視察をなされておられることと存じますが、目下建設工事中の下水道処理施設について、設計変更の上その上部にテニスコート、子供用プール、小規模公園等のいずれかを建設することが可能ではないかと思われますが、いかがなものでしょう。 ここに今年9月6日付の朝日新聞の切抜きがございますが、これは東京都荒川の処理施設の2階建人工地盤の上に建設されたテニスコート、子供用プール、公園等の写真でございます。出来れば、スモール イズ ビューティフル にそぐわしいものを、ぜひ建設してもらいたいと思いますが、いかなものでしょう。 次に目下ほとんど遊休施設として、放置同様となっている久木8丁目にある、元汚水処理施設の跡地についてお尋ねいたします。ここは財産上は未だ「西武不動産のもの」かと思われますが、逗子市の造成団地の中では、唯一の合流式処理施設であります関係上、台風等豪雨の際、雨水が汚水と一緒に流入するので、市下水道本管だけではオーバーフローになることに備え、一時プールする場合予備的に使用するため確保しているものと考えられ、その使用も年に数回あるかないかの程度と思われますし、またその便用料についても市として西武不動産への対応に問題があるやに懸念されますので、このことから考えあわせますと早急に手を打っていただいて、市の所管に移し、最低テニスコート1面、あるいはゲートボール場が出米るのではないかと思います久木8丁目通称逗子ハイランド居住の1,200世帯の市民が10年間その管理費を払い、市の下水道の恩恵には浴さなかったわけでございますが、しかも原価償却費までも負担させられていたいきさつがあることを考えますと、ハイランド居住の市民に対し何等かのかたちで還元措置をするのも、新市長の腕の見せどころと思いますが、いかがなものでしょう。 次に納税の義務を果たした市民に対する還元施策についてお尋ねいたします。 ただいま開かれている定例会の決算特別委員会に提出されました昭和58年度決算に係る主要な施策の成果報告書、73頁には道路維持、事業費の一部として逗子ハイランド歩道補修工事、220万円とその他1件とが記載されておりますが、逗子市全域を対象として支出される街路灯補助金、また消費生活対策として商店会単位毎月定期サービス協力店に対する奨励金関係等を除きますと、土木関係については市施策等の経費として計上されたのは恐らくこれが初めてではないかと思われます。 昭和45年ごろより15年間、ハイランド居住1,200世帯の市民が市に納付した税金額について申し述べます前にご参考までに申し上げます。先ほどの岡崎議員からも関連事項の質問がありましたが、市の税務担当部門の事務はすでに電算化されておるところでありますが、「町・丁・目」統計等には未だその機能を果たしておりません。プログラミング次第では一瞬にして必要なデータがとれるわけでありますから、将来の情報公開制度等とも考えあわせますと、考究事項の一端としていただければ幸いでございます。 さて、質問の本題に入りますが、私のラフな試算、これは実数とほとんど大差がないと自負いたしておりますが、固定資産税、6億5,300万円、都市計画税3億200万円、それに市民税(これは収入に比例しますので、個人の私としてはその推定算出に困りましたが、最高55億円、最低18億1,500万円、ちょうど中間の30億円程度ではないかと思われますが、最低の18億1,500万円をとり、3税あわせて計27億7,000万円になるものと思われます。道路補修1つにしてもまだまだ完全ではございません。還元施策の1日も早からん事を市民は熱望いたしておりますが、いかがなものでしょう。以上で質問を終わります。(拍手)〔市長 富野暉一郎君 登 壇〕 ◎市長(富野暉一郎君) 稲葉議員の御質問にお答えいたします。先ず第1に質の高さに重点を置いた施設というのは、中身としてはどういうものかということでございました。私はこれはいろいろなものがあると思いますけれども、たとえば医療施設でございます。医療施設については、ガラの大きい総合病院を造るよりは、むしろ一人ひとりに手の届くケア・システム、あるいは救急医療システム、あるいはプライマリー・ケアをやっていくような施設、こういうものを中規模なもので造っていったらどうかというようなことをひとつ考えているわけでございます。 また文化会館につきましても、たとえば何千人収容というようなものよりも、むしろホーム・コンサートに毛の生えたものを幾つか出来るような、そういうような施設とか、それを各地域に持っていくとか、そういうようなこともあると思います。 また図書館というのは、むしろ情報センタ一的な役割を付け加えまして、たとえば情報公開のーつのシステムの中へ組み入れるとか、全国ネットを考えるとか、あるいは資料をその中にためていくとか、日本全国の一つの環境問題の研究施設の拠点にしていくとか、そういう機能を併せたようなものを造っていくとか、あるいはその中に市民がどう参加していくかを考えるとか、そういうような意味でいろいろな質の高さというものがあると思います。 従いまして、この質の高さというのは一様ではございませんで、あらゆる意味で施設がその目的にかなって、効率的に、かつ充分、市民の文化程度に応えていくようなものを考えたいという意味でございます。 次に、下水道施設につきまして御質問がございました。これにつきましては、現在下水道施設というのは3期目をやっております。これは実は地元の方々の要望もございまして、処理塔より建物の高さを低くしなさいというようなことが話合いで決まっております。従って現在工事しておりますのは、そういうような意味合いで設計したものでございまして、この設計を基本的に変えるのはかなり不可能であろう。つまり人工地盤をその上にもってきて、その上部を公園にするようなことは、現実的に現在の設計では不可能な状態になっております。また上部を公園利用ということでございますけれども、これにつきましても、やはり地元の方々が、公園にした場合の騒音の問題とか、自動車の乗り入れの間題、あるいは管理ということで、いろいろ対策上の問題があるということで、それは困るという御意見が非常に多くございました。従いまして、現在のところ、多くの人が出入りするような形で、あそこを公園化するということは、現実的になかなか難しいというのが現状でございます。 ただ、あそこの下水処理場というのは非常に広い場所でございますし、また海岸のかなり多くの景観の部分を占めておりますので、むしろ先ず第1にあの施設の内部を、植栽によって緑化していくようなことを将来考えていったらどうか。そして昼間の間、中に多少入るというようなことも含めて、検討していく方向を考えてみたらどうかというようなことがございますので、これは今後のことでございます。皆様と御協力しあいながら、その方策を考えて参りたいということでございます。 また次に、ハイランドの汚水処理施設、これは現在まだ西武さんの方に所有権がございまして、従前からこの問題につきましては、市の方としてもいろいろ検討し、かつ西武の方とは多少の交渉をしているところでございます。 ただ、この問題は、あそこの施設自身が、現在、年間4回か5回だと思いますが、豪雨時にどうしても使わなければいけないというものでございまして、あの施設自身を全部なくしてしまうということは、現状では無理だというのが一つの判断でございます。従いましてあの施設をなくさない形で、どのような利用計画を作っていくかということ、それからあのハイランド全体の利用計画もあると思いますので、そのあたりを鋭意、今後、西武不動産の方とも話合い、かつ内部的にも検討した上で、皆様に御租談させていただきたいと、そう考えております。 次に、道路維持の問題でございます。これは確かに市民の皆様の税金を具体的な形で一つ一つ生活の中に還元していくということでございますから、非常に重要な問題だと思います。それで市としましても、こういう問題につきましては、たとえば自分の方で道路補修をやっていくとか、あるいは業者に委託して、即座に対応するような処置をとっておりますけれども、今後さらにこういう面につきましては充分な対応をとりたいと思います。ただ、これにつきましては従来やってきましたいろいろな即時対応の方策がございまして、これとの関連もございますから、一応これを拡充するような方向、あるいは市民の日常生活に即座に対応出来るような方向で、対応策を練って参りたいと、そう考えております。 ◆17番(稲葉晋君) 御丁重なる御答弁、誠にありがとうございました。再質問なので自席からさせていただきます。先程の蒲谷議員に対する御答弁の中で、日常的健康づくりのお言葉がありましたけれども、60年度予算編成の中でスポーツ都市宣言に恥じないような具体的な御配慮を要望して、質問を終わります。      ---------------------- △一般質問 市政一般について 有安八重子議員 ○議長(臼井治助君) 次「市政一般」について有安八重子君の発言を求めます。……有安八重子君(有安八重子君 登壇) ◆6番(有安八重子君) 新入生議員として、みどり豊かな逗子のまちを愛する市民の立場に立って市政一般についてお伺いいたします。 第1点は米軍住宅建設問題であります。この問題につきましてはすでに多くの先輩議員から質問が出されておりますが、私は若干視点を変えてお伺いしたいと思います。 市民の立場からこの問題を考えますと、池子弾薬庫跡地か米軍住宅建設の適地であるという防衛施設庁の主張にどうしても納得できないのであります。池子の自然は30余年に亘って国が弾薬庫として米軍に施設及び区域を提供してきたところであります。この間に弾薬庫爆発という市民の命を縮めるような恐ろしい事故がありました。 昭和29年以来30年間にわたり全市一丸となって返還運動を続けてきた大多数の市民の行動は、国が結んだ日米安保条約は国民としてその義務を守らなければならないことは分りながらも、やはり自分や子供達の命を守る事がより大切であるという人間として当然の気持ちのあらわれであったと思います。 米軍の国防政策の変更により昭和53年7月以降池子弾薬庫は遊休施設となりました。市民は大変喜びました。これでようやく静かな池子の自然がもどってきたと考えたからです。安保条約に付随する「地位協定」第2条に、提供した目的のための不必要になった施設及び区域の返還義務がある以上、市民がそう考えるのも当然だと思います。市民は苦しみながら30年間も国のために安保条約を守ってきたのです。今回は国が米国に返還義務を守らせるべきだと思います。 しかし防衛施設庁の態度は、市民の期待に反して今度は米軍家族住宅を建設しようとしています。そしてその理由として、弾薬庫跡地が住宅建設適地であり、かつ国のことは安保条約の義務であると言っています。本当にそうでしょうか。昭和57年3月に全面返還された横浜の本牧と新山下住宅地区、また近く返還される横須賀の長井住宅地区の3箇所たけで100ヘクタールの面積があります。市民にとっては他方で住宅地区が全面返還されながら、新たに貴重な自然の破壊を伴う池子地区が住宅適地だと言われても納得できません。 また米軍家族住宅の建設は安保条約の義務ではないことを改めて市民は知りました。これは昭和53年、米国のドル防衛政策による国防予算の削減に困窮した在日米軍の要請により、当時の防衛庁長官が在日米軍が負担する経費について、日本側が出来るだけの努力を行うとの意向、いわゆる「思いやり」が表明され、54年度から予算がつけられたものです。これはドル安、円高の中で対日黒字批判が強まっていた当時の国際情勢が強く反映されたものと推測されます。 思いますに、これまで米軍住宅建設反対で固くまとまっていた市内に不協和な歪みが出たのは、これが安保条約の義務なのだという前提に立って真剣に悩んだ結果だったからではないでしょうか。いまその前提が崩れればこの間の不幸な出来事を乗り超えて再び米軍住宅建設反対にまとまることが可能なのではないでしょうか。 私が申すまでもなく、この30余年の間に池子の自然の価値は大きく変わって来ています。それは高度経済成長期の地域開発で失われていった首都圏の多くの自然の中で、珍しく原形のまま残っている自然としてその希少価値が市民はもとより、国民の貴重な財産となり、その保護が強く求められていることを私達は改めて認識することが必要だと思います。 さて、このような前提にたって市長に具体的にお伺いいたします。 その1は市民の意識調査についてであります。市長はこの問題で市民の意識調査を行うと表明されており、私も賛成であります。 しかし市民の正しい判断には正確な情報の提供が欠かせません。市民は米軍住宅建設に関する諸問題を整理し具体的解決策を含めて事前に知識を持たなければなりませんが、意識調査はいつ実施される予定かお伺いいたします。 その2は池子の自然の学術調査についてであります。 市長は市と県と協力して学術調査を行うと表明されておりますが、国有地管理者である防衛施設庁はもとより、首都圏の貴重な自然環境の面から環境庁さらには将来の国定公園を所管する建設省等の各省庁との協力も強く働きかけ総合的な学術調査を行うべきだと思いますが、いかがお考えでしょうか。 その3は池子弾薬庫跡地の返還運動についてであります。 米軍家族住宅が建設されれば弾薬庫として使用されないと防衛施設庁が言っているそうですが、去る12月8日の朝日新聞に「池子弾薬庫に不審な大型ブイ」が搬入されている事実が大きく報道されていました。弾薬庫として便用されない保証は「基地の返還」しかないと、私は改めて感じた次第です。 逗子市制施行以来の悲願であり、市の総合計画の重要な課題でありますこの基地返還については国の壁が厚いことは承知しておりますが、次の世代を背負う子や孫のためにも私達の世代がぜひ解決しておきたいものと思います。全市民の間に新たな合意形成を得ながら、誰でもが参加できる息の長い市民運動を進めていただきたいと思いますが、いかがお考えでしょうか。 第2点は、市政運営の基本姿勢についてであります。 地方自治法を見ますと、第1条に「地方公共団体における民主的にして能率的な行政の確保を図り、健全な発達を保証することを目的とする」となっております。素人なりに考えますと、この「民主的にして」というのは、市政に全ての市民が参加できる機会を保障することであり、同時に全ての職員の参加が保障されることではないかと考えます。そのためには、市民や職員に対して市政に関する情報提供が欠かせないと思います。 いまさら言うまでもないことですが、地方行政は全住民のためのものであり、従って住民本位でなければならず、かつ、行政サービスは住民に公平に行きわたらなければなりません。 また、能率的な行政とは、その施策が市民にとって本当に必要であるかどうか、かつ、その施策が最も行政効果を生じるのかどうかということではないかと考えます。これまでの行政は、国の法律や通達に基づく、いわゆる統治的行政の性格が強かったような感がいたします。民主的で能率的な行政こそ今の逗子の市政に強く求められていると思います。 このような視点から市長に具体的にお伺いいたします。 その1は、市民参加並びに職員参加についてであります。市民自治を強く表明されている市長は、市民参加と職員参加についての具体的な方法やシステムについてお伺いいたします。 その2は、情報公開と情報提供についてであります。市民参加なり職員参加の形が出来ても、それが機能するためには、的確なる情報の把握が必要だと思います。市民に対する情報公開と情報提供並びに職員に対する情報提供について具体的な考えをお伺いいたします。 その3は、市民の二ーズ調査であります。行政が市民のためと思って一生懸命努力しても、市民が本当に欲していない施策であれば、市民からは無駄なことをやっていると思われてもやむを得ません。貴重な市の行財政支出に際しましては市民が欲っしている行政サービスを優先すべきです。 そのためには、予算編成の原案の中に市民の市政への要望を反映させるように、世帯対象に市政に対するニーズ調査を行ってはいかがかと思います。 このことは家庭内で市政について話し合いを通じ、市政への関心を高める効能も加味されることでしょう。この市政に関するニーズ調査について市長のお考えをお伺いいたします。 第3点は市民に開かれた市政についてであります。これまでの逗子の市政を見て欠けているのは市民の触れ合いの場が少ない事であります。市長は早速、市庁舎の会議室の開放を実行に移されるようですが、市民の期待しているところであります。 一時大変騒がれましたカルチャースクールも人々の間で定着して参りましたが、逗子市にはそうした定期的な学習会を開くところもなく、向学心のあるむきは鎌倉や横浜に出て行き帰りがけはショッピングと楽しんで帰宅するということをよく耳にいたします。この事でもわかりますように市内に文化施設がないという事が、市民に交通費という出費を強い、ひいては購売力の流出を招くという種々の派生的な市の損失を招いているわけであります。 したがって、市庁舎の開放をマイナス面からとらえず、市にプラスになる面も把握して単に会議室の開放のみに限定しないで、横浜市役所のように昼休みに市民ボランティアによるピアノ演奏を行うなど、文化、教育、スポーツ等多面的な視点から公共施設の市民への開放を前向きに取り組んでいただきたいと思います。 また、お役所仕事のたらい回しなどと言われることのないように、“すぐやる課”に相当する部門を新設し、市民生活全般にわたる苦情や要請を処理する窓口にしていただきたいと思います。そしてできること、できないこと、なぜできないか、またいつできるのかを市民に明らかにし、親しまれ、頼りにされる市役所にしていただきたいと思います。そうなることによって、職員の日頃の努力が市民から正しく評価をうけるものと思います。 また、広報「ずし」の編集への市民参加や各種審議会等の委員に学識経験者以外に一般市民の代表を公募で選任し、生活者主に主婦の視点を反映させることによって市政が市民に身近でわかりやすいものになり、自分が納めた税金がどう使われているかの関心も深まるのではないでしょうか。 行政が本当に市民の気持を大切にして市民に開かれた市政を行えば、市民も良識と節度をもって施設を利用し、市民の義務と責任を自覚すると思います。市政は行政と市民との共同作品だと思います。立派な共同作品をつくるためには相互信頼が必要です。市民を信頼して、市民に開かれた市政を行っていただきますよう強くお願いいたします。 市長にお伺いいたしますが、今述べましたような市民に開かれました市政についての市長の基本的なお考えをお聞きいたします。 また、現在庁内で検討されております会議室の開放を含めまして、具体的な考えがありましたらあわせてお伺いいたしたいと思います。 第4点は市の基本構想についてであります。基本構想は逗子のような小さなまちづくりにとっては欠かせないものであり、宅造問題、商工振興、交通体系、災害対策、医療施設の問題等々相互に深くかかわりあい、個々には論ぜられないものであります。ここで少しく私の受けとめました市民の声の一端をお伝えし市のお考えを伺いたいと思います。 1つには自然環境の保全と創造についてでございますが、逗子は一見緑がたくさん残っているように見えますが、すでに緑被率は50パーセントを割り、豊かな緑も危機にありますので、これ以上の自然破壊を阻止し、なお積極的に公共施設などを中心に緑化を推進する方途を講じなければなりません。 折しも国連食糧農業機構では85年を“世界植林の年”として緑の創造は国際的な課題となっています。 こうした時期、沼間3丁目に起こっております大規模宅造問題でありますが、これは37ヘクタールに及ぶ広大な宅造計画でありますが、すでに皆様御承知の通り、学校建設用地確保のためという名目で当時急速にふえる児童生徒の増加に緊急の課題としてとりあげられたものであり、学校が欲しいという署名もその時期の必要性で提出されたものであります。 それから社会情勢は変化し、現状では教育委員会の予想を超える児童数の著しい減少により、来年度新1年生の沼小学区の健康診断受診者は130名、わずか3クラス程度と聞いています。中学生にしても61年がピークで、それより減少を辿る状況にあり、今からではピークに間にあう学校建設はできません。 しかるに、一方では学校用地取得に付随した宅造計画が今やひとり歩きしだしている観があり、前三島市政が残した業者との協定書が大きくのしかかって来ています。あたかも学校を造るという事が即、子供の教育にプラスになるというような、教育のためという言葉が錦の御旗のように押し通っておりますが、地元の方々の不安と根強い反対の上に大きな自然の破壊を伴って提供される小中学校が本当に必要なのでしょうか。この点教育長にお伺いしたいと思います。 2つには社会環境の整備についてお伺いいたします。商店街の再開発と文化施設の配置、または既存の施設を魅力あるものに改善し、街全体を活性化した沿線商店街は数多くあります。市役所で催しものがあればその帰りに買い物をする人もふえるでしよう。そして人の出盛る街にするには街全体の交通体系を見直し、総合的に合理性のある交通計画をたて、逐次改善して行く事になると思いますが、それに伴って身障者や高齢者等身体の弱い方々も安心して歩ける街づくりを行うべきと思いますが、御方針を伺いたいと思います。 3つには災害対策についてお伺いいたします。 自然災害については万全の対策を講じておく必要がありますが、人工的災害につながる環境破壊行為は事前にチェックして予防する方策をとるべきと思われますが、強力な指導を実施する用意がございますでしょうか、お伺いいたします。 第5点として老人福祉に対する施策についてお伺いいたします。逗子は湘南地方の他都市と比べて、58年1月の統計で65歳以上の方が11.3パーセント、9人に1人という社会を構成しております。福祉対策は重要な課題であります。 当市は気候も温暖で自然環境に恵まれておりますので、高齢者の方もお元気に過され、お独り暮しも385人おられます。 こうした方々の健康を守るため予防医療に努め、お年寄りが自分の家に終生住まい、地域の人々に囲まれて生活でき、ふさわしい敬愛を受け、心やすらぐ社会こそ市民の求めているものであります。 必要な時に必要なだけ医療やサービスを受けれる態勢が望まれます。24時間体勢をとって、いつでも看護婦が派遣でき、入院もできる民間施設もありますし、収入に応じて費用を負担する横浜市のヘルパ一制度等もありますし、学ぶべき先例も多々あることですので、御研究の上、組織作りができるものと思いますが、いかがお考えでしよう。 福祉に関連してお伺いいたしますが、県の統計により58年3月決算を湘南7都市と比較いたしますと、1人当りの老人福祉費はトップでありますが、これは老人福祉センターの建設費が多くの部分を占めており、ソフトの部分の比重は必ずしも高いものではありません。 そして児童福祉費も下から2番目、衛生費、保健衛生費についても最下位です。そして社会教育費は下から2番目、教育費は最下位、土木費は平塚市についで2番目、下水道費は断然トップ、公園費は下から3番目といった状態でこれを見ると土木建設関係については支出が重く、福祉教育などソフトの面には歳出の比重が軽く、これまでの市の姿勢が示されているように思われます。 これからは限られた財政の中でソフトの面を充実し、なかんずく保健衛生費は予防医学を進めて市民の健康の増進をはかるために大切な費目でもあり、よく御検討の上、市政の目標に合致した予算を考慮される方針がおありになるかお伺いいたします。 以上で1回目の質問を終わります。(拍手)〔 市長 富野暉一郎君 登 壇 〕 ◎市長(富野暉一郎君) 有安議員の御質問にお答えいたします。先ず、米軍住宅問題につきまして、先ず、意識調査をするのはいつ頃の予定か、また市民の皆さんに正しい情報を提供していかなければいけないのではないか。そういう御質問でございましたけれども、意識調査につきましては、これは私は米軍住宅プロパーというよりは、基本構想策定の中での意識調査を計画しております。つまり自然環境調査の中で、この問題も先ず予備的にやって参りたいと思います。それでこの問題につきましては、一応できるだけ早い機会に、今年度中にもやりたいと考えております。 また、これに関する情報の提供でございますが、今までの経過から見まして、とりあえず一次的な情報は充分、皆さんに行っているのではないか。さらに今後基本構想、あるいは基本計画の策定の中で、情報を皆様にどんどん提供して参りたい。そのために『ずし』広報等も、やはりいろいろ使っていかなければならないのではないか、そう考えております。 次に、学術調査についてでございます。これはやはり基本構想を作っていく上でのいろいろな学術調査も含めての問題と考えておりますけれども、各省庁との協力を働きかけるべきではないかということでございます。ただ、この問題につきましては、逗子の問題、また池子の米軍住宅建設に関わる問題ということでございますので、国のレベルでは訪衛施設庁が一義的に関わっている問題でございます。これ以外に、たとえば環境庁、建設省、国土庁そのような部分が考えられるわけでございますけれども、国の機関が特定の地域について調査をするということは、これはなかなか難しい問題もございますので、やはり先ず、市と県がどのような対応をとるかということを中心にして進めて参りたい。機会があれは国の協力も求めていくべきかと思いますが、一義的にはそうしたいと考えております。 次に、米軍住宅の問題に関連いたしまして、とにかく返還されなければ、こういう問題が次々に起こる可能性がある、従って返還運動について、どのようなことを考えておるかということでございますが、私は先ず基地の問題については、これは国、あるいは米軍それぞれいろいろな事情があると思います。従いまして池子の弾薬庫につきましては、市民の悲願として、とにかく返還をしていただいて、市民のための自然公園、あるいは国民全部が関わるような国営の自然公園、こういうものにしていくという方向は、是非、今後も進めて参りたいと思います。そしてこの中で緊急に必要なことは、先ず使われないことだと。とにかく池子に住宅が建ってしまいますと、これは20年、30年と、基本的にはどうしても使われるということが前提になってしまいますので、私はやはりこれは何としてでも使われないような方向にもっていきたい。そのために市民の皆さん、また議会の皆さんとも御協力しあいながら、とにかく頑張ってやって参りたいと、そう考えております。 次に、市政の運営につきましては、市民・職員の参加が必要である、それから情報の提供が必要であろうということがございましたけれども、これにつきましては、もちろんそういうことが非常に大事な要素であろうと思います。そしてこの具体的な方法といたしましては、来年度以降の基本構想、あるいは基本計画の策定作業の中で、次々に実現していくべきことが非常に多いのですけれども、それ以外にもたとえば役所の中で、どんどん横のつながりを持ったワーキング・グループを作って研究をやっていくとか、あるいは講演会等を開放して、市民の皆さんに一緒に聴いていただくとか、そういうようなことも含めて、皆さんに情報の提供とともに、市政への参加をお願いして参りたいと思います。また市の広報等につきましても、できるだけいろいろな惰報提供をしていくということで、市の現状についても御理解をいただきたいと、そういうふうに考えております。 それから、開かれた市政の問題につきまして、公共施設を開放していくベきだろう、また苦情とか要請の処理について、窓口の対応を改善していかなければというお話がございました。公共施設の開放につきましては、当面、市庁舎のいろいろな面での開放につきまして、ワーキング・グループで検討しているところでございますけれども、学校施設等の市の持っております施設につきましては、現在の施設の開放で足りないところがあれば、さらに進めて参りたい。また今後いろいろなものが出来て参りますけれども、これについても充分、対応出来るようなものにして参りたいと考えております。 それから苦情とか要請の処理につきましては、これは今までもかなり力を入れて窓口対応はして参りましたけれども、やはり現状で足りない点があるという御意向も確かにあるかと存じますので、これにつきましては職員の一人ひとりの自覚も含めまして、とにかく窓口対応を充分しっかりとやる。またその処理につきましては、最終的な責任がはっきりするような形でやって参りたいと考えております。 この中で特に大事なことと申しますのは、やばり市民の皆さんと市が、本当に相互信頼の関係で事を処していく、あるいは市政を運営していくということが大事かと思います。そしてそのような雰囲気が出来るような、たとえば広報の仕方、あるいは皆さんとの話合いの機会を作っていく、あるいば議会の皆さんとも充分、話をしていくということを今後ともやって参りたいと考えております。 次に、基本構想につきましては、沼間3丁目の開発につきまして、教育長からお答えがあると思いますが、私は統計的な面から言いまして、やはり六小についても小学校の定員で考えますと、1学級平均が既に40人を割っているという現状もありますので、そのあたりも皆様にいろいろ情報を提供しながら、問題の解決に当って参りたいと考えております。 さらに商店街の振興策の中で、街づくりで交通体系の整備、あるいは安心して歩き、ショッピングが出来るというようなことをおっしゃいましたので、これは全く私もそのように考えております。そういう方向でやって参りたい。災害対策につきましては、環境破壊がかなり災害発生の大きな要素であるということは、これは皆さん、当然お認めになることだと考えております。これにつきましては、一つはとりあえず環境破壊については、宅地造成等、あるいは崖地対策等の問題について、とにかく積極的な対応をとっていくということが一つございますし、もう一つは総合計画の中で、基本的なフレームづくり--これは環境管理計画等も含めてのことでございますけれども--の中で、そういう対策を大きなところから進めていきたいと、そういうふうに考えております。 最後に老人福祉の問題でございますけれども、これは私は方向といたしましては、一つは予防医療、あるいはプライマリー・ケア、あるいは救急施設の整備、こういうような、先ず病気にならないこと、そして病気になっても充分な対応がとれるようにすること、これが大事だと思います。また一方では市民の皆さんが、お年寄を社会の中で、充分、人間として良い環境の中で生活していただけるような御協力をいただくという意味で、ボランティアを充分活用して参りたい。そしてボランティアの概念も、従来のように無償のものというだけに限らず、もう少し積極的なものも含めて考えていってもいいのではないかと考えますので、これにつきましても、少し大きな観点から見直しを進めて参りたいと、そういうことを考えております。 これをやって参りますのに、やはり予算配分の問題があるわけでございますけれども、従来、確かに社会基盤の整備に重点が置かれまして、おっしゃったような現実があると思います。ただ、これは先輩諸氏が、とにかく社会基盤の整備ということで、充分やらなければいけないという市民の要望があって進めてきたことであると私は理解しておりますので、これにつきましては、従来の方針を云々するのではなく、そのような社会基盤の整備の上に立って、今後ソフトの面に方を注いでいく、そういうことを私は進めて参りたいと考えております。以上でございます。 ◎教育長(高木栄一君) それでは自席から答弁させていただきます。先程沼間小学校の生徒・児童数等に触れまして、必要がないではないかというようなお話でございましたが、市長からもいろいろと今まで説明がございますが、教育委員会といたしましては、今まで沼間小学校の校地の狭隘であること、大変これは文部省基準の半分よりも、もっとさらに下回っておるわけでございます。非常に運動会等ご覧になって、沼間地区の御父兄の方に、この状況について再三私共の方に御指摘を受けておるわけでございますし、現在でありましても、先程、市長が40人を割っておるというところのお話もございましたが、40人を割っている学年等もございますが、学年によりましては、やはり40人を上回っておるところもございますし、仮に今、40人学級をもし沼間小学校にあてはめますと、現在30学級でございますが、33学級になって参ります。従って現在の教室では収容しきれないということになってくるわけでございます。そういうような状況で、若干、今、有安議員御指摘のような1年生の児童数というような、これもまだ確定ではございませんですが、今、お話がございましたが、さらに40人学級ということを文部省が御承知のように進めておるわけでございますし、これも私共いろいろと、文部省の指導等によりますと、66年までにはこれを完全実施をしたいということでございます。従って40人学級の、やはりこれから推進、また現在の新しい教育方法、子供達が伸び伸びと学校の教室等におきましても、現在のような教室でなく、多目的なスペースなども充分取り入れて、そして子供達が時にはいろいろな特活面の活動においても、非常に現在の形でなく、いろいろな新しい最近の技術的にも高度化されておりますし、子供達に恐らくこれからいろいろな新しい教育課程も、私共、21世紀を目指す次代の子供については、やはりいろいろな新しい面を考えて進めていかなければいけないと、そのように私共も考えております。そのためには、やはりもう少し充分な、いわゆる敷地面積を持った中に、学校等を私共は造って上げたいということで、今まで検討はして、進めて参ったわけでございます。市長さんの方からもいろいろな説明があるわけですが、委員会といたしまして、私共今までそういう形で進めてきておるところでございます。以上でございます。〔「プールはできるんだろう? どうなんだ。」と呼ぶ者あり。〕 これはプールなども造るべく努力しておるのですが、出来ない現状でございます。以上でございます。〔「市長とはニュアンスが違うな。」と呼ぶ者あり。〕 ◆3番(有安八重子君) 再質問でございますので自席から発言させていただきます。市長さんの懇切な御答弁、ありがとうございます。大体、施政方針その他でよろしく存じ上げておりまして、今の御答弁によりまして、私共が、市民が、ごく平凡に素朴に持っていた願いが、徐々にかなえられていくのではないかと希望を持っております。〔「わかんないぞ。」「希望的観測だろう。」等呼ぶ者あり。〕よろしくお願いいたします。 教育長さんにお伺いいたしますが、ただいまの御答弁によりますと、沼間小学校の運動場が小さいとか、それから設備が足りない、いろいろもちろんございますでしょうけれど、沼間小学校を、これはちょっと小さいことかも知れませんが、二つに分けても、運動場が大きくならなければ意味がないわけでございますね。ですからこれは沼間小学校を充実するという方向がーつは考えられるのではないかと思います。その辺の御努力が出来ないものでしょうか、お伺いしたいと思います。〔「教えてやれ、わからないんだから。」と呼ぶ者あり。その他、発言する者あり。〕 それから教育委員会は人口1万人に対して、小学校1校、人口2万人に対して中学校1校、5万 8,000都市の本市においては六小・三中が必要と言われておりますが、他都市に先んじて人口の高齢化が進む本市においては、予想を上回る児童数の減少を現在みております。こうした現状から考えてみましても、必ずしもその人口比は、指標にはならないと思います。 一方では脱学校の社会などというふうに、学校教育が必ずしも教育の成果をあげる最適ではないというような主張と実践も行われておりますし、この際、是非、市民の、宅造をしてまで学校を必要とするかどうかの決断の上に立った問題見直しをしていただきたいと思いますので、教育長に重ねてお伺いいたします。つまり、学校がただ、建つということではなくて、その条件があるわけでございます。その辺を御勘案の上に、なおもう一度御答弁をお願いしたいと思います。 ◎教育長(高木栄一君) 再度の御質間にお答えを申し上げます。これは今、有安議員、沼間小学校の校地ですね、これは、もし学級数が減少する、あるいは仮に第六小学校という形に分かれたといたします。それは当然児童数が減少するわけでございますから、運動場等もやはり現在のところに30数学級がいるのと、それから適正な規模--私共は12学級から18学級と言っておりますが、その生徒がそこで教育活動を行うのとは、自ずと、これは学校の教育活動の内容が変ってくるかと思います。〔「そうだ」「その通り」等呼ぶ者あり。〕 それから、なおその他、いろいろとお話ございましたのですが、私共の方で建設ということにつきましては、私共これは所管でございませんし、やはり私共は学校教育を進めるということで、これは市長部局、市長さんの方にもお願いをいたしておるわけでございます。以上でございます。〔「よし、わかった。」と呼ぶ者あり。〕 ◆3番(有安八重子君) やや、行き違ったようですけれども、つまり学校の建物をどうしろと言っているわけではなくて、こういうような、つまり第六小学校・第三中学校を建てるについては、沼間の宅造という問題があって、それでなければ出来ないというのは今の問題でございますね。これについて、そういうことがあってもなお、つまり沼間の宅造をしてもなお、絶対に学校は必要だと教育長は考えておられるかどうかお伺いしたいと、こういうふうに申し上げたのでございます。〔「建設は市長だぞ。」「学校は市長が造るんだよ。」 その他、発言する者多し。〕(3番有安八重子君「教育長の立場として質問をしているんです。」と呼ぶ。) ◎教育長(高木栄一君) 重ねての御質問にお答えいたします。やはり先程私、申し上げましたように、設置につきましては、これは市長ということでございますので、私の方では設置者であるという市長ということでございますので、私の方からお答えは差し控えさせていただきます。〔 3番 有安八重子君 発言の許可を求む。〕〔「3回やったぞ、勉強が足りないぞ、何回やるつもりだ。」と呼ぶ者あり。〕      ---------------------- ○議長(臼井治助君) お諮りいたします。今日の会議はこの程度に止め、明21日、午前10時から本会議を開き、今日の議事を継続したいと思いますが、これに御異議ありませんか。〔「異議なし」と呼ぶ者あり。〕 御異議ないものと認めまして、さよう決定いたします。本日はこれをもって延会いたします。御苦労様でございました。           午後4時30分 延 会      ----------------------逗子市議会副議長 翁川義夫会議録署名議員  上田初太郎   同     高橋 亮...