報第6号 専決処分した
事件の
承認について(
平成30
年度大分市
母子父子寡婦福祉資金貸付事業特別会計補正予算(第1号))
報第7号 専決処分した
事件の
承認について(
平成30
年度大分市
介護保険特別会計補正予算(第3号))
報第8号 専決処分した
事件の
承認について(
平成30
年度大分市
後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号))
報第9号 専決処分した
事件の
承認について(
平成30
年度大分市
大分駅
南土地区画整理清算事業特別会計補正予算(第1号))
報第10号 専決処分した
事件の
承認について(
大分市
税条例等の一部
改正について)
報第11号 専決処分した
事件の
承認について(
大分市
国民健康保険税条例の一部
改正について)
報第12号 専決処分した
事件の
承認について(
大分市
介護保険条例の一部
改正について)
───―────―────────────
○
議長(
野尻哲雄) この際、
提案理由の
説明を求めます。
佐藤市長。
○
市長(
佐藤樹一郎)(登壇) 本日ここに、
令和元年第2回
大分市議会定例会が
開会されるに当たり、2期目の
市政執行の基本的な考え方を明らかにするとともに、提出いたしました諸議案の概要を御
説明申し上げ、
議員の
皆様を初め
市民の
皆様の御理解、御協力をお願い申し上げたいと存じます。
まず、その前に、去る5月1日の天皇陛下の御即位を
大分市民とともに謹んで
お祝い申し上げます。新しい
令和の
時代が平和で明るく希望に満ちたものとなるよう祈念をいたします。
次に、去る6月11日に
全国市議会議長会第63代
会長に就任された
野尻哲雄議長に対しまして、心から
お祝い申し上げます。今後、
地方議会を取り巻く諸課題への対応にさらなる御活躍をお祈りいたします。
次に、このたび
全国市議会議長会から
在職20年
表彰を受けられました
板倉永紀議員、10年
表彰を受けられました
倉掛賢裕議員、
田島寛信議員、
堀嘉徳議員、
帆秋誠悟議員、
松下清高議員、
仲家孝治議員に対し、
市民を代表してお喜び申し上げますとともに、
市政発展のために賜りました御
尽力とその御
功績に対し、心から
敬意と感謝の意を表します。今後とも、ますます御壮健で御活躍されますよう祈念を申し上げます。
初めに、このたびの
市長選挙におきまして、多くの
市民の
皆様から負託をいただき、引き続き2期目の
市政を担当させていただくことになりました。改めてその重責に身の引き締まる思いがいたしております。
さて、我が国は今、世界でも類を見ない
少子高齢社会を迎えており、多くの地方自治体におきまして
人口減少が進んできております。本市も、一昨年初めて49人減少、昨年はさらに424人減少し、ついに
人口減少局面に入ってまいりました。
本市が将来にわたり持続的に
発展していくためには、未来に明るい展望を持てるよう、誰もが安心して笑顔で暮らせる社会の創造に取り組むこと、そして
産業力を強化し活力を創造していくこと、さらには次なる
時代を見据えて新たな魅力を創造していくことが重要であると考えております。これらの取り組みを、
市民の
皆様、
関係機関等と連携しながら、着実に実行していくことを
基本姿勢として、
市政執行に当たってまいります。
それでは、誰もが安心して笑顔で暮らせる社会の創造について申し上げます。
まず、防災についてであります。
これまで熊本・
大分地震を初め、
九州北部豪雨、相次ぐ
台風襲来等による
自然災害など、
市民生活を脅かす数々の出来事に直面をいたしました。本年5月には日向灘を、また6月には山形県沖を震源とする強い地震も発生したところであります。
市民の生命、財産を守るため、国が公表した
南海トラフ巨大地震の被害想定を初め、水防法の
改正による想定し得る最大規模の降雨に対応した洪水浸水想定区域等を踏まえ、自主防災組織や消防団との連携強化、
福祉避難所の体制の充実を図るなど、
市民、地域、事業者、行政が一体となって、災害に強いまちづくりに取り組んでまいります。
子供・子育て支援について、まず、待機児童問題につきましては、本年4月1日時点で25人の待機児童が生じている状況であります。また、本年10月から幼児教育・保育の無償化が実施されますことから、今後も増加が予想される保育ニーズに応え、女性の社会進出を後押しするためにも、施設の定員拡大はもとより、保育士の確保など人材確保支援にも努めながら、待機児童解消に向けた取り組みを進めてまいります。
また、昨年実施いたしました
大分市子どもの生活実態調査の結果から、本市における子供の貧困に関する課題として、教育支援の充実を初め、ひとり親世帯への支援、就労、経済的支援の充実などの課題が浮き彫りになったところであります。今後はこの調査結果等を踏まえ、既存事業の拡充や新たな施策の展開について検討してまいります。
特に、子ども医療費助成制度につきましては、来年10月から、これまで助成対象としていなかった小中学生の通院に係る医療費について、
市民税非課税世帯を対象に無料化を行うこととし、保護者の経済的負担を軽減するとともに、子供の健全育成を図ってまいります。
さらに、児童虐待防止に関する取り組みにつきましては、現在、本市の子ども家庭支援センターと
大分県中央児童相談所が連携を図り、児童虐待の早期発見、対応、再発防止に努めているところであります。
一方で、全国各地で児童虐待に関する重症事例が報道されており、また、本市においても、
平成30年度の児童虐待相談件数が過去最大になっている状況であります。こうしたことを踏まえ、子供の安全を守ることを第一に、本市における児童相談所設置に向けて、具体的な検討を進めてまいります。
未来を担う子供
たちの教育につきましては、来年度からの小学校高学年への外国語科の導入等に向けてALTを拡充するなど、英語教育の充実を図ってまいります。
また、4月の
改正出入国管理及び難民認定法の施行に伴い、日本語教育を必要とする児童生徒の増加が想定されますことから、学校生活に円滑に適応できるよう、効果的な支援を講じていくことといたしております。
さらに、本年度改定時期を迎える
大分市教育大綱につきましても、急速な技術革新やグローバル化の一層の進展といった、
時代の変化に対応した教育行政を実現できるよう、総合教育
会議において議論を重ねて改定をしてまいります。
福祉の充実につきましては、特に高齢者の社会参加の促進や生きがいづくりなどを目的に実施している高齢者ワンコインバス事業につきまして、あり方検討会からの意見等を踏まえ、持続可能な事業となるように見直しを図ってまいります。
また、地域医療の充実につきましても、
大分市地域医療情報ネットワークの整備を進め、子供から高齢者まで一人一人に合った、より質の高い医療を提供するとともに、介護施策等との連携を図ることにより、地域包括ケアシステムの推進に一層取り組んでまいります。
人権教育・啓発及び同和対策につきましては、部落差別の解消の推進に関する法律などの人権にかかわる法律の趣旨を踏まえ、
大分市あらゆる差別の撤廃及び人権の擁護に関する
条例及び
大分市人権教育・啓発基本計画に基づき、
市政の重要課題である同和問題を初めとするあらゆる人権問題の解決に向け、人権教育・啓発の取り組みを進めてまいります。
次に、
産業力の強化による活力の創造について申し上げます。
まず、企業誘致による雇用の創出を初め、事業拡大に伴う設備投資に対する支援、若者、女性、高齢者、障害者などを含む就労支援や市内企業の情報発信などを引き続き積極的に推進してまいります。
特に、市内企業の多くを占める中小企業の経営基盤の強化につきましては、後継者の育成や円滑な事業承継に向けた人材育成への支援を拡充するとともに、新たに人材確保、活用のための企業向けのセミナーを開催するなど、事業継続はもとより持続的な
発展を遂げられるよう、積極的に後押ししてまいります。
今後成長が見込める産業の育成・
振興につきましては、本市における地域公共交通に関する課題解決に向けて、自動運転車両の実証実験を行うとともに、その取り組みを次世代モビリティー関連産業の創出・育成につなげてまいります。その他にもドローンやIoTなどを活用した産業、高度医療、健康関連など伸び行く産業の集積を目指すことで、さらなる
産業力の強化に努めてまいります。
また、
大分県や
関係機関等と連携しながら、さらなる企業誘致活動に取り組むとともに、誘致後においても、高校生、大学生に向けた企業紹介等により人材確保の支援を行うほか、企業訪問等を通じて、すぐれた技術や製品を広く紹介し、販路拡大、企業間連携を促進するなどして、企業満足度の向上に努めてまいります。
農林水産業の
振興につきましては、
少子高齢化の一層の進展に伴い、新規就業者の確保・育成が求められることから、就業相談会の開催や就業支援の充実、高齢者や女性など多様な担い手の育成を図る農業塾の開催、新たな組織による地域農業の広域的なサポートや生産性向上に向けた施設等の整備を推進してまいります。
あわせて、大都市圏での観光物産展の開催や地元食材による豊後料理の情報発信等を通じて、本市の物産、観光、農林水産物等の販路拡大と魅力発信を図ってまいります。
次に、次なる
時代を見据えた新たな魅力の創造について申し上げます。
まず、市内各地域において、地域の特性を踏まえた取り組みを進めてまいります。
野津原地区の
大分川ダムでは、交流拠点道の駅のつはるが本年11月にオープン、さらに来年3月には材料山跡地に多目的広場も完成します。本市の新たな観光資源として、ダムを核とした地域
振興に取り組んでまいります。
また、鶴崎地区の鶴崎公民館や鶴崎公園の整備を初め、稙田地区では七瀬川自然公園遊具広場のリニューアル、大南地区ではスポーツ施設の整備、
佐賀関地区では関崎海星館の機能強化に向けた基本構想の策定などに取り組むことといたしております。
また、ラグビーワールドカップ開幕まで残すところ87日となりました。100日前イベントには多くの
皆様に御来場いただきました。伝統校の試合を見て、ラグビーの持つ魅力を改めて実感するとともに、本大会に向けた機運の高まりを感じたところでございます。
こうした中、世界中からのお客様をお迎えする準備も着々と進んでおります。本年1月から始まった
市民ボランティア研修会には、幅広い年齢層の約500人の
皆様が来街者へのおもてなしについて研修を重ねております。
今後も市内の子供
たちや商店街の
皆様など多くの
市民の
皆様に御協力をいただき、まちを美しい花や出場国の旗で彩るシティドレッシングや、公認キャンプチームであるフィジーやウルグアイとの国際交流など、各種事業を展開してまいります。こうした事業を通じて、本大会を
市民みんなで盛り上げ、その経験が
市民共有のレガシーとなるよう取り組んでまいります。
さらに、来年は東京オリンピック・パラリンピックも控えております。事前キャンプ地の誘致をさらに推進するとともに、共生社会ホストタウンとして、パラリンピアンとの交流イベントの実施やユニバーサルデザインのまちづくりを進めてまいります。
また、本年8月末には祝祭の広場が完成いたします。本市出身で世界的建築家の磯崎新先生に総合アドバイザーをお引き受けいただき整備を進めているこの広場で、ワールドカップ大
会期間中はパブリックビューイング等を初めとする各種記念イベントを開催いたします。大会後、一連の取り組みによる事業効果を検証する中で、今後の広場の活用方法やあり方について検討してまいります。
このほかにも、来年4月の一般公開を目指す大友氏館跡の庭園復元や
大分城址公園の整備を進めるなど、回遊性と滞留性の高い、魅力と風格を兼ね備えた
中心市街地の創造に取り組んでまいります。
また、豊予海峡ルートや東九州新幹線を初めとする広域交通ネットワークの強化に向けた取り組みにつきましては、
大分県、愛媛県を初めとする四国ともさらに連携を強化し、豊予海峡ルートに関する
市民シンポジウムを開催するなど、実現に向けた機運の醸成に引き続き取り組んでまいります。
これまで申し述べてまいりました各種施策を展開するに当たりましては、
市民の
皆様、国や県、関係自治体、企業など、あらゆる主体の
皆様との連携を図り、施策の効果を最大限に高めていくことが重要であると考えております。
とりわけ市内13地域の
皆様の思いが込められた地域まちづくりビジョンに掲げられた取り組みにつきましては、各地域の自治会を初めとする各種団体の役員、企業の関係者等から成るフォローアップ
会議を設置し、ビジョンの進捗管理を行うとともに、ふれあい
市長室において、広く
市民の
皆様にビジョンの進捗状況の報告と御意見、御提言をお聞きすることといたしております。
また、フォローアップ
会議のメンバーや子育て世代、若者にも御参加いただく中で、地域まちづくりビジョンシンポジウムを開催しまして、パネルディスカッション等を通じて、地域におけるまちづくりの機運の醸成を図ってまいります。
また、
市政運営の指針である
大分市総合計画の基本計画と
地方創生の取り組みを掲げた
大分市総合戦略がそれぞれ改定の時期を迎えており、それに伴い、
市政各分野の個別計画等の改定もあわせて行っていくこととしております。特に総合計画の改定に当たりましては、今後、検討委員会を設置し、
市民、学識経験者、各種団体の代表者等、幅広く参画をいただくこととしております。
議員の
皆様からもさまざまな御意見、御提言を賜りたいと考えておりますので、ぜひよろしくお願いを申し上げます。
次に、予算編成と予算概要について御
説明を申し上げます。
内閣府が公表しました月例経済報告によりますと、我が国の景気の先行きについては、当面弱さが残るものの、雇用、所得環境の改善が続く中で緩やかな回復が続くことが期待をされております。
本市におきましては、税収の大幅な伸びが期待できない一方で、扶助費などの社会保障関係費が年々増加し、義務的経費を含む経常的経費が依然として高い水準で推移しております。また、老朽化が進んでいる多くの公共施設の維持管理、更新経費が増加するなど、楽観視できない財政状況にあります。
このような状況を踏まえ、今回の補正予算の編成に当たりましては、新規事業や政策的経費及び普通建設事業などの投資的経費を中心に、教育を初め子育て支援や商工業への支援策、防災対策など、
市民生活に密着した分野へ重点的に財源の配分を行ったところであります。
また、債務負担行為として、私立認可保育所等の定員拡大のため、施設整備費に対する補助金や子ども医療費助成に係るシステム改修費などを計上するほか、継続費として佐野清掃センターの基幹設備を3カ年で改修するための経費を計上いたしております。
その結果、一般会計の補正額は105億1,700万円で、補正後の予算額は1,855億5,800万円となり、これは
平成30年度当初予算との比較で申し上げますと2.7%の増で、規模といたしましては過去最大の予算となっております。
それでは、歳出の主なものについて御
説明を申し上げます。
総務費には3億772万4,000円を計上いたしております。
その主なものは、野津原地区と大南地区の一部において未整備となっております超高速ブロードバンド導入に対する補助金のほか、南
大分体育館やコンパルホール等の改修に要する経費の計上であります。
また、水防法の
改正に伴い改定される1,000年に1度の降雨に対応した洪水ハザードマップや、本年3月に国から示された避難勧告等に関する新たなガイドラインを踏まえたわが家の防災マニュアル風水害対策抜粋版を作成し、市内全世帯及び全事業所に配布をすることとしております。
さらに、荷揚町小学校跡地及びJR
大分駅東側の大規模公有地、22街区、54街区につきましては、
中心市街地の魅力向上に資する利活用を行うため、昨年度策定した基本構想を踏まえ、事業者の公募に向けた準備を進めてまいります。
このほか本年は、武漢市との友好都市締結40周年の記念すべき年であります。武漢
市長を団長とする友好訪問団を本市にお迎えし、記念式典を開催するほか、
市民が武漢市の食や音楽などを楽しめるイベントや青少年の交流
事業等の開催を通じて、両市の友好関係をさらに深めてまいります。
民生費には9億8,901万1,000円を計上いたしております。
その主なものは、児童育成クラブの建設費のほか、本年10月から実施が予定される幼児教育・保育の無償化に伴う施設等利用給付に係る経費の計上であります。
また、障害があり、日常生活において医療を要する状態にある子供が医療的ケアを受けながら公立の保育所や幼稚園に通える体制を整えることにより、子供が等しく保育や教育を受けられる環境を整備してまいります。
さらに、児童相談所の設置に向け検討委員会を設けるとともに、業務習得のため職員を県へ派遣するほか、仮称配偶者暴力相談支援センターにつきましても、設置に向けた準備を行ってまいります。
衛生費には4億7,328万1,000円を計上いたしております。
その主なものは、風疹に対する抗体検査と予防接種に要する経費のほか、佐野清掃センターの大規模改修に係る経費の計上であります。
また、より質の高い地域医療及び介護の確保のため、ICT技術を活用した地域医療情報ネットワークの整備に向けた取り組みを進めてまいります。
さらに、企業等が業務用燃料電池を導入する際の費用に対する補助制度を創設し、水素エネルギーの利活用を促進させてまいります。
農林水産業費には4億3,121万5,000円を計上いたしております。
その主なものは、生産活動の基盤となる農道、かんがい排水施設及び海岸保全施設の整備に係る経費の計上であります。
また、本年11月にオープンする道の駅のつはるにつきましては、
大分川ダムと仮称材料山多目的広場もあわせて県内外へPR活動を積極的に行い、野津原地区での新たな魅力による地域活性化と農業
振興につなげてまいります。
さらに、関西の市場や流通の関係者に向けて、大阪にて本市の農林水産物をPRするトップセールスを実施し、消費と販路の拡大を図ってまいります。
商工費には11億2,849万7,000円を計上いたしております。
その主なものは、消費税率引き上げに伴う対策として、プレミアム付商品券の発行に係る事業費や企業立地促進助成金のほか、自動運転などの次世代モビリティー関連産業の創出、育成に向けたセミナーなどの開催費の計上であります。
土木費には57億1,771万円を計上いたしております。
その主なものは、三佐北地区や滝尾地区などの住環境整備事業に係る経費のほか、道路、河川、公園などの整備や維持管理に係る経費の計上であります。
また、グリーンスローモビリティーの普及促進に向けた取り組みとして、自動走行システムの機能を付加した低速電動車両を1台購入し、
中心市街地循環バス
大分きゃんバスにて活用することを予定しております。
さらに、ノンステップバスと低床バスの県内における導入状況は全国的には下位であることから、新たに交通事業者が低床バスを導入した経費に対して補助を行い、地域交通のバリアフリー化を進めてまいります。
消防費には1億337万4,000円を計上いたしております。
その主なものは、老朽化した消防団施設の改修費やラグビーワールドカップ等におけるテロ対策用資機材の購入費の計上であります。
教育費には13億6,618万8,000円を計上いたしております。
その主なものは、小中学校の校舎等の改修や施設管理費のほか、廃校となった小学校跡地の整備費の計上であります。
また、大東中学校においては、今後も生徒数が増加し、将来の教室不足が見込まれますことから、新校舎を建設し、教育環境の充実を図ってまいります。
さらに、鶴崎公民館につきましては、老朽化が進んでおりますことから、長寿命化のための改修を行うほか、エスペランサ・コレジオ、鶴崎老人いこいの家及び集会室を含めた一体的な整備を行うことで、利用者の利便性向上を図ってまいります。
次に、報第1号、
平成30年度
一般会計補正予算第4号についてでありますが、これは地方交付税、国・県支出金、市債等の
決定並びに事業費の確定に伴い既決予算の調整を行う必要があり、3月29日付で専決処分をしたものであります。
その結果、補正額は82億7,600万円の減額となり、補正後の予算総額は1,780億2,000万円となったところであります。
また、報第2号から報第9号までは、
平成30年度の各特別会計ごとに事業費の確定等に伴う予算の調整を行う必要があり、3月29日付で専決処分をしたものであります。
次に、一般議案の主なものについて御
説明を申し上げます。
まず議第40号は、
大分市
常勤特別職の
給料月額の
臨時特例措置に関する
条例の
制定についてであります。
これは、行政改革の取り組みの一つとして、
市長等の
給料月額について、本年8月1日から
令和5年3月31日までの間、
市長は18%、副
市長は17%、
教育長、
上下水道事業管理者及び常勤の監査委員は12%をそれぞれ
給料月額から減額する措置を講じようとするものであります。
議第41号は、
大分市
森林環境譲与税基金条例の
制定についてであります。
これは、森林環境税及び森林環境譲与税に関する法律の施行に伴い、森林環境譲与税を森林の整備及びその促進に要する経費に充てるため、基金の造成に関し必要な事項を定めようとするものであります。
議第42号は、
大分市
児童福祉法に基づく
指定通所支援事業等の人員、設備及び
運営に関する
基準等を定める
条例の
制定についてであります。
これは、地方自治法施行令の一部
改正に伴い、
指定通所支援の
事業等の人員、設備及び
運営に関する
基準等を新たに定めようとするものであります。
議第43号は、祝祭の
広場条例の
制定についてであります。
これは、集い、憩い、祝いの機会を提供することにより、
中心市街地の活性化及び魅力ある美しい都市景観の形成に寄与するため、祝祭の広場の設置及び管理について必要な事項を定めようとするものであります。
議第44号は、
大分市
大洲総合体育館条例の
制定についてであります。
これは、
大分県立総合体育館の移管に伴い、
市民の体育及びスポーツの
振興を図り、健康で文化的な生活の向上に寄与するため、
大分市大洲総合体育館の設置及び管理について必要な事項を定めようとするものであります。
議第45号から議第50号までは、社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法の一部を
改正する等の法律等の施行により、
令和元年10月1日から、消費税と地方消費税を合わせた税率が8%から10%へ引き上げられることに伴い、税率の引き上げ分を現行料金に転嫁するため、使用料の改定など所要の
改正をしようとするものであります。
このうち議第47号は、
大分市
都市公園条例の一部
改正についてであります。
これは、消費税率引き上げに伴う使用料の改定などのほか、駄原総合運動公園球技場の改修に伴う所要の
改正をしようとするものであります。
議第60号は、
大分市
名誉市民の推挙並びに待遇についてであります。
これは、世界的建築家である磯崎新氏を
名誉市民に推挙いたそうとするものであります。
同氏は、昭和41年に完成した
大分県立
大分図書館――現在のアートプラザにおいて、斬新な建築思想を体現したことが評価され、日本建築学会作品賞を受賞されました。本市にはこのほかにも数多くの磯崎建築が存在し、まちの魅力となっております。また、昭和61年に完成したロサンゼルス現代美術館では、東洋と西洋を融合させた建築が高く評価され、その後も海外でのプロジェクトに数多く携わられました。
執筆活動では、芸術、文化、思想など、建築の領域にとどまらず、建築家として世界最多の著作数を誇り、多くの国際コンペの審査員や展覧会の企画、監修を務めるなど、半世紀を超えて活躍をされていらっしゃいます。
本年には、建築界で最も栄誉あるプリツカー賞を受賞するなど、世界を舞台に建築界をリードし続け、国内外を問わず、広く社会文化の興隆に貢献されました。
こうした多大な御
功績は
大分市民の誇りとするところであり、
大分市
名誉市民に推挙いたしたく、
議会の御同意をいただこうとするものであります。
議第61号は、
市長の
退職手当の額についてであります。
これは、
大分市
常勤特別職の
退職手当支給
条例第3条の規定に基づき、
市長の
退職手当の額を定めようとするものであります。
その他の議案につきましては、その都度、担当者より
説明をいたさせます。
何とぞ慎重御審議の上、御
決定賜りますようにお願いを申し上げます。
◇─────────────────◇
◎
日程第4 議第39
号審議(
委員会付託省略)
○
議長(
野尻哲雄) 次に参ります。
日程第4、ただいま上程いたしました議案のうち、議第39号については先議を要しますので、
会議規則第38条第3項の規定により委員会付託を省略し、直ちに審議いたしたいと思います。これに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
野尻哲雄) 御
異議なしと認めます。
よって、本案は委員会付託を省略し、直ちに審議することに
決定いたしました。
本案に対する質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
野尻哲雄) 質疑なしと認めます。
これより討論に入ります。討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
野尻哲雄) 討論なしと認めます。
これより採決いたします。
本案は原案のとおり決することに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
野尻哲雄) 御
異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり
決定いたしました。
───―────―────────────
議案
番号 件名
議第39号
各種委員会の委員の報酬及び
費用弁償に関する
条例の一部
改正について 原案可決
───―────―────────────
◇─────────────────◇
○
議長(
野尻哲雄) 以上で、本日の
日程を終了いたしました。
お諮りいたします。
あす26日から7月1日までの6日間は、議案考案等のため、本
会議を休会いたしたいと思います。これに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
野尻哲雄) 御
異議なしと認めます。
よって、あすから7月1日までの6日間は、本
会議を休会することに
決定いたしました。
次の本
会議は、7月2日午前10時に開きます。
本日は、これにて散会いたします。
午前11時15分散会
地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する
令和元年6月25日
大分市議会 議 長 野 尻 哲 雄
署名
議員 板 倉 永 紀
署名
議員 三 浦 由 紀...